Saturday, September 27, 2014

ジョン・ヴォイトに会った

ジョン・ヴォイト氏近影(写真はJust Jaredより拝借しました)

昨日は、娘のバレエ教室付属バレエ団の資金集めイベントに参加したら、何と、そこに俳優のジョン・ヴォイト氏が来ていました。(映画に詳しくない人にはアンジェリーナ・ジョリーの父君と言えばわかりやすいかな?)

このイベント、バレエ教室に通う生徒の親が自宅を開放して主催してくれたものだったのだけれど、母親の方は、ヴォイト氏がレギュラー出演しているTVドラマ「レイ・ドノバン」で方言指導をしている人なので、ヴォイト氏が来ていてもそれほど不思議ではなかった、わけではありますが。「何と」と書いたのは、その日の朝、折しも「レイ・ドノバン」のタイトル・ロールを演じているリーヴ・シュライバー氏に電話でグループ・インタビューをしてきたばかりだったから。インタビューでも、ヴォイト氏演じるレイの父ミッキー・ドノバンの話をして、その夕方、イベントに出かけたら当のヴォイト氏が居て自分と会話しているというのは、ちょっとシュールでした。
ヴォイト氏はなかなかナイスでしたが、バレエ一色のイベントだったので、ちょっと居心地悪かったかも〜?

このイベントでは、娘の教室の卒業生である女優のジェナ・エルフマン(「ダーマ&グレッグ」)や「ダーティ・ダンシング」のジェニファー・グレイ、オーストラリア映画「ダンシング・ヒーロー」でヒステリックなダンサーを演じたジア・カリデスなどがスピーチを披露。ジアは「FBI失踪者を追え」のアンソニー・ラパーリアの奥さんで、11歳の娘さんがうちのバレエ教室に通っているとのこと。

さすがハリウッドを擁するLAならではのイベントでした。

Friday, September 26, 2014

「イコライザー」


「トレーニング デイ」のアントワーン・フークアとデンゼル・ワシントンが再びコンビを組んだ新作「イコライザー」を試写で観た。

ワシントン演じるロバートは、ホームセンターに勤務する独り者の中年男。実直で気さくな人柄で、職場の仲間たちにも好かれているが、夜中、眠れない時間を過ごすために24時間営業のコーヒーショップに文学書とティーバッグを携帯して出かけては、窓際の席に腰掛けてゆっくり読書を楽しむのが日課になっている。この店にはもう1人、常連が居た。歌手志望だというテリ(クロエ・グレイス・モレッツ)である。まだあどけなさの残るテリとの会話を楽しむのもロバートの習慣になっていた。ロバートは、テリがロシア人マフィアの牛耳る売春組織で働いているらしいことを心配しているが、ある日、自分を殴った客を殴り返したということで、集中治療室送りになるほど殴られたテリを見て、ある事を決心する...

弱い者たちを虐げる悪いヤツらを人知れず葬り去るという設定は、古くは「必殺シリーズ」、最近だと「デクスター」などと同じだが、悪者を殺す際の暴力描写のエグさも一緒。映画の中の暴力描写に慣れている向きには、ヒーローが悪者たちをメッタ殺しにするシーンはなかなか心地良いものであるが、超絶暴力シーンがダメな人にはオススメしない映画かも。(試写で隣に座った若いお姉さんは、デンゼルが小気味良く悪いヤツらを殺していくところで身をすくめていた。お気の毒さま...)

