Sunday, October 23, 2011

他人の空似

土曜日の夜、図書館から借りて来たジョディ・フォスター主演の「ガス燈」タイプのサスペンス・スリラー、「フライトプラン」を観る。

突っ込みどころが無いこともないのだが、土曜日の週末にテイクアウトのキューバ料理を食べながら観るにはちょうど良いぐらいのB級度で、けっこう楽しめた。
夫の死に遭遇し、異国の地から夫の亡骸と共にベルリンからアメリカに帰る母娘。ところが、フライトの最中に6歳の娘がこつ然と消えてしまう。「ダイ・ハード」×「96時間」みたいな、いたってシンプルな設定のサスペンス・スリラーだが、ヒロインを演じるジョディ・フォスターのブチ切れ演技でぐいぐいと引っ張られて一気に見せてしまう。後から考えれば、「アレ?」と思わない箇所も無いのだけれど、まあいっかーと思わせるぐらいジョディの押しはスゴイ。ジョディ無しでは成立しなかった映画でしょうね、これは。

ところで、この映画に登場するキャストの中で一人、気になった人。オーストラリア出身のケイト・ビーハンという女優さんなのですが、



あれ、金髪碧眼の浅丘ルリ子さん??

最近のルリ子さんしか知らない人は、「え”〜〜〜〜」と思うかもしれないけれど、
こんな頃のルリ子さんとか

こんなルリ子さんだったら

納得してもらえるでしょうか...?

西洋人ー東洋人の間の他人の空似って意外と多いような気がします。

Thursday, October 20, 2011

漢方のことを書いたついでに

下で漢方のことを書いたついでに思い出した事を。

物書きという職業上、慢性の肩こりにずーっと悩まされ続けて来たが、ここのところ特に首のこりがハンパじゃなくなってきた。
首がこりすぎて、左右に首が回せなくなってしまったのである。
普通だったら、人間の首は真横90度まで回せるはず。それがガチガチに固まってしまって45度ぐらいしか回らない。
これは困る。
一番厄介なのは車の運転でバックする時。身体ごとひねらないといけなくて、なんだかロボコップ状態である。


首と肩だけこういうのを着させられているかのようにガッチガチ状態。早く人間に戻りたい。



それで、大昔通ったことのあるカイロプラクティックに行くことを思いついた。
Grouponという、クーポンクラブでちょうどカイロプラクティック・クリニックが「49ドルで初診、レントゲン撮影、マッサージ付き!」というプロモーションをしていて、家の近くだったので行ってみた。
結果から先に言うと大失敗だった。
初回のマッサージはけっこう気持ち良かったけど、翌日もみ返しが来たし、2回目からの治療は首や腰、背中をボキボキッと補正するんだけど、毎回、症状の変化も確かめずに同じ事を繰り返すだけ。力任せにひねるから、整体慣れしている私でもかなりの痛みを感じて、特に首の施術の際は「痛いのが来るぞ、来るぞ」と身構えて身体が固くなってしまうので、全然駄目。
結局、初回を入れて6回通って止めた。通院中止を告げる時に「効果を全く感じないどころか却って痛くなったような気がする」と言ったら、そこのカイロプラクター、「そうかなあ、もうちょっと続ければ効果出て来ると思うけど」とのたまった。もう6回も続けてきたんですけど?どれだけ金を注ぎ込めばいいんじゃっ??

悪化してしまった首をどうにかしてもらうにはやっぱり行き慣れた鍼でしょ。ということで、昔通っていた鍼灸院に御世話になることに。
健康保険を変えてからは鍼がカバーされなくなってしまったので、自腹を切るのがちょっとつらいけど、背に腹は代えられぬというか、首は何物にも代えられぬというわけで、今週から通い始めました。
東洋人の私には、やはり西洋薬より漢方、カイロより鍼、なんでしょうね。

銀翹散のススメ

子供が風邪をひいたと思ったら案の定、それをもらって風邪をひく羽目に。

今回は、喉が痛くて困ったので、まだ少し残っていた日本製漢方の桔梗湯を飲むも、少しは効くけど治らないまま、在庫切れ。
そこで今年の夏に帰省した際に買った「のどがはれて痛むかぜに」という効能の銀翹散を飲んでみる。



