Wednesday, May 22, 2013

再びポアント・ジプシーに(やれやれ)

どのポアントシューズを履いてもしっくりこないと言い張る娘に、ポアントシューズ・フィッターさんがゲイナー・ミンデンを薦め、「禁断のゲイナー・ミンデン」に手を出してしまった話は3月の日記で書いたけれど、そのゲイナーは本当にラクらしい。ラクだもんだから、娘ったら、ゲイナーと交互に履いていたブロックのSonataが潰れかけた時に「もうしばらくはゲイナーだけにしたい〜」と言い出した。Sonataは、履き始めにマメが出来やすい、慣れたと思ったらすぐに潰れる(使用時間にすると10〜11時間しか保たなかった−泣)から、もう嫌だと。
でも、ポアントシューズに詳しい先生たちや、日本で出会ったポアントシューズ作りの職人さん、あとは読み拾ったネットの記事などから、異口同音に聞こえるのは「ゲイナーは足/脚が完成しているプロのダンサーや、筋力が落ちている年配のダンサー向け。まだトレーニング中の若いダンサーが履いたら、ゲイナーしか履けない足/脚になってしまう」という声だったので、安易な方に流れようとする娘を説得。4月の終わりに再びダンスストアへ。

例によってあーでもない、こーでもない、と10種類以上のポアントを試し履きした結果、これなら良いかな...と“お許し”(笑)が出たのは、カペジオのGlisseとブロックのB-Morph。

向かって左がGlisse、右がB-Morph

Glisseは、ヴァンプが短めなので、甲が出る娘の足には不向きかと思ったら、爪先の幅が広くてラクなんだとか。B-Morphは、Glisseほどすんなりと馴染まないそうだけど、ちゃんと踊れるので普段のレッスン用には大丈夫だとのこと。
結局、普段のレッスンにはGlisseとB-Morphを交互に履き、週2回あった春公演のリハーサルには本番にも履く予定にしていたゲイナーを履いていました。
GlisseもB-Morphも履き始めてまだ1ヶ月経っていないので(使用時間にするとそれぞれ4〜5時間ぐらい?)保ちの点はまだ判らないけれど、15時間以上保ってくれたら、しばらくはこの2足を履いていってもらうということになりそう。

一方のゲイナーは、しばらく使用を休止。フツーのポアント・クラスが週3回といういつものペースに戻ったし、毎週末のリハーサルも、もう無くなったので、しっかり足/脚が鍛えられるポアントシューズを使わないとね。

Sunday, May 19, 2013

2013 春公演

オープニングのジョージ・バランシン振付による「セレナーデ」より「エレジー」

昨日の5月18日(土)、娘のバレエスタジオの春公演がありました。

今年はジョージ・バランシン没後30周年ということで、オープニングは「セレナーデ」の最終章「エレジー」。
残念ながら出演は最上級クラスとそのすぐ下のレベルだったので、娘は踊れなかったけれど、初めて観る「セレナーデ」の聞きしに勝る美しさにはうっとり。欲を言えば、プロのバレエ団というわけではないから、背がかなりバラバラで、せっかくの配列の美しさの統一感が損なわれてしまった、という点でしょうか。

娘の最初の出番はジャズ。ボブ・フォッシーの振付をベースにした「スイート・チャリティ」からの「リッチマンズ・フルーグ」は、リハーサルの時からそのユニークなダンスに魅了されていたのですが、舞台になったら60年代のナイトクラブを再現するようなセットでさらに感心。ダンサーたちの、いかにも楽しんでいるというエネルギーが観ている者たちにもビリビリ伝わってくる実にエキサイティングなパフォーマンスでした。観客の拍手喝采も一番大きかったんじゃないかな。

「スイート・チャリティ」より「リッチマンズ・フルーグ」
色とりどりの髪は羽毛製のカツラ。ドレスは1つ1つ違うデザインのヴィンテージもの。
皆、ノリノリで踊っていました。


次に踊ったのは、「ジゼル」第一幕からの「ペザント・ダンス」。いかにもクラシック・バレエの古典という振付だったから、胸躍るという踊りではないけれど、こういう踊りをキチンと踊れてこそ、バレリーナなのだろうな、と思わせる作品でした。衣装もなかなか可愛かったしね。

「ジゼル」の第一幕より「ペザント・ダンス」。娘は群舞の1人。
本来はこの列の前でジゼルとアルブレヒトのパドドゥがあるみたいなんだけど、男の子不足なんで(笑)上級クラスの女の子2人がデュエットしていました。


公演の「トリ」は、去年の9月に亡くなったイヴォンヌ校長先生の振付による「クラシカル・シンフォニー」。恩師バランシンの特徴ある振付のエッセンスを散りばめた作品で、ネオクラシカルなプロコフィエフのスコアにぴったりな振付に仕上がっています。

「クラシカル・シンフォニー」のSecond Movement。毎回、背の高い子が選ばれる踊りみたい。
衣装はシンプルな七分袖のレオタードに短いスカート。体型のごまかしが利きません。(汗)

上記の作品以外では、スタジオのスター・ダンサー的存在の15歳の子の「ドンキホーテ」のパドドゥとヴァリエーションが良かったですねえ。彼女は、お母さんがコロンビア人でラテンの血が流れているせいか、スパニッシュ風の踊りや衣装が実に良くお似合い。もちろん、技術的にもダントツに上手いので、安心して観ていられます。

