Wednesday, February 23, 2011

もうすぐオスカー

今度の日曜日、2月27日はアカデミー賞授賞式。

放映局のABCがこんなプロモコマーシャルを...



アン・ハサウェイのコメディエンヌぶりは、ヒュー・ジャックマンがホストを務めた年に証明されているし、ジェームズ・フランコもSNLのホストぶりがなかなかだったので期待できそう。

Saturday, February 19, 2011

UNKNOWN



CinemaNerdという名のブログなので、たまには映画の話を...(笑)

一昨日、試写で「UNKNOWN」というサスペンス・スリラーを観た。
主人公は、映画の冒頭で交通事故に遭って記憶を失う。記憶は間もなく少しずつ戻って来るが、彼は自分であるはずの人物が別の男に成り代わっているいることに気づいて愕然とする。
映画は、自分が陥れられた陰謀のからくりを解こうとする主人公の行動を追っていくのだが、格闘あり、殺人あり、カーチェイスありと、サスペンス・スリラーの王道的な仕掛けをふんだんに盛り込んだストーリーが、軽快なテンポで進んで観客を飽きさせない。無駄な人物の使い方や何で入れたか解らない、あまり意味の無いサブプロットもあることはあるが、それほど気にならなかった。

主人公の男はリーアム・ニーソンが演じているが、もう58歳なのによく頑張っていて、「ポスト・ハリソン・フォード」みたいな中年アクション俳優としてのステイタスは確立した感がある。
助演のダイアン・クリューガーも適役。普通だったら、もう少しボーイッシュな、例えば、若い時のサンドラ・ブロックがピッタリくるような役だが、国際都市ベルリンに住む違法移民というヨーロピアンな雰囲気は、ドイツ生まれながらフランス映画やハリウッド映画への出演をこなすようになったクリューガーだからこそ出せたのかもしれない。
脇役陣では、ブルーノ・ガンツが出ているけれど、「ベルリン/天使の詩」からほとんど25年後のベルリンを舞台にした作品ということで、もう少し活躍させて欲しかったかも...同じくドイツ映画界からは、「善人のためのソナタ」で反体制的な劇作家を演じたセバスチャン・コッホが生物化学者の役で出演。インテリ・キャラの役がよく似合う人だけれど、この作品を観ていたら、面影が何となくアントニオ・バンデラスに似ているような気がした。バンデラスは、インテリっぽいキャラはあまり似合わない(失礼!)気がするので、不思議な相似ではある。

追記:
「UNKNOWN」の日本公開題名は「身元不明」になったようだが、ちょっとビミョー。確かに、ニーソン演じる主人公は記憶を失っているために“身元不明”ということになっているわけだが、原題の単語unknownには、もっと広義の意味があり、それが後半のストーリーのひねりに利いてくる。そういう含みが無い「身元不明」というタイトルは、ちょっと残念。ちなみに、アメリカでは身元不明の死体などは、“John Doe”と呼ばれます。日本語で言う「名無しの権兵衛」さんですな。女性の場合は、ファーストネームだけを“Jane”に替えて使います。

Friday, February 18, 2011

調子に乗って

我が家のわんこ、ZIMAの写真を載せたら思いのほか、皆さんから「可愛い」というコメントをいただいたので、調子に乗って彼女の「ビューティ・ショット」をもう1枚。


前に買った安いデジカメだと、人間も犬も顔の中心部が強調されて「鼻デカ」な写真になりがちだったけど、新しいカメラだとけっこうキレイに撮れて嬉しいです。(親バカならぬ飼い主バカになっているという噂もありますがー笑)

Thursday, February 17, 2011

2月の或る晴れた午後に

今日は昨日の雨が嘘のように穏やかに晴れました。

ふとピアノを見ると...

下に何かが...




犬のZIMAでした。前足の先っぽをしまい込んでいるのが変だけどちょっぴり可愛い。
最近は、こうしてグランドの下に潜り込むのがお気に入り。
洞穴回帰、とかなんですかね?

