tag:blogger.com,1999:blog-73351440190113532962023-11-15T23:03:00.797-08:00CinemaNerd ChroniclesCinemaNerd(映画オタク)こと、J.B.の日々の記録です。J.B. Ogiharahttp://www.blogger.com/profile/07960930207588780757noreply@blogger.comBlogger492125tag:blogger.com,1999:blog-7335144019011353296.post-42390477693507503532020-09-20T13:02:00.003-07:002020-09-20T17:52:19.552-07:00R.I.P. RBG<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;"><a href="https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/1/17/Ruth_Bader_Ginsburg_official_SCOTUS_portrait.jpg/200px-Ruth_Bader_Ginsburg_official_SCOTUS_portrait.jpg" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" data-original-height="300" data-original-width="200" src="https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/1/17/Ruth_Bader_Ginsburg_official_SCOTUS_portrait.jpg/200px-Ruth_Bader_Ginsburg_official_SCOTUS_portrait.jpg" /></a></div><div><br /></div><div><br /></div>ルース・ベイダー・ギンズバーグ最高裁判事が、アメリカ時間の9月18日に亡くなった。享年87。<div><br /></div><div>1999年に大腸癌、2009年には膵癌と診断されながら、放射線治療や化学療法を受けて闘病。小柄な身体ながら、病院で治療を受けた翌日には法廷に出るタフさは伝説的だった。
2016年に、大統領選でヒラリー・クリントンが予想外の敗退を喫した際は、予定していた引退を取りやめ、ドナルド・トランプがホワイトハウスを去るまでは
現役を退かない覚悟を決めたという。
</div><div><br /></div><div>ニューヨーク、ブルックリンのユダヤ系の家庭に育ち、奨学金を受けてコーネル大学に進学。そこで出会ったマーティン・ギンズバーグとコーネル大卒業と同時に結婚し、長女を出産した後、マーティンが進学したハーバード大学ロースクールに進学。マーティンがニューヨークに弁護士の職を得ると、コロンビア大学ロースクールに転学し、同院を主席で卒業した。にもかかわらず、ルースは、女性であるという理由だけでニューヨークの法律事務所から全て門前払いされる。後年、女性の権利のために闘うことになったのは、この時の経験が大きく影響しているのではないかと思う。</div><div><br /></div><div>ルース・ベイダー・ギンズバーグは、とりわけ進歩的な考えを持つ人ではなかったようだが、本人曰く、最高裁に保守派判事が増えて、どんどん保守寄りになっていく過程でリベラル派とされるようになったとか。
保守派の判事たちが、女性やマイノリティの権利を侵害しかねない評決を出すと「I dissent.(異議あり)」とキッパリと自分の主義を表明する姿は、若い女性たちの間で共感を呼び、2013年には、当時、ニューヨーク大学ロースクールの女子学生が、ラッパー、ノートリアスB.I.G.にひっかけて「Notorious R.B.G.」と題するブログを開設すると、RBGの名声はネットを中心に一気に拡散。2018年には「RBG 最強の85才」というドキュメンタリーが製作され、高く評価された。</div><div>
<iframe allowfullscreen="" class="BLOG_video_class" height="266" src="https://www.youtube.com/embed/OQtSqk-epOs" width="320" youtube-src-id="OQtSqk-epOs"></iframe> </div><div> </div><div>DVDも出ています: </div><div><a href="https://www.amazon.co.jp/dp/B07WPX39LV?tag=allcinemaonli-22&linkCode=osi&th=1&psc=1">https://www.amazon.co.jp/dp/B07WPX39LV?tag=allcinemaonli-22&linkCode=osi&th=1&psc=1</a><br /></div><div><br /></div><div> RBGについては、「実話に基づいた劇映画」、「ビリーブ 未来への大逆転」(ちょっとセンスの無い邦題だな…原題は"On the Basis of Sex”)も製作されている。
<iframe allow="accelerometer; autoplay; clipboard-write; encrypted-media; gyroscope; picture-in-picture" allowfullscreen="" frameborder="0" height="315" src="https://www.youtube.com/embed/h2NlDCepPTM" width="560"></iframe> </div><div><br /></div><div> 個人的には、前者のドキュメンタリーのほうがずっと好き。
RBGのような、実話だけで充分すごい話は、実際の人物が登場して事実をそのまま伝えるほうがずっとパワフルだという良い例だと思う。</div>J.B. Ogiharahttp://www.blogger.com/profile/07960930207588780757noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-7335144019011353296.post-80070640443869972302020-09-11T00:33:00.002-07:002020-09-11T00:35:51.028-07:00”ステイングホーム・ライフ”で見ているテレビドラマ<p> いや〜〜〜、このブログ、ずいぶん御無沙汰しちゃいました。</p><p>最後の更新はなんと去年の11月。コロナウイルス禍とは無縁で、映画もガンガン観に行けた幸せな日々…</p><p><br /></p><p>今年は、4月初め〜6月半ばの10週間をコロナウイルス禍が深刻化していた日本で過ごし、帰って来たら今度はカリフォルニアも大変な事になっていたのだけれど、元々、おうちが好きで、インターネットと好きなドラマ、好きな本でもあれば、1週間家におこもりしていても平気な性分ゆえ、おそらく世間一般の人々よりは”コロナストレス”にはなっていないような気がする。</p><p>でも、やはり映画に行けないのは辛い…気持ち的にも辛いし、映画について書く仕事をしているから、仕事面でも辛い。</p><p>非常事態下、2号分休載にはなった後はそれまで通りに連載を書かせていただいているのだけれど、新作映画が封切られないので、世間一般の皆さんと同じように新作をネット配信で観たり、生まれて初めてドライブインシアターで映画を観てみたりと、cinemanerd=映画オタクとしては妥協以外の何物でもない映画の鑑賞で我慢している状態が続いて、もうすぐ3か月になる。</p><p><br /></p><p>そんな中で毎日欠かさず見ているのは、録画してあるテレビドラマ。</p><p>最近は、夕飯食べながら1本、デザート食べながら1本と、毎日2本のテレビドラマを見るのが日課になっている。</p><p>現在、ローテーションして見ているのは、50年代の同名ドラマをリブートした”Perry Mason”(HBO)、「レイ・ドノヴァン」(Showtime、シーズン7=最終シーズン)、「ブラックリスト」(NBC)、「S.W.A.T.」(CBS)、「マニフェスト」(NBC)、そして今年の2月から放映が始まったものの、わずか12話でキャンセルになってしまった警察もの”Tommy”(CBS)の6本。</p><p>その中で、ダントツに面白いのは”Perry Mason”。</p><p>オリジナル版を再放送で見たことがあるという私の配偶者曰く、オリジナル版は弁護士ペリー・メイスンの活躍を描く型通りの法廷ものだったそうだが、2020年版”Perry Mason”は、1930年代のロサンゼルスを舞台にメイスンを私立探偵として登場させ、乳児誘拐事件から端を発する殺人事件を追うという、ノワール仕立てのドラマになっている。</p><p>私は大のミステリ好きゆえwhodunitとして展開するストーリーを大いに楽しんでいるが、同時に1930年代のLA街並みや建物、ファッション、小物などが完璧に再現されている贅沢な製作ぶりにも目の保養的な楽しみを味わっている。</p><div style="text-align: center;"><iframe allowfullscreen="" class="BLOG_video_class" height="266" src="https://www.youtube.com/embed/3cwKTtWV7DM" width="320" youtube-src-id="3cwKTtWV7DM"></iframe></div>J.B. Ogiharahttp://www.blogger.com/profile/07960930207588780757noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-7335144019011353296.post-55535757750744401032019-11-10T00:11:00.001-08:002020-01-04T06:16:27.213-08:00「ドクター・スリープ」鑑賞の手引きスティーヴン・キングが「シャイニング」の続編として書いた「ドクター・スリープ」の映画化作品が先週の金曜日からアメリカで公開されている。<br />
<br />
<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">
<a href="https://upload.wikimedia.org/wikipedia/en/c/cf/Doctor_Sleep_(Official_Film_Poster).png" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" data-original-height="326" data-original-width="220" height="320" src="https://upload.wikimedia.org/wikipedia/en/c/cf/Doctor_Sleep_(Official_Film_Poster).png" width="215" /></a></div>
<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">
<br /></div>
「ドクター・スリープ」は、「シャイニング」で描かれたオーバールック・ホテルの惨劇を生き延びたダニー(ダン)と、彼よりもさらに強烈に”輝く(shine)”少女アブラが、自分たちのようなシャイニングを備えた者たちを餌食にして生き延びてきた集団トゥルー・ノットと闘うサスペンス・ホラーである。<br />
<br />
「シャイニング」は、1980年に名匠スタンリー・キューブリックが映画化。モダン・ホラーの傑作として知られているが、原作者のキングが大いに気に食わなかった映画化作品としても有名である。<br />
「ドクター・スリープ」は、一言で言えば、あたかもキングとキューブリックの仲を取り持とうとしたかのような作品である。しかし、それを理解するには以下の3つの条件をクリアする必要がある:<br />
1)「シャイニング」の原作を読んでいる<br />
2)「シャイニング」の映画化作品を観ている<br />
3)「ドクター・スリープ」の原作を読んでいる<br />
<br />
3つの条件を全て満たすのは大変すぎる、無理、という人でも、少なくとも「シャイニング」の映画化作品は観ておかないと、「ドクター・スリープ」は観る意味は無いでしょう。<br />
「シャイニング」の映画は観たけど、「シャイニング」の原作と「ドクター・スリープ」の原作、2冊も読むのは無理、という場合であるならば、「シャイニング」の原作を読む方を優先させましょう。その方が、「ドクター・スリープ」を観た時に、「おお、そう来たか!」と思えます。でもって、「ドクター・スリープ」は映画鑑賞後に原作を読むのも、或る意味、面白いはず。<br />
<br />
キューブリックの「シャイニング」は5回以上観た、原作も3回以上読み直した、「ドクター・スリープ」ももちろん読んだ、という私のようなマニアックなファンの場合、「ドクター・スリープ」の映画化作品は、ニヤリとさせられるディテールが盛りだくさん。もっとも、「やり過ぎだろーが、それは」と呆れさせられる場面もありましたが…<br />
<br />
「ドクター・スリープ」、日本公開は11月29日の予定。<br />
<br />
<iframe allow="accelerometer; autoplay; encrypted-media; gyroscope; picture-in-picture" allowfullscreen="" frameborder="0" height="240" src="https://www.youtube.com/embed/EVQQ-BLSqLQ" width="420"></iframe>J.B. Ogiharahttp://www.blogger.com/profile/07960930207588780757noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-7335144019011353296.post-74397252552077238772019-02-23T14:19:00.000-08:002020-01-04T06:16:40.569-08:00オスカー予想@KPCC<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">
<a href="https://upload.wikimedia.org/wikipedia/en/d/dc/Academy_Award_trophy.jpg" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" data-original-height="397" data-original-width="219" height="320" src="https://upload.wikimedia.org/wikipedia/en/d/dc/Academy_Award_trophy.jpg" width="176" /></a></div>
<br />
<br />
最近よく聞くNPR (National Public Radio)のパサディナ局、KPCCが、昨日、4人の映画評論家によるオスカー予想パネル・ディスカッションを放映していたので、覚書的に書いておくことにする。<br />
*「観客票」は拍手のボリュームで観客の支持する作品を判断していた<br />
*リンクした作品は、わたし的2018年ベスト10入りさせた作品<br />
<br />
*作品賞<br />
本命:<a href="http://www.cinemanerd.com/2019/02/201810.html">「ROMA/ローマ」</a><br />
穴馬:<a href="http://www.cinemanerd.com/2019/02/201810.html">「ブラックパンサー」</a>「ボヘミアン・ラプソディ」<br />
観客票:「ROMA/ローマ」<br />
<br />
*監督賞<br />
本命:アルフォンソ・キュアロン「ROMA/ローマ」<br />
穴馬:ヨルゴス・ランティモス<a href="http://www.cinemanerd.com/2019/02/201810.html">「女王陛下のお気に入り」</a><br />
観客票:キュアロン、スパイク・リー<a href="http://www.cinemanerd.com/2019/02/201810.html">「ブラック・クランズマン」</a><br />
<br />
*主演男優賞<br />
本命:ブラッドリー・クーパー<a href="http://www.cinemanerd.com/2019/02/201810.html">「アリー/スター誕生」</a><br />
穴馬:ウィレム・デフォー「永遠の門 ゴッホの見た未来」<br />
観客票:レミ・マレック「ボヘミアン・ラプソディ」<br />
<br />
*主演女優賞<br />
本命:オリヴィア・コールマン「女王陛下のお気に入り」<br />
穴馬:グレン・クローズ「天才作家の妻−40年目の真実−」<br />
観客票:クローズ<br />
<br />
*助演男優賞<br />
本命:リチャード・E・グラント「ある女流作家の罪と罰」<br />
穴馬:サム・エリオット「アリー/スター誕生」、マハーシャラ・アリ<a href="http://www.cinemanerd.com/2019/02/201810.html">「グリーンブック」</a><br />
観客票:グラント、エリオット、アリで票割れ<br />
<br />
*助演女優賞<br />
本命:レジーナ・キング「ビール・ストリートの恋人たち」<br />
穴馬:エマ・ストーン<br />
観客票:キング<br />
<br />
*オリジナル脚本賞<br />
本命:「グリーンブック」<br />
穴馬:「女王陛下のお気に入り」<br />
観客票:「グリーンブック」<br />
<br />
*脚色賞<br />
本命:「ある女優作家の罪と罰」<br />
穴馬:「ブラック・クランズマン」、「ビール・ストリートの恋人たち」<br />
(観客票、聞かず)<br />
<br />
*アニメーション賞<br />
本命:<a href="http://www.cinemanerd.com/2019/02/201810.html">「スパイダーマン:スパイダーバース」</a><br />
観客票:「スパイダーマン:スパイダーバース」<br />
<br />
いろいろ妥当だと思うラインアップ。<br />
面白かったのは、パネリストたちが「本当は**に受賞してもらいたいけど、おそらく##が受賞すると思う」とコメントする事が多かったこと。自分の評価と、票を集める作品・映画人はズレる事が多々あるからねえ。特にアカデミーは、年配の会員が多いから、どうしても観やすい作品や、わかりやすい力演・熱演に票が集まりがち。<br />
<br />
さて、今年のオスカー受賞はどうなるかな?<br />
我が家では、毎年の恒例行事、LA タイムズ紙に付いてくる投票用紙にあらかじめ予想をチェックし、「当たった〜!」「外れた〜!」「どうして、あんなヤツが受賞するんだ〜?」と大騒ぎしながらのTV観戦(?)となる予定です。J.B. Ogiharahttp://www.blogger.com/profile/07960930207588780757noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-7335144019011353296.post-27350424206213506162019-02-03T22:11:00.000-08:002019-02-03T22:11:58.896-08:002018年に観た映画わたし的ベスト102018年に観た映画ベスト10を書こう書こうと思っている間に新年になり、1月中に書こうと思って書き始めたら、コンピューターがフリーズして、書いた分の半分以上が消えてショックが大き過ぎてしばらく放置してしまった…<br />
