Wednesday, May 30, 2012

「ヒューゴ」の撮影マジック


マーティン・スコセッシ監督の「ヒューゴ」の撮影裏舞台を覗かせてくれる映像を見つけたので御紹介。
映像は、エンディングシーンの撮影風景。ステディカム(手持ちカメラ)による流麗な映像が印象的なシーンでした。



ステディカム・オペレーターが撮影後に思わず漏らすタメイキが可笑しい。

Monday, May 28, 2012

ボイルハイツに行く

メモリアル・デイという祝日の今日、特にやる事が無かったので、家族でEast Los Angelesに位置するBoyle Heightsというエリアをそぞろ歩きすることにした。

Boyle HeightsはLos Angeles Riverをはさんでリトル東京の東に位置して、第二次大戦前は日系アメリカ人たちが、ユダヤ系やヒスパニック系の住民たちと共に多く暮らしていたという、いろいろな文化が交じり合った面白い街だったとか。

そぞろ歩きの出発点は、Keiro Retirement Home。Keiroは言うまでもなく「敬老」で、日系の御年寄りが入居している老人ホームで、オーディトリアムがスクラッチタイルの外壁を持つクラシックな建物だった。そこから南下して、今ではヒスパニック系が大多数を占める住民が、祝日の午後を楽しむHollenbeck Parkへ。
池から空に向かって突き上げるだけの噴水。ハッキリ言って美しくも何ともなくて、存在理由がいまひとつ解らない… (撮影by娘)

この公園に向かい合って立つのは、Linda Vista Hospital。



病院としては1991年に運営を停止。以来、「アウトブレイク」や「パール・ハーバー」といった映画や「ER」などのTV番組のロケ場所として利用されてきた。
上の写真のように遠くから観るとなかなかの偉容を見せるが、近くで観るとやはり廃院という印象。
外壁のペンキは剥げ落ち、階段もさびだらけ。窓には侵入者を防ぐためのベニヤ板が張ってある。
それでも1924年建築という時代を反映したアールデコ・スタイルのファサードは、敢えてシンメトリーを崩したデザインがとても素敵だったり、
遠くから観た時には安物のアルミ枠のドアかと思ったら、よく観るとこれまたアールデコのデザインが施してあったり
と、なかなか魅力的な建物でありました。

今回は中には入れなかったのですが(窓から覗き込んでいたら、警備員のおっさんに注意されてしまった)、中はこんな感じらしい… (images: ransomriggs/Flickr)
廃墟好きな私には、もうたまらん~~~という情景が展開しているようなので、中に入れなくて本当に残念…
なんでも、この元病院、幽霊が出るという噂が後を絶たず、パラノーマル研究団体がツアーをしているらしいのですが、参加費がなんと50ドル。高過ぎるよ…orz

今日は、思いのほか暑くなって一同バテてしまったので、御飯を食べて帰宅しようということになり、ずっと昔にロサンゼルス・タイムズに採り上げられて気になっていた日本食レストラン、「お富さん」へ。
日本語の方が大きい看板。正面には「うどん すきやき すし てんぷら」なんて書いてあったりして。店内の様子はこんなで、
とっても昭和な感じ。
メニューも、本当に、ベーシックな日本食だけ。ソーテルあたりの凝った日本食レストランなんかに行きつけているグルメな人たちには物足りない品揃えかもしれないけれど、昔の日系アメリカ人はこういうものを食べて日本を想っていたのかなあ…などと思いました。
ノスタルジア気分のボイルハイツへのプチ遠出の巻、でした。

Friday, May 25, 2012

鍼、初体験

2ヶ月ぐらい前から左手首が痛いと言い出した娘。痛くてピアノも弾けないようで、レッスンも1ヶ月以上お休み中。
整形外科のドクターに診てもらったら、骨に異常は無いからおそらく腱鞘炎のようなものでしょうとのこと。ティーンエージャーには意外に多いらしい。娘も、原因はハッキリしない(ひねったとかぶつけたとか、そういう“きっかけ”になるような出来事は無かった)ので、そういう「腱鞘炎のようなもの」という曖昧な診断しかされないようで。
治療としては、ブレイスという手首を固定する器具をできるだけ装着して過ごすこと。最初のうちは、真面目に毎日着けていたけれど、最近は暑くなってきたこともあって、ブレイス無しで過ごすことがほとんど。なので、良くなるわけもなく…

