Sunday, January 29, 2012

Cirque du Soleil: Ovo

シルク・デュ・ソレイユの公演「Ovo(オヴォ)」を観てきました。
場所はサンタモニカ・ビーチの駐車場に設けられたテント。
虫をテーマにしたということで、虫をイメージした衣装に身を包んだアーティストたちが、次々と人間離れした驚異的なパフォーマンスを見せてくれて、もうただただ口をあんぐり開けて観るばかり。
特に、↓の中国人の少女たちのパフォーマンスはとにかくすごかった。観ていてなんだか涙が出てきて困りました…



シルク・デュ・ソレイユの舞台は、とても言葉では言い表せないものばかり。
小さめのテントでのパフォーマンスだったので、観客との一体感も素晴らしかったし。
娘にとっては初シルク・デュ・ソレイユのパフォーマンスだったけれど、バレエとはまた違う身体を駆使したアートに圧倒されたようでした。

Saturday, January 28, 2012

キーファー・サザーランド主演の新シリーズ:「TOUCH」



「24」のキーファー・サザーランドが主演する「TOUCH」のpreview放映を観た。

「TOUCH」でサザーランドが演じるのは11歳の息子の父親マーティン。妻を9月11日テロで失い、2人暮らししている息子ジェイクは、父にさえ全く話しかけず、触らせてもくれない。ジェイクは、最近、やたら318という数字にこだわり、家中のアラームを3時18分に設定したり、3時18分に電波塔に登ったり、318号と書かれたバスを見つめたり、そうでない時は、1日中、紙に数字を書いて過ごすという奇行を繰り返す。一見、自閉症のように見える症状だが、或る日、マーティンはジェイクの奇行にもっと大きな意味があることに気がついて…

クリエーターは、「HEROES」のトム・クリング。日本好きの彼らしく、previewエピソードでも日本や日本人が登場する。
このpreview放映という試みは、3月の放映開始に向けての話題づくりを目的としたものらしい。話題になったかどうかは、調べていないのでわからないけれど、一視聴者として同ドラマへの興味が刺激されたエピソードだったことは確か。3月19日の放映開始が楽しみだ。

Tuesday, January 24, 2012

いよいよLAW & ORDERだ~



12月に起きたマックブック強奪事件の容疑者が捕まって、私の写真証言の結果(多分…)、その容疑者が起訴されることになったことは、1月20日付けのブログで書いたけれども、その4日後の今日、今度はなんと裁判所から証人としての召喚状が届いた。
アメリカの司法プロセスって時間がかかるとばかり思っていたので、この迅速さにビックリするやら感心するやら。

アメリカ生活は、この夏で23年になるけれど、今まで裁判所なんて、去年、交通違反した際に罰金の代わりにコミュニティ・サービスの労働をさせてくださいということを言うために行ったことがあるだけ。犯罪の、しかも、自分が被害者になった犯罪の証人として法廷に立つなんて、なんか法廷ドラマみたいで、ちょっとドキドキ…
まあ、自分が裁かれるわけではないし、私の大事なマックブックをひっさらっていった悪党は正義の裁きを受けるべし!と思っているので、頑張らないとね。(何を?)

ちなみに、一番上の写真は出廷予定の裁判所の建物です。何かの映画のロケ地として登場したような気もするけど、思い出せない…

Monday, January 23, 2012

綜芸のポアント:実地編

今日、娘がカスタムメイドの綜芸のポアントシューズを、初めてレッスンに持って行きました。

結論から先に言うと、特に問題無く履けたようでホッとしました。
ただ、やっぱり引き上げが出来ていることが前提で作られているポアントなので、最後の方で片足のつま先が少し痛くなったそうです。でも、文句を言わずに、「引き上げのエクササイズをもっとやらなきゃね」と頼もしいことを言ってくれて、母は嬉しかったです。

これまで履いていたRussian Pointe(日本ではRクラスという呼称)は、ジェル状のパッドを必ず装着していたのですが、綜芸のポアントはウレタン状のパッドだけで履けると言われ、今日もそれで正味45分のレッスンをこなしてきたので、まずまずのスタートでしょう。

クラスメイトのゲイナー・ミンデンには苦言を呈していたという先生も、綜芸のポアントには何も言わなかったそうで、それもホッとしました。

来週は同じ綜芸のエリザベートのUタイプを試用してみる予定です。

Sunday, January 22, 2012

見てから読んで、また見た:ドラゴン・タトゥーの女

「見てから読むか、読んでから見るか」というのは、1970年代、角川が書籍と映画のシナジー効果を狙った商法で謳ったコピーだったが、スティーグ・ラーソン著の「ミレニアム」3部作の1作目、「ドラゴン・タトゥーの女」では、見てから読んで、それからまた見るというメディアの「はしご」をした。