<br />
まあ、それはともかく…<br />
<br />
前半は娘の高校・バレエ卒業と大学進学準備に追われ、後半はempty-nesterとしての生活の切り替えにまごまごしているうちに終わってしまった2018年だったが、娘のバレエ教室送り迎えが無くなって試写会に自由自在に行けるようになった事に加え、1ヶ月10ドルで3本まで好きな映画が観られるMoviePassなる会員制映画鑑賞プログラムに入ったので、9月以降は観に行く映画がグッと増えた。それでも数えてみたら、まだ年間50本に満たない数。ガンガン名画座に通った日本での学生時代や、授業のための上映や映画人を招待しての試写が毎日のようにあった映画学科の大学院時代とは比べ物にならないが、映画館に行く自由度が18年前に戻った感があって嬉しい。<br />
<div>
<br /></div>
<div>
という事で、2018年に映画館で観た映画のベスト10を選んでみた。</div>
<div>
<br /></div>
<div>
No.1</div>
<div>
「女王陛下のお気に入り」(The Favourite*)*<span style="font-size: x-small;">イギリス英語だとfavoriteはfavouriteと綴るらしい</span></div>
<div>
1702年から1707年にかけて在位した英国のアン女王と、彼女の女官を務めたサラ・チャーチルとアビゲイル・メーシャムという女性たちの三角関係を描いた宮廷ドラマ。</div>
<div>
王室ものというと「エリザベス」とか「英国万歳!」といった、複雑な人間関係が非常に興味深いが堅苦しい感じの否めない作品を思い浮かべるが、「女王陛下のお気に入り」は、奇妙でユニークな作風で知られるヨルゴス・ランティモス(「ロブスター」)が手がけたゆえ、ブラック・ユーモアと辛辣な感情描写に満ちていて観ていて全く飽きるところが無かったのが見事。フツーのドラマでは飽き足らないという人には必見の秀作だった。<br />
<br />
<iframe allow="accelerometer; autoplay; encrypted-media; gyroscope; picture-in-picture" allowfullscreen="" frameborder="0" height="240" src="https://www.youtube.com/embed/iaxZqm6PIBc" width="420"></iframe><br />
<br />
<br />
No.2<br />
「バスターのバラード」(The Ballad of Buster Scruggs)<br />
大好きな監督の1人、コーエン兄弟の新作。開拓時代の西部を舞台に、短編小説の映像化という形で展開するオムニバス映画。詳しくは<a href="http://www.cinemanerd.com/2018/11/blog-post_24.html">過去のブログ</a>を御参照ください:http://www.cinemanerd.com/2018/11/blog-post_24.html<br />
<br />
<iframe allow="accelerometer; autoplay; encrypted-media; gyroscope; picture-in-picture" allowfullscreen="" frameborder="0" height="240" src="https://www.youtube.com/embed/khdWE0aZ7tw" width="420"></iframe><br />
<br />
<br />
No.3<br />
「ROMA/ローマ」(Roma)<br />
大好きな「トゥモロー・ワールド」の監督、アルフォンソ・キュアロンが、メキシコシティで育った少年時代を回想して作った自伝的作品。冒頭、掃除されている床が映るがしばらくして、そこに水が流され、突然、そこに空が映ってスクリーンとなり、そこを飛行機が画面を横切る映像の詩情に感嘆。全編がそのような静かな映像詩に満ちていて、小津やトリュフォー、あるいはフェリーニの作品を想起させるところも映画マニアには堪らない秀作。<br />
<iframe allow="accelerometer; autoplay; encrypted-media; gyroscope; picture-in-picture" allowfullscreen="" frameborder="0" height="240" src="https://www.youtube.com/embed/NOfO0nqDY9U" width="420"></iframe><br />
<br />
<br />
No.4<br />
「妻たちの落とし前」(Widows)<br />
夫たちの犯罪を見て見ぬ振りしてきた妻たちが、強盗に失敗して命を落とした夫たちがやらないままにしていた銀行強盗計画を実施するよう迫られるという設定のノワール。ヴィオラ・デイヴィス、ミシェル・ロドリゲス、エリザベス・デビッキ(「コードネームU.N.C.L.E.」)、シンシア・エリヴォという、人種も年齢も社会的階級も異なる4人の女性が寄り集まって実行不可能に思われる犯罪計画を進めていく過程が実にスリリング。「それでも夜は明ける」で人種差別の理不尽を追求したスティーヴ・マックィーンが女性軽視の理不尽にスポットライトを当てている点にも要注目。<br />
<br />
<iframe allow="accelerometer; autoplay; encrypted-media; gyroscope; picture-in-picture" allowfullscreen="" frameborder="0" height="240" src="https://www.youtube.com/embed/wT8SKpfmeCc" width="420"></iframe><br />
<br />
<br />
No.5<br />
「アリー/スター誕生」(A Star Is Born)<br />
とにかく、ヒロインを演じるレディ・ガガの存在感は圧倒的。ジャクソン・メインに誘われて初めてステージに立って絶唱するシーンは鳥肌が立った。ストーリー自体は、過去に3本も作られているだけあって目新しくはないが、ブラッドリー・クーパーとガガの相性がバッチリで、最後までダレること無く観客をグイグイ引っ張る牽引力にも拍手。<br />
<br />
<iframe allow="accelerometer; autoplay; encrypted-media; gyroscope; picture-in-picture" allowfullscreen="" frameborder="0" height="240" src="https://www.youtube.com/embed/1KMIqxZcpIE" width="420"></iframe><br />
<br />
<br />
No.6<br />
「クワイエット・プレイス」(A Quiet Place)<br />
ホラーは苦手な私だけれど、独創的なストーリーと無駄の無い演出に感心させられた。<br />
<iframe allow="accelerometer; autoplay; encrypted-media; gyroscope; picture-in-picture" allowfullscreen="" frameborder="0" height="240" src="https://www.youtube.com/embed/ianqVH5nYfg" width="420"></iframe><br />
*<span style="font-size: x-small;">この予告、「IT」を引き合いに出しているけど、全く質の違うホラーだと思うんだけどなあ…ヒット作なら何でも出しちゃえ、という宣伝はヨクナイよ…</span><br />
<br />
No.7<br />
「ブラック・クランズマン」(Blackkklansman)<br />
久しぶりにスパイク・リー作品を観た。彼の作品は政治スローガン色が濃すぎて敬遠しがちなのだけれど、この作品は肩の力が良い具合に抜けていて、楽しく観られて良かったな。<br />
<iframe allow="accelerometer; autoplay; encrypted-media; gyroscope; picture-in-picture" allowfullscreen="" frameborder="0" height="240" src="https://www.youtube.com/embed/nnhkV4A_ou8" width="420"></iframe><br />
<br />
No.8<br />
「グリーンブック」(Green Book)<br />
ホリデー・シーズンに相応しく心温まる映画。私の個人的テイストには少しばかり甘過ぎるのだけれど、世知辛い世の中になっているので、たまにはこういう映画も良いと思った。<br />
<iframe allow="accelerometer; autoplay; encrypted-media; gyroscope; picture-in-picture" allowfullscreen="" frameborder="0" height="240" src="https://www.youtube.com/embed/awUd_khNEcc" width="420"></iframe><br />
<br />
No.9<br />
「ブラックパンサー」(Black Panther)<br />
ブラックパンサーより、オコエ将軍(ダナイ・グリラ)のファンになった。以上。<br />
<iframe allow="accelerometer; autoplay; encrypted-media; gyroscope; picture-in-picture" allowfullscreen="" frameborder="0" height="240" src="https://www.youtube.com/embed/ZlJEmpnxvP8" width="420"></iframe><br />
オコエ将軍紹介クリップ<br />
<iframe allow="accelerometer; autoplay; encrypted-media; gyroscope; picture-in-picture" allowfullscreen="" frameborder="0" height="240" src="https://www.youtube.com/embed/wKjG6xj-8WY" width="420"></iframe><br />
<br />
No.10<br />
「スパイダーマン:スパイダーバース」(Spider-man: Into the Spider-Verse)<br />
「スパイダーマン」を今更アニメーションで観るの?という疑問が無いでもなかったけれど、観て良かった!と思わせる優れもの作品。丁寧に作られているのがよく判るのも好感が持てた。<br />
<iframe allow="accelerometer; autoplay; encrypted-media; gyroscope; picture-in-picture" allowfullscreen="" frameborder="0" height="240" src="https://www.youtube.com/embed/rSfrXXthnuQ" width="420"></iframe><br />
<br />
<br />
番外編:<br />
「RBG」<br />
去年の公開時に劇場で観逃してしまったのでDVDで鑑賞したが、劇場で観ていたら間違いなく去年のベスト5入りしていただろう作品。女性たちにとっての最強ヒーローであるアメリカ合衆国最高裁判所判事のルース・ベイダー・ギンズバーグのドキュメンタリー。劇映画化された「ビリーブ 未来への大逆転」(On the Basis of Sex)の方が日本公開が先になるが、このドキュメンタリーの方が出来はずっと上だと思うので、こちらもお見逃し無く!<br />
<iframe allow="accelerometer; autoplay; encrypted-media; gyroscope; picture-in-picture" allowfullscreen="" frameborder="0" height="240" src="https://www.youtube.com/embed/biIRlcQqmOc" width="420"></iframe></div>
J.B. Ogiharahttp://www.blogger.com/profile/07960930207588780757noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-7335144019011353296.post-86888228564006073662018-11-24T19:17:00.000-08:002019-01-07T14:42:04.900-08:00「バスターのバラード」<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">
<a href="https://upload.wikimedia.org/wikipedia/en/d/d0/Balladbustercruggsposter.jpg" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" data-original-height="383" data-original-width="259" height="320" src="https://upload.wikimedia.org/wikipedia/en/d/d0/Balladbustercruggsposter.jpg" width="216" /></a></div>
<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">
<br /></div>
<div class="separator" style="clear: both; text-align: left;">
ジョエル&イーサン・コーエン兄弟の新作「バスターのバラード」を観た。</div>
「バスターのバラード」は、コーエン兄弟にとって初めての6話から成るオムニバス形式の作品。各話どんな話なのかをざっと紹介すると:<br />
第1話「The Ballad of Buster Scruggs」:バスター・スクラグス(ティム・ブレイク・ネルソン)という名のカウボーイが、歌を唄いながら町の酒場にやってくる。賞金がかかったお尋ね者のバスターは、行く先々で銃口を向けられるが…<br />
第2話「Near Algodones」:荒野の中にポツンと立った銀行で強盗をはたらこうと立ち寄ったカウボーイ(ジェイムズ・フランコ)だが、思わぬ展開に…<br />
第3話「Meal Ticket」:両腕両脚の無い青年にストーリーテリングをさせながら、あちこちの村々を渡り歩く男(リーアム・ニーソン)だが、次第に客が減って行き…<br />
第4話「All Gold Canyon」:ロバを連れた初老の男(トム・ウェイツ)が美しい河のほとりで金脈を見つけようとひたすら穴を掘り続け…<br />
第5話「The Gal Who Got Rattled」:オレゴン移住を目指して兄と妹の2人連れが大平原を横断するキャラバンに参加するが…<br />
第6話「The Mortal Remains」:駅馬車に乗り合わせた5人の乗客。1人1人が自分の身の上話を語り始める…<br />
<br />
「バスターのバラード」は、25年ぐらい前からコーエン兄弟が、暇を見つけては書きためてきたショート・ストーリーに基づいているとか。6話全てに共通しているのは「死」というテーマ。最終話が、そのテーマを見事にまとめてくれている。<br />
<br />
日本でも11月16日からNetflix配信によって観られるそうなので、Netflixの会員になっている人は是非、観てください。<br />
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<iframe allow="accelerometer; autoplay; encrypted-media; gyroscope; picture-in-picture" allowfullscreen="" frameborder="0" height="240" src="https://www.youtube.com/embed/_2PyxzSH1HM" width="420"></iframe>J.B. Ogiharahttp://www.blogger.com/profile/07960930207588780757noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-7335144019011353296.post-78068446162044525212018-11-03T20:44:00.000-07:002018-11-03T20:44:04.135-07:00「ファースト・マン」<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">
<a href="https://upload.wikimedia.org/wikipedia/en/a/a8/First_Man_(film).png" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" data-original-height="397" data-original-width="251" height="320" src="https://upload.wikimedia.org/wikipedia/en/a/a8/First_Man_(film).png" width="202" /></a></div>
<br />
アポロ11号で月面着陸を果たし、人類で初めて月に降り立った(ゆえにfirst man)ニール・アームストロングを主人公とした「ファースト・マン」を観た。<br />
<br />
実話に基づいた宇宙飛行士の映画ですぐに思い出すのは「ライトスタッフ」や「アポロ13」だけれど、これら2作と異なり、「ファースト・マン」は、宇宙計画や月面飛行計画に焦点を当てているというよりは、宇宙計画に臨むアームストロングの仕事面と私生活面とを等しく描写。目立つ事を嫌い、自分の事を語りたがらなかったというアームストロングの人となりを深く掘り下げようとする姿勢が印象に残る。<br />
<br />
演じるライアン・ゴスリングは、口数が多くはなかったアームストロングに扮しているゆえ、台詞の量は多くないが、代わりに顔の表情、特に眼の演技でアームストロングという人間を演じきっている。静かなる男を静の演技で体現しているというべきか。<br />
<br />
それにしても、監督のデイミアン・チャゼルは、まだ33歳。26歳で「市民ケーン」を発表したオーソン・ウェルズほど早熟ではないが、監督3作目にして「ラ・ラ・ランド」を創り、4作目で「ファースト・マン」を創ってしまった力量は凄い。<br />
<br />
