Thursday, November 28, 2013

ステージ・テックリハーサルwithオーケストラ!

Act 1のパーティシーン。手前にオーケストラ・ピットが見えます

一昨日の火曜日、昨日の水曜日と、サンタモニカのBroad Stageでテックリハーサルがありました。
テックリハーサルとは、ステージ上の立ち位置などを確認しながら照明や舞台装置のタイミングや具合を観るリハーサルで、例年は一部の踊りしか実施しなかったのですが、今年はオーケストラ付きなので、「マザージンジャー」の踊り以外は全部、テックリハーサルをすることにしたようです。

生徒たちは全員、生オーケストラ付きの舞台は初めてなので、演奏が速過ぎたり遅過ぎたりして、ディレクター(バレエ学校の校長先生)が「マエストロ、今のは速過ぎます」と演奏を止めて、テンポの調整をすることもしばしば。オーケストラの方も、弾き慣れてないのか、演奏がバラバラになったり調子が出ていない楽器があったりと、まだまだコンディションが調整されていない模様でした。

明日の金曜日、2回のドレスリハーサル(うち1回は御付き合いのある非営利団体の皆さんを無料招待して休憩時間付きで上演するほぼ本番のようなパフォーマンスになりました)を経て、明後日の土曜日はいよいよ本番です。皆、大丈夫か〜〜〜??


Saturday, November 23, 2013

スタジオ・ドレスリハーサル

娘のバレエ教室の「くるみ割り人形」まで、ちょうどあと1週間の今日は、スタジオで2回目のドレスリハーサルがありました。


第2幕のプロローグのシーン。
娘はフレーム外で写っていませんが、真ん中、紫のレオタードに青いレッグウォーマーを付けているのと隣の男性が、サンフランシスコ・バレエのゲスト・ダンサーさんたち。

Thursday, November 21, 2013

ボリショイの闇



昨日のロサンゼルスタイムズの束からエンターテイメント関係記事が載るCALENDARセクションを引き抜いてビックリ。アメリカ人女性として初めてボリショイ・バレエに入団したジョイ・ウォマックが同バレエ団を辞めた記事が、一面に大きな写真入りで掲載されていたから。
ジョイ退団のニュースは、バレエおたくのママ友さん(Kちゃん、あなたのことよん♪)が教えてくれたダンスマガジン誌のサイトで読んで既に知っていたけれど、ハリウッド城下町のロサンゼルスの主要紙でバレエの話題がこんなに大きく採り上げられるとは予想していなかったから。

ジョイは、娘のバレエ教室に通っていたことがあり、その縁で今は亡き校長先生の遺志をくみ、去年、娘のバレエ教室の「くるみ割り人形」でゲストアーティストとしてシュガープラムを踊ったバレリーナ。
アメリカで行われたボリショイ・バレエ・アカデミーのサマープログラムに参加した際に認められて、本国のアカデミーに入学。激しい競争を勝ち抜いてバレエ団に入団した経緯は、アメリカのメディアでも誇らし気に報道されていた。

LAタイムズの記事に依ると、ソリストとして契約して入団したものの、ソロのパートはおろか、群舞の役すら回って来ない。代役要員としてリハーサルには出ても、舞台には立たせてもらえない。ボリショイに在籍した1年間でジョイが踊ったのは、「くるみ割り人形」のスペインの踊りを1回、そしてその他の3公演に群舞として計7回出ただけ。いつも舞台袖で他のダンサーたちが踊っているのを眺めるだけの彼女について、意地悪なロシア人の同僚は“アメリカン・チアリーダー”とジョークのねたにしたとか。

思いあまったジョイが団の上層部の人間たちに相談した際、返って来た答は「もっと頭を使って上手く立ち回れ」、「短いヴァリエーションを踊りたいなら1万ドル払って自分が真剣であることを訴えろ」と、暗に賄賂を示唆するものだったと言う。

ボリショイで成功していくにはそれしか無いことを思い知らされたジョイは、団に辞表を出した。それは「初恋の人に別れを告げるぐらい辛いことだった」とジョイはLAタイムズのインタビューに答えている。

世界三大バレエ団の1つとして讃えられるボリショイ・バレエ団だが、華やかな舞台裏にはこういう闇も潜んでいるということか...


Thursday, November 7, 2013

「くるみ割り人形」全席売り切れ!

Photographed by Todd Lechtick
写真はホームページから拝借しました
クララ役は娘のクラスメイトのMちゃん

11月30日(土)、12月(日)と、感謝祭の週末に予定されている娘のバレエ教室の「くるみ割り人形」の公演が4回とも全てチケット売り切れになりました。(今年の「くるみ割り人形」の詳細はこちらこちら
会場となるブロードステージは客席数499席だから、4回でのべ2000人近い御客さんに観ていただくことになります。
今年は、それに加えて同じ週の水曜日にサンタモニカの小学校の生徒さんたちを招いた短縮版パフォーマンスがあるのと、金曜日夜のドレスリハーサルを内々に招待した御客さんに観ていただくことにもなっています。

去年の9月に校長先生が亡くなって、去年の「くるみ割り人形」は、彼女を偲ぶと同時に、ボリショイに入団した教え子ダンサーが恩師の遺志を継いで金平糖の精を踊るなど、校長先生の存在を大きく感じさせる公演だったけれど、今年は新しいディレクターのもと、新体制になって初めての公演になります。
40周年記念公演という、過去の歴史もふまえながらも、新しい劇場でオーケストラの生演奏付きという、ダンサーたちにとっては初めての経験にもなる公演。さてさて吉と出るか、凶と出るか。恐いような楽しみに思えるような今年の公演も、あと3週間余りとなりました。