Wednesday, June 25, 2014

風邪で撃沈:一時休止

CPYB3日の今日ですが、今朝起こしに行くと「喉が痛い。熱っぽい」と苦し気に訴える娘。
風邪ですな。
昨日ぐらいから、喉が痛いと言っていたので免疫力を高めるハーブのエキネシアや風邪薬を与えていたのですが、遂に撃沈。
ホームスタジオのバレエ・プログラムでも、必ず1〜2日は病欠する娘なので、夜行便に乗って旅して慣れない環境で1日4〜5時間踊るスケジュールで疲れが出たのでしょう。

CPYBの出席ポリシーは厳しくて、休んだら休んだ分だけ夕方クラスを取って挽回しないと、事情によっては週末のお楽しみイベント(ニューヨークシティ・バレエのリハーサル見学&2回のテーマパーク訪問)に出席させないという措置もアリとか。
今日は夕方のモダンのレッスンを含め4枠レッスンのある日なので、明日、復活したとしても、月曜日に取った夕方クラスを差し引いてあと3回は夕方クラスを取らなければならない計算になり、今週末のNYCBリハーサルの見学までに挽回できないんだけど、そうするとリハーサル見学に参加できないっていうこと??と心配になり、欠席の連絡をした際、オフィスの人にその件について聞いたら、「それは大丈夫。良くなり次第、埋め合わせのクラスを取るようにすれば問題無いわ」とのことで一安心。要は、レッスンをサボる怠慢生徒が出ないようにする警告的なポリシーらしい。それでも、埋め合わせクラスを取らなければならないことは変わらないから、娘どん、これからもっと大変になりますぞよ。

ま、病気はどうすることも出来ない事なんで、とにかく休養してもらうことにしましょう。

Tuesday, June 24, 2014

レッスン第1日め

Warehouseスタジオを入った受付のところ。
左の方にずっと廊下が伸びていて、朝行ったらレッスン前に待機しているバレエ少女たちで埋まっていました。

日曜日のクラス分けの結果は、その晩の8時ぐらいにやっと判明。
娘はD3というクラスになりました。
ダディの血を引いてすぐに友達を作ってしまう娘が早速友達になったという4人も、3人は15歳、1人は自分と同じ14歳で、それより少し上っぽい年齢の子も自分より年下っぽい子もチラホラ居る、というクラス編成だったので安心したそうです。
しかも、嬉しい事に、どうやらD3の入れられた子は皆「ターンアウトを改善させましょう」グループだったらしく、レッスンの重点もターンアウト改善に置かれているとのこと。ターンアウトの問題は娘の最大の弱点なので、「CPYBは個々の生徒のニーズに沿った指導をしてくれる」という噂は本当だったんだなあ、と感心すると共に喜んだ次第。

それにしても、校長先生、あの2枚の写真だけで会ったことも無い娘の弱点を見抜くなんて凄過ぎる!と改めて、マーシャ・デイル・ウェアリー先生の慧眼ぶりに脱帽した次第です。

D3のレッスン・スケジュールは以下のようになっています:

月〜金
10:30am~12:00pm テクニーク(バレエシューズを履いてのバレエ・レッスン)
1:30pm~3:00pm  テクニーク
4:00pm~5:00pm  ポアント


9:00~10:30 テクニーク

この他に水曜日の6:45pm~8:00pmにモダンがありますが、ヴァリエーションのクラスなどはいっさい無し。発表会も無いのでレパトワールやリハーサルも無し。ひたすら技術を磨くだけのプログラムであることがよおくわかるスケジュールです。
これらのクラスは必修ですが、もっと踊りたい場合や、上記のクラスを欠席した時の埋め合わせのクラスとして、月、木、金の6:45pm~8:00pmのテクニーク・クラスもあります。

各クラスの担当の先生は、同じ曜日・時間帯のクラスを5週間ずっと教える先生も居れば、週ごとに先生が交代するクラスもあって、いろいろですが、週6日、5週間、延べ30日間に教えてもらう先生は20人以上に及び、娘にとってはそれも初めての経験になります。