<iframe allow="accelerometer; autoplay; encrypted-media; gyroscope; picture-in-picture" allowfullscreen="" frameborder="0" height="240" src="https://www.youtube.com/embed/BuGth-EjEq4" width="420"></iframe>J.B. Ogiharahttp://www.blogger.com/profile/07960930207588780757noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-7335144019011353296.post-64864087463225845922018-10-19T23:53:00.000-07:002018-10-19T23:55:37.621-07:0010月に観た映画5本映画雑誌に連載記事を書いている事で、米国映画協会(MPAA)に登録。それによって大手映画会社の新作試写に招待される身分になって久しいが、それに加え、先月、夫先導でMoviePassというプログラムに入会した。毎月$9.95の会費で月3本まで映画が観られるというお得なプログラムである。これで、それまでは試写に招待されなかった大手会社以外の製作会社による作品も1本$3.32という破格値で観られるようになった。まさにCinemanerd天国である。<br />
<br />
ということで、10月に入ってから観た映画をカプセル・レビュー的に御紹介していきたい。<br />
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「<b>ヴェノム</b>」(試写)<br />
これまでの「スパイダーマン」シリーズでも少しだけ顔を覗かせたことのある悪役ヴェノムを主役にしたスーパー・(アンチ)ヒーロー物作品。ただし、本作にはスパイダーマンは出て来ないし、ヴェノムも悪役というよりはデッドプールに近い、スーパーヒーローらしからぬスーパーヒーローという定義の方がしっくりくるようなキャラだ。<br />
ヴェノムを演じるのは、トム・ハーディ。実力・カリスマ共に備えた俳優なので、ヴェノム役もそつなくこなしている。<br />
作品自体は「まあ、こんなもんでしょ」といったところ。マーヴェル映画化作品が好きな向きは楽しめるだろうが、スーパーヒーロー物に食指が動かないのであればスルーしても構わないと思う。<br />
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<iframe allow="autoplay; encrypted-media" allowfullscreen="" frameborder="0" height="240" src="https://www.youtube.com/embed/stxs1ck8X6E" width="420"></iframe><br />
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「<b>アリー/スター誕生</b>」(試写)<br />
落ち目になりつつある男性スターが新進の女性スターを抜擢。(そのついでにw)恋に落ちるが、女性スターが急速にスターダムにのし上がっていく一方で男性スターは酒に溺れていく、というストーリーラインの「A Star Is Born」の4度目の映画化。<br />
日本の観客には、おそらく1954年製作の2作目の「スタア誕生」が最も馴染み深いと思われるが、本作はバーブラ・ストライサンド主演の3作目に倣い、音楽界が舞台で、ヒロインを演じるのはレディー・ガガ。このガガの存在感がハンパなく凄い。ガガには女優志望だった時期もあって、演技学校に通った経験もあるから、歌手が片手間で女優してますという感じは皆無だった。監督と男性スター歌手役を兼任したブラッドリー・クーパーも、これが監督デビュー作だとは思えないほどの力量。歌も上手い。アメリカの俳優・歌手たちって本当に多才。<br />
ガガ演じるアリーが初めてステージで熱唱するシーンは鳥肌ものです。オスカーは多部門でノミネートされる事は間違いない力作。<br />
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<iframe allow="autoplay; encrypted-media" allowfullscreen="" frameborder="0" height="240" src="https://www.youtube.com/embed/1KMIqxZcpIE" width="420"></iframe><br />
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「<b>The Old Man & The Gun</b>」(日本公開日時未定)MoviePass<br />
70代になってもなお”現役”で、同じシニア仲間たちと一緒に銀行強盗をやらかしていたフォレスト・タッカーという実在の人物を描く作品。タッカーには、この作品が俳優として出演する最後になると言われているロバート・レッドフォードが扮している。役どころとしては、サンダンス・キッドと「スティング」のジョニー・フッカーを足して2で割ったようなキャラ。レッドフォードは老いてもなおチャーミングで、それが良く活かされた作品ではあったけれど、故意にそうしたのか、とにかくドラマチックとは無縁のトーンで淡々と進んでいくので、正直、途中でちょっと飽きてしまった時があった。実際の話に忠実に映画化したのかもしれないけれど、映画にするに当たってはもう少しばかり脚色を加えて欲しかった気はした。日本映画で言えば、黒澤派ではなくて小津派にオススメの作品です。<br />
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<iframe allow="autoplay; encrypted-media" allowfullscreen="" frameborder="0" height="240" src="https://www.youtube.com/embed/d7rlUe-Thvk" width="420"></iframe><br />
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「<b>Bad Times at the El Royal</b>」(日本公開日時未定)(試写)<br />
映画は、モーテルの一室らしい場所に男が入ってくるところから始まる。男の服装からして時は1960年ぐらいらしい。このプロローグ、何が何だかわからないまま終わるが、後に重要な意味を持ってくるという事だけ書くにとどめておこう。<br />
時は流れて1970年。舞台はカリフォルニア州とネバダ州の州境を挟んで建てられたモーテル、エル・ロワイヤル。ベルボーイ1人だけしか居ない、ちょっと奇妙なモーテルに、ワケありな客たちが訪れる。掃除機のセールスマン、牧師、言葉数の少ない黒人女性、好戦的な若い女性。それぞれの部屋にチェックインした客たちだが、全員が奇妙な行動を見せ始め…<br />
ストーリー進行の先が見えず、意外な展開に「そうくるか〜」と思わせられるのが楽しい。かなりバイオレントなシーンもあり、私の斜め前に座っていた年配の女性2人組は映画が始まって30分ぐらいで退場していたが、タランティーノ作品が観られる人なら大丈夫。そういえば、この作品、タランティーノの「ヘイトフル・エイト」に通じるところがある。あの映画もどんでん返しが楽しい作品だった。<br />
キャストも、ジェフ・ブリッジス、ジョン・ハム、クリス・ヘムスワース、ダコタ・ジョンソンとなかなか豪華です。<br />
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<iframe allow="autoplay; encrypted-media" allowfullscreen="" frameborder="0" height="240" src="https://www.youtube.com/embed/y7wzBVARwaU" width="420"></iframe><br />
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「<b>The Hate U Give</b>」(日本公開日時未定)(試写)<br />
現代アメリカの人種差別の現実を女子高生の視点で描いた社会派作品。ヒロインの女子高生が、黒人女子のステロタイプではなく、教育熱心な母親によって白人が大多数を占める私立高校に通っているという設定がストーリーに多層性を加えている。映画の前半は、観ている者の心に響くパワーを備えているが、後半、ややフォーカスが散漫になってストーリーの盛り上がりが充分でなかったように思えたのは残念。<br />
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<iframe allow="autoplay; encrypted-media" allowfullscreen="" frameborder="0" height="240" src="https://www.youtube.com/embed/3MM8OkVT0hw" width="420"></iframe><br />
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と、10月に観た5本の映画を駆け足で御紹介。<br />
10月はあともう1本、今週末に、人類として初めて月面を歩いた宇宙飛行士ニール・アームストロングを描いたデイミアン・チャゼル(「ラ・ラ・ランド」)監督作品「ファースト・マン」を観に行く予定です。<br />
<br />J.B. Ogiharahttp://www.blogger.com/profile/07960930207588780757noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-7335144019011353296.post-76594790515470337102018-10-07T14:46:00.000-07:002018-10-19T23:54:08.751-07:00「華氏119」<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">
<a href="https://upload.wikimedia.org/wikipedia/en/1/14/Fahrenheit_11-9.png" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" data-original-height="325" data-original-width="220" height="320" src="https://upload.wikimedia.org/wikipedia/en/1/14/Fahrenheit_11-9.png" width="216" /></a></div>
<br />
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マイケル・ムーアの新作「華氏119」を観た。<br />
<br />
タイトルの数字、119とは、2016年11月8日の大統領選挙の翌日を表す数字で、トランプが大統領になってからのアメリカ社会・政治を描いている。<br />
「華氏119」は、まず大統領選で大方の予想を裏切ってトランプが大統領になってしまったところから始まる。"How the f*ck did this happen?(なんでこんな事になっちまったんだ?)」というムーア自身の言葉がそれにかぶさるが、その時のアメリカ国民、少なくとも、トランプを支持しなかった国民の半数以上の気持ちをこれ以上端的に表す言葉は無いだろう。<br />
映画は、そこから、ムーアの故郷、ミシガン州フリントの汚染水危機と街の荒廃ぶり、ウエストヴァージニア州の公立学校の教師たちが置かれている窮状、そして17人の犠牲者を出したフロリダ州のマージョリー・ストーンマン・ダグラス高校乱射事件をとり上げ、それぞれの状況から生き残ろうと闘う人々を描くと共に、その原因を作り出したアメリカ社会のシステムやその「仕掛け人」である政治家たちの欺瞞を暴いていく。さらに、そのような問題に国民が何もしないでいたらどのような結果になるかを、1930年代のナチスドイツの台頭という過去の黒歴史と重ねて警告する。<br />
<br />
ムーアはアメリカの映画監督の中では異色の存在である。政治的スタンスではリベラルに当たるのだろうが、民主党の政治家たちのために華やかにファンドレイジングをするハリウッドのエリート・セレブたちとは一線を画し、常に庶民の視線でものを見る事を目指す。「華氏119」でも、リベラルVS保守、民主党VS共和党という観点ではなく、あくまでも執政者としての政治家たちがアメリカ国民に対して何をしてきたか、という事に着目した姿勢を一貫させている。<br />
<br />
民主主義は、あくまで民が主となる政治体制でなければならないはずなのに、民主主義を世界中に説く建前を取ってきたアメリカの民主主義が確実に崩壊に向かっている。アメリカに住みながら参政権を持たない外国人居住者の私にとっては、もどかしい思いでいっぱいになりながらエンディング・クレジットを見つめるばかりだった。<br />
<br />
<iframe allow="autoplay; encrypted-media" allowfullscreen="" frameborder="0" height="240" src="https://www.youtube.com/embed/tinOLpKYfds" width="420"></iframe><br />
<style type="text/css">
p.p1 {margin: 0.0px 0.0px 0.0px 0.0px; font: 11.0px 'Hiragino Mincho ProN'}
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</style>J.B. Ogiharahttp://www.blogger.com/profile/07960930207588780757noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-7335144019011353296.post-85862617684512140672018-09-13T23:53:00.001-07:002018-10-19T23:54:20.121-07:00「ザ・プレデター」<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">
<a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEjXO51t88KeAHvrClhx855i-tjSum5h6KraVikKNEUSVcrKmWgPenwI5kxswfT7JyUMDS3mZ54q25kveCRkjRyUmUgGIuvfPCpZ4aFZyJgUX_id_Bfc2chVmGxuLXkaSF5HO-A8fpI-zRSa/s1600/IMG_1921.jpg" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" data-original-height="1275" data-original-width="1600" height="255" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEjXO51t88KeAHvrClhx855i-tjSum5h6KraVikKNEUSVcrKmWgPenwI5kxswfT7JyUMDS3mZ54q25kveCRkjRyUmUgGIuvfPCpZ4aFZyJgUX_id_Bfc2chVmGxuLXkaSF5HO-A8fpI-zRSa/s320/IMG_1921.jpg" width="320" /></a></div>
<br />
試写で「ザ・プレデター」シリーズ最新作を観た。<br />
頑強で容赦無い戦闘型エイリアンであるプレデターが地球にやってくるところはオリジナル版と同じだが、対峙するグループを人間vsプレデターという単純な図式に収めていないところがミソ。<br />
シュワルツェネッガーのようなスターは出演していないけれど、そこそこ手堅い演技を見せる俳優たち(ボイド・ホルブルック、オリヴィア・マン、スターリング・K・ブラウンなど)を揃えたキャストも好感が持てたし、ちょっとしたところにギャグを入れたりするユーモアもナイスだった。<br />
B級作品には違いないが、ポップコーン映画としては上出来な方ではないかと思う。<br />
<br />
<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">
<a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEh_Tq4mrkyvawwvuIKQEOWJhSdatoW0aXdN0OdniUx3ZduKgGibgP5TpZz_Cq7BFYHq7CgwWqEzOTnhRbodQE4gkEI8jayPd68Xnyhem_VenxTsptCBIxtqwuQ-IzP_Azc6-fNyy9NN47Am/s1600/IMG_1923.JPG" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" data-original-height="1600" data-original-width="1200" height="320" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEh_Tq4mrkyvawwvuIKQEOWJhSdatoW0aXdN0OdniUx3ZduKgGibgP5TpZz_Cq7BFYHq7CgwWqEzOTnhRbodQE4gkEI8jayPd68Xnyhem_VenxTsptCBIxtqwuQ-IzP_Azc6-fNyy9NN47Am/s320/IMG_1923.JPG" width="240" /></a></div>
<div style="text-align: center;">
<span style="font-size: x-small;">試写会場の映画館のロビーには、こんなん飾ってありました</span></div>
<br />
<iframe allow="autoplay; encrypted-media" allowfullscreen="" frameborder="0" height="240" src="https://www.youtube.com/embed/xJ4hpza5zPs" width="420"></iframe><br />
<br />
ちなみに、結構グロい描写(内臓飛び出しまくりとか脚をスパッとか)が出てくるので、そういうのが苦手な人は閲覧注意というか鑑賞注意です。J.B. Ogiharahttp://www.blogger.com/profile/07960930207588780757noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-7335144019011353296.post-11459999735864264302018-09-11T00:08:00.000-07:002018-10-19T23:54:33.690-07:00THE LEFTOVERS日本では「LEFTOVERS/残された世界」として放映されたHBOのドラマシリーズ「The Leftovers」の最終回をようやく見終えた。<br />
シリーズ最終回はアメリカでは2017年6月に、日本でさえ同年9月に放映を終えているのに今更感が強いですが…(汗)<br />
<br />
<br />
<img alt="Image result for the leftovers" height="225" src="https://www.hbo.com/content/dam/hbodata/series/the-leftovers/episodes/s1/keyart-default-1920.jpg/_jcr_content/renditions/cq5dam.web.768.432.jpeg" width="400" /><br />
