Friday, September 21, 2012

バレエとは...


友達が見つけて、お互いの娘のために一緒に購入したTシャツ。
「Bellet, Like a Sport. Only Harder」=「バレエとはスポーツのようなものである。ただし、もっとキツイけれど」

そう、バレエって、微笑を浮かべて優雅に踊るというイメージがあるから、実際に踊ったことの無い人には、それが例えばフットボールやサッカーといったスポーツ以上の重労働だということがわからないかもしれない。
でも、ステージで踊って袖に引っ込んだばかりのバレエダンサーの近くに居たら、それがいかにハードな運動なのかというのがわかると思う。
バレエダンサーたちが痩せているのだって、食事制限をしているわけではなくて、すごい量のカロリーを燃焼しているから。あれじゃ、食べなきゃ倒れます、マジで。

私は未見なんだけど、ネットで拾った映画の台詞:

"If ballet were easy, they would call it football."
もしバレエがラクだったら、フットボールと呼ばれているわよ

ちなみに、娘は週に12時間以上踊っているということで、中学校の体育が免除されました。
アメリカでは、ある程度のレベル以上の運動、または「身体的活動」を週に10時間こなしている生徒には、体育を免除している中学校・高校が多い様子。そのあたりのフレキシビリティについては、アメリカの学校って良いな...と思います。

Thursday, September 20, 2012

THE MOB DOCTOR


「The Mob Doctor」、訳して「マフィアのドクター」。
内容は...タイトルそのまんま(笑)。窮地に立たされた弟を救ったがために地元のマフィアに貸しが出来てしまった女性医師が、マフィアのボスたちに「融通を利かす」はめになってしまうという設定で展開する新番組である。

第1回では、マフィアに都合の悪いことを暴露しようとしていた検察側の証人が緊急手術を必要として病院に運び込まれるが、担当医師になったヒロインは、件のマフィアから「彼を殺せ」という命令を受けて悩むという筋立て。初回なので、その間に、主たるキャラについてヒロインとの関係が簡単に紹介されるが、このテのドラマの定番で、ヒロインの味方キャラが8割、敵キャラが2割といった人数で登場。医療ドラマなので当然、生と死のドラマも用意されており、同時にマフィアが絡むということで、アクション・シーンも追加。このあたり、全てが予想通りの展開で、「おお~、そうきたか」という驚きが無かったのが、残念。
それと、マフィアとつながった医者が主人公という設定はユニークではあるが、今後、マフィアが出してくる要求と、主人公が持っている医者としての倫理とを、どうバランスさせてストーリーを作っていくかという課題は、非常に難しいものだと思う。

「The Mob Doctor」、第1回の視聴者数は510万人。同じ月曜日に第1回が放映された新番組「Revolution」が、その2倍以上の1160万人だったことを考えると、前途多難なスタートを切ったと言えよう。


Wednesday, September 19, 2012

REVOLUTION


J・J・エイブラムスが製作総指揮を務めている新番組「Revolution」のパイロット(第1話)を観た。

「Revolution」は、或る日突然、地球上の全てのエネルギー源が消滅してしまった中でサバイバルしていく人々を描くドラマだが、第1話では、きっと、半分ぐらいの時間を費やして“謎の永久停電”に至るまでの登場人物たちの紹介をしてから、停電が起き、その15年後の主人公たちを少し紹介して第2話に至るのかと予想していたら、あっという間に停電が起きたかと思ったら、その後すぐに15年後に話が飛ぶ、という、スピーディな展開にまず驚かされた。
そんなに急がないでも~...とも思ったが、まずは、こうやってどんどん話を進めて視聴者の興味をぐっと高めてストーリーにぐいぐい惹きつけておいたうえで、登場人物の過去といった細かい話は、後で回想シーンなどで補っていく方が、ずっとメリハリのあるストーリーテリングになるという、作り手側の判断だったのかもしれない。
そして、その判断は正しかったようで、実際に第1話を観終えたところ、「うーん、それでどーなるんだっ!?」と早くもストーリーにハマってしまったTVドラマ中毒患者は私です。

それにしても、昨今の映画やTVドラマでは、世界を救う鍵を握る主人公が女性だという設定がなんと多いことか... この映画でも、世界を救う鍵を握るのは、若きヒロイン、チャーリー(若い頃のグレタ・スカッキにちょっと似ているカナダ人女優、トレイシー・スピリダコス)。弓矢の名手だという設定は、ちょっと「ハンガーゲーム」入ってる?なんて思わせられてしまう点が御愛嬌(?)ですが。

Saturday, September 15, 2012

アポストロフィー??

遠くに見えるアポストロフィー()みたいな物体、何だ、ありゃ?






近づいてみると...
ん?目がついてるかも?





その正体は...
うちのデブ猫、クロベエ(通称:クロ、またはNeko)でした。


ったく、なんちゅー格好で寝てるんだか...
モハヤ、ネコヂャナイヨ、コレハ... (^^;)

Tuesday, September 11, 2012

2012年 TV新シーズン


定期購読しているエンターテイメント・ウィークリーの秋のTV特集号が届いた。
毎年、9月になると、この特集号をじっくり読んで、新番組ではどれが要チェックか、これまで観てきた番組のシーズン・プレミアはいつなのかを把握しておくのが習慣になっている。

この9月から始まる新番組の中で、是非、パイロット(初回エピソード)をチェックしなきゃ!と思っている番組は:

Revolution
「LOST」や「エイリアス」のJ・J・エイブラムスによる近未来ドラマ。今から15年後の或る日、突然、世界は電力をはじめ、全てのエネルギー源を失ってしまうという設定で、主人公たちのサバイバルを描いているとのこと。J・Jの息がかかっているドラマは、とにかくチェックしないと。

The Mob Doctor
マフィアに借金を負った女性医師がその負債を返すために、やむを得なくマフィアのメンバーたちを診療。時には、殺人を犯す危険すら顧みない...といた内容らしい。基本的に、医療ドラマは好きではないのだが、医療ドラマにマフィアものを絡ませたというジャンル・クロッシングが面白いと思ったので、とりあえず観てみようと思っている。

Vegas
ラスベガスを舞台に、牧場主だった主人公が保安官になって犯罪と闘う、という設定のドラマ。ラスベガスには興味が無いし、主人公がウエスタンっぽいのでどうかなあ...という気がするが、主人公に、これがTVシリーズ初出演のデニス・クエイド。彼とからむ地元のマフィアにマイケル・チクリス、地方検察官にキャリー・アン・モスというキャスティングに魅かれて、これもとりあえず観てみようかと。

Elementary
現代を舞台にしてシャーロック・ホームズの活躍を描くBBCの「SHERLOCK(シャーロック)」にインスパイアされて、ニューヨークを舞台に変えたアメリカ版モダン・シャーローック・ホームズ・ドラマ。(って、我ながら凄い表現だね...)ホームズを演じるのは、ジョニー・リー・ミラー(「トレイン・スポッティング」)。ワトソンは、なんと女性に変えて、ルーシー・リュー(「チャーリーズ・エンジェル」)がキャストされている。このアメリカ版リメイクの話を、「SHERLOCK」のファンだという英国人の友人に教えたら「My God... How awful!」なんて言っていたけれど、名探偵ものの大ファンとしては、見逃せない新番組でしょう。

あと、「666 Park Avenue」という「『ローズマリーの赤ちゃん』と『シャイニング』を足して2で割ったような」というホラー・ドラマがあるのだが、去年、「アメリカン・ホラー・ストーリー」を勇を鼓して観始めたものの、あまりの怖さに耐えられず脱落した苦い経験があるので、どうしよう...と悩んでいる。

前から継続しているドラマで、情け容赦無いアメリカのTV界で生き残っている(苦笑)番組の中で、我が家で観ているのは:
「BONES」
CSI:科学捜査班
PERSON of INTEREST 犯罪予知ユニット
glee/グリー
FRINGE
「Once Upon A Time」

この6本に新番組を加えると計10本になるが、新番組4本のうち何本が生き残れるか...?(キャンセルになる番組もあれば、私たちがシーズン途中で見切りをつけてしまうケースもあるのだけれど...)

Monday, September 3, 2012

ROBOT & FRANK


Labor Dayという夏の最後を記す国民の祝日の三連休に友達一家と「ROBOT & FRANK」という映画を観に行った。

時は「近未来」。主人公は独り暮らしをしている70代のフランク(フランク・ランジェラ)。フランクは30年前に妻と離婚。息子(ジェームズ・マースデン)は結婚して車で2時間ちょっとほど離れているところに暮らし、娘(リヴ・タイラー)はトラベルライターで世界中を旅して回っている。
最近、物忘れがひどくなり、家の中もろくに片付けられなくなっているフランクを心配した息子は、或る日、家事手伝いをするロボット(声:ピーター・サースガード)を父に調達してくる。
フランクは「冗談だろ。そいつなんか置いておいたら、寝てる間に殺されるのがオチだ」と憮然とし、最初はロボットに対して無視したり攻撃したりする態度に出るが、次第にその便利さもわかってくるようになる。
フランクの数少ない楽しみの1つは、地元の図書館に通って本を借り、若くはないが魅力的な司書(スーザン・サランドン)と会話をすること。しかし、本はダウンロードして読むのが普通になって、実際に本を借りる人など居なくなった時代になり、図書館は閉館することになってしまう。
「アクティビティは老化を防ぐから」ということでフランクにガーデニングを推奨するロボットに対し、フランクは現役時代のスキルを活かした別のアクティビティを提案する...