Tuesday, February 15, 2011

サイタサイタサクラガサイタ



去年の春に自宅の大修繕をした際に植えたサクラの木。
ささやかながら花を咲かせています。
お花見パーティするぐらいに成長するには、まだまだ何年もかかりそうだけれど、私の仕事デスクからバッチリ見えるところに植えてあるので、数日前から仕事の手を休めては眺めて和んでいます。

サクラの花を観て和むなんて、私もやっぱり日本人なんですねえ...(って当たり前か)

Monday, February 14, 2011

相変わらずカッコいいウィレム・デフォー

ウィレム・デフォーを初めて観たのは、「ストリート・オブ・ファイヤー」の悪役レイヴェン。超ワルなヤツなんだけど、なぜかカッコ良くて、主役のマイケル・パレを完全にくってしまっていた。
その次に観た「L.A.大捜査線/狼たちの街」の悪役も憎々しかっただけに、「プラトーン」で善玉を演じていた時には意外なキャスティングで、逆に強い印象を受けた。

その後も、独特の個性で映画ファンを楽しませてくれてきたけど、こんなコマーシャルでもそのカッコ良さは相変わらず。
いつかインタビューしてみたい役者の1人です。


(右下のフルスクリーン・アイコンを押すと大きな画面で観ていただけます。)

Saturday, February 12, 2011

Piano Tuning



今日は朝から、スタインウェイを修復してくれたロシア人のジーンさんが、アフターケアとしての調律に来てくれている。

最近、ピアノの調律には各キーのデシベルを表示する調律機器を使って、その数字を基に調律する人たちがほとんどの中で、ジーンさんは1つ1つのキーの音を聴きながらピアノ線を固定するピンの調節をしていく昔ながらの方法で調律している。
それを聴いていたら、昔、日本の家に毎年やって来ていたピアノの調律師のおじさんが同じ方法で調律していたことを思い出した。

音が奏でられて微妙に変化していくのを聴いていると、ちょっとした「禅」の気分になって心地良い...

Friday, February 11, 2011

Portlandia



いつもは刑事ものドラマばっかり観ている私ですが、最近お気に入りになって観ているのは、「Portlandia」というIFC(Independent Film Channel=インディ系の映画やちょっと変わった番組を流しているケーブル局)のコメディ番組。
カリフォルニアよりも、シアトルよりもさらにヒップでいまだに「90年代の価値観が通る街」、ポートランドを舞台に、ポートランド独特の文化やライフスタイルへのオマージュであると同時におちょくることをテーマに、30分の間に4つとか5つの寸劇が入った構成になっている。クリエイター兼主演は、「サタデー・ナイト・ライブ」のレギュラーであるフレッド・アーミセンとミュージシャンのキャリー・ブラウンスタイン。

ポートランドに行ったことは無いけれど、「ああ、こういう人たちが居てこういう事を言ったりしたりするんだろうな」というのを想像して観るだけでも充分笑えて可笑しい。



そうしたら、先週の回に出て来た寸劇の1つが、日本から来た女の子2人組がポートランドのコーヒーショップを訪れるという設定になっていて、「こんな日本人観光客いるか〜?!」と突っ込みたくなるファッションで登場。



しかも、途中で日本語字幕まで出てびっくり。娘と私は馬鹿ウケしてました。



余談だけど、フレッド・アーミセンは父親がドイツ系と日系のハーフで、クォーターの日系だったりします。

この「ポートランディア」、1シーズン6エピソード完結だとのことで、それがちょっと寂しいけど、逆にDVDになった時は観やすいかも?

Thursday, February 10, 2011

オーディション合格


1月18日付けの日記で書いたSchool of American Ballet (SAB)の夏期ワークショップのオーディションの結果通知が、昨日、Eメールで送られてきた。「SABのウェブサイトに良いニュースがあります」と書いてあったので、ワクワクしてログインしたら、合格通知だった。