<br />
「LEFTOVERS/残された世界」はトム・ペロッタの同名小説が原作。シーズン1は、或る日突然、理由も無く人口の2%だかが消え去ってしまうという「突然の旅立ち」に向き合う人々を描いた原作の映像化という形を取っていたが、評判の良さゆえ、シーズン2、シーズン3が製作されたという経緯があった。<br />
<br />
そういう後付けの続編だと、映画の場合、ロクな作品にならなかったりするわけだが、「LEFTOVERS/残された世界」のシーズン2では、舞台を東海岸の架空の町メープルトンから、「突然の旅立ち」が一件も起こらなかった「奇跡の町」ジャーデンに移し、新たなキャラクターを登場させることによってストーリーを発展させていくという賢い策を取って成功。シーズン3では、「突然の旅立ち」とは何だったのか?旅立っていった人々には何が起きたのか?という事を中心に、3シーズンを完結させていく。<br />
<br />
「突然の旅立ち」というスーパーナチュラルな事象が中心になりつつも、描写はあくまでリアルなので、不思議な非現実感を覚えさせる独特の雰囲気が持ち味。最初は取っつきにくかったが、一度、「残された世界」にハマると妙な魅力でぐいぐいと引き込まれていくこと請け合いのドラマだった。<br />
<br />
それに加えて素晴らしかったのがマックス・リヒターのスコア。特に「旅立ちのテーマ」というメロディはグッときました。<br />
<br />
<iframe allow="autoplay; encrypted-media" allowfullscreen="" frameborder="0" height="240" src="https://www.youtube.com/embed/DmQmepDPg6I" width="420"></iframe><br />
<br />
リヒターは、私が大好きな映画の「メッセージ」のサウンドトラックも手がけています。<br />
<br />
<iframe allow="autoplay; encrypted-media" allowfullscreen="" frameborder="0" height="240" src="https://www.youtube.com/embed/a6RnT8uxOiw" width="420"></iframe><br />
<br />
ついでに、もう1つ。リヒターによるヴィヴァルディの「四季」のリコンポジション<br />
<iframe allow="autoplay; encrypted-media" allowfullscreen="" frameborder="0" height="240" src="https://www.youtube.com/embed/8oYWfJuMGMA" width="420"></iframe><br />
(「メッセージ」の音楽に使われているコードの動きが、ここでも使われています)<br />
<br />
<br />J.B. Ogiharahttp://www.blogger.com/profile/07960930207588780757noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-7335144019011353296.post-72570875319370464182018-09-03T20:13:00.000-07:002018-10-19T23:54:45.583-07:00怒涛の冬〜春〜夏 in 2018なんとこれが2018年2つ目のエントリーというサボりっぷりでした…<br />
1月〜3月は娘の大学申請&合否発表で、なんだかあっという間に過ぎ去った感じ。<br />
4月の初めに合格した大学のうち3校を訪ね、進学先を決定。<br />
一安心したら、今度はバレエ教室最後の春公演の出演で、ソロ2役とジャズの「グリース」のサンディ役をいただいて、嬉しかったけど練習は大変に…しかも練習中に転んで骨挫傷をやらかして、休養を余儀なくされて、教室のディレクターに嫌味言われたりと、また一悶着。<br />
まあ、春公演は無事に終わったし、公演直前には地元の無料紙に写真入りで記事が出て”1日セレブ”状態になったりもして、良い思い出になったわね、と言っている間に、早くも卒業式(その前にプロムなんかもあったりして、男友達にちゃんとお誘いをいただいてロング・ドレスを奮発。気分はプリンセス−大柄ゆえクィーンの貫禄もあったという説も…(笑)<br />
<br />
<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">
<a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEgE7SC39__WBpYjxOvNJUbFbVubCGTzxr41KxXmkIwq43p0Q-HteWAo_B8kg1RK4dAVpmZdooJXOWwizeJy6srOZNQvi7FC_U3qPZ1iqE1gsLEfjDU8h7PGZNe6ajP7O_lNcBkvBDJJAvm0/s1600/P1020702.jpg" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" data-original-height="1600" data-original-width="1142" height="320" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEgE7SC39__WBpYjxOvNJUbFbVubCGTzxr41KxXmkIwq43p0Q-HteWAo_B8kg1RK4dAVpmZdooJXOWwizeJy6srOZNQvi7FC_U3qPZ1iqE1gsLEfjDU8h7PGZNe6ajP7O_lNcBkvBDJJAvm0/s320/P1020702.jpg" width="228" /></a></div>
<div style="text-align: center;">
<span style="font-size: x-small;">晴れ姿の二人(笑)</span></div>
<br />
卒業式が終わって2日後、3年ぶりに日本に帰省。後半は梅雨入りしましたが、3週間、日本を楽しんでこちらに戻り、その1ヶ月後には大学のオリエンテーション開始と、本当に怒涛のように過ぎた7ヶ月でありました。<br />
<br />
<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">
<a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEgIsk-ESRnyiqiVlJWLuSIIOIjEGrsRB2LibR5Q3DP2nqCvaOM2dqtRk0WmMb3z1Smc3Gl_6ldEa-YC0UEKCsX934ymdZ0jZyTA1Lm7A5HL81baXof4GNT0B_A2CirtT8JeX56YS6ely7m4/s1600/IMG_1865.JPG" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" data-original-height="1200" data-original-width="1600" height="240" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEgIsk-ESRnyiqiVlJWLuSIIOIjEGrsRB2LibR5Q3DP2nqCvaOM2dqtRk0WmMb3z1Smc3Gl_6ldEa-YC0UEKCsX934ymdZ0jZyTA1Lm7A5HL81baXof4GNT0B_A2CirtT8JeX56YS6ely7m4/s320/IMG_1865.JPG" width="320" /></a></div>
<div style="text-align: center;">
<span style="font-size: x-small;">大学のキャンパス。左手に見える建物が娘の寮舎</span></div>
<br />
娘を大学にドロップオフした後、LAに戻り、晴れて旦那とempty-nesterの仲間入りです。<br />
「これで思い切り映画も観に行ける」とばかりに、旦那は早速1人10ドルで月3本まで映画を観に行けるMoviePassなるものに自分と私を入会させ、昨日の土曜日は、早速、友人夫婦と話題のロマコメ「クレイジー・リッチ!」を観に行きました。<br />
<br />
<iframe allow="autoplay; encrypted-media" allowfullscreen="" frameborder="0" height="240" src="https://www.youtube.com/embed/h8ZVcRFXZhU" width="420"></iframe><br />
<br />
映画は他愛の無いコメディだったけれど、主要キャストが全員アジア人という変わり種なのにアメリカでヒットしているというのは、アジア系住民としては素直に嬉しかったです。J.B. Ogiharahttp://www.blogger.com/profile/07960930207588780757noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-7335144019011353296.post-52427429323069769042018-01-08T01:01:00.001-08:002018-01-08T01:01:47.343-08:00「ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書」2018年元旦の朝、スティーヴン・スピルバーグの新作「ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書」(原題:「The Post」)を観に行った。<br />
<br />
<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">
<a href="http://t2.gstatic.com/images?q=tbn:ANd9GcQCgc0oJz82Jv6crLODxS26rsI31yMXb7-es9Lv8p9Sr4QWznxy" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" src="http://t2.gstatic.com/images?q=tbn:ANd9GcQCgc0oJz82Jv6crLODxS26rsI31yMXb7-es9Lv8p9Sr4QWznxy" data-original-height="798" data-original-width="532" height="320" width="213" /></a></div>
”ペンタゴン・ペーパーズ”というのは、1966年に当時国防長官だったロバート・マクナマラの指示を受けたランド研究所がベトナム戦争の経緯や戦況を分析した報告書。当時、ランド研究所所属の国防政策研究者だったダニエル・エルズバーグは、アメリカ国民に対してベトナム戦争の実態を隠し続ける事に疑問を持ち、こっそりと文書をコピーし、ニューヨーク・タイムズ紙にリークする。<br />
「ペンタゴン・ペーパーズ」は、ニューヨーク・タイムズ紙の大スクープに「出し抜かれた」というジャーナリストとしてのプライドと、国民に対して真実を伝えなければいけないという報道魂に突き動かされたThe Postことワシントン・ポスト紙の編集部が、最高裁から記事の差し止めを受けてしまったニューヨーク・タイムズ紙の援護射撃をするような形でペンタゴン・ペーパーズの報道に踏み切る過程を描く。<br />
<br />
その中心になるのは、当時のポスト紙の編集長だったベン・ブラッドリーとオーナーだったキャサリン(ケイ)・グレアムなのだが、ブラッドリーを演じているトム・ハンクスとグレアムを演じているメリル・ストリープがさすがにうまい。ともすれば、ちょっとやり過ぎになるスピルバーグの演出を熟練した俳優ならではの演技力でちょうど良い”あんばい”にしているあたりには脱帽した。脇を固める演技陣の中では、ボブ・オデンカーク(「ベター・コール・ソウル」)が実に良かった。彼は世慣れたはしっこさを持つキャラクターを演じさせると特に輝く役者だと思う。<br />
<br />
それにしても、数々の映画評が指摘していたが、半世紀近く昔の話なのに、今のアメリカと気味が悪いほどの類似性を持つのは何とも… ニクソンをトランプに置き換えたら、そのまま2017年のニュースになりそうなシーンでは観客から苦笑が漏れたほど。<br />
スピルバーグも、この映画を作るなら今年しか無い!と思って、急ピッチで製作した「ペンタゴン・ペーパーズ」、観るなら今しか無い!<br />
<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">
<br /><iframe width="320" height="266" class="YOUTUBE-iframe-video" data-thumbnail-src="https://i.ytimg.com/vi/vOb8MKgB1qY/0.jpg" src="https://www.youtube.com/embed/vOb8MKgB1qY?feature=player_embedded" frameborder="0" allowfullscreen></iframe></div>
<br />
<style type="text/css">
p.p1 {margin: 0.0px 0.0px 0.0px 0.0px; font: 11.0px 'Hiragino Mincho ProN'}
</style>J.B. Ogiharahttp://www.blogger.com/profile/07960930207588780757noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-7335144019011353296.post-35891553751012895572017-12-31T13:20:00.000-08:002017-12-31T13:20:19.014-08:002017年を振り返るブログを随分サボってしまい、最後のエントリーから1年近く経ってしまったので、さすがにマズいと思い、2017年の大晦日にこれを書いています。<br />
<br />
大晦日なので、ざっと2017年を振り返ってみると…<br />
<br />
*映画<br />
今年公開された映画の中で印象に残った作品は<br />
「LOGAN」:ヒュー・ジャックマン演じるウルヴァリンの有終の美を飾るのに相応しい出来だった<br />
「ワンダーウーマン」:ガル・ガドットはゴッデスです。以上(笑)<br />
「ベイビー・ドライバー」:或る意味、ミュージカル以上にミュージカルな映画<br />
「ダンケルク」:「プライベート・ライアン」以来の臨場感ある秀作戦争映画<br />
「スリー・ビルボード」:登場人物全員が完全な善人でも悪人でもないというところがナイス<br />
「シェイプ・オブ・ウォーター」:「エターナル・サンシャイン」以来のベスト恋愛映画<br />
この他にも、きっと好きだったと思うけれど見逃した作品が多数あるので、DVDで観ることになりそう。<br />
<br />
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<a href="https://upload.wikimedia.org/wikipedia/en/3/37/The_Shape_of_Water_(film).png" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" data-original-height="326" data-original-width="220" height="320" src="https://upload.wikimedia.org/wikipedia/en/3/37/The_Shape_of_Water_(film).png" width="215" /></a></div>
<div style="text-align: center;">
<span style="font-size: x-small;">「シェイプ・オブ・ウォーター」:デル・トロ作品中のベストの1つだと思う</span></div>
<br />
*娘のバレエ<br />
今年で10回目にして最後の「くるみ割り人形」で、11月の感謝祭の週末とその翌週の週末、本公演が1日2回で計8回、サンタモニカ学校区の小学生たちを招待した短縮版公演が2回と計10回を踊り切り、無事終了。<br />
今年は、やっと長年のドリームロールだった「花のワルツ」のセンター、デュードロップ・フェアリーを踊れて悔いの無い公演になりました。<br />
<br />
<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">
<a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEiMdxBiiL4QHE0j8RKd83a2l1mp8qjU4MONv7xede4jYKMZNf4uLAWoS2vz9X38Y80IGs0ohCTemuUJ0fCzpOMWzhUpmXMb1CBz-4MXcsp-J9WDQ5fyUUIMkPJWgK2US4MgQV1GCP4LfxAK/s1600/Screen+Shot+2017-12-31+at+12.51.08+PM.png" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" data-original-height="597" data-original-width="942" height="202" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEiMdxBiiL4QHE0j8RKd83a2l1mp8qjU4MONv7xede4jYKMZNf4uLAWoS2vz9X38Y80IGs0ohCTemuUJ0fCzpOMWzhUpmXMb1CBz-4MXcsp-J9WDQ5fyUUIMkPJWgK2US4MgQV1GCP4LfxAK/s320/Screen+Shot+2017-12-31+at+12.51.08+PM.png" width="320" /></a></div>
<br />
2017年は、娘にとって大学受験の年でもありました。<br />
アメリカでの大学受験は一発試験ですべてが決まる日本と違い、全米共通テスト(SAT or ACT)だけではなく、ハイスクール2年目=ソフォモアの年と3年目=ジュニアの年、そして最終学年=シニアの年の前期の成績、先生&学校のカウンセラーの推薦状、エッセイと呼ばれる小論文、さらに課外活動を伝えるサプリメントなどを提出するので、シニアの年の夏休みから準備を始めねばなりません。<br />
娘は、カリフォルニアの公立大学であるカリフォルニア大学(UCバークレーとかUCLA等々)やカリフォルニア州立大学には1つも行きたいところが無い、出来たら親元から遠く離れた大学に行きたいということで、カリフォルニアの私立大2校を除いては、全て東部の私立大学を受験しています。その多くが受験申請締め切りが1月1日ということで、今年は、その追い込みでクリスマスらしいクリスマスも無く、追い込みをかけ、昨日の12月30日、全ての受験申請を終えて、ホッと一息ついているところです。<br />
結果がわかるのは3月終わりから4月中旬ぐらいにかけてだそうなので、今から4ヶ月近くは気が休まらないけれど、ジタバタしてもどうしようも無いので、どこか1校は引っかかるさ…ぐらいの気持ちで居ようと思っています。<br />