娘の話だと、私たちが観に行った夕方の回より午後の回の方が俄然出来が良かったそうです。夕方の回も決して悪くはなかったんだけど、やっぱりちょっと疲れが出たのか、グラつく子や、ジャンプにいつもの高さが出ていない子が何人か居ました。
なので、DVDは午後の回の方を買うことに決定~。

ともあれ、2月からずっと練習を重ねてきた公演も無事、終了。
アメリカは、あと1ヶ月ちょっとで夏休みに突入します。

Sunday, May 12, 2013

スタジオ・ドレスリハーサル+写真撮影

昨日の5月11日は、バレエの春公演のスタジオ・ドレスリハーサル2回目と、フォトグラファーの人によるスタジオ写真撮影がありました。

来週の公演当日、土曜日の前の木曜日、金曜日には、それぞれテックリハーサル(照明や立ち位置を確認)とドレスリハーサルがあり、その時に親も写真やらビデオやらを撮影できるので、その下見のために娘が出る踊りをこっそり覗き見。
「クラシカル・シンフォニー」は、既に何度か観ていたけれど、「ジゼル」の「ペザント・ダンス」とジャズの「スイート・チャリティ」を観るのは初めて。「ジゼル」は、思ったより楽しそうな踊りだったのと、身長のせいでいつも後列になってしまう娘が何度か前に出て来てシャッターチャンス!を狙えそうなのが嬉しかった。
「スイート・チャリティ」は、すごい衣装だとは判っていたけれど、それが総勢26人揃って踊るとすごく圧巻。笑ってしまったのは、男の子役の子たちの扮装。ジャケットの胸元から覗くフリフリのラッフルもオースティン・パワーズみたいでおかしかったけど、

こんな感じ(笑)

それに加えてカツラとサングラス、さらに付け髭まで付ける子も居たりして、もうオースティン・パワーズの言葉を借りれば、まさに「Oh, groovy, baby!」



写真撮影も、「スイート・チャリティ」で踊る仲間たちとワイワイ楽しそうにグループ写真を撮っておりました。


週6日、14時間、踊っているんだもの。こういう時ぐらいめいっぱい楽しまなきゃね。

Friday, May 10, 2013

「スター・トレック イントゥ・ダークネス」


前回の日記に書いた「スター・トレック イントゥ・ダークネス」、試写で観てきました!
太っ腹パラマウントさんが、IMAX 3Dで見せてくれるというんで、娘もバレエのクラスをサボって同伴。おまけにダンナまでくっついてきて、久しぶりの親子3人の映画鑑賞とあいなりました。

映画は、キャプテン・カーク(クリス・パイン)とボーンズことドクター・マッコイ(カール・アーバン)がプラネット・ニビルの真っ赤な森の中を疾走するシーンからスタート。カーク率いるエンタープライズは、この惑星の火山が爆発寸前で、原住民が全滅するところを救おうとしていた。ところが...

ってな感じで始まるのですが、この映画のメイン・ストーリーは、ジョン・ハリソンと名乗る宇宙艦隊のエージェントがロンドンのセクション31を爆破して宇宙艦隊に宣戦布告。カークとスポック(ザッカリー・クィント)、スコッティ(サイモン・ペグ)、ウフーラ(ゾーイ・サルダナ)ら、エンタープライズの面々は、この強敵と闘うことになるという展開になっています。

監督のJ・J・エイブラムスは、観客の楽しませ方のツボを良く心得ている優秀監督なので、132分間の長尺を全く飽きさせることなく見せてくれるのですが、私たち母娘のお目当ては何と言ってもジョン・ハリソン(後に別の本名が判るのだけれど)を演じている

ベネディクト・カンバーバッチ様!

いやあ、かっこ良かったっす〜〜。「シャーロック」でもカッコいいベネディクトですが、「スター・トレック」での彼はワル特有の魅力がほとばしっていて、彼が出ていると他の出演者がかすんじゃっていましたね。(って、私たちだけの目の錯覚かもしれないけどっ−笑)
彼がどんなに冷酷な振る舞いをしようと、ネコ科動物のような表情をしようと、カッコいい...
ハイ、ここで特別サービス(?)、ベネディクト三連発(笑):




うーん、カッコええ...(いつまでも言ってなさい)

しかし、なんですね、悪役を演じる俳優に惚れてると、正義なんかどーでも良くなるもんですね。ベネディクトと、エンタープライズの面々とのファイト・シーンなんて、ベネディクトの方を応援していたもんね。

まあ、我が家のカンバービッチたちの目が偏っていることは間違いないとしても、「スター・トレック イントゥ・ザ・ダークネス」でベネディクトが主役のクリス・パインを喰ってしまっていたことは、皆も認めざるを得ないのではないか、と思いました。

こちらは日本用予告編。ナレーションはベネディクトの美声であります♪:

Thursday, May 2, 2013

絶対、吹き替えで観てはいけない映画

日本では8月に公開が予定されている「スター・トレック イントゥ・ダークネス」ですが、これは絶対、字幕付きオリジナル音声で観なければいけない映画です。ハイ、これは断言してます。


そうでないとベネディクト・カンバーバッチ様の声が聴けないから。


この映画でカンバーバッチ様は、ジョン・ハリソンという「地球を危機に陥れる」(日本の公式サイトより)悪役を演じているとのことですが、予告編を観た限りでは、彼の方がキャプテン・カークよりずっと存在感があってカッコいいです。「あー、もう、いくらでも地球を危機に陥れちゃって〜」と言いたくなります。(ウソ)

カンバーバッチ様のセクシーと一言で言うには深過ぎる美声はこちらで: