Monday, January 8, 2018

「ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書」

2018年元旦の朝、スティーヴン・スピルバーグの新作「ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書」(原題:「The Post」)を観に行った。

”ペンタゴン・ペーパーズ”というのは、1966年に当時国防長官だったロバート・マクナマラの指示を受けたランド研究所がベトナム戦争の経緯や戦況を分析した報告書。当時、ランド研究所所属の国防政策研究者だったダニエル・エルズバーグは、アメリカ国民に対してベトナム戦争の実態を隠し続ける事に疑問を持ち、こっそりと文書をコピーし、ニューヨーク・タイムズ紙にリークする。
「ペンタゴン・ペーパーズ」は、ニューヨーク・タイムズ紙の大スクープに「出し抜かれた」というジャーナリストとしてのプライドと、国民に対して真実を伝えなければいけないという報道魂に突き動かされたThe Postことワシントン・ポスト紙の編集部が、最高裁から記事の差し止めを受けてしまったニューヨーク・タイムズ紙の援護射撃をするような形でペンタゴン・ペーパーズの報道に踏み切る過程を描く。

その中心になるのは、当時のポスト紙の編集長だったベン・ブラッドリーとオーナーだったキャサリン(ケイ)・グレアムなのだが、ブラッドリーを演じているトム・ハンクスとグレアムを演じているメリル・ストリープがさすがにうまい。ともすれば、ちょっとやり過ぎになるスピルバーグの演出を熟練した俳優ならではの演技力でちょうど良い”あんばい”にしているあたりには脱帽した。脇を固める演技陣の中では、ボブ・オデンカーク(「ベター・コール・ソウル」)が実に良かった。彼は世慣れたはしっこさを持つキャラクターを演じさせると特に輝く役者だと思う。

それにしても、数々の映画評が指摘していたが、半世紀近く昔の話なのに、今のアメリカと気味が悪いほどの類似性を持つのは何とも… ニクソンをトランプに置き換えたら、そのまま2017年のニュースになりそうなシーンでは観客から苦笑が漏れたほど。
スピルバーグも、この映画を作るなら今年しか無い!と思って、急ピッチで製作した「ペンタゴン・ペーパーズ」、観るなら今しか無い!


Sunday, December 31, 2017

2017年を振り返る

ブログを随分サボってしまい、最後のエントリーから1年近く経ってしまったので、さすがにマズいと思い、2017年の大晦日にこれを書いています。

大晦日なので、ざっと2017年を振り返ってみると…

*映画
今年公開された映画の中で印象に残った作品は
「LOGAN」:ヒュー・ジャックマン演じるウルヴァリンの有終の美を飾るのに相応しい出来だった
「ワンダーウーマン」:ガル・ガドットはゴッデスです。以上(笑)
「ベイビー・ドライバー」:或る意味、ミュージカル以上にミュージカルな映画
「ダンケルク」:「プライベート・ライアン」以来の臨場感ある秀作戦争映画
「スリー・ビルボード」:登場人物全員が完全な善人でも悪人でもないというところがナイス
「シェイプ・オブ・ウォーター」:「エターナル・サンシャイン」以来のベスト恋愛映画
この他にも、きっと好きだったと思うけれど見逃した作品が多数あるので、DVDで観ることになりそう。

「シェイプ・オブ・ウォーター」:デル・トロ作品中のベストの1つだと思う

*娘のバレエ
今年で10回目にして最後の「くるみ割り人形」で、11月の感謝祭の週末とその翌週の週末、本公演が1日2回で計8回、サンタモニカ学校区の小学生たちを招待した短縮版公演が2回と計10回を踊り切り、無事終了。
今年は、やっと長年のドリームロールだった「花のワルツ」のセンター、デュードロップ・フェアリーを踊れて悔いの無い公演になりました。


2017年は、娘にとって大学受験の年でもありました。
アメリカでの大学受験は一発試験ですべてが決まる日本と違い、全米共通テスト(SAT or ACT)だけではなく、ハイスクール2年目=ソフォモアの年と3年目=ジュニアの年、そして最終学年=シニアの年の前期の成績、先生&学校のカウンセラーの推薦状、エッセイと呼ばれる小論文、さらに課外活動を伝えるサプリメントなどを提出するので、シニアの年の夏休みから準備を始めねばなりません。
娘は、カリフォルニアの公立大学であるカリフォルニア大学(UCバークレーとかUCLA等々)やカリフォルニア州立大学には1つも行きたいところが無い、出来たら親元から遠く離れた大学に行きたいということで、カリフォルニアの私立大2校を除いては、全て東部の私立大学を受験しています。その多くが受験申請締め切りが1月1日ということで、今年は、その追い込みでクリスマスらしいクリスマスも無く、追い込みをかけ、昨日の12月30日、全ての受験申請を終えて、ホッと一息ついているところです。
結果がわかるのは3月終わりから4月中旬ぐらいにかけてだそうなので、今から4ヶ月近くは気が休まらないけれど、ジタバタしてもどうしようも無いので、どこか1校は引っかかるさ…ぐらいの気持ちで居ようと思っています。