<br />
2018年は、娘が(願わくばw)大学に進学し、9月からは私たちもいわゆるempty nesterになり、自分のために使える時間が増えるので、何か新しい事を始めた方が良いのかな…とぼんやり考える大晦日なのでありました。J.B. Ogiharahttp://www.blogger.com/profile/07960930207588780757noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-7335144019011353296.post-90748998490405498902017-01-11T10:40:00.000-08:002017-01-11T10:40:56.806-08:00再び「ラ・ラ・ランド」について<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">
<a href="https://upload.wikimedia.org/wikipedia/en/a/ab/La_La_Land_(film).png" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" src="https://upload.wikimedia.org/wikipedia/en/a/ab/La_La_Land_(film).png" /></a></div>
<br />
去年の秋から冬にかけて観た映画について書いた日記でも触れたミュージカル映画「ラ・ラ・ランド」だけど、ゴールデングローブ賞のコメディ・ミュージカル部門で作品賞をはじめノミネートされた7部門全てで受賞を果たすという記録的快挙を成し遂げたので、もう少し詳しく書きたいと思う。<br />
<br />
「ラ・ラ・ランド」は一言で表現すれば、ボーイ・ミーツ・ガール・ストーリーで、それ自体としては特に傑出したストーリーだというわけではないが、夢を追う若き2人の住む街がla la landと称されるロサンゼルスだというところが象徴的かつ効果的なセッティングになっている。la la landという呼称は、LAと呼ばれるLos Angelesと、la la =夢心地のland=地、要は「夢見る街」という意味を二重に含めた言葉として、やや揶揄的にロサンゼルスを呼ぶ際に使われる言葉だが、「ラ・ラ・ランド」はそれを逆手に取り、夢見て何が悪い?、夢を見ることこそ若さの特権じゃないか?と主張する。<br />
そんな映画だからこそ、主人公たちはすんなりと歌と踊りに入っていけるわけで、そんな主題や舞台を選んだ監督・脚本のデミアン・チャゼルの才能には感心した。<br />
<br />
ところで、この映画は、実に印象的なダンス・シーンで始まるのだけれど、それを見てすぐに連想したのは、ジャック・ドゥミ監督の「ロシュフォールの恋人たち」だった。特に下のシーンで使っている曲や全体の印象がすごく良く似ている。<br />
<br />
<iframe allowfullscreen="" frameborder="0" height="240" src="https://www.youtube.com/embed/TwC5l35NLgs" width="420"></iframe><br />
*ダンサーの中でオレンジ色のシャツを着ているのは「ウエストサイド・ストーリー」で有名なジョージ・チャキリス<br />
<br />
ちなみに、今年のゴールデングローブ賞は、「ラ・ラ・ランド」のパロディで始まる実に愉快なオープニングだった。<br />
(*以下のクリップは「ラ・ラ・ランド」本編を観てから見ることをオススメします)<br />
<br />
<iframe allowfullscreen="" frameborder="0" height="240" src="https://www.youtube.com/embed/XaldSt0lc8o" width="420"></iframe>J.B. Ogiharahttp://www.blogger.com/profile/07960930207588780757noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-7335144019011353296.post-25731389087321595842017-01-08T22:40:00.000-08:002017-01-08T22:40:13.113-08:00秋〜冬季にかけて観た映画たち9月29日に「マグニフィセント・セブン」について書いて以来、年末までに観た映画について書きそびれていたので、ここで一挙紹介します。<br />
<br />
<b><span style="color: #cc0000;">「ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち」Miss Peregrine's Home for Peculiar Children</span></b><br />
いかにもティム・バートンな世界が展開するファンタジー。時空を超えたストーリーがスリリング。バートンのベスト作ではないけれど、バートン・ファンは必見でしょう。<br />
<iframe allowfullscreen="" frameborder="0" height="240" src="https://www.youtube.com/embed/Y1oclwWuf6c" width="420"></iframe><br />
<br />
<b><span style="color: #cc0000;"><br /></span></b>
<b><span style="color: #cc0000;">「ザ・コンサルタント」The Accountant</span></b><br />
ベン・アフレックが昼は自閉症の会計士、夜はプロの殺し屋として暗躍するユニークなキャラを演じるクライム・サスペンス映画。アメリカの映画評論家の間での評判はイマイチだったけど、私は結構好きだった。一風変わったアクション映画が好きな向きにオススメ。<br />
<iframe allowfullscreen="" frameborder="0" height="240" src="https://www.youtube.com/embed/6or2Z629qmQ" width="420"></iframe><br />
<br />
<span style="color: #cc0000;"><b><br /></b></span>
<span style="color: #cc0000;"><b>「Keeping Up with the Joneses」</b></span>(日本公開未定。DVDスルーになる可能性もあるかも?)<br />
ザック・ガリフィアナキスとアイラ・フィッシャー演じる平々凡々な夫婦の近くに、ジョン・ハムとガル・”ワンダーウーマン”・ガドット演じるジョーンズ夫妻が引っ越してくる。一見パーフェクトな夫婦に見えるジョーンズ夫妻だったが、その正体は… というドタバタ・コメディ。御代はタダの試写だから観に行ったけれど、ケーブル放映まで待っても全然オッケーな映画。ワンダーウーマンのパーフェクト・バディを拝みたい向きにはオススメ、かな?<br />
<iframe allowfullscreen="" frameborder="0" height="240" src="https://www.youtube.com/embed/nPfYXXg65qA" width="420"></iframe><br />
<br />
<br />
<b><span style="color: #cc0000;">「インフェルノ」Inferno</span></b><br />
日本でも去年の10月に公開されていましたが、すごく凡庸な出来。ロン・ハワード、どうしちゃったんだよ〜〜<br />
<iframe allowfullscreen="" frameborder="0" height="240" src="https://www.youtube.com/embed/Dhtd_ztIoPs" width="420"></iframe><br />
<br />
<br />
<b><span style="color: #cc0000;">「ドクター・ストレンジ」Doctor Strange</span></b><br />
何と言ってもベネ様演じるドクター・ストレンジがカッコ良すぎ!!建物ぐるぐる回りまくるCGも良くできていたし、クスッと笑える台詞も多くて大いに楽しみました。ベネ様のファンはもちろん、スーパーヒーローが苦手な人にもイケるんじゃないか思う映画です。<br />
<iframe allowfullscreen="" frameborder="0" height="240" src="https://www.youtube.com/embed/5Mm3julSKIU" width="420"></iframe><br />
<br />
<br />
<b><span style="color: #cc0000;">「メッセージ」Arrival</span></b><br />
エイリアンが突然、地球上に来訪し、彼らが発するメッセージをエイミー・アダムズ演じる言語学者が解読を試みるというストーリー。というと、「未知との遭遇」あたりを連想する人が多いかもしれないけれど、もっとずっと深い内容を包含する作品。エイリアンものSFを期待して観に行くと期待外れになってしまうかもしれないけれど、そのテの映画は興味無いと思ってスルーしたら絶対損する佳作。わたし的には今年のベスト1を挙げたい映画。<br />
<iframe allowfullscreen="" frameborder="0" height="240" src="https://www.youtube.com/embed/r4LTqFM7chY" width="420"></iframe><br />
<br />
<br />
<b><span style="color: #cc0000;">「Nocturnal Animals」</span></b><br />
これまた主演のエイミー・アダムズ演じるギャラリーのオーナー、スーザンのところにジェイク・グレンホール演じる元夫から「ノクターナル・アニマルズ(夜行動物)」と題された小説の草稿が送られてくる。映画は小説を読むスーザンと小説の内容とが交互に登場して同時進行していく形が取られている。公開された年に数々の映画賞にノミネートされた「シングルマン」を監督したトム・フォードの新作ということで期待して観に行ったのだけれど、とにかく劇中小説の内容が救いようのないストーリーで滅入ってしまった。完成度の高い作品であることは認めるけれど、観た後の疲弊感が半端なかったです。<br />
<iframe allowfullscreen="" frameborder="0" height="240" src="https://www.youtube.com/embed/-H1Ii1LjyFU" width="420"></iframe><br />
<br />
<br />
<b><span style="color: #cc0000;">「ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅」Fantastic Beasts and Where to Find Them</span></b><br />
日本でも去年の11月に公開済みの作品。ハリポタ・シリーズは本は未読、映画も最初の4〜5本しか観ていないのだけれど、それでもとても面白かった。パン屋の経営を夢見るジェイコブ・コワルスキーを演じていたダン・フォグラーがすごく良い味を出していました。<br />
<iframe allowfullscreen="" frameborder="0" height="240" src="https://www.youtube.com/embed/piMCY7szdPw" width="420"></iframe><br />
<br />
<br />
<b><span style="color: #cc0000;">「Hidden Figures」</span></b><br />
1960年代のアメリカの宇宙開発事業を人知れず支えていた黒人女性数学者たちを描く作品。声高ではないけれど、しっかりと地を踏みしめて自分の姿勢を貫くヒロインたち、そして彼女たちを演じるタラジ・P・ヘンソン、オクタヴィア・スペンサー、ジャネル・モナエが素晴らしい。理系女子たち、そして彼女たちを支援する親や先生たちには是非観てもらいたい映画。(高校生の娘はこの映画を観た後「よし!私も数学と物理の期末試験頑張る!」とインスパイアされていましたから−笑)<br />
<iframe allowfullscreen="" frameborder="0" height="240" src="https://www.youtube.com/embed/RK8xHq6dfAo" width="420"></iframe><br />
<br />
<br />
<b><span style="color: #cc0000;">「ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー」Rogue One: A Star Wars Story</span></b><br />
これも日本公開済みですね。期待していなかったんだけど個人的には「フォースの覚醒」より見応えがありました。ドニー・イェンの座頭市みたいな戦士がカッコ良かったなあ。<br />
<iframe allowfullscreen="" frameborder="0" height="240" src="https://www.youtube.com/embed/aDgww2IICBs" width="420"></iframe><br />
<br />
<br />
<b><span style="color: #cc0000;">「Fences」</span></b><br />
1983年に初演されたオーガスト・ウィルソンの同名舞台劇を、2010年のリバイバル上演の際に主役を演じてトニー賞を受賞したデンゼル・ワシントンが監督、主演した作品。1950年代のピッツバーグを舞台に、初老夫婦の日常を描く。デンゼルと共演のヴィオラ・デイヴィス(2010年の舞台版にも出演してトニー賞を受賞)の演技の迫力は凄かったけど、舞台劇の映画化ということで、映像的なダイナミズムに欠けるところがあったのがちょっと残念だった。<br />
<iframe allowfullscreen="" frameborder="0" height="240" src="https://www.youtube.com/embed/spCxVd9ctFs" width="420"></iframe><br />
<br />
<br />
<b><span style="color: #cc0000;">「パッセンジャー」Passengers</span></b><br />
120年間、眠りにつきながら惑星の植民地に旅する5000人の地球人たちの中で1人だけ、目覚めるべき時の90年も前に目覚めてしまったエンジニア(クリス・プラット)をめぐるアドベンチャーを描く映画。先の展開が読めてしまうところもあったけれど、プラットと共演のジェニファー・ローレンスの存在感でなんとか最後まで飽きさせずに観られます。非常に上出来なCGIもみもの。<br />
<この映画に限っては知識を最小限にして観た方が楽しめるので予告編はリンクしませーん><br />
<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">
<a href="https://upload.wikimedia.org/wikipedia/en/8/8e/Passengers_2016_film_poster.jpg" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" height="320" src="https://upload.wikimedia.org/wikipedia/en/8/8e/Passengers_2016_film_poster.jpg" width="215" /></a></div>
<br />
<br />
<b><span style="color: #cc0000;">「アサシン・クリード」Assassin's Creed</span></b><br />
ビデオゲームの映画化ということで興味があまり無かったので、よっぽど試写をパスしようかと思ったのだけれど、出演者がマイケル・ファスベンダー、マリオン・コティヤール、ジェレミー・アイアンズという豪華キャストだったから、それほどハズレはなかろうと思ったのですが…すごく退屈でした。大したヒネリの無いストーリーに、メリハリを欠いたアクション・シーンがこれでもか、これでもかと続くだけの映画だったんで。ビデオゲーム版のファンの人にはこれでも面白いのかな…<br />
<iframe allowfullscreen="" frameborder="0" height="240" src="https://www.youtube.com/embed/LG9uDucaoy8" width="420"></iframe><br />
<br />
<br />
<b><span style="color: #cc0000;">「ラ・ラ・ランド」La La Land</span></b><br />
最高に楽しいミュージカル映画。La La Landことロサンゼルスを舞台に、エマ・ストーン演じる女優の卵とライアン・ゴズリング演じる自分の店を持つことを夢見るジャズ・ミュージシャンの青年の恋を歌と踊りで見せるという他愛の無い内容ではあるのだけれど、「ロシュフォールの恋人たち」をお手本にしたと思われるノリがすごくチャーミング。31歳でこれだけ完成度の高いミュージカルを監督したデミアン・チャゼル(「セッション」Whiplash)は、やはりタダ者ではなかったようで。デート映画としても超オススメ!<br />
ちなみに今日発表されたゴールデン・グローブ賞ではノミネートされた7部門全て(作品賞、監督賞、脚本賞、主演男優賞、主演女優賞、音楽賞、主題歌賞)で受賞を果たす快挙を遂げていました。<br />
<iframe allowfullscreen="" frameborder="0" height="240" src="https://www.youtube.com/embed/tlyqz57sHgM" width="420"></iframe><br />
<br />
<br />
<番外編><br /><b><span style="color: #cc0000;">「2001年宇宙の旅」2001: A Space Odyssey</span></b><br />
アメリカン・シネマテークが70mmプリントで上映するというので、ハリウッドのエジプシャン・シアターまで娘と一緒に観に行きました。私はこれが3度目の鑑賞。いまだに古くならないキューブリック・マジックに圧倒されたけれど、娘はピンとこなかったみたいで観終わった後の感想は「疲れた」。映画オタクの母はガクッ…(涙)J.B. Ogiharahttp://www.blogger.com/profile/07960930207588780757noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-7335144019011353296.post-90401393807470600202016-12-30T17:53:00.000-08:002016-12-30T17:53:40.519-08:00「くるみ割り人形」2016<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">