それにしても、デンゼルも今年の12月で還暦。なのに、実にパワフルなアクション・スターぶり。今日のLAタイムズ紙の映画評でも、褒められていた。最近、アクション映画出演が続いているリーアム・ニーソンも62歳だけど頑張っているし。
チャニング・テイタムやクリス・ヘムズワースなどに代表される若い世代のアクション・スターは身のこなしこそ俊敏だけれど、映画の中だから成立するような復讐劇のヒーローを噓っぽくないように演じるには、デンゼルやニーソンが自然に醸し出すことの出来る存在感や重厚さといったものが要求されるのだと思う。

Wednesday, September 24, 2014

「TRUE DETECTIVE/二人の刑事」



今年の1月から放映されていたHBOオリジナル・シリーズ「TRUE DETECTIVE/二人の刑事」の録画分をやっと観終わった。

「TRUE DETECTIVE」シーズン1の中心になる事件は、ルイジアナ州南部の田舎町で起きた猟奇的な連続殺人事件なのだが、ストーリーが17年間のスパンに渡っていて、主人公の刑事2人組、マシュー・マコノヒー演じるラストとウディ・ハレルソン演じるマーティが捜査を進めていく時間軸と、捜査を引き継いだ刑事がラストとマーティを尋問する時間軸とが並行して進んでいくため、ストーリーの流れが非常に緩やか。それに加え、捜査自体の話も、地元の宗教団体がからんだり、ドラッグディーラーがからんだりと、何度も横道に逸れたりするので、8話のエピソードを集中して観ていかないと「え?それ、何の話?」「アレ、これって誰だっけ?」となりかねない。
ということで、配偶者は4話めぐらいで脱落。推理ものマニアの私は何とか最後までたどり着いたけれど、正直、フォローするのが簡単なシリーズではないですね。

主演2人の演技はすごく濃い。特にマコノヒーの迫力はすごい。
カメラワークや映像もTVとは思えない質。監督のケイリー・ジョージ・フクナガは、デジタル撮影が常識になっている今だけど、敢えてフィルムで撮影することにこだわったとか。その成果はしっかり画面に出ていたと思った。ちなみに、4話めには「おお〜〜!」と感嘆するシーンがあるので、お見逃し無く。

Wednesday, September 17, 2014

「THE DROP」


「ミスティック・リバー」や「ゴーン・ベイビー・ゴーン」のデニス・ルヘインの短編小説を基にしたという新作「The Drop」の試写を観に行った。

原作の短編小説は「Animal Rescue」というタイトルで、舞台はルヘインのホームタウン、ボストンのドーチェスター地区だが、映画ではブルックリンに変えられている。
主人公のボブ(トム・ハーディ)は、従兄のマーヴ(ジェイムズ・ガンドルフィーニ)が経営しているバーでバーテンダーをしている。マーヴは、自分の名を冠したこのバーのオーナーだったが、いろいろあってバーを手放さざるを得なくなり、今ではチェチェン・マフィアに所有権を譲り、マーヴの店は“ドロップ・バー”と呼ばれる犯罪組織がらみのワケありな金の“落とし”(集金)場所となっていた。
バーテンダーの仕事が終わって帰途に着いた或る日、ボブは通りがかった家のゴミ箱に捨てられた犬を見つけるが、その家に住むナディア(ノオミ・ラパス)に見とがめられる。ボブが怪しい者ではないと判ると、ナディアはケガをしていた犬の手当を手伝ってやる。
その数日後、エリック(マティアス・スーナールツ)と名乗る男がボブの家を訪ね、捨てられていた犬は自分のものだと主張するのだが...

ルヘインの原作を脚色したのは、ルヘイン本人。映画の脚本を書いたのは、これが初めてだそうだが、なかなか良く出来ていた。
監督は、エリック役のスーナールツ主演で撮った「闇を生きる男」がアカデミー賞外国語映画賞にノミネートされたベルギー出身のミヒャエル・R・ロスカム。
ルヘインの小説も登場人物も非常にアメリカ人(正確に言えばボストン人)的なのだが、監督はベルギー人、主演男優はイギリス人、その相手役はスウェーデン人、敵役もベルギー人と、主要なキャストは、ガンドルフィーニ以外、全員外国人だというのは面白い。
ガンドルフィーニと言えば、この作品が遺作になった。マーヴ役でも非常に良い仕事していたので、改めて惜しい俳優を亡くしたと痛感した。