これがめちゃ効き!1日分(3包)にも満たない2包を飲んだだけでのどの痛みが嘘のように無くなった。

銀翹散は、中国製のものだったらチャイナタウンのドラッグストアでも買える。



上の製品はアセトアミタフェン(タイレノールの成分)入り。
これも、けっこう効くけど(中国出身の友人も愛用しているとのこと)、日本製の銀翹散のような即効性は無かった。
でも、中国製のはすごく安くて、10日分にあたる120錠入りが5ドルぐらいで買えてしまう。日本製のは3日分(9包)で1000円以上したと思う。

日本在住の方は、喉が痛くなって始まる風邪には、是非、銀翹散(ぎんぎょうさん、と読みます)をお試しあれ!
アメリカ在住の方は、チャイナタウンに行った際、中国製バージョンを試しに買ってみてください。

Sunday, October 16, 2011

白鳥の湖


「ブラック・スワン」のヒットで、去年から人気が急上昇しているバレエ「白鳥の湖」。私が観たのは、小学生の頃、今からン十年前のことだし、バレエにハマっている娘はまだ観たことが無し。
というわけで、LA近郊での「白鳥の湖」のパフォーマンスを探していたのですが、唯一見つかったのは、ロサンゼルス・バレエ(LAB)の公演。LABは、2006年の「くるみ割り人形」を観ただけなのだけれど、なんといってもプロのバレエ団なのに音楽が生オーケストラ演奏じゃなくてCDなのが、かなり嫌。どんなに「ハイクオリティ」をうたっても所詮は録音。臨場感が無いんですよねえ。
子供に初めて見せる「白鳥の湖」が録音じゃあなあ...と思っていたら、まだ半年以上も先のことだけれど、ボリショイ・バレエが、6月にロサンゼルスのダウンタウン、ミュージック・センターで「白鳥の湖」を上演するということを知って、これっきゃない!と飛びついた次第。
この公演、さらに嬉しいことに、バレエ教室だけに許される特別ディスカウント・チケットで観られるのです。
ボリショイと言えば、ロシアが世界に誇るバレエ団。それの出張公演だから、フツーに買えばけっこうな御値段するわけですが、このディスカウント・チケット、なんと35ドル!(日本円にすると約2700円)手数料が1枚につき8ドル取られるから実質は43ドル(3320円)になるけれど、それでも破格の御値段です。ディスカウント・チケットゆえ、さすがに席は2階の後ろの方だけど、それだって、ディスカウントが無ければ75ドルの席だから、ほぼ半額。日本だったら1万円以上するのではないかと思います。
ダディはどうせ連れて行ったって猫に小判、豚に真珠ということで、同様にバレエを習っている友達の親子連れと行くことにしました。
半年先の話で、あまり実感が涌かないけれど、楽しみだ〜〜〜。♫

Thursday, October 13, 2011

中学校の演劇プログラム

娘の通っている中学校には、放課後に活動する演劇プログラムがある。
一昨年、去年はミュージカルシアターで、今年は即興コメディ。娘も、参加を考えたのだけれど、週4回バレエに通っている現在はスケジュールが超過密になってしまうし、5月のパフォーマンスがバレエの公演とかちあう可能性も大きかったので、断念。
でも、公立の学校がボランティア+寄付金ベースでこういう活動をしているのは素晴らしいことだと思う。

そのミュージカル・ブログラムが、TVドラマ「glee」が主催しているコンテストに映像クリップを応募。サポートを募っていたので、早速投票した。
このブログを読んでいる皆さんも、以下のリンクのクリップを御覧になって良かったら投票してやってください。

http://www.gleegiveanote.com/vote_details.php?id=414

今年の5月、このプログラムのパフォーマンス「Joseph and the Amazing Technicolor Dreamcoat」を観たんだけど、公立中学校の舞台とは思えないほど本格的で、子供たちもすんごく頑張っていて、感心&感動しました。
アメリカの中学校では学芸会みたいなものは無いので、こうやって、長い期間かけて皆が一緒に何かのプロジェクトに打ち込む機会ってとても貴重なのです。