<a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEiBVdaPsyCWnfO2t6Aic25ANHHBNqiu4zzz8B2T3u2KRpVfBi10q3E5s5p2Lq8LHS2_r9gywOIIXkcBrkhoPGdN0QiraNkGW_lVkS1gklbNvB7bUCtlznbV11ZPkenDr5wJtX8s8Wq6vpee/s1600/Screen+Shot+2016-12-18+at+1.45.25+PM.png" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" height="214" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEiBVdaPsyCWnfO2t6Aic25ANHHBNqiu4zzz8B2T3u2KRpVfBi10q3E5s5p2Lq8LHS2_r9gywOIIXkcBrkhoPGdN0QiraNkGW_lVkS1gklbNvB7bUCtlznbV11ZPkenDr5wJtX8s8Wq6vpee/s320/Screen+Shot+2016-12-18+at+1.45.25+PM.png" width="320" /></a></div>
<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">
<span style="font-size: x-small;">スノウクィーンwithクララとプリンス</span></div>
<br />
もう1ヶ月も前の話になってしまいますが、今年も娘のバレエ教室の「くるみ割り人形」の公演がありました。<br />
今年は、感謝祭の週末の土日の1時と5時、翌週の金曜日の7時、土日の1時と5日と計9回の本公演に、サンタモニカの小学校の子供たちを無料招待してのダイジェスト版公演が3回、さらに一般の人たちが無料で見られる公開リハーサルが1回と計13回のパフォーマンスとなりました。<br />
<br />
今年踊らせてもらった役は、前年同様、スノウフレイクの群舞の他、第2幕プロローグのエンジェル(センター)、スパニッシュ(サイド)、葦笛(サイド)、「花のワルツ」の群舞のリーダー、デミ・フラワーでしたが、今年はそれに葦笛のセンターと、ダイジェスト版でのスノウ・クィーン、そして「花のワルツ」のソロ、デュードロップ・フェアリーが加わったのが嬉しいキャスティングでした。<br />
本来はパドドゥであるスノウ・クィーンの役は男性ダンサーが出なかったため、ソロの振り付けに改変しなければならなかったのですが、アーティスティック・ディレクターの先生、なんと娘に「自分で振り付けてみなさい」とパフォーマンスの数日前に言い渡し、娘は大慌てでパドドゥの振り付けを取り入れたソロを降りつけるというハプニングまでありました。彼女が過去のスノウクィーン・パドドゥのDVDと睨めっこしながら振り付けするのを見ていて気付いたのは、パドドゥって基本的にゆっくりな音楽なんですよね。男性がリフトしたり、男性の支え手でパンシェしたりアラベスクしたりする振り付けに合うようになっているから。そんな音楽でソロの振り付けにするってなかなか難題だったようですが、音楽に合う範囲でいろいろな動きを考え出して先生からも合格点をいただいたみたいでした。<br />
<br />
2008年から踊っている「くるみ割り人形」の公演も、来年ハイスクール・シニアの年が最後になります。J.B. Ogiharahttp://www.blogger.com/profile/07960930207588780757noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-7335144019011353296.post-38681333262235460392016-12-26T23:22:00.000-08:002016-12-26T23:22:20.338-08:00アメリカTVドラマ、秋の新シーズン更新をすごーくサボってしまった…<br />
書こう書こうと思っていた事は少なくなかったのだけれど、なんだかバタバタして書きそびれる毎日でした。<br />
<br />
書こうと思っていたお題の1つはTV界、秋の新シーズンから見始めたドラマについて。<br />
1つ1つ書くと数が多くなり過ぎてしまうのでまとめてご紹介します。<br />
<br />
まずはハマっているドラマから。<br />
<br />
<b>「ウエストワールド」(Westworld)</b><br />
<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">
<a href="http://i.lv3.hbo.com/assets/images/series/westworld/episodes/media-blast/160819-westworld-s1-blast-07-1280.jpg" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" src="http://i.lv3.hbo.com/assets/images/series/westworld/episodes/media-blast/160819-westworld-s1-blast-07-1280.jpg" height="180" width="320" /></a></div>
<br />
日本でも10月からスターチャンネルで放映が始まったこのドラマ、さすが最近のTVドラマ黄金時代のきっかけを作ったHBO製作のことだけはある完成度の高い作品。<br />
タイトルからもわかるように「ウエストワールド」は、1973年に「ジュラシック・パーク」のマイケル・クライトンが脚本を書いて監督した近未来SF映画のリメイクなんだけれど、今時のCGIを駆使していて西部開拓時代を再現した擬似世界のウエストワールドがものすごくリアルに描かれている。<br />
「ブレードランナー」にも通じるAIが行き着く先は…という寓話的要素もあって面白い。<br />
ネットワーク局より潤沢な予算を誇るHBOだけあってキャストも超豪華。サー・アンソニー・ホプキンス、エド・ハリス、エヴァン・レイチェル・ウッド、ジェフリー・ライト、ジェームズ・マースデン、サンディ・ニュートンといった映画俳優たちが惜しげもなくキャストされている。<br />
<br />
<iframe allowfullscreen="" frameborder="0" height="240" src="https://www.youtube.com/embed/IuS5huqOND4" width="420"></iframe><br />
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<b>「サバイバー:宿命の大統領」(Designated Survivor)</b><br />
<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">
<a href="http://img2.tvtome.com/i/u/vL/7d66952af6884d7eb54f8bc28ea7f0ea.jpg" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" src="http://img2.tvtome.com/i/u/vL/7d66952af6884d7eb54f8bc28ea7f0ea.jpg" height="180" width="320" /></a></div>
<br />
こちらも日本ではNetflixで配信が始まったようですが、「24」のキーファー・サザーランドが、Designated Survivor=指名生存者といって、アメリカ合衆国の議員たちが一堂に集まる際、テロリズムなどでアメリカの政治を担う人々が全滅することを避けるため、その場に居なくても差し支えないような人物が選ばれ、秘密にされた場所で待機することになっているらしいのですが、キーファーがそのような人物に選ばれた時に、まさかの爆弾テロで大統領や副大統領を含む議員たちのほとんどが殺されてしまうという設定のドラマ。なぜだか知らないけど、常に危機一髪の状況に立たされる男を演じたら右に出る者のいない(ホントか)キーファーが、「24」の時と同様「Damn it!」とつぶやきながら孤軍奮闘しています。<br />
<iframe allowfullscreen="" frameborder="0" height="240" src="https://www.youtube.com/embed/5C8fBPYXEcM" width="420"></iframe><br />
<br />
<br />
<b>「タイムレス」(Timeless)</b><br />
<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">
<a href="http://img2.tvtome.com/i/u/vL/2f5ac7ad124742e781c88b96ec8c1808.jpg" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" src="http://img2.tvtome.com/i/u/vL/2f5ac7ad124742e781c88b96ec8c1808.jpg" height="180" width="320" /></a></div>
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このドラマは日本未上陸のようですが(今調べたらAXNチャンネルで4月から放映開始予定になっていました)、歴史学の教授と米軍デルタフォースのメンバー、そしてタイムマシーンを操縦する技師の3人組が、歴史を変えようとする謎の人物を追って、様々な時代にタイムトラベルするという、いわゆるタイムトラベルもの。タイムトラベルするタイミングがヒンデンブルグの大惨事だったり、リンカーン大統領暗殺の夜だったり、はたまたアラモ砦が陥落する時だったりと、常にドラマチックな瞬間だったりして、歴史物ドラマの幕内弁当のような(?)番組です。<br />
<iframe allowfullscreen="" frameborder="0" height="240" src="https://www.youtube.com/embed/zSYZJGAGvww" width="420"></iframe><br />
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「Bull」<br />
<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">
<a href="http://img2.tvtome.com/i/u/vL/df5f345fbb8f4000b26d447d616a903b.jpg" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" src="http://img2.tvtome.com/i/u/vL/df5f345fbb8f4000b26d447d616a903b.jpg" height="179" width="320" /></a></div>
タイトルのBullというのは、主人公の心理学者のジェイソン・ブルのこと。トークショー・ホストのDr.フィルをモデルにしたというDr. ブルは、裁判にかけられる被告のクライアントのために、被告に同情的になりそうな陪審員選びと陪審員たちにアピールするような弁護を指導する会社を経営。勝ち目が無さそうな被告に無罪を勝ち取るというドラマ。主役のDr.ブルを演じているのは「NCIS」を”引退”したマイケル・ウェザリー。<br />
<iframe allowfullscreen="" frameborder="0" height="240" src="https://www.youtube.com/embed/cRbT53K9XZQ" width="420"></iframe><br />
<br />
<br />
この他に新番組で見始めたのは、エージェント・カーターことヘイリー・アトウェルが無実の罪で刑務所に入れられたと思われる人間の無実を証明する「Conviction」、「リーサル・ウェポン」の同名TVドラマ化番組、そして「冒険野郎マクガイバー」のリメイク「MacGyver」だが、「Conviction」はシーズン1のみで終わりそうな気配だし、「リーサル・ウェポン」と「MacGyver」は配偶者がサジを投げた(?)ので、この先、見続けるかどうかは不明。<br />
<br />
これら新番組に加えて、以前から引き続き見ているドラマは:<br />
「ブラインドスポット タトゥーの女」、「NCIS:ニューオリンズ」、「ブラックリスト」、「Secets and Lies」(限定シリーズなので既に今シーズンは終了)、「スコーピオン」、「エレメンタリー」、「GOTHAM/ゴッサム」と、14本。1日あたり2本見ないと追いつけないスピードだけれど、締め切りがあったりする日は見られなかったりするし、14本中6本は娘も見ている番組ゆえ彼女が宿題に追われていたりすると見られないまま、どんどん録画分が貯まっていく〜〜という状況になって、我が家のDVRは常にパンク寸前状態です。(汗)J.B. Ogiharahttp://www.blogger.com/profile/07960930207588780757noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-7335144019011353296.post-70626149520102280032016-09-29T11:07:00.001-07:002016-09-29T11:07:42.891-07:00「マグニフィセント・セブン」<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">
<a href="https://upload.wikimedia.org/wikipedia/en/e/ec/Magnificent_Seven_2016.jpg" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" height="320" src="https://upload.wikimedia.org/wikipedia/en/e/ec/Magnificent_Seven_2016.jpg" width="215" /></a></div>
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先週のことになってしまうけれど、アントワーン・フークア監督の「荒野の七人」のリメイクを試写で観た。<br />
<br />
ストーリーは、オリジナル版「荒野の七人」、そしてその元となった黒澤明の「七人の侍」同様、悪者たちに搾取されている村人をアウトロー的な寄せ集めの七人の男たちが救うというお話。<br />
新鮮だったのは、その7人の顔ぶれが、デンゼル・ワシントン、クリス・プラット、イーサン・ホーク、ヴィンセント・ドノフリオ、韓国人俳優イ・ビョンホン、メキシコ人俳優マヌエル・ガルシア=ルルフォ、ネイティブ・アメリカン俳優マーティン・センスマイヤーという面々であること。オリジナル版の7人が全員白人俳優だったのに対し、新版では7人中白人は3人だけという点だろう。7人が救うのも、メキシコの村ではなく西部の白人の町だし、悪者たちも白人。マイノリティ優勢の集団が弱き白人のために悪しき白人と戦うという点が2016年のアメリカ映画らしい。<br />
<br />
「トレイニングデイ」や「イコライザー」といった都会を舞台にした犯罪アクション映画を得意とするフークアだけあって、アクションの描き方はかなり派手。古き良き西部劇を期待した向きにはしっくりこなかったのか、映画評は辛口のものも少なくないようだが、個人的には娯楽映画としてしっかり楽しめた。7人のガンマンたちの個性もそれなりに出ていたし、カッコ良かったし。<br />
「七人の侍」はもちろん、「荒野の七人」との比較なんかしないで観れば、充分面白く観られると思う。<br />
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<iframe allowfullscreen="" frameborder="0" height="240" src="https://www.youtube.com/embed/ATebNTY-mi8" width="420"></iframe>J.B. Ogiharahttp://www.blogger.com/profile/07960930207588780757noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-7335144019011353296.post-75794721953660037312016-09-15T10:24:00.000-07:002017-01-30T16:55:10.328-08:00HBOによる力作ドラマ:「The Night Of」<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">
<a href="https://nypdecider.files.wordpress.com/2016/07/tno-lead.jpg?quality=90&strip=all&w=600" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" height="213" src="https://nypdecider.files.wordpress.com/2016/07/tno-lead.jpg?quality=90&strip=all&w=600" width="320" /></a></div>
<br />
夏の間の限定シリーズ「The Night Of」を先週、観終わった。素晴らしいクオリティのドラマだった。<br />
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「The Night Of」の主人公はクイーンズに住むパキスタン系の大学生、ナズ(リズ・アーメッド)。或る夜、いとこの車でパーティに繰り出すはずだったのに、ドタキャンされてしまう。どうしてもパーティに行きたかったナズは、タクシーの運転手をしている父親と同僚2人が共同所有するタクシーを内緒で拝借してマンハッタンに向かうが、天井灯の消し方を知らないために、道に迷って停車している際に、客待ちタクシーだと思った客が乗り込んできてしまう。営業中でないことを説明して降りてもらうナズだったが、3回目、若い女性が乗り込んできた時には彼女の物憂いな美しさに魅かれてつい乗車を許す。<br />
その女性、アンドレア(ソフィア・ブラック=デリア)は「ビーチに連れて行って」とせがむが、マンハッタンにビーチは無い。仕方ないので、 ハドソン川のほとりに連れて行く。アンドレアは、そこでナズにドラッグ(エクスタシー?)を渡す。躊躇うナズだが、アンドレアに誘われるまま飲むナズ。2人はその後、アンドレアの家に向かい、一夜を共にするが…<br />
<br />
ナズを演じるアーメッドは、ラッパーとしてスタートしたパキスタン系のイギリス人だが、眼だけで演技できる生来の俳優。最近は、ラッパーとしての活動より俳優としての仕事の方が多いそうだが、むべなるかな。<br />
<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">
<a href="http://i.lv3.hbo.com/assets/images/series/the-night-of/character/s1/naz-512x512.jpg" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" src="http://i.lv3.hbo.com/assets/images/series/the-night-of/character/s1/naz-512x512.jpg" height="320" width="320" /></a></div>
