Friday, May 28, 2010

ささやかな幸せ



「ささやかシリーズ」みたいになっていますが...

今日の金曜日も、娘のバレエ・レッスンに付き合って教室へ。

春の公演も終わり、スタジオ全体がなんだか静かな金曜日の午後。
娘のクラスも、今日の出席者はたった10人ちょっと。今週末が月曜が祝日の3連休というせいもあるかもしれないけれど。

いつものように、バー・レッスンが終わる頃ぐらいまではロビーにてラップトップ抱えて御仕事。センター・レッスンの頃を見計らって、窓越しにスタジオが見える位置に移動して見学。

Adagio、passe+pirouetteのコンボの後、pique turnの移動稽古があり、changementのコンボの後、子供たちが大好きなtombe+pas de bourree+grissard+sauteeで締めて終わり。
最後のコンボのジャンプは、我が娘ながらキレイに飛べて、観ていて気持ち良かった。

友人が言っていたけれど、子供の御稽古事が自分の好きな事でもあるというのは幸せなことなんですね。

Tuesday, May 25, 2010

ささやかな達成感

子供の学校で「タレントショー」なる催し物がある。
有志の生徒たちが、観客の前で歌とか踊り、楽器演奏、漫才などを披露する、いわば自主的な学芸会である。
1人の持ち時間は2分に限られているから、そんなに大掛かりな出し物はできない。

目立ちたがり屋の我が娘、3年前の1年生の時には、懐かしや、久保田早紀の「異邦人」を振りつけ付きで歌って踊った。
今度も当然、出演することになったのだが、今度はぐっとシックに、オレゴンのバンド「Pink Martini」のセカンドアルバムの表題曲「Hang on Little Tomato」を歌うことになった。
問題は、伴奏である。CDをそのまま演奏したのでは、バンドのボーカルの声が入っていて本人の声が聞こえない。マイナーなバンドなので、カラオケ・バージョンなど出ているはずもない。

というわけで、私が伴奏のピアノのアレンジを考えることになった。
子供時代にピアノを習っていた時、調音のトレーニングもさせられていたから、単旋律のメロディは簡単に取れるのだけれど、問題は左手の伴奏部。一昨日の日曜日は、ああでもない、こうでもないと、試行錯誤を重ね、とりあえず考えた伴奏を、今日の午後、さらに推敲してやっと完成。
弾いてみたら、シンプルではあるけれど、曲の感じがなかなか良く出た仕上がりになったと思う。

ピアノの教師を目指して頑張った10年のトレーニングも全くの無駄ではなかったことよのぉ...とささやかな達成感に浸った夕べでした。

Pink Martiniのオリジナル版「Hang on Little Tomato」:

Monday, May 24, 2010

Ballet Performance



先週末の土曜日(5月22日)、娘のバレエ学校のSpring Performanceがあった。

今年は、古典バレエの「レ・シルフィード」からバランシン、フラメンコまでと、バラエティ豊か。この教室の14歳の看板ダンサーのソロなどもあって、大いに会場は盛り上がりました。

娘が出た演目は、最年少のダンサーたちと一緒で、時間も一番短かったため、本人は不満を隠せないようだったけど、まあ、そういう年もあるよね。(ところで、チビちゃんダンサーの中にユアン・マクレガーの次女発見。パパもしっかり楽屋に来ていました。この次女、ちょっと集中力に欠けてるようで、練習中に先生にしょっちゅう怒られていたそうだけど-苦笑)



毎年のことだけれど、この春の公演では、上級クラスのダンサーたちが出演する演目を観るのが楽しみ。バレエ作品を御手軽な値段でダイジェスト版のようなさわりだけ観られるし、「この子、上手くなったなあ...」とか、「この子はこういう踊りだと活き活きするなあ」なんて個々のダンサーの成長ぶりとか個性に意外な発見があったりするし、何より、「ウチの子も、来年は、再来年は、こんな風に踊れるのかなあ」と期待と希望(もしかしたら願望かも-笑)を持って、観られるのも楽しい。

毎年、この公演が済むと、もうすぐ夏休みという季節感にもしみじみさせられます。

Tuesday, May 4, 2010

Peanut Butter War



子供の学校では以前から学校のカフェテリアのランチについて、もう少しヘルシーなものにして欲しいという声が挙がっていた。
確かに、ヘルシーな食べ物を子供たちに与えられればそれに越したことはないのだろうが、公立学校であるゆえ、「ランチ改革」には市の学校全校を巻き込むことになるし、市の予算だってあるわけだから、そんなに簡単には変えられないのが現実。
だいたい1食2ドル50セントという金額で、市の予算に打撃を与えない範囲でいったいどれぐらい改善ができるのか、個人的には疑問を持っていたし、事実、そういう声もあった。それに対し、「金額を上げても良いからヘルシーなものを」という意見が出たが、そう言える家庭が全部ではないだろう。

そうこうしているうちに、今度は「ピーナツバター&ジェリー(ジャム)サンドイッチを全廃せよ!」という声が挙がり始めている。理由は、略称PBJは「食べ物とはいえないほど不健康な代物だから」、「うちの子供がアレルギーで危険なものだから」とのこと。
確かに、ピーナツバターもジャムも決して健康食品とは言えないものではあるけれど、アメリカの働いているお母さんたちにとってはPBJサンドイッチほど気軽に作れて、腹持ちの良いランチは無いはず。アレルギーの子供には申し訳ないけれど、食べているクラスメートには近づかないで、食べた後に手を洗ってもらってから遊べばよいだけの話のように思える。

一連のカフェテリア・メニュー議論を観ていると、結局、「子供にはヘルシーなものを食べさせたいけど、自分で御弁当を作るのは時間がかかるし面倒くさいから嫌だ。少しぐらい金はかかっても構わないから学校の方で何とかして欲しい」という、厳しく言えばちょっと自分勝手なミドルクラスのLAのwestside mothersの本音が聞こえて来るような気がしてならない。

私たちが子供の頃の給食はかなり不味いものだった。うちの学校の場合、給食室で作られてはいたが、1200人の全校生徒が食べる頃には室温以下に冷めていることがほとんどだったし、おでんに新鮮とは言えない食パンがついてきたりする投げやりな(?)メニューも珍しくなかった。
それでも、栄養価的には問題なかったこともあって、学校に苦情を言いに来る親も生徒も居なかった。(そう言えば、鯨のたつた揚げなんてメニューもあったけど、今だったらエコフレンドリーな親から苦情が来たりして?)

給食もカフェテリアのランチも、1週間で、21回あるうちの5回の食事に過ぎない。そのうち1回ぐらいあまりヘルシーでないものを食べたって、それほど健康に支障をきたすものとは思えない。要は、残りの16回の御飯で子供にキチンとしたものを与えているかということ。
意地悪な勘繰りかもしれないけれど、カフェテリアのランチに強いこだわりを見せる母親たちは、そこに自信が無いから、せめて学校でのランチでヘルシーなものを食べさせてもらいたい、なんて考えていたりするということは無いのだろうか…