Monday, October 10, 2011

ドラマをめぐるサバイバル・ドラマ

アメリカのTV界はシビアである。視聴率が充分取れないと、充分な広告収入につながらないため、9月に新スタートを切ったドラマでも、10月末までにとっととキャンセルされたりする。
そんなわけで、去年の9月に始まった新シリーズで私たちが観ていたドラマのほとんどがキャンセルされてしまった。中には、「Nikita」や「Hawaii Five-O」のように、私たちの方で観るのをストップしてしまったドラマもあるけれど。その他にも、2009年1月から始まって、3シーズンは生き残ったものの、今年の1月で終わってしまった「Lie To Me」や、今年の1月から始まったばかりなのに5月に終わってしまった「Chicago Code」もあって、これらのドラマを楽しんでいた私たちは、とてもガッカリさせられた。

一方、相変わらずの人気で順調にサバイバルを続けている「CSI」と、一時は継続が危ぶまれているという噂もあった「FRINGE/フリンジ」は無事、リニューアルされて、9月の放映再開を嬉しく迎えさせてもらったが、「CSI」ではまたまたメインキャストが交代。ギル・グリッソムことウィリアム・ピータセンに代わってべガスのCSIチームで活躍していたDr.レイモンド・ラングストンことローレンス・フィッシュバーンに代わって、今度はテッド・ダンソンが起用されることになった。



ダンソンには、どうしてもコメディ俳優というイメージがあって、最初、このキャスティングはどうなんだろう?と思わせられたが、実際にCSIチームに仲間入りして捜査するところを観たら、まあそれなりに馴染むのかもしれないという気はした。
「CSI」フランチャイズは、元祖「CSI」の他、「CSI:マイアミ」、「CSI: NY」も最初は観ていたのだが、「マイアミ」はホレイショ・ケイン演じるデヴィッド・カルーソが、全然カッコ良くないのにカッコいい奴ぶるポースを笑い飛ばすところまで楽しめなくてドロップアウト。「NY」の方は、ゲイリー・シニーズのニコリともしないシリアスで「この世の哀しみを一人で背負っちゃってます」みたいな悲愴感漂うマック・テイラーは観ているだけで疲れてきてしまって、こちらもドロップアウトした次第。
血みどろの犯罪やダークでクレイジーな犯罪者を描くドラマなんだから、ユーモアをたっぷり付け合わせで出してくれないと、どよおおおんとした読後感ならぬ視聴後感が残っちゃうじゃないですか。
そういう意味で、ダンソンの起用は案外、良いアイディアだったのかもしれない。まあ、これから彼の人となりが少しずつ明らかになっていくわけで、このキャスティングの成功の是非はまだまだわからないけれども。

犯罪ドラマにユーモアは必須、というのは、私の個人的で勝手なTVドラマの鉄則(?)の1つみたいですね。

Friday, October 7, 2011

名ばかりの「カスタマー・サービス」



水曜日の夕方にAT&T U-verseのコネクションがつながらない状態になった。
我が家はこのAT&T U-verseを通して電話だけじゃなく、インターネット、TVまで観ているから、これが無いと外界から遮断されてしまった状態になる。
特に困るのはEメール。仕事のメールですぐに返事しなければならないものなどがあったら、最悪、仕事を取り逃しかねない。

ということで、普段はこういう渉外事項は配偶者に任せるのだが、少しでも速く対応した方が解決も速いだろうと思い、AT&T U-verseに電話(家の電話がつながらないので、以下の「電話」は全て携帯からの電話です)。先方がこちらのコネクションをチェックしたところ、何も問題が無いようだったので、問題は家の外だろうということに。ただし、その時点では営業時間が終わっているということで、木曜日の8:00AMから8:00PMの間に修理しますという返事をもらった。こういう時、アメリカの会社に迅速な対応は期待できないというのは、20年以上の在米生活で嫌というほど認識させられているから、翌日の12時間枠内に直すと言われれば、「ハイ、そうですか」と言わざるを得ない。