<div style="text-align: center;">
<span style="font-size: x-small;">リズ・アーメッド</span></div>
<div style="text-align: center;">
<span style="font-size: x-small;">眼力がすごい</span></div>
<br />
アーメッドをはじめとして、「The Night Of」はとにかくキャストが素晴らしい。後にナズを弁護することになるしがない弁護士にジョン・タトゥーロとナズを追及する刑事に舞台俳優として知られるビル・キャンプが、報われることの多くない仕事なのに力のある限りを尽くさずにはいられない中年男たちを演じて、とりわけ良かった。<br />
<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">
<a href="http://i.lv3.hbo.com/assets/images/series/the-night-of/character/s1/john-stone-512x512.jpg" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" src="http://i.lv3.hbo.com/assets/images/series/the-night-of/character/s1/john-stone-512x512.jpg" height="320" width="320" /></a></div>
<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">
<span style="font-size: x-small;">弁護士のジョン・ストーン役のジョン・タトゥーロ</span></div>
<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">
<span style="font-size: x-small;">「ザ・ソプラノズ」の故J・ガンドルフィーニが演じるはずの役だったとか</span></div>
<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">
<span style="font-size: x-small;"><br /></span></div>
<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">
<a href="http://i.lv3.hbo.com/assets/images/series/the-night-of/character/s1/dennis-box-512x512.jpg" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" src="http://i.lv3.hbo.com/assets/images/series/the-night-of/character/s1/dennis-box-512x512.jpg" height="320" width="320" /></a></div>
<div style="text-align: center;">
<span style="font-size: x-small;">刑事デニス・ボックス役のビル・キャンプ</span></div>
<div style="text-align: center;">
<span style="font-size: x-small;">ストーンが”狡猾な動物のような男”と称したベテラン刑事を好演</span></div>
<br />
こういう役者たちの演技を見ると、やっぱりアメリカの俳優のストックって凄いなあ、と思わざるを得ない。<br />
<br />
「The Night Of」は、一応、犯人探しのジャンル、who-done-itに該当する推理ものゆえ、これ以上、ストーリーを語るのは”反則”になりかねないので、とりあえずHBOによる予告編のリンクを貼っておきます:<br />
<br />
<iframe allowfullscreen="" frameborder="0" height="240" src="https://www.youtube.com/embed/556N5vojtp0" width="420"></iframe><br />
<br />
予告編を見るとわかると思うけれど、寒々しい蒼色を基調とした映像も、作品全体のムードによく合っていて賢い選択。<br />
<br />
あと、オープニング・クレジットの音楽が私はとても好きだった。<br />
我が家は、基本的にはドラマは録画して見るので、最初のクレジット・シークエンスはたいがい早送りするのだけれど、「The Night Of」だけは音楽が良かったので、早送り無しでした。音楽を担当しているのは、TVドラマ版「ファーゴ」の音楽を担当したジェフ・ルッソ。<br />
<br />
<iframe allowfullscreen="" frameborder="0" height="240" src="https://www.youtube.com/embed/nPw-gIn6aj8" width="420"></iframe><br />
<br />
オープニング・クレジットは映像も美しい。<br />
<br />
「The Night Of」、日本でも放映されるといいのですが…J.B. Ogiharahttp://www.blogger.com/profile/07960930207588780757noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-7335144019011353296.post-27763813848881159122016-09-12T21:57:00.002-07:002016-09-12T21:57:53.302-07:00東海岸大学見学ツアーもう1ヶ月以上前のことになってしまいますが、7月の終わりから8月にかけて、東海岸にある評判の良い大学のキャンパスを訪ねて歩きました。今年の夏は、娘がピッツバーグ・バレエのサマープログラムに参加したので、迎えに行きがてら、東海岸にある大学をまだ見たことの無い娘に見せて、大学受験準備の刺激にしようという魂胆でした。(笑)<br />
<br />
<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">
<a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEijSE0o0hLx6wWDY1cs-1DzE_3peER299WhLpKNynxSngfWeFtKYesaesySkMfXNNkBDSvo_HdElgMGUD1rlcWoXB-aildJ7CEoSO3qSliJRdcuMcbNrGo3xtomOJzpP3IWbmeEdnJ9V2Xh/s1600/IMG_1019.JPG" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" height="240" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEijSE0o0hLx6wWDY1cs-1DzE_3peER299WhLpKNynxSngfWeFtKYesaesySkMfXNNkBDSvo_HdElgMGUD1rlcWoXB-aildJ7CEoSO3qSliJRdcuMcbNrGo3xtomOJzpP3IWbmeEdnJ9V2Xh/s320/IMG_1019.JPG" width="320" /></a></div>
<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">
<span style="font-size: x-small;">典型的な東海岸のキャンパス風景</span></div>
<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">
<span style="font-size: x-small;">広々とした芝生に18~19世紀築の建物が並んでいて素敵〜</span></div>
<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">
<br /></div>
ピッツバーグのあるペンシルベニア州を出発点にして、マサチューセッツ州まで東へ車で移動して12日間で計10校の大学を見学するという強行軍でしたが、東海岸の大学のキャンパス・ツアーは私も初めてだったので、とても興味深く、勉強になりました。<br />
<br />
どの大学も1時間ほどのインフォメーション・セッションという簡単な説明会が設けられていて、Admission Officeのスタッフが、自分の大学の特色や大学生活のハイライトを紹介します。大学によっては、在校生も参加してスタッフの人との会話スタイルで進めていくところもありました。<br />
その前後には、キャンパス・ツアーの機会も設けられていて、在校生が1時間〜1時間半にわたって、キャンパス内を案内して回ってくれます。<br />
<br />
どの大学もキャンパス内に居たのは2時間半〜3時間半ほどの短さではありましたが、それでも、それなりにその大学の雰囲気、スタッフや在校生のタイプといったものが感じられて、娘なりに「ここの大学は雰囲気が好き」、「ここの大学はすんなり馴染める気がする」、「ここの大学は何か違うなあ」、「ここは絶対、入りたくない」とそれぞれに感想を話してくれて、以前、訪問した大学でツアーをしてくれた在校生が、「この大学を選んだ理由は?」と聞かれた時に「ピンときたとしか言いようがない」と言っていたことを思い出しました。<br />
確かに、どこの大学でも「matching」とか「right for you」とか、相性のことを強調するスタッフや在校生が多かったです。日本同様、アメリカでも大学ランキングといったものが存在しますが、そういうランキングの上位20〜30位ぐらいに入っている大学に関しては、5位になっていようが、15位になっていようが、教育の質には変わりがないということも聞きました。要は、自分のキャラやニーズに一番合った大学に行くのがベストということなんでしょうね。<br />
<br />
<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">
<a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEiv5UfztvcByEasv3a3GdDz9ALNUMOY0oxQkhrWTvnY6dhwutXX-rQELM1mqvVPKpN8nLTSoBQ0HAIWOaqUQ2Zf4JDpFr1u6gCa8XG16BQX9Qfrz5_Ie8k8u57w5LwHAAfVlFSDwvFdZlUD/s1600/IMG_1023.JPG" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" height="320" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEiv5UfztvcByEasv3a3GdDz9ALNUMOY0oxQkhrWTvnY6dhwutXX-rQELM1mqvVPKpN8nLTSoBQ0HAIWOaqUQ2Zf4JDpFr1u6gCa8XG16BQX9Qfrz5_Ie8k8u57w5LwHAAfVlFSDwvFdZlUD/s320/IMG_1023.JPG" width="240" /></a></div>
<div style="text-align: center;">
<span style="font-size: x-small;">某大学の近くのアイスクリーム屋さんにて</span></div>
<div style="text-align: center;">
<span style="font-size: x-small;">娘はほとんどの大学街でアイスクリームを食していました。</span></div>
<div style="text-align: center;">
<span style="font-size: x-small;">アイスクリームの質で大学を選んでいるという噂もアリ(笑)</span></div>
J.B. Ogiharahttp://www.blogger.com/profile/07960930207588780757noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-7335144019011353296.post-22766727406113952912016-09-02T18:17:00.001-07:002016-09-02T18:17:54.167-07:00ピッツバーグ・バレエ インテンシブ・サマー・プログラムわー、なんと2ヶ月近く更新をサボっておりました〜〜。<br />
そうしたら、ドメインを登録している会社への登録料の支払いをしていたクレジットカードが無効になっていることを忘れ、知らない間にブログのアドレスが無くなっちゃって大慌て。すぐに更新手続きを取ったのでアドレスも無事奪還できました。(知らせてくれたK子さん、どうもありがとう!)<br />
<br />
さて、書く事はいっぱいあるのですが、まずは時系列順に、娘が参加したピッツバーグ・バレエのサマー・プログラムのことから書くことにします。<br />
<br />
今年のサマー・プログラムは6月20日から7月23日までの5週間。内容はまあ、去年のカンザス・シティ・バレエのプログラムと似通ったものだったようですが、大きな違いは振り付けのワークショップがあったことでしょうか。また、寮生活では、普段通っているバレエ教室で仲の良いお友達とルームメイトになれたので、非常にリラックスして過ごせたようです。そのせいか、去年に比べストレスが少なかったのか、故障も少なく、フィジカルセラピストに何度か通った時にクラスを休んだぐらいで、丸1日休んだ日が全く無かったのが本人としては嬉しかったようでした。<br />
<br />
プログラムは23日(土)に終わったのですが、その前日の金曜日の夕方に、振り付けのワークショップの発表会があったので、木曜日の深夜出発の夜行でピッツバーグまで飛び、ワークショップの発表会を見てきました。<br />
娘の作品は、ダンサーのGちゃんが堂々と踊ってくれてソロながら迫力があってなかなか良かったです。他の生徒の作品でも、「お〜」と感心させられるものが多くて、高校生でこれだけのダンス作品が創れるなんて大したものだなあと思いました。<br />
<br />
最終日の発表会も観に行ってきましたが、娘のレベルはクラシックは「ラ・バヤデール」とモダンの2つの演目を披露してくれました。場所は一番大きなスタジオだったものの、生徒たちの家族全員を収容するほどの座席スペースが確保できないため、各生徒の役によって午前と午後に分かれてのパフォーマンスでした。<br />
娘はラッキーにも、午前中は「ラ・バヤデール」のデュエットの役をもらい、午後は同作のコール・ドと両方に出させてもらえたので、午前中のパフォーマンスはダンナと鑑賞し、午後は娘の友達のママに付き添う形で2度見られたのがラッキーでした。<br />
<br />
残念ながら、パフォーマンスは写真撮影もビデオ撮影も禁止なので、載せる写真が無いので、パフォーマンス前に食べに行ったアイスクリーム屋さんの写真を載せておきます。(笑)<br />
<br />
<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">
<a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEj43hdkOIMG8C3cDLX9XAFEhoqcaTDrXLSQfgjWJXIyuYrfP-WR5FcU3a4PnWAaZXMPoy351ofRcsmQyL0QnzN6pdP2xjylTtqN5rRu6IL_AA9BojJmqCa-upYhtQVK7U4erspkELsaa0pZ/s1600/IMG_0971.JPG" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" height="320" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEj43hdkOIMG8C3cDLX9XAFEhoqcaTDrXLSQfgjWJXIyuYrfP-WR5FcU3a4PnWAaZXMPoy351ofRcsmQyL0QnzN6pdP2xjylTtqN5rRu6IL_AA9BojJmqCa-upYhtQVK7U4erspkELsaa0pZ/s320/IMG_0971.JPG" width="240" /></a></div>
<br />
1923年創業のKlavon's。店内は創業当時のままのたたずまいで、素敵〜〜。<br />
ピッツバーグ・バレエから歩いて5〜10分ぐらいの距離のところにあるので、娘たちもレッスンの合間によく通ったそうです。J.B. Ogiharahttp://www.blogger.com/profile/07960930207588780757noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-7335144019011353296.post-63770721667554367892016-07-10T16:38:00.000-07:002016-07-10T16:42:29.522-07:00ebayの戦利品〜バッグ篇最近、アメリカのオークション・サイト、ebayにハマっていることは<a href="http://www.cinemanerd.com/2016/05/ebay.html">5月24日付の日記</a>に書きましたが、そこにも書いたように普段使いのバッグを探し始めました。<br />
<br />
娘にはコーチのヴィンテージ品を買ったし、コーチのバッグは既に1個持っているので、コーチ以外のブランドで、知名度よりも質の点で評判が良いブランドで何か無いかな〜と探して見つけたのが、Furlaというブランド。日本では「フルラ」という名で知られているイタリアのブランドですが、上品なデザインと質の良さの割には他のブランド品より高くないという評判が気に入ったので。<br />
普段使いのバッグには、お財布、カードケース、スマホ、小型の化粧ポーチ、メガネなどの他、ドクターのアポとかで待つ場合に持って行くこともある本なども入れられるそこそこのサイズのものが良いなあ〜ということで見つけたのが、下の写真右のショルダーバッグ。<br />
<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">
<a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEgxIo06rTLoFv4-ahZVpJCaZz6YSud8HA248Flu5AoEdjgCXFknXaMklZ26etO1d6vecmoDJMhgGreO3zotOYS2YhEPLA_Gfwd8k_t7tKpn95PQTNBTw1JA4b0Ge7wYWubuwP9VWjIIY4M8/s1600/IMG_0907.JPG" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" height="320" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEgxIo06rTLoFv4-ahZVpJCaZz6YSud8HA248Flu5AoEdjgCXFknXaMklZ26etO1d6vecmoDJMhgGreO3zotOYS2YhEPLA_Gfwd8k_t7tKpn95PQTNBTw1JA4b0Ge7wYWubuwP9VWjIIY4M8/s320/IMG_0907.JPG" width="240" /></a></div>