さて、第1日めのレッスンを受けた娘の感想は...
1枠のPS先生は「ウエストサイドのF先生よりさらにスローで細かく教えるから飽きちゃった。言われた事も既にF先生から指導を受けた事ばかりだったし。超退屈だった」
2枠のGP先生は「かなりバランシンっぽくて楽しかった。私のこともちゃんと見てくれてコメントくれたし」
3枠のSC先生は「エコヒイキがすごかったよ。参加2度目で顔見知りの子が5人ぐらい居たんだけど、その子たちばかり見ていて、他は全然無視してた。(すごく嫌みっぽい口調で)さすがSAB、NYCB出身の先生だねって感じ〜」
オプショナルで受けた夕方クラスのRG先生は「一番ウエストサイドっぽいクラスですごくやりやすかった!(ウエストサイドの)S先生のクラスをもう少し簡単にした感じかな?声もかけてもらったし。頑張って出てみて良かったよ」
全体的には、かなり簡単なレッスンだったそうですが、昨日のクラス分けレッスン後のツアー(CPYBの施設を歩いて見て回るツアー)のボランティア係の人たちの話では、最初はシンプルで簡単なルーティンから始めるけれど、どんどん難易度が上がっていくそうなので、まあ、焦らないでじっくりレッスンに励んでくださいな、となだめた母でした。

クラス分け

ペンシルバニアに到着したのが木曜日の朝。金曜日は休んで、土曜日はレジストレーション(履修登録)と通年制の子たちの公演+オリエンテーション。
そして日曜日は、クラス分けレッスンがありました。

セントラル・ペンシルバニア・ユース・バレエ(CPYB)の入り口。
ここは、通称Warehouse、つまり「倉庫」と呼ばれるスタジオで、オフィスと4つ(?)のスタジオがあります。

オリエンテーションの時に聞いたのですが、今年の参加者は約580人。CPYB始まって以来の大所帯だそうです。

CPYBの特徴の1つは、細かいクラス分けシステム。大まかなレベルはA〜Eの5レベルですが、その中がさらに4〜7つぐらいに分かれている様子。
そのクラス分けも、年齢別ではなく、能力別でもなく、強いて言えば、「どこを集中的に鍛えるか」によって分けていると聞きました。

興味深いことに、そのクラス分けは、申し込みの際に提出した2ポーズの写真から決められるとのこと。校長先生は、天才的な識別能力があるようで、ポアントを履いて4番のポジションで立ったポーズと後ろのアチチュードで立ったポーズの写真を見ただけで、各生徒にどのようなトレーニングが必要であるのか、見抜いてしまうんだとか。
だから、日曜日のクラス分けレッスンはわずか1時間。580人の生徒を7グループに分けてのレッスンだったので、1グループあたりの平均人数は80人余り。確かに、そのレッスンだけではクラス分けの判断など出来るはずもなく、どうやら写真を材料にしての判断が間違っていないかどうかを確認するためだけのものだったらしいです。

ちなみに、レジストレーション時にクラス分けレッスンのスケジュールを知らされたのですが、うちの娘のレッスンは11:30am〜12:30pmというスケジュール。
「これって、最初の方の時間帯なのかな?それとも真ん中辺?ってことは、私、レベルBとかCに入れられちゃうってこと〜?」とヤキモキ状態の娘。オリエンテーションの間や、行き帰りのバスの中で、レッスン時間帯が書いてある参加生徒たちの持つ封筒をチラ見していました。(笑)
でも、実際に受けてみたら、同じ時間帯でも、レベルがバッラバラだったらしく、「心配して損した」だって。(苦笑)それにしても、名前のアルファベット順でもなく、年齢別でもなく、どうやってグループ分けしたんだろうね?と親子で首をひねるしか無い謎のクラス分けレッスンでした。

Monday, June 23, 2014

セントラル・ペンシルバニア・ユース・バレエ、6月公演


セントラル・ペンシルバニア・ユース・バレエ(CPYB)のサマー・インテンシブ(SI)は、通年制学生による6月公演最終日の鑑賞から始まります。
SI参加生徒は自動的に全員観られるのですが、保護者も鑑賞希望の場合は30ドルのチケットを買えば観られるということで、もちろん私も参加。