2018年は、娘が(願わくばw)大学に進学し、9月からは私たちもいわゆるempty nesterになり、自分のために使える時間が増えるので、何か新しい事を始めた方が良いのかな…とぼんやり考える大晦日なのでありました。

Wednesday, January 11, 2017

再び「ラ・ラ・ランド」について


去年の秋から冬にかけて観た映画について書いた日記でも触れたミュージカル映画「ラ・ラ・ランド」だけど、ゴールデングローブ賞のコメディ・ミュージカル部門で作品賞をはじめノミネートされた7部門全てで受賞を果たすという記録的快挙を成し遂げたので、もう少し詳しく書きたいと思う。

「ラ・ラ・ランド」は一言で表現すれば、ボーイ・ミーツ・ガール・ストーリーで、それ自体としては特に傑出したストーリーだというわけではないが、夢を追う若き2人の住む街がla la landと称されるロサンゼルスだというところが象徴的かつ効果的なセッティングになっている。la la landという呼称は、LAと呼ばれるLos Angelesと、la la =夢心地のland=地、要は「夢見る街」という意味を二重に含めた言葉として、やや揶揄的にロサンゼルスを呼ぶ際に使われる言葉だが、「ラ・ラ・ランド」はそれを逆手に取り、夢見て何が悪い?、夢を見ることこそ若さの特権じゃないか?と主張する。
そんな映画だからこそ、主人公たちはすんなりと歌と踊りに入っていけるわけで、そんな主題や舞台を選んだ監督・脚本のデミアン・チャゼルの才能には感心した。

ところで、この映画は、実に印象的なダンス・シーンで始まるのだけれど、それを見てすぐに連想したのは、ジャック・ドゥミ監督の「ロシュフォールの恋人たち」だった。特に下のシーンで使っている曲や全体の印象がすごく良く似ている。


*ダンサーの中でオレンジ色のシャツを着ているのは「ウエストサイド・ストーリー」で有名なジョージ・チャキリス

ちなみに、今年のゴールデングローブ賞は、「ラ・ラ・ランド」のパロディで始まる実に愉快なオープニングだった。
(*以下のクリップは「ラ・ラ・ランド」本編を観てから見ることをオススメします)

Sunday, January 8, 2017

秋〜冬季にかけて観た映画たち

9月29日に「マグニフィセント・セブン」について書いて以来、年末までに観た映画について書きそびれていたので、ここで一挙紹介します。

「ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち」Miss Peregrine's Home for Peculiar Children
いかにもティム・バートンな世界が展開するファンタジー。時空を超えたストーリーがスリリング。バートンのベスト作ではないけれど、バートン・ファンは必見でしょう。



「ザ・コンサルタント」The Accountant
ベン・アフレックが昼は自閉症の会計士、夜はプロの殺し屋として暗躍するユニークなキャラを演じるクライム・サスペンス映画。アメリカの映画評論家の間での評判はイマイチだったけど、私は結構好きだった。一風変わったアクション映画が好きな向きにオススメ。



「Keeping Up with the Joneses」(日本公開未定。DVDスルーになる可能性もあるかも?)
ザック・ガリフィアナキスとアイラ・フィッシャー演じる平々凡々な夫婦の近くに、ジョン・ハムとガル・”ワンダーウーマン”・ガドット演じるジョーンズ夫妻が引っ越してくる。一見パーフェクトな夫婦に見えるジョーンズ夫妻だったが、その正体は… というドタバタ・コメディ。御代はタダの試写だから観に行ったけれど、ケーブル放映まで待っても全然オッケーな映画。ワンダーウーマンのパーフェクト・バディを拝みたい向きにはオススメ、かな?