<br />
アメリカではpebble leatherと呼ばれる、ザラザラした加工を加えたレザー使いのバッグです。中古だから、ところどこに擦れたところがあるものの、目立つ傷なども無いし、中張りの布はとても綺麗なので満足の品。<br />
<br />
その横に並んでいるのは、アメリカではあまり知られていないようですが、本国イギリスと日本ではそれなりに知られているようであるブランド、Radley=ラドリーの看板商品のポケットバッグ。マスコットのわんこのタグが付いているのがとてもラブリーなブランドです。ラドリーのポケットバッグには3種類のサイズがあって、これは一番小さいサイズだけど、外側と中側にジッパー付きのポケットがあるのが便利そう。でも、これを衝動買いしてしまった最大の理由は内側の布張り。<br />
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<a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEiC6SOC2Z7ZdKX4jBBqmi05ApldYutKIvP0Kr8Wc82paQyiMTx7X_sU67zUFv8b5bl2QFKt4NgN7q1CrIfFTff4qIUnfFSWoeI4sYljBcEUMjk2ldhY6kEAiTDd7WBFVzOh0lynXUVUl-Pz/s1600/IMG_0909.JPG" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" height="240" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEiC6SOC2Z7ZdKX4jBBqmi05ApldYutKIvP0Kr8Wc82paQyiMTx7X_sU67zUFv8b5bl2QFKt4NgN7q1CrIfFTff4qIUnfFSWoeI4sYljBcEUMjk2ldhY6kEAiTDd7WBFVzOh0lynXUVUl-Pz/s320/IMG_0909.JPG" width="320" /></a></div>
<span id="goog_1195617877"></span><span id="goog_1195617878"></span><br />
タグのわんこと同じスコッチテリア風のわんこ模様なんですよ〜。この布張り、ラドリーの製品だと皆そうなのかと思ったら、ebayで他にも出品されていたラドリーのバッグや日本で買える新品のラドリーのバッグには無かったんですよね。そういう意味では、めっけもんだったかも?と自己満足。<br />
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という具合に、オシャレでも何でもない私は、この機会にフルラとかラドリーとか、それまでは聞いたことも無かったブランドについて学んだわけですが、リーズナブルだけど質の良いブランドということでは、やっぱりコーチが頻繁に登場。じゃあ、夏向きに明るい色のバッグが欲しいと思っていたから、それをコーチで探してみようか、と思い立ち、見つけたのが、下の写真の一番手前に写っている黄色いショルダーバッグ。<br />
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<a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEguLegEEAQ4IMN9-DvWXITdkOB5SaCLPr7QkKkMRnPCSh12yEGg3iK3my533RaMmLB_czOElaVN8E8n_MyrVqamK47EO96hweJDGuHSg971iHmSD_u_VdsYXtMgHTb1BRQIudDjT_UEgtGy/s1600/IMG_0906.JPG" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" height="320" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEguLegEEAQ4IMN9-DvWXITdkOB5SaCLPr7QkKkMRnPCSh12yEGg3iK3my533RaMmLB_czOElaVN8E8n_MyrVqamK47EO96hweJDGuHSg971iHmSD_u_VdsYXtMgHTb1BRQIudDjT_UEgtGy/s320/IMG_0906.JPG" width="240" /></a></div>
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実際にはもう少し黄色味の強い色なのですが、Bleeckerというシリーズのモデルの1つみたいです。これは、競りの競争相手が8人ほど居たのですが、娘用のコーチ・バッグを競り落とした時に使ったテクニックで勝ち抜きました〜<br />
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コーチのバッグを探していた際に知ったことなのですが、コーチは偽物も結構出回っているようで、その見分け方については、日本でコーチの商品を輸入販売している業者さんのブログ<a href="http://coach-japan.jugem.jp/?eid=664">「コーチ専門店『コチガル』の店長ブログ」</a>に詳しく書いてありました。<br />
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それで、早速、すでに所有していたコーチのバッグとebayで競り落としたコーチのバッグを検証。その結果、両方とも本物のコーチ製品だということがわかってホッとしました。すでに持っていたバッグの方は、アウトレットで買ったものだったのですが、上のブログの記事に照らし合わせてみたら、本当にアウトレットで買ったことがわかる◎の印が付いていました。ただし、2つ目の製造番号の頭にFが付いていなかったし、Made in Chinaのタグに「・」も付いていなかったので、アウトレット用に作られたものではなく、正規の店で売れ残ったものがアウトレットに流れた商品だということもわかったのも良かったです。ebayで競り落とした黄色いバッグの方は、◎も「・」も無かったので正規の店で売られていたものだということも判明しました。<br />
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上にMade in Chinaと書きましたが、最近のコーチ製品はほとんどが中国製みたいで、アメリカ製のコーチが欲しいなら、20年〜30年前に売られていた真性ヴィンテージ品を探すしかないこともわかりました。<br />
で、好奇心から何とーなくebayをブラウジングして見つけてしまった(笑)のが、上の写真の残りの2品。<br />
一番奥に見えているのは、大ぶりのショルダーバッグで、競りではなく「Buy It Now or Best Offer」、つまり「この即決価格で売りますがオファーにも応じます」というやり方で売っていたので、ダメ元で約3/4の値段でオファーを出してみたら意外にもオーケーが出てビックリ!調子に乗って、もう1品、競りのスタート価格を高めの値段で設定したためか、誰も競りに参加していなかった中型サイズのショルダーを最低価格で競り落としてゲット。こちらは送料がタダだったので、さらに得した気分。♪<br />
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でも、ハッと気付いたら、1ヶ月の間に、娘の分も入れると何と6個もebayでバッグを買ってしまっていたんですね〜。衝動買いもいいところで配偶者も呆れ顔。ちょっと反省…でも、6個のバッグを買うのに使ったのは200ドルたらず。新品だったら、200ドルじゃブランド品なんて買えないから!と、配偶者には変な自慢して済ませておきました。(笑)<br />
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本当は、この後、薄地の普段使いジャケットをebayで衝動買いする”事件”もあったのですが、それはまたの機会に書きます。J.B. Ogiharahttp://www.blogger.com/profile/07960930207588780757noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-7335144019011353296.post-75645667519635183222016-07-08T16:05:00.000-07:002016-07-08T22:47:02.860-07:00インテンシブ・サマー・プログラム@ピッツバーグ・バレエ・シアター既に折り返し点を超えてしまいましたが、6月20日から娘が参加しているピッツバーグ・バレエ・シアターのインテンシブ・サマー・プログラム(ISP)は順調に進んでいるようです。<br />
去年は、親元離れての初めての寮生活ということもあってなんとなく心配で、しょっちゅうテキストしては様子を聞いてウザがられたものでしたが、2年目の今年は勝手知ったる、というか、だいたい見当がつくので、かなり放ったらかし。ルームメイトも、いつものバレエ教室で仲の良いクラスメイトだから、そちらも心配無しだし。<br />
面白いもので、こちらから連絡しないと、逆に娘の方から、テキストしてきたり、電話でクラスの様子を報告するようになったりしています。<br />
お気に入りの先生も居るようだし、同じレベルで仲良くなった子もできたようだし、楽しくバレエ修行しているようです。<br />
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ピッツバーグ・バレエ・シアターのISPで一番楽しみにしていたのは振り付けのワークショップ。事前に音楽を探して、作品のテーマを決めてワークショップ参加を申請。結局、19人の生徒が参加しているそうですが、最終日前日の振り付け作品発表会に全員が参加できるかどうかは知らされていないとのこと。せっかくだから参加させてもらえるといいのですが、どうでしょうね。<br />
振り付け作品は、自作自演できないそうで、同じレベルのクラスメイトを選んで頼んで踊ってもらうことになっているとか。娘が頼んだのは「オールアラウンドで上手」だという中国系アメリカ人のGちゃん。もともとはパドドゥだったのですが、この子なら!と思った男の子は、生徒の振り付け作品には出たくないと断られてしまったそうで…(苦笑)まあ、なんとかソロ用に作り直せるそうなので大丈夫そうですが。<br />
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<a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEgTkCwKDMaZQWcWZiixh8SaBl69nIY7ON6iQO03Ye2PGfr1D9smBYi9sP8OE-pfkgPkxUZZeLFYl9n5fr91nGtq7cvjWN4gGCttIGTJWGpwGxRftwYwJ80g8X6MHFDFmTXv8126okljVMNd/s1600/IMG_0900.jpeg" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEgTkCwKDMaZQWcWZiixh8SaBl69nIY7ON6iQO03Ye2PGfr1D9smBYi9sP8OE-pfkgPkxUZZeLFYl9n5fr91nGtq7cvjWN4gGCttIGTJWGpwGxRftwYwJ80g8X6MHFDFmTXv8126okljVMNd/s1600/IMG_0900.jpeg" /></a></div>
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<span style="font-size: x-small;">振り付けの一部を</span><span style="font-size: x-small;">携帯メールで送ってくれ</span><span style="font-size: x-small;">た動画をキャプチャ</span><br />
<span style="font-size: x-small;">Gちゃんは小柄な子みたいですね</span></div>
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足のケガの問題もぼちぼち出てきて、フィジカルセラピストにかかったりもしているようですが、あと2週間、どうにか持ちこたえてもらいたいものです。J.B. Ogiharahttp://www.blogger.com/profile/07960930207588780757noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-7335144019011353296.post-13348878817228264912016-07-05T22:28:00.000-07:002016-07-05T22:28:44.399-07:006月に試写で観た映画3題ありがたいことに、臨時のお仕事をいっぺんに3本もいただいて、6月中旬から7月初めにかけて締切ラッシュだったため、ブログを書く暇など全く無くて放ったらかし状態になってしまった。ちょっと反省。<br />
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そこで6月中に試写で観た映画3本を簡単にご紹介。<br />
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まずは「ファインディング・ニモ」の続編「ファインディング・ドリー」。<br />
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<a href="https://upload.wikimedia.org/wikipedia/en/3/3e/Finding_Dory.jpg" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" height="320" src="https://upload.wikimedia.org/wikipedia/en/3/3e/Finding_Dory.jpg" width="216" /></a></div>
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外れることが滅多にないピクサー作品なので、安心して観ていられるのが嬉しい。<br />
今回も、それぞれのキャラが丁寧に作られているし、ストーリー展開のひねりもお見事。クライマックスの脱走シーンなんて、よくぞこんな事まで考えついたなあというストーリー・アイディアの宝庫だった。映画はストーリーが命、をモットーに映画作りを続けてきたピクサーらしい上質の作品。もちろん映像のクオリティも一級品。特に水のテクスチャーは素晴らしかった。<br />
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<iframe allowfullscreen="" frameborder="0" height="240" src="https://www.youtube.com/embed/Tz6uT0Cl_Bw" width="420"></iframe><br />
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次に観たのは、「インデペンデンス・デイ」の続編、「インデペンデンス・デイ:リサージェンス」。<br />
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<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">
<a href="https://upload.wikimedia.org/wikipedia/en/5/58/Independence-Day-2-poster.jpg" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" height="320" src="https://upload.wikimedia.org/wikipedia/en/5/58/Independence-Day-2-poster.jpg" width="215" /></a></div>
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1作目が1996年の公開だったから実に20年ぶりの続編ということになる。<br />
1作目は大ヒットしたけれど、出来的にはそこそこの作品だったから、その続編となるとほとんど期待なんか無かったけど、まあ暇だったし、タダだし、20世紀フォックスのスタジオ内の試写室が会場だったから、スタジオ内も久しぶりに覗けるしということで、配偶者を誘って行ってきた。<br />
出来は…ま、こんなもんなんだろうね、という凡作です。でも「オイオイ」と突っ込みどころ満載で、大真面目に作っていたんだろうスタッフやキャストには申し訳ないけど笑えるところが多かったなあ。DVDになるまで待って、ピザでも食べながら友達と「ありえねー」みたいにツッコミながら見ると面白い映画かも。<br />
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<iframe allowfullscreen="" frameborder="0" height="240" src="https://www.youtube.com/embed/te-mGJAn9Ys" width="420"></iframe><br />
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そして最後は、スティーヴン・スピルバーグが童心に帰って作った「BFG:ビッグ・フレンドリー・ジャイアント」。<br />
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<a href="https://upload.wikimedia.org/wikipedia/en/a/af/The_BFG_poster.jpg" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" height="320" src="https://upload.wikimedia.org/wikipedia/en/a/af/The_BFG_poster.jpg" width="215" /></a></div>
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去年の「ブリッジ・オブ・スパイ」みたいに、そつなく出来ている作品だという印象。ビジュアル・エフェクツはすごいです。タイトル・ロールのBFGも、マーク・ライランスという適役の俳優を得て、本当に居るんだよねと思わせるような存在感。子供の時に原作を読んで、この映画を観ていたら感想も違っていただろうなとは思ったけれど、スピルバーグの幼稚っぽいところが露呈してしまったシークエンスはちょっと残念だったかな。<br />
でも、家族連れには満足できるエンターテイメントになっていると思う。<br />
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<iframe allowfullscreen="" frameborder="0" height="240" src="https://www.youtube.com/embed/PwMA-cwAjLM" width="420"></iframe>J.B. Ogiharahttp://www.blogger.com/profile/07960930207588780757noreply@blogger.com2