ところが、木曜日、夜の8時過ぎても、誰も連絡して来ない、つまり修理が出来たのか、出来なかったなどという報告が全く来なかったのである。
しかたなくAT&Tに電話したら、「外の修理は出来ているからつながるはず」と言われた。いったいいつ修理が終わったのか、こっちには全く知らされないまま、とりあえずリブートしようということになったが、どのテも上手くいかない。その時点でカスタマー・サービス係、「これはモデムが駄目なのかも」。おいおい、昨日は「外の問題」だということだったじゃない?そもそも、木曜日の修理が終わった段階で私に連絡を取り、問題が解決したかどうかを確認すれば、その日のうちに解決していたはず。ということで、私はこのエージェントじゃ埒があかないと思ってスーパーバイザーをリクエスト。そうしたら、このスーパーバイザーがまた無能な男で、「修理終了時にカスタマーに連絡取る必要はもともと無かった」と言い張る。「ちょっと待ってよ、そうしたら私たちカスタマーは、いつ修理が終了してサービスが復活しているということをどうやって知るわけ?」と指摘したら、「それはカスタマーの方がチェックして、ムニャムニャ...」と歯切れが悪いことしか言えず、話を明らかにそらそうとする。でも、問題が24時間以内に解決しなかった原因はそこにあると思った私は追究の手を緩めず問いただしたところ、やっと「修理が終わった時点で連絡が行くべきだった。誰かがそれを怠った」ということを認めた。
それって、つまり向こうの落ち度なわけで、向こうのポカで私は2日間もネットや電話、TVが観られなかったんだから、「当然、何らかの補償をしてくれるんでしょうね?」と詰め寄って、最終的には使用料のディスカウントをゲット。っていうか、そんなの、そっちからオファーするのが、「サービス」ってものじゃないの??

AT&T U-verseが無能な会社だということが露呈したこの事件、これだけにはとどまらず、「金曜日の12時〜4時の間にモデムの修理にうかがいます」ということになったので、「御願いだから12時直後に来るようにアレンジしてよ」とプッシュにプッシュを重ねて、前述のスーパーバイザーも「全力でそうします」と言ったのに、2時を過ぎても何の音沙汰も無し。業を煮やした私は、またまたAT&T U-verseに電話。「まだ4時になってませんから」とのうのうと言いやがるエージェントに、再びスーパーバイザーをリクエスト。そのスーパーバイザーに全ての事情を話した後で、「今すぐ技術者を修理に寄越さないなら、まともなサービスを提供するプロバイダーに乗り換えてやる」と脅して、やっと「今、技術者の空きが出ましたから、すぐに彼を派遣します」というところまでこぎ着けた。っていうか、何で私がそこまでプッシュしないと動かないかなあ...で、「じゃあ、今度こそ、修理が終わったら必ず必ず連絡してよね!」と念押し。先方も昨日の事があるから、それを確約。

それから約2時間後の4時を過ぎても相変わらず何の連絡も無く、いい加減ウンザリしていた時にふと電話機のディスプレイを見たら平常通りに戻っているではありませんか?そこで、電話をオンにしたらつながっていることが判明。もう脱力...あれだけ修理が終わったら連絡するよう言ったのに、何の改善も無し。故障が直ったのは嬉しかったけど、サービス上の問題は何の進歩も無かったわけで、時間の無駄を承知で再度電話。新たなエージェントに、一連の経過を説明したうえで、1.今回の故障の原因と対応、2.なぜ連絡すべき事を何度も怠ったか、3.今後の改善方策について、しっかり説明するレポートを要求した。それが実行されるかどうか、これまでの経緯を見ればはなはだ怪しいけど、リクエストするだけはしておかないと。

アメリカの会社(しかも大会社)のカスタマー・サービスというものが、いかにカスタマーをないがしろにしたサービス不在のものであるかを実感した2日間でした。

Saturday, October 1, 2011

秋のTV新シーズン(その2):Person of Interest, Prime Suspect

前項に引き続き、観始めた新ドラマ・シリーズを簡単に御紹介。

まずは「Person of Interest」。



ニューヨークの地下鉄で、若いチンピラの集団に絡まれたホームレス風の男が、いきなりシャープな動きを見せて、一瞬の間にチンピラたちを叩きのめしてしまう。その様子はどこからか撮影されており、そのクリップは何万もの映像クリップの1つとして記録される。警察の取り調べを受けた後、解放された男を待ち構えていたのは、謎の億万長者。彼はホームレス風の男が、記録上は死んだことになっている元CIAの特殊工作員であることを知っており、或る仕事をしないかと持ちかけてくる。この億万長者Mr. フィンチは、9月11日テロのような事件を防止するために政府が世界中を監視できる装置を発明したが、政府が関心を寄せるのは国家を巻き込むような大事件であって、日常的な犯罪などは見過ごされていると言う。そこで、彼は元CIA工作員だったジョン・リースに、そのような犯罪を防ぐ仕事を依頼して来たのだった。フィンチには、政府が収集する情報へのアクセスがあり、それを基に近い将来犯罪に関わることになる人物を特定することができるが、問題はその人物が被害者になるのか加害者になるのか判らないということ。リースの任務は、その人物を追って犯罪を未然に防ぐことになる...