「インフェルノ」Inferno
日本でも去年の10月に公開されていましたが、すごく凡庸な出来。ロン・ハワード、どうしちゃったんだよ〜〜



「ドクター・ストレンジ」Doctor Strange
何と言ってもベネ様演じるドクター・ストレンジがカッコ良すぎ!!建物ぐるぐる回りまくるCGも良くできていたし、クスッと笑える台詞も多くて大いに楽しみました。ベネ様のファンはもちろん、スーパーヒーローが苦手な人にもイケるんじゃないか思う映画です。



「メッセージ」Arrival
エイリアンが突然、地球上に来訪し、彼らが発するメッセージをエイミー・アダムズ演じる言語学者が解読を試みるというストーリー。というと、「未知との遭遇」あたりを連想する人が多いかもしれないけれど、もっとずっと深い内容を包含する作品。エイリアンものSFを期待して観に行くと期待外れになってしまうかもしれないけれど、そのテの映画は興味無いと思ってスルーしたら絶対損する佳作。わたし的には今年のベスト1を挙げたい映画。



「Nocturnal Animals」
これまた主演のエイミー・アダムズ演じるギャラリーのオーナー、スーザンのところにジェイク・グレンホール演じる元夫から「ノクターナル・アニマルズ(夜行動物)」と題された小説の草稿が送られてくる。映画は小説を読むスーザンと小説の内容とが交互に登場して同時進行していく形が取られている。公開された年に数々の映画賞にノミネートされた「シングルマン」を監督したトム・フォードの新作ということで期待して観に行ったのだけれど、とにかく劇中小説の内容が救いようのないストーリーで滅入ってしまった。完成度の高い作品であることは認めるけれど、観た後の疲弊感が半端なかったです。



「ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅」Fantastic Beasts and Where to Find Them
日本でも去年の11月に公開済みの作品。ハリポタ・シリーズは本は未読、映画も最初の4〜5本しか観ていないのだけれど、それでもとても面白かった。パン屋の経営を夢見るジェイコブ・コワルスキーを演じていたダン・フォグラーがすごく良い味を出していました。



「Hidden Figures」
1960年代のアメリカの宇宙開発事業を人知れず支えていた黒人女性数学者たちを描く作品。声高ではないけれど、しっかりと地を踏みしめて自分の姿勢を貫くヒロインたち、そして彼女たちを演じるタラジ・P・ヘンソン、オクタヴィア・スペンサー、ジャネル・モナエが素晴らしい。理系女子たち、そして彼女たちを支援する親や先生たちには是非観てもらいたい映画。(高校生の娘はこの映画を観た後「よし!私も数学と物理の期末試験頑張る!」とインスパイアされていましたから−笑)



「ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー」Rogue One: A Star Wars Story
これも日本公開済みですね。期待していなかったんだけど個人的には「フォースの覚醒」より見応えがありました。ドニー・イェンの座頭市みたいな戦士がカッコ良かったなあ。



「Fences」
1983年に初演されたオーガスト・ウィルソンの同名舞台劇を、2010年のリバイバル上演の際に主役を演じてトニー賞を受賞したデンゼル・ワシントンが監督、主演した作品。1950年代のピッツバーグを舞台に、初老夫婦の日常を描く。デンゼルと共演のヴィオラ・デイヴィス(2010年の舞台版にも出演してトニー賞を受賞)の演技の迫力は凄かったけど、舞台劇の映画化ということで、映像的なダイナミズムに欠けるところがあったのがちょっと残念だった。



「パッセンジャー」Passengers
120年間、眠りにつきながら惑星の植民地に旅する5000人の地球人たちの中で1人だけ、目覚めるべき時の90年も前に目覚めてしまったエンジニア(クリス・プラット)をめぐるアドベンチャーを描く映画。先の展開が読めてしまうところもあったけれど、プラットと共演のジェニファー・ローレンスの存在感でなんとか最後まで飽きさせずに観られます。非常に上出来なCGIもみもの。
<この映画に限っては知識を最小限にして観た方が楽しめるので予告編はリンクしませーん>


「アサシン・クリード」Assassin's Creed
ビデオゲームの映画化ということで興味があまり無かったので、よっぽど試写をパスしようかと思ったのだけれど、出演者がマイケル・ファスベンダー、マリオン・コティヤール、ジェレミー・アイアンズという豪華キャストだったから、それほどハズレはなかろうと思ったのですが…すごく退屈でした。大したヒネリの無いストーリーに、メリハリを欠いたアクション・シーンがこれでもか、これでもかと続くだけの映画だったんで。ビデオゲーム版のファンの人にはこれでも面白いのかな…



