Friday, September 17, 2010

THE TOWN



「The Town」という映画の試写を観て来た。

舞台は、銀行強盗犯を世界一輩出してきたと言われているボストンの一地区、チャールズタウン。
ダグ・マクレイ(ベン・アフレック)もその1人で、幼馴染みの親友だが頭にすぐ血が上るタイプで周囲をハラハラさせるジェム(「ハート・ロッカー」でアカデミー賞主演男優賞にノミネートされたジェレミー・レナー)ら、3人を率いて、今日も銀行を襲う。
ジェムの気まぐれから、金庫を開けさせた行員クレア(「それでも恋するバルセロナ」のレベッカ・ホール)を誘拐するがすぐに釈放する。
クレアがFBIに何かを話すのではないかと恐れたジェムを満足させるため、ダグはクレアに近づくが、彼女に恋してしまい。。。

というのが前半の筋なのだが、脚本が実に細部まで描き込まれているため、全体的に台詞や人物設定が非常にリアル。脚色・監督も務めているアフレックがボストン出身というのも、リアリティを出す助けになっているのだろう。

キャストも、アフレック、レナー、ホールの主要人物3人はもちろんのこと、FBIエージェント役のジョン・ハム、出番が少ないが強烈な印象を残しているダグの父親役のクリス・クーパーと強盗チームの元締め役のピート・ポスルスウェイト、そしてレナーのジャンキーな妹役のブレイク・ライブリーと、脇を固める俳優たちの演技も非常に説得力があって、彼らが展開するドラマにぐいぐい惹き込まれていく。レナーあたりは、またまた助演男優賞でオスカーにノミネートされてもおかしくないほどの存在感だった。

それにしても、この作品が監督デビュー作「ゴーン・ベイビー・ゴーン」に次ぐ第2作とは、御見事。アフレックは、クリント・イーストウッドを次ぐ俳優出身の映画作家になりそうで、今後の仕事がとても楽しみである。



**動画の右側がまたちょん切れてしまっている(泣)ので、動画をクリックしてくださればYouTubeのサイトに飛んで、全画面で観られます。