そこで、私がテニス肘やらかした時に、フィジカルセラピーよりは効き目があったように思えた鍼治療をトライさせることにした。
本人「え~~、針って刺すんでしょう?痛いんじゃないの?日本で家庭科の授業で縫い物した時に針刺したけど、痛かったもん~」いや、ハリ違いだから…
と、気の進まない本人をなかば押すようにして地元の鍼クリニックへ。ここは、「気軽に鍼を試せるように」と料金設定も、他の場所の半額近くにしてある。その代わり、診療室は1つで、衝立に仕切られた所に複数の患者さんが入るというセッティング。

最初はビクビクしていた娘だったが、足首に打たれた鍼が全然感じられなかったことに安心した様子。
手首の故障なのに足に打つんですね~。しかも左手首に対して右足でした。

その後、手にも3本、鍼が打たれ、そのまま30分間。

施術後、何か変化があったかと聞いてみたら、手首の関節がもうポキポキ言わなくなった、効いた気がするという返事。
おお~~、さすが東洋の血が入っているだけあって、東洋医学が効いたようで何より、何より。
手首を浸すための漢方薬の処方も買って帰って、とりあえず、鍼初体験は成功だったようです。

Sunday, May 20, 2012

First Position


Youth America Grand Prixというバレエ・コンテストに挑む少年少女たちを追うドキュメンタリー、「First Position」を観てきました。

映画は、イタリアに駐在する米軍に勤める父を持ち、ローマ近郊でバレエを習う11歳のアラン、コンテストの予選でアランと出会って仲良くなったイスラエルの11歳の少女ガヤ、日本人のステージ・ママが熱烈に応援する12歳の日米ハーフのミコとその弟のジュールス(10歳)、中産階級のフツーの家庭に育ち「皆は私をバービーって呼ぶの」と言う金髪碧眼の17歳、レベッカ、コロンビアの労働者階級出身で、将来はロイヤル・バレエで踊りたいという夢を抱いてアメリカでバレエを学ぶ16歳のジョアン、そしてアフリカのシエラ・レオーネの内戦で両親を失い、養子としてアメリカにやって来たという過去を持つ14歳のミカエラら、ダンサーたちが、ニューヨークで催されるYAGPの決戦を目指して、レッスンに励み、プレッシャーに耐えて、晴れ舞台を踊る姿をとらえていきます。

彼らを観て圧倒されるのはその意気込み、踊りたい、ダンサーとして成功したいという欲動の強さ。とても10代の子供とは思えないほど、しっかりした姿勢にまずは非常に感心。
彼らの素晴らしいダンス・テクニックにも、大いに感嘆してしまったけれど、普通だったら何でもかんでも「Whatever...」と片付けてしまう年代の子供たちを、こんなに熱くしてしまうバレエっていったい…と思ってしまった。

この「First Position」、娘のバレエ・スタジオではちょっと前から話題になっていたので、早く観たいと思いつつも、スケジュールの都合がつかず、やっと今日の日曜日、サンタモニカの映画館に第1回上映のマチネに観に行ったら、なんと上映後、監督のベス・カーグマンのQ&Aがあるというので、もちろん居残って、興味深い話をたくさん聴けました。ラッキー♪

日本でも今年の秋に上映される予定だとか。
バレエ好きな人、子供がバレエを習っている人はもちろん、夢を追いかけるティーンたちの素の姿を観たい人は是非!