Sunday, September 7, 2014

はじめまして、きなこです

ハスキー犬のジマが亡くなって4ヶ月ほど経ち、家に居る時間が長い夏休み中の方がタイミング的にも良いだろうということで、ロサンゼルス郊外のダウニーという所にあるロサンゼルス郡のアニマル・シェルターに出向いてアダプトする犬を探しに行きました。

配偶者は、ジマぐらい大きい犬(体重50パウンド=約23kg以上)を希望していたのですが、私と娘は扱いやすいミディアム・サイズ(30パウンド=15kg前後)を希望。
シェルターの犬舎を何度か歩いて回って見つけたのが、ジャーマン・シェパードの雑種、Lizzy。体重39パウンド(17.7kg)と、配偶者が希望する大きさと私たちが希望する大きさのちょうど中間。推定年齢9ヶ月という歳も理想的だったので、この子に決定。

ジマは、ハスキー専門のレスキュー団体が、スラブ系の言葉で「冬」を意味する Zimaが全身真っ白で青い眼の彼女にピッタリだったので、そのままその名前をいただいたのでしたが、Lizzyという名前はボランティアの人たちがテキトーに付けた名前だったので、自分たちで新たに名前を考えようということになり、明るい茶色の毛並みから連想して考えた、チャイ、きなこ、メープルなどの中から最終的に、きなこを選んで命名しました。

きなこです。ヨロシク

迷い犬で保護されたそうなので、前歴が全くわからないのですが、とにかく人なつこくて、朝起きると、シッポを全力で振って「おはよう!おはよう!おはようっ!」とばかりまつわりつきます。撫でて欲しい時には、座っている所にやって来てアゴ先をちょこんと膝の上に乗せるのが可愛いのですが、噛み癖があるのが困りもの。
ウチに来て2週間ぐらい経った時に、独りで数時間留守番させていたら、私のサンダルをこんな状態にしてくれました。

ヒールは積み皮のデザインだったのですが、そこを噛み剥いた上、カカトもガシガシ。
修繕不可能です。(涙)

さらにその後、外出している間に、他のサンダルの細いベルトやスニーカーの紐も噛んでボロボロにしてくれました。噛むオモチャもちゃんと与えているのですが、靴やサンダルの方がお気に入りの様子で困りものです。

これからは数時間以上、外出する時は犬用のガムのようなものを置いていくことを検討中ですが、果たして履物よりそっちに食いついてくれるか、どうか...

Friday, September 5, 2014

セルゲイ・ポルーニンによるマスター・クラス

セルゲイ・ポルーニン氏(写真はウィキペディアから拝借しました)

昨日、娘のスタジオから、「明日、セルゲイ・ポルーニンについてのドキュメンタリーで彼がクラスを教えるところを撮りたいという要請があったので、レベル6と7合同でマスター・クラスを行ないます」というメールが入った。

私はバレエ界の事情には詳しくないので「ポルーニンって誰?」と思って調べたら、ウクライナ出身で、ロイヤルバレエに入団。ロイヤルバレエでは最年少記録にあたる20歳でプリンシパルになった天才的なダンサーだとのこと。

そんな人に普段のクラスを取るように教えてもらえるなんて、すごくラッキー。ということで、スタジオは軽いコーフン状態でした。

私は見学できなかったので、後で娘に感想を聞いたら、「とにかくジャンプがすごいの。Tombe pas de bouree glissade saut de chatというコンビネーションあるでしょ?あれでTombe pas de bouree glissadeってとこまでで、一番大きなスタジオの端から端まで行っちゃうんだもん!」と、世界の一流ダンサーの踊りを間近で観たインパクトを語っていました。
ポルーニンが一番近い動きをしているクリップを探してみました。18秒めぐらいに出てくる動きです:



でも、レッスンは?と言えば、やっぱりドキュメンタリー撮影が主目的のクラスだったし、ポルーニンは第一にダンサーであって教師ではないので、指導という意味では特に感心した、ということは無かった様子。それでも、元ロイヤルバレエのプリンシパルを御稽古場で観られるなんて滅多に無い機会を持てたのは良かったと思います。