この公演は4日間に渡っているので、日や回によって踊られる演目も違っていたようですが、10歳ぐらいから13歳ぐらいまでの生徒がバレエシューズで踊る作品が3つ。その中の選抜組(?)がポアントシューズで踊る作品が1つ。振付はいずれもCPYBの先生たち。
14歳ぐらいから18歳ぐらいまでの生徒が踊った作品は、ストラウスの音楽にCPYBの先生が振り付けたウィンナワルツ風の作品、ロジャーズ&ハマースタインの「オクラホマ!」のオペラ作品を校長先生がバレエ用にアレンジした作品、PNBのソリストがCPYBに招かれて振付した作品、そして18歳のCPYBの生徒が振り付けたジャズ風の作品でした。

この中でダントツに良かったのは、PNBのソリスト、キヨン・ゲインズの振り付けた「Four in 5」という作品。マックス・リヒターという現代音楽作曲家がアレンジしたビバルディの「四季」の音楽を中心にして振り付けたという作品はバランシン風だったけど、一番エキサイティングでしたね。

というか、他の作品は正直言うとかなり退屈だったんですよね...
同じ動きの繰り返しがけっこう多かったし、何より全体のメリハリが無さ過ぎ。踊っている生徒たちの技術力がしっかりしているのは明らかだったんだけど、振付のせいなのか、あまり表現力豊かには見えなかったのが残念でした。

それだけにゲインズの作品ではダンサーがすごく生き生きと踊っていたのが、印象的でした。
ゲインズのインタビューとリハーサル風景は以下の動画で観られます:




ペンシルバニアへ

セントラル・ペンシルバニア・ユース・バレエ、略してCPYBのサマープログラムに参加する娘に付き合って、ペンシルバニアに来ています。

到着したのは、ワシントンDC郊外にあるヴァージニア州の空港。そこでレンタカーを借りて、まっすぐCPYBの在るカーライルという町に行くなら話は簡単だったのですが、カーライル付近には大好きなスーパー、トレイダージョーズが無いということで、だったら、トレイダージョーズが在るワシントンDC付近で買いだめしていかなきゃ!と思いたったのが運の尽き。GPS無し、ディテールが載っている道路地図も無し、という手探り状態での運転だったから道に迷いまくり。道を尋ねた4人目にしてやっと役立つ道案内をしてくれて、到着。

ヴァージニア州のトレイダージョーズ
外見はカリフォルニアの店と全く同じだけど、品揃えがビミョーに違うのが興味深かった
写真by娘(と書けと言われたので追記しますー笑)

道に迷ったのに懲りて、今度はトレイダージョーズの店員に詳しく道順を聞いて何とかカーライルにたどり着くも、今度は別のスーパーターゲットに寄ったら、寄宿先の家に行くまでにまた迷う。
こんなに道に迷ったのは人生初めてかも...

翌日は、CPYBへの下見も兼ねてカーライルの町を探索。
カーライルは、18世紀に開発された町で、ダウンタウン周辺には今でも19世紀に建てられた建物や住宅が建ち並んでいるゆえ、LAには無い雰囲気の街並が私などの眼には新鮮に映りました。
目抜き通りに並んでいるのは⬇のような建物たち:

ダウンタウンの中心に建つカンバーランド郡の裁判所の建物

アールデコスタイルの映画館。
CPYB御用達のバレエショップ。
店長さんはポアントシューズ・フィッティングの達人らしい。

ペンシルバニアへは、当初は木曜日の夜中便で発って、金曜日の朝到着の予定にしていたのだけれど、水曜日便の方が航空券が安かったので、1日早く出発。でも、飛行機の中では眠れなかったし、現地に着くまで何度も道に迷うし、途中土砂降りの雨に遭うしで、着く頃にはヘロヘロ状態...
到着翌日にイベントが入っていたら、疲れが取れないままだったと思うので、1日早めて正解でした。