予告編です:

Saturday, May 19, 2012

本日の採れたて…

本日の採れたて猫


我が家のデブ猫。
Berry FarmというよりはBelly Farmかも…

Thursday, May 17, 2012

Expo Lineでダウンタウンに行ってみる

4月28日に、ようやく一部がオープンしたダウンタウン・ロサンゼルスから西に延びるExpo Line。ずっと乗ってみたいと思っていたのですが、ちょうど子供の日本の教科書(日本国民だったら海外に住んでいても日本の小中学校用の教科書は無料でもらえる)をダウンタウンの日本国総領事館まで取りに行かねばならなかったので、乗ってみることにしました。

車社会のロサンゼルス、車で移動するのが一番効率良くかつ安い、はずなのですが、ダウンタウンに関してはビミョ-。なぜかというと駐車料金が他の場所に比べて格段に高いから。
私も、総領事館に行く時は、パーキングメーターの空きが見つかればそこに停めるけれど、そうでなければ、30分でも5ドルという法外な料金の駐車場を利用せざるを得ないので、ダウンタウンに行かねばならないことがあるとユーウツな気持ちになるのが常でした。
なので、Expo Lineの開通は私にとって待望の朗報。基本的に車を運転するより、ノンビリ電車に揺られていく方が好きなこともあって、ワクワク気分でExpo Line初体験に臨みました。

電車に乗ると言っても、家から歩いて行ける所に駅があるなんてことは、アメリカではまず無くて、例えばサンフランシスコのBARTという鉄道システムでも、駅には必ず駐車場が付いている。
ここに車を停めて駅へ。
まずは乗車券(1路線全区画均一の$1.50。2路線以上乗り継いで往復する場合は、$5の1日券の方がお得)を買う。

券売機はかなり単純な造り。日本だと、すごく細かく料金体系が分かれているけど、アメリカでは一律が多いのは、そういう細かい料金体系に対応できるだけの券売機が作れないからではないかと常々思っています。(苦笑)
私が乗車した、La Cienega駅。高架になっている。乗車券売り場から、ここまで何のゲートも無し。これだと簡単に無賃乗車できてしまう。もしかしたら、乗っていた客のほとんどが乗車券無しで乗っていたりして??ニューヨークの地下鉄はトークンを買って、それを入れないとゲートを通れないようになっているけれど、LAのはおおらかというか、ずぼらというか…
車内の様子。座席の配置や素材が日本の電車とは全然違う。サンフランシスコのBARTやニューヨークの地下鉄もこんな感じだったので、これがアメリカの電車の個性なのね、と納得していたら…
日本製でしたあ。(笑)しかも、1989年製。1989年にはLAに通勤電車なんて存在しなかったので、もしかしたらBARTで使っていた車両を流用した可能性も?と思ったり。20年以上落ちの車両を使ったりして、経費節減を図っているのかもしれない。

Expo Lineは道路と同じレベルに線路が敷いてある区画もあって、まるで路面電車みたい。
でも、踏み切りなんかは日本のとあまり変わらないかな?
線路の脇にはパームツリー、というところはいかにもLAですね。
我が母校USCにもExpo Lineで行けます。♪
終点に向かうところで線路は地下に潜るので、終点のMetro Center/7th Streetのたたずまいは、何となくニューヨークの地下鉄風。
でも、途中の駅の中には、小田急線の各駅停車が停まる駅にありそうな雰囲気を持ってる駅もあったりして。(違うか-笑)
終点のMetro Centerから、日本国総領事館までは1km弱、歩いて15分~20分ぐらい。
久しぶりに行ったロサンゼルスのダウンタウン。今日は駐車時間=料金を気にする必要も無かったので、領事館からの帰りにロサンゼルス・セントラル・ライブラリーに立ち寄って、日本語の本を2冊ばかり借りて来ました。

走る電車の車窓から観るロサンゼルスは、車を運転する時に観る景色とはまた違った表情があって、別の街に来たみたい。ちょっとした旅行者気分を味わえた「旅」でした。

Monday, May 14, 2012

Spring Performance

一昨日の土曜日、娘のバレエ教室の春公演が無事に終わりました。

ポアントで踊った「Faust」(グノーの「ファウスト」に校長先生が振り付けたオリジナル作品)と「Masquerade」(ハチャトリアンの「Masquerade」組曲のワルツに校長先生が振付けたオリジナル作品)、バレエシューズで踊った「Nymphs」(マリウス・ペティパ振り付け、チャイコフスキー作曲の「眠れる森の美女」の中の精霊たちの踊り)、そしてジャズダンスの「Sing, Sing, Sing」(ベニー・グッドマンの有名曲に教室のジャズ・クラス担当の先生が振付けた作品)いずれも、誰も大きな失敗をしでかすこともなく、無事、終わりました。