「ROBOT & FRANK」の最大の魅力はフランク・ランジェラだ。老いていく自分に対しての苛立ち、息子や娘が自分のことを理解してくれないことへのもどかしさ、ロボットに対しての感情の変化などを、実にデリケートで微妙なニュアンスを含む演技で見事に体言している。
アカデミー賞主演男優賞にノミネートされて然るべき演技だと思う。

脚本も実に良く書けている。大笑いさせられるシーンも多くあるが、それでいてコミカル過ぎず、ホロリとさせられるところもセンチメンタルにはしること無く、こちらの心にじわ~~~と沁みるストーリーになっているのに感心させられた。

監督は、ジェイク・シュレイヤーという人。脚本を書いたクリストファー・D・フォードと共に本作が劇場用長編映画の第1作めだというのが信じられないぐらい上質な仕事をしている。

アメリカ映画は金だけはかかっているが幼稚な駄作ばかりだ、と嘆く映画ファンには、是非、観てもらいたい作品である。

*このブログで映画やTVの紹介をする際は予告編のクリップも載せるようにしているが、「ROBOT & FRANK」の予告編は、あまりにも内容を明らかにし過ぎなので、載せないことにした。アメリカでの配給を担当しているコロンビア・ピクチャーズは、この映画のハイライトをエサに客を呼び込もうとしているのだろうが、ネタバレもいいところである。Shame on them!

Saturday, September 1, 2012

PERCEPTION

左からレイチェル・リー・クック、エリック・ マコーマック、アージェイ・スミス

TV番組をデジタル録画できるDVRがいきなり壊れてしまい、観ようと思って録っておいた番組が全てパーになってしまい大ショック。
まあ、最近では大抵のTVドラマはDVD化されるし、局によっては再放映もあったりするので、いつかは観られることもあるのだろうけれど、困ったのは9月中旬になるまではTVの新シーズンが始まらないゆえ、暇な夜にスイーツやスナックを食べながら観るものが無くなってしまったこと。

そこで、ハリウッド・フォーレン・プレスのメンバーで映画ライター仲間のKさんからいただいたTVドラマのサンプル・エピソードが入ったDVDを観ることにして、この夏から始まった「PERCEPTION」というドラマを選んでみた。

Perception、すなわち知覚というタイトルのこのドラマの主人公は、Dr.ダニエル・ピアース(「ウィル&グレイス」のエリック・マコーマック)。優秀な神経科学者だが、自身も軽い精神分裂病にかかっており、日常的に幻覚をみる。
そんな不安定な彼をサポートするのは、アシスタントのマックス・ルウィッキ(アージェイ・スミス)。エキセントリックなピアースに辛抱強く付き合うが、ピアースが法外な言動にはしるとキレることも。
第1話では、大学で教鞭をとるピアースに、かつての教え子で今はFBIのエージェントになったケイト・モレッティ(久しぶりに見た!レイチェル・リー・クック)が訪ねてきて、ピアースの専門知識を活かして捜査に協力して欲しいと頼み込んでくる。
ピアースの助力で見事、事件は解決し、それ以来、ピアースは特別顧問的な役割でFBIの捜査に参加することになる。

「PERCEPTION」は、エキセントリックな探偵が事件を解決する、いわゆるシャーロック・ホームズ・タイプの犯罪ドラマである。古くは「刑事コロンボ」、最近では「メンタリスト」といったドラマに近い。キャラ的には、ちょっと精神がイカれている天才科学者という点で「フリンジ」のDr.ビショップに最も近いものがあるかもしれない。
ピアースの強みは、潜在意識から生まれる幻覚である。事件に関連した要素を持ち合わせている人物の幻覚が、彼の前に現れ、事件解決のヒントを示唆する。犯人からの暗号を解かねばならないエピソード「Cipher」では第二次大戦中の英国軍の暗号解読係(「プリンセス・ブライド」のケリー・エルウィスがゲスト出演!)が登場したり、宗教団体が絡む事件を描く「Messennger」ではジャンヌ・ダルクが登場したりする。
お懐かし、ケイリー・エルウィス(左)

中には、多少、御都合主義的にストーリーが展開するエピソードもあったが、毎回、ピアースの前にどんな幻覚が登場してどのように事件解決に役立っていくのかを見ていくだけでも結構面白い。また、本物の医者が観たら噴飯ものだったりするのかもしれないが、脳や神経を取り巻くトリビアも、人体や医学に関心のある私には興味深かったりする。(例えば、昏睡状態に陥った被害者の脳をスキャンしながら、質問をして「Yesだったら野球のボールを投げることを考え、Noだったら『ハッピーバースデー』を歌うことを考えてください」と指示する。野球のボールを投げることを考える時と歌を歌うことを考える時では、使う脳の部位が違うから、スキャンされた脳で違うところが反応しているのを使って、返事を解読する、というわけである。)

「Perception」の放映局はTNT。HBOやShowtime、AMCなどのオリジナル・シリーズとは、質の点で格段の差はあるが、平日の夜11時とかに疲れた頭で観るにはちょうど良い程度の娯楽番組だと思う。