「ラ・ラ・ランド」La La Land
最高に楽しいミュージカル映画。La La Landことロサンゼルスを舞台に、エマ・ストーン演じる女優の卵とライアン・ゴズリング演じる自分の店を持つことを夢見るジャズ・ミュージシャンの青年の恋を歌と踊りで見せるという他愛の無い内容ではあるのだけれど、「ロシュフォールの恋人たち」をお手本にしたと思われるノリがすごくチャーミング。31歳でこれだけ完成度の高いミュージカルを監督したデミアン・チャゼル(「セッション」Whiplash)は、やはりタダ者ではなかったようで。デート映画としても超オススメ!
ちなみに今日発表されたゴールデン・グローブ賞ではノミネートされた7部門全て(作品賞、監督賞、脚本賞、主演男優賞、主演女優賞、音楽賞、主題歌賞)で受賞を果たす快挙を遂げていました。



<番外編>
「2001年宇宙の旅」2001: A Space Odyssey
アメリカン・シネマテークが70mmプリントで上映するというので、ハリウッドのエジプシャン・シアターまで娘と一緒に観に行きました。私はこれが3度目の鑑賞。いまだに古くならないキューブリック・マジックに圧倒されたけれど、娘はピンとこなかったみたいで観終わった後の感想は「疲れた」。映画オタクの母はガクッ…(涙)

Friday, December 30, 2016

「くるみ割り人形」2016

スノウクィーンwithクララとプリンス

もう1ヶ月も前の話になってしまいますが、今年も娘のバレエ教室の「くるみ割り人形」の公演がありました。
今年は、感謝祭の週末の土日の1時と5時、翌週の金曜日の7時、土日の1時と5日と計9回の本公演に、サンタモニカの小学校の子供たちを無料招待してのダイジェスト版公演が3回、さらに一般の人たちが無料で見られる公開リハーサルが1回と計13回のパフォーマンスとなりました。

今年踊らせてもらった役は、前年同様、スノウフレイクの群舞の他、第2幕プロローグのエンジェル(センター)、スパニッシュ(サイド)、葦笛(サイド)、「花のワルツ」の群舞のリーダー、デミ・フラワーでしたが、今年はそれに葦笛のセンターと、ダイジェスト版でのスノウ・クィーン、そして「花のワルツ」のソロ、デュードロップ・フェアリーが加わったのが嬉しいキャスティングでした。
本来はパドドゥであるスノウ・クィーンの役は男性ダンサーが出なかったため、ソロの振り付けに改変しなければならなかったのですが、アーティスティック・ディレクターの先生、なんと娘に「自分で振り付けてみなさい」とパフォーマンスの数日前に言い渡し、娘は大慌てでパドドゥの振り付けを取り入れたソロを降りつけるというハプニングまでありました。彼女が過去のスノウクィーン・パドドゥのDVDと睨めっこしながら振り付けするのを見ていて気付いたのは、パドドゥって基本的にゆっくりな音楽なんですよね。男性がリフトしたり、男性の支え手でパンシェしたりアラベスクしたりする振り付けに合うようになっているから。そんな音楽でソロの振り付けにするってなかなか難題だったようですが、音楽に合う範囲でいろいろな動きを考え出して先生からも合格点をいただいたみたいでした。

2008年から踊っている「くるみ割り人形」の公演も、来年ハイスクール・シニアの年が最後になります。

Monday, December 26, 2016

アメリカTVドラマ、秋の新シーズン

更新をすごーくサボってしまった…
書こう書こうと思っていた事は少なくなかったのだけれど、なんだかバタバタして書きそびれる毎日でした。

書こうと思っていたお題の1つはTV界、秋の新シーズンから見始めたドラマについて。
1つ1つ書くと数が多くなり過ぎてしまうのでまとめてご紹介します。

まずはハマっているドラマから。

「ウエストワールド」(Westworld)

日本でも10月からスターチャンネルで放映が始まったこのドラマ、さすが最近のTVドラマ黄金時代のきっかけを作ったHBO製作のことだけはある完成度の高い作品。
タイトルからもわかるように「ウエストワールド」は、1973年に「ジュラシック・パーク」のマイケル・クライトンが脚本を書いて監督した近未来SF映画のリメイクなんだけれど、今時のCGIを駆使していて西部開拓時代を再現した擬似世界のウエストワールドがものすごくリアルに描かれている。
「ブレードランナー」にも通じるAIが行き着く先は…という寓話的要素もあって面白い。
ネットワーク局より潤沢な予算を誇るHBOだけあってキャストも超豪華。サー・アンソニー・ホプキンス、エド・ハリス、エヴァン・レイチェル・ウッド、ジェフリー・ライト、ジェームズ・マースデン、サンディ・ニュートンといった映画俳優たちが惜しげもなくキャストされている。




「サバイバー:宿命の大統領」(Designated Survivor)