「ドラゴン・タトゥーの女」は、罠にはめられて名誉毀損で有罪になってしまったジャーナリスト、ミカエル・ブルームクヴィストが、大企業ヴァンゲル・グループの会長から、40年前に消息を絶った姪のことを調査するように頼まれ、雪深いヘーデスタに出向くが、次第に思ってもみなかったほど邪悪な事件に巻き込まれていくというミステリー小説で、世界各国でベストセラーとなった。

まずは、去年の暮れにラーソンの原作をデヴィッド・フィンチャーが映画化した「ドラゴン・タトゥーの女」を観る。

主役のミカエル・ブルームクヴィストにはダニエル・クレイグ。相手役のリスベット・サランデルにはルーニー・マーラというキャスティング。舞台は原作同様スウェーデンのまま。台詞は英語で話されるが、クレイグをはじめとしてイギリス人俳優を多数起用し、他に地元スウェーデンやオランダ出身の俳優をキャストしたことで、ヨーロッパ色が強く出る作品になっている。
サスペンス・スリラーを得意とするフィンチャーだけに、2時間半の長尺だが、全く飽きさせることなく観客をぐいぐいと引き込んでいく演出力はさすが。ミステリー・ファンとしては大いに楽しめる作品だった。

次に読んだのは原作の日本語訳書「ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女」。

実は、この本、去年の夏の帰省時に実家近くの図書館で借りて読み始めたのだが、読書する時間があまり取れなかったため、上巻を2/3ほど読んだところで、アメリカに戻る日が来てしまい、続きをずっと読めずにいてもどかしい思いを抱えていたところだった。しかたなく、アメリカで英語版を読み始めたものの、スウェーデン語からの英訳のせいか、何となく読みづらくて、こちらは途中で放棄。今回の年末年始の帰省時に、なんとか図書館が年末年始休暇に入る前に滑り込みで、無事借り出せて、やっと読破。
フィンチャー版が、或る1点を除いては実に原作に忠実に映画化されていたことを認識した。

そして、昨夜DVDで観たのは、地元スウェーデンで映画化された「ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女」。

こちらは、「ミッション・インポッシブル/ゴースト・プロトコル」で悪役のロシア人を演じていたミカエル・ニクヴィストがブルムクヴィストを演じ、「シャーロック・ホームズ シャドウゲーム」に出演しているノオミ・ラパスがリスベットを演じている。(もちろん、ニクヴィストもラパスも「ミレニアム」シリーズのヒットでハリウッド映画の大作で主要な役にキャストされたわけなのだろうけれど。)

さて、同じ素材を3ヶ国語、3作品で鑑賞したことになるが、一番スリリングで面白かったのはやはり原作だろう。原作はヘレンハルメ美保氏と山田美明氏の2人の共訳ということになっているが、あとがきを読んだら、なんと山田氏がフランス語版から訳したものをヘレンハルメ氏がスウェーデン語の原著と照らし合わせて直していったという作業だったとのこと。一般に、訳書だと文章がどことなくぎこちなくなったりしがちだが、本書についてはそのようなギクシャクとした感じが全く無く、上手い訳だと感心していただけに、スウェーデン語→フランス語→エ日本語という2段階の翻訳プロセスを通しての訳書だというのは意外だった。印象的な日本語訳に感心したのは、記憶に残っている限りは、スティーヴン・キングの作品を訳していた深町真理子氏に次いで2回目である。
映画化作品については、個人的にはフィンチャー作品の方が楽しめた。前述したフィンチャーの演出力でスリリングな場面がスウェーデン版よりもさらにスリリングだったこと、ヴァンゲル一家に潜む闇の冷たさを心象風景化したような冬のスウェーデンの映像が印象的だったこともあるが、ブルムクヴィスト役にクレイグをキャストしたことも大きかったように思う。原作のブルムクヴィストは、ジャーナリストとしては欠点もあったりする人物だが、とにかく人好きがする人物として描かれ、彼の魅力に参ってしまう女性が3人ほど登場する。しかし、スウェーデン版のニクヴィストはあまり魅力的な男性には思えないし、そのような人物には描かれていない。一方、リスベットに関しては、フィンチャー版を観た際にはマーラは適役だし力演していると思えたが、ラパスのリスベットの方が、より共感をおぼえるし観客としても惹きつけられる。このあたりは、芸暦6年、26歳のルーニーに対し、出演当時で既に芸暦21年、30歳のラパスとの力量の違いなのだろうと思う。

観てから読んで、また観た「ドラゴン・タトゥーの女」だったが、「ミレニアム」シリーズ第2作「火と戯れる女」については、まず原作を読もうと、ロサンゼルス・シティ・ライブラリーから日本語訳書をチェックアウトして今日、早速読み始めたところ。原作を読み終えたら、既に完成済みのスウェーデン版映画化作品をDVDで観てみようと思う。楽しみ~~~!