今回は、両親(つまり私とダンナですね)以外の家族メンバーとして初めて、サンフランシスコ・ベイエリア在住の義妹が観に来てくれて、親子ともども、とても嬉しく思いました。(去年までは、春公演では出番が1演目だけだったので、観に来てくれても申し訳ない気持ちになっていただろうけど、今年は出番が一気に4演目に増えたので本当に良かったです。)
それから、御嬢さんがバレエを始めたばかりのママ友さん親子が来てくれたのも、すごく嬉しかったです。(Mさん、Sちゃん、ありがとう!!)
娘としても、群舞で踊るだけに、自分を探して観てくれる人たちが居るというのは、とても励みになると思うんですよね。

もう1つ嬉しかったのは、バレエ教室にYさんという日本人のバレエ・ピアニストがいらっしゃって、ものすごくバレエに詳しいだけでなく、先生たちの先を読んで選曲・伴奏する徹底したプロ意識が高く評価されて、有名バレエ団・学校の先生たちから御指名を受けるぐらいの「名人」なのですが、その方が公演を観て「娘さん、自分の踊りというものが出来つつあるみたいよ。だから、群舞で踊っていてもすぐわかったわよ」と言ってくださったことでした。娘にそれを伝えたら、満面の笑顔になってました。(そうやって素直に喜ぶところ、アメリカ人ですよねー...苦笑)
親バカだと知りつつも、実りの多い公演だったのではないかと自己満足しています。(笑)

「Masquerade」の一場面

Thursday, May 10, 2012

Spring Performance Weekend

娘のSpring Performance=春の公演がいよいよ土曜日に迫り、木曜日の今日はテック・リハーサル(衣装を着て、立ち位置や照明を確認するためのリハーサル。必ずしも全曲踊らない)、金曜日の明日はドレス・リハーサル(衣装もメイクも全て本番通りにして、本番通りの進行で行なう)、そして土曜日の本番と、3日連続でマリブまで往復。母親は、ドライバー/弁当係/写真撮影班になる3日間でもあります。

    今回は4演目踊るので、靴だけでも3種類必要

Saturday, May 5, 2012

スタジオ・ドレスリハーサル


今日は、来週5月12日に行なわれる春の公演のスタジオ・ドレスリハーサルでした。
去年の「くるみ割り人形」からリハーサル見学は御法度になってしまったのだけれど、今日は、衣装変えの御手伝いをかこつけて、スタジオの隅からこっそり見学。ビデオをまわしているお父さん、お母さんも居たので、便乗して私もママラッチ。

今年は、ポアントで踊るダンスが2演目(写真はその1つ:グノーの「ファウスト」に校長先生が振付けた「Dances from Faust」)、フラットシューズで踊るダンスが1演目、それにジャズが1演目と4演目もあるので、去年までの1演目からは大飛躍。これまでの3年間、娘が出る5分足らずの演目1つが終わると必ず、「これだけ?これでオシマイ?これだけのために3ヶ月以上も毎週末リハーサルしてきたのかい?」とぶつくさ言っていたお父さんも、今年は満足できるかな…?

Wednesday, May 2, 2012

ダーク・シャドウ

この間の日曜日、ティム・バートン&ジョニー・デップの最新コラボ作「ダーク・シャドウ」のTV取材の御仕事をしました。
残念ながらジョニーは不参加だったけど、娘がアートの師匠として崇めるティム・バートンに会えて、握手する際に「娘が大ファンなんです!」と話しかけられたので良かった。(その事を娘に言ったら非常に喜んでくれた。珍しく素直にカワユイ態度じゃのう。)

会場となったホテルの一角は「ダーク・シャドウ」のセットのイメージで飾りつけがしてあって、アート風にアレンジしたジョニーの写真も飾ってありました。この写真もそうだけど、映画の中のジョニー、「チャーリーとチョコレート工場」に次いで、またまたマイコー風になってたよ。

↑こちらは言わずと知れたウィリー・ウォンカのジョニー。

映画についての詳しいことは、アメリカの公開日以降じゃないと書いてはいけないことになっているので、今日の日記はこれにてオシマイ。