こちらも日本ではNetflixで配信が始まったようですが、「24」のキーファー・サザーランドが、Designated Survivor=指名生存者といって、アメリカ合衆国の議員たちが一堂に集まる際、テロリズムなどでアメリカの政治を担う人々が全滅することを避けるため、その場に居なくても差し支えないような人物が選ばれ、秘密にされた場所で待機することになっているらしいのですが、キーファーがそのような人物に選ばれた時に、まさかの爆弾テロで大統領や副大統領を含む議員たちのほとんどが殺されてしまうという設定のドラマ。なぜだか知らないけど、常に危機一髪の状況に立たされる男を演じたら右に出る者のいない(ホントか)キーファーが、「24」の時と同様「Damn it!」とつぶやきながら孤軍奮闘しています。



「タイムレス」(Timeless)

このドラマは日本未上陸のようですが(今調べたらAXNチャンネルで4月から放映開始予定になっていました)、歴史学の教授と米軍デルタフォースのメンバー、そしてタイムマシーンを操縦する技師の3人組が、歴史を変えようとする謎の人物を追って、様々な時代にタイムトラベルするという、いわゆるタイムトラベルもの。タイムトラベルするタイミングがヒンデンブルグの大惨事だったり、リンカーン大統領暗殺の夜だったり、はたまたアラモ砦が陥落する時だったりと、常にドラマチックな瞬間だったりして、歴史物ドラマの幕内弁当のような(?)番組です。



「Bull」
タイトルのBullというのは、主人公の心理学者のジェイソン・ブルのこと。トークショー・ホストのDr.フィルをモデルにしたというDr. ブルは、裁判にかけられる被告のクライアントのために、被告に同情的になりそうな陪審員選びと陪審員たちにアピールするような弁護を指導する会社を経営。勝ち目が無さそうな被告に無罪を勝ち取るというドラマ。主役のDr.ブルを演じているのは「NCIS」を”引退”したマイケル・ウェザリー。



この他に新番組で見始めたのは、エージェント・カーターことヘイリー・アトウェルが無実の罪で刑務所に入れられたと思われる人間の無実を証明する「Conviction」、「リーサル・ウェポン」の同名TVドラマ化番組、そして「冒険野郎マクガイバー」のリメイク「MacGyver」だが、「Conviction」はシーズン1のみで終わりそうな気配だし、「リーサル・ウェポン」と「MacGyver」は配偶者がサジを投げた(?)ので、この先、見続けるかどうかは不明。

これら新番組に加えて、以前から引き続き見ているドラマは:
「ブラインドスポット タトゥーの女」、「NCIS:ニューオリンズ」、「ブラックリスト」、「Secets and Lies」(限定シリーズなので既に今シーズンは終了)、「スコーピオン」、「エレメンタリー」、「GOTHAM/ゴッサム」と、14本。1日あたり2本見ないと追いつけないスピードだけれど、締め切りがあったりする日は見られなかったりするし、14本中6本は娘も見ている番組ゆえ彼女が宿題に追われていたりすると見られないまま、どんどん録画分が貯まっていく〜〜という状況になって、我が家のDVRは常にパンク寸前状態です。(汗)

Thursday, September 29, 2016

「マグニフィセント・セブン」


先週のことになってしまうけれど、アントワーン・フークア監督の「荒野の七人」のリメイクを試写で観た。

ストーリーは、オリジナル版「荒野の七人」、そしてその元となった黒澤明の「七人の侍」同様、悪者たちに搾取されている村人をアウトロー的な寄せ集めの七人の男たちが救うというお話。
新鮮だったのは、その7人の顔ぶれが、デンゼル・ワシントン、クリス・プラット、イーサン・ホーク、ヴィンセント・ドノフリオ、韓国人俳優イ・ビョンホン、メキシコ人俳優マヌエル・ガルシア=ルルフォ、ネイティブ・アメリカン俳優マーティン・センスマイヤーという面々であること。オリジナル版の7人が全員白人俳優だったのに対し、新版では7人中白人は3人だけという点だろう。7人が救うのも、メキシコの村ではなく西部の白人の町だし、悪者たちも白人。マイノリティ優勢の集団が弱き白人のために悪しき白人と戦うという点が2016年のアメリカ映画らしい。

「トレイニングデイ」や「イコライザー」といった都会を舞台にした犯罪アクション映画を得意とするフークアだけあって、アクションの描き方はかなり派手。古き良き西部劇を期待した向きにはしっくりこなかったのか、映画評は辛口のものも少なくないようだが、個人的には娯楽映画としてしっかり楽しめた。7人のガンマンたちの個性もそれなりに出ていたし、カッコ良かったし。
「七人の侍」はもちろん、「荒野の七人」との比較なんかしないで観れば、充分面白く観られると思う。