この政府の監視装置というのが映画「イーグル・アイ」に出て来たような監視カメラを用いたものなのだが、私たちが常に監視されているという「1984」めいた管理社会がちょっとSFっぽさを出していること、既に起きてしまった犯罪を解決するのではなく、これから起きる犯罪を未然に防ぐことにフォーカスが置かれているのが、この番組の新味。ここらあたりに、エグゼクティブ・プロデューサーを務めているJ・J・エイブラムスらしいクリエイティビティがうかがえて嬉しい。俳優も、フィンチ役に「Lost」のマイケル・エマーソンを、リース役にマッチョ・ヒーローとは一線を画すようなキャラを得意とするジム・カヴィーゼルを、それぞれ配したところが、なかなか巧い。フィンチにもリースにも、こみいった過去のストーリーが用意されていそうで、それが徐々に明らかになっていく予感がするのも楽しみだ。
リピーター確実なドラマですね、これは。

もう1つ、リピーターになるつもりなのが「Prime Suspect」。



こちらはヘレン・ミレン主演のイギリスの犯罪ドラマ「第一容疑者」のアメリカ版リメイク。ヘレン・ミレンに代わって、マリア・ベロが主役を務めている。残念ながらオリジナルのイギリス版を観たことが無いので、ミレンとベロの女刑事ぶりの比較ができないのだが、ベロが演じるジェーン・ティモネイは、能力もガッツも同僚の男性刑事たちに負けない女性刑事。彼女は、凶悪な犯罪者と共に男社会丸出しの署内の雰囲気とも戦っていかねばならないということが、初回のエピソードから前面に出されている。女刑事が登場する他の犯罪ドラマ(「LAW & ORDER:性犯罪特捜班」とか「CSI」シリーズとか)では、彼女たちは男性刑事たちとフツーに仲間扱いされているが、アメリカの警察も場所と状況によっては、ティモネイが経験しているような性差別があるに違いないだろうから、そういう警察のネガティブな現実も見せてくれるドラマとして評価できそう。ベロも、男勝りだけど繊細な弱さもあるヒロインをバランス良く演じていて好感が持てる。
ところで、初回エピソードを観ていてちょっと嬉しかったのは、脇役キャストになじみのある顔があったこと。その筆頭がベロの上司を演じているアイダン・クィン。(上の写真の左、座っているのが彼。写真はクリックすると大きくなります)昔はなかなか良い映画にガンガン出ていたものだったのが、最近は御無沙汰気味だったので懐かしく思った。(ただ、染めている髪の色が全然似合っていないのが残念。って、細かいことだけど...)それから、あまり知られていない俳優ではあるけれど、映画ファンだったら「観たことある!」ときっと思うはずの、名脇役俳優、ブライアン・F・オバーン。(上の写真の右端)「ザ・バンク 堕ちた巨像」での辣腕暗殺者やTVドラマ「フラッシュフォワード」での女性兵士の父親役が印象的だった。「Prime Suspect」では、ティモネイに反感を持っている刑事を演じている。ちょっと驚いたのは、同じくティモネイの同僚役を演じているカーク・アセヴェド。(上の写真では右から2番目)彼は「フリンジ」でセミ・レギュラー出演しているから。ネットワーク局のドラマでは、同じ俳優が違うドラマに同時期にレギュラー出演していることがほとんど無いので、新シーズン「フリンジ」の方での出番が削られたかな?と勘ぐったりして。(9月23日に再開した「フリンジ」新シーズンはこの時点では未見なので)

犯罪ドラマおたくの私としては、この2作品のようなドラマを観るたびに、毎年、いろいろな新手で犯罪ドラマの新番組を作ってくれるアメリカTV界に感謝したい気持ちになります。