もちろん娘は大喜び。学校の帰りに大好きな量り売りフローズン・ヨーグルトの店でささやかにお祝い。

合格通知は当初、オーディションの2週間後ということだったのだが、「予想以外に多数の応募者があったので」ということで、10日近く延ばされて、親娘でヤキモキしながら待っていたので、この報せはすごく嬉しかった。
娘のバレエ学校での合格者は、今判っている時点では、意外にも娘のクラスレベルの1つ下のレベルで、夏までに10歳になる9歳+現在10歳の子が多く(10人ぐらい?)、娘のクラスでは娘を含め合格したのは11歳の生徒3人。でも、もう1人のクラスメイトは夏までに12歳になるということで、NY本校の5週間のサマー・インテンシブに通学許可が出て、先生たちを喜ばせている。他に、1つ上のレベルの13歳の上手い子にも合格通知が出たが、12歳〜13歳の生徒で合格者はこの2人だけ。

この結果をみると、10歳〜14歳を対象にしたこのワークショップ、10歳、11歳には甘く、12歳〜14歳には厳しいという印象を受ける。
SABには、前述のNY本校でのサマー・インテンシブがあって、こちらは今年の夏までに12歳になっていないと受ける資格が無いのだが、逆に言うと、こっちのインテンシブには優秀な12歳以上のバレリーナ志望の生徒たちが全米各地のオーディションにやってくる。審査員の目も、そういう選り抜きの12歳たちを見ているから、短期のワークショップ対象とはいえ、ちょっと踊れるぐらいの12歳、13歳ではnot good enoughとみなされたのだろう。

うちは今回がオーディション初体験だったが、ネットを通して知り合った先輩のバレエ・ママさんのブログを読むと、厳しいのはSABばかりではないようで、名の知れたバレエ団付属のバレエ学校のサマー・インテンシブはいずれも狭き門だとのこと。
娘本人は、プロのバレリーナになるつもりなど全く無いようだが、今はとにかくバレエが楽しくてしょうがないらしく、バレエ学校の先輩たちの合格のニュースに大いに刺激され、「来年は**と##のインテンシブを受けたい!」と早くも鼻息を荒くしています。なんだか、来年は山岸凉子のバレエ漫画とまではいかなくても、我が家の舞姫の“プチドラマ”が展開しそうで、今からオロオロした気分になっている小心者の母は私です...

Wednesday, February 2, 2011

「白鳥の湖」ブーム?



今日のロサンゼルス・タイムズ紙に、ニューヨーク・シティ・バレエをはじめとしたバレエ団の「白鳥の湖」の公演チケットが、前例が無いぐらい売れているというニュースが載っていた。この現象、ナタリー・ポートマンが主演女優賞オスカーの有力候補になっている「ブラック・スワン」の影響するところが大きいのでは?と書かれていたけれど、そうだとしたら嬉しいことだ。

バレエは、ニューヨーク市以外のアメリカでは、“瀕死の白鳥”ならぬ“瀕死の芸術”になりつつある。
それが顕著なのは、ここロサンゼルス。映画文化が強過ぎるせいか、バレエはもちろん、舞台文化がなかなか育たない。ニューヨーカーたちのように、気軽にバレエを観に行くという習慣が根付かないのだ。ニューヨークには、「ブラック・スワン」に登場するバレエ団のモデルになったニューヨーク・シティ・バレエ、アメリカン・バレエ・シアター、アルヴィン・エイリー、ダンス・オブ・ハーレムと、ちょっと思いつくだけでも世界に通用する一流どころのバレエ団がこんなにあるのに、ロサンゼルスには、2006年に「くるみ割り人形」でデビューした新米のロサンゼルス・バレエがあるのみ。しかも、このロサンゼルス・バレエ、ダウンタウンにあるディズニー・ホールやミュージック・ホールといったA級のシアターをホームグランドにすることができず、LA郊外のオレンジカウンティや大学内のシアターであるUCLAのロイスホールといった一級下がったシアターで、しかも生のオーケストラではなく録音で踊らざるを得ないという屈辱的な待遇を受けているのである。

「ブラック・スワン」一作で、そんな文化が変わるとは思えないけれど、これがきっかけになって、より多くの人たちがバレエにもっと興味を持ってくれたら、映画とバレエ、両方大好きな私としては、とっても嬉しいです。

余談だけど、娘のバレエ学校の春の公演で、上級クラスの生徒たちが踊る古典バレエが「白鳥の湖」の一場面になるという噂が...
この際、「白鳥の湖」ブームに乗ってしまえ〜〜〜〜!(笑)