Friday, January 20, 2012

LAW & ORDER: Culver City(ディンディン!)

ちょっとしたトラウマになっているので、しばらくは書けないと思っていた事について、ちょっとした展開があったので、書くことに決めた。

12月21日、日本に帰省する5日ほど前、自宅から車で5分程度のところに在るスターバックスで原稿を書いていた時、マックブック・プロをひったくられるという目に遭った。
スタバのようなカフェで、油断してラップトップ・コンピューターを机の上に置いたまま、トイレに行ったり飲み物を買いに行ったりした隙にコンピューターを盗られるというケースについては聞いたことがあるし、絶対そのような事をしたことは無かった。ただ、まさか自分がテーブルに就いてコンピューターで作業している時に、自分の手からコンピューターをひったくられるなんて、思いもしなかった。
でも、考えてみれば治安の良いカルバーシティとはいえ、治安の良くないLAの一部。実際、6月には空き巣に入られて、TVやコンピューター3台、現金を盗まれたばかり。スタバに居たのは夜の10時過ぎだったから、犯罪が起きてもおかしくはない時間だったわけで。
ひったくられた瞬間は凍りついてしまったけれど、すぐに泥棒の後を必死で追いかけ、待っていた逃走車のナンバーも7桁中6桁を記憶してすぐに書き留めた。ショックで、足ががたがた震えたけれど、店の通報でやってきた警官には目撃したことは全て伝えた。驚いたことに、この時、店の反対側に座っていた学生風の男性のマックも別の男がひったくっていったという。犯人は黒人男性3人組。その前からスタバに入ってきていたことは憶えているので、おそらくターゲットに目星をつけたうえ、足の速い2人がひったくり、3人目が車にエンジンをかけて待っているという算段だったのだろう。

事件の翌日、スタバ本社のカスタマー担当者が電話をかけてきたが、形式上遺憾の意を示すジェスチャーだけの電話だった。警察も、その後、連絡してくることはなく、傷害事件でもましてや殺人事件でもない、コンピューターの盗難という小さい事件だから、暇そうなカルバーシティの警察でさえ、優先順位のひくーい事件なのだろうとあきらめ、日本に帰省した。

ところが帰省した翌週、カルバーシティ警察の刑事から連絡があり、容疑者らしい人間がエルセグンドというロサンゼルス国際空港より少し南に行った街で捕まったので、「面通し」をして欲しいと言う。
その瞬間、頭に浮かんだのは、刑事物ドラマで容疑者と関係無い人間たちが、背の高さを示す壁の前に立ち、こっちは向こう側からは見えないガラス窓の前で「左から2番目です!間違いありません!」と目撃者が叫ぶシーン、ほら、「ユージュアル・サスペクツ」のポスターとかにもなったこんな感じのシーンだった。(刑事物ドラマの観すぎだって)


私も、ああいう小部屋に通されるのかしらん、と不安半分期待半分で聞いていたら、何のことはない、刑事が私の自宅まで顔写真を持ってきて、どの人物かを指して欲しいというだけだった。しばらくして、20代の日系人刑事がやって来て、カラーコピーの写真1枚を私に見せ、「この中にあなたのコンピューターを奪った人間が居ますか?」と聞かれた。一瞬のことだったけど、泥棒の横顔、頭の形、頬のラインなどはけっこう憶えていたので、6人の顔写真からその記憶に一番近い人物を選び、何を根拠に彼を選んだかということを簡単に書くよう言われた。
その間、5分たらず。あまりにあっさりとしていたので、「もしかしてエルセグンドに拘留されているのは無関係な人間だったのかな…」とガッカリ…
ひったくり事件のことは、コンピューターは絶対戻ってこないだろうし、犯人だって捕まらないに違いないと完全に諦めていたので、容疑者が拘留されているというのはすごく嬉しいニュースだった。でも、容疑者本人を実際に目の前に立たせて面通しさせてくれたら、背格好だってよく憶えていたので、もっと確実に指すことができると思ったから、その旨、刑事に伝えたら、「あれはドラマや映画の中だけなんだよ。実際は写真だけなんだ」とのこと。やっぱり刑事物ドラマの観過ぎですかあ?でも、本当かなあ… それって、コンピューターの窃盗事件という「小物な」事件だからじゃないの?殺人でも起きていたら、ちゃんとナマで面通しするんじゃないのお…?
と、その日は不満で、なんだかなあ…と煮え切らない気持ちでいたのですが…

今日、郵便物の中に、こんな差出人の封筒を発見。

一瞬、「アレ?交通違反の件?ちゃんとコミュニティ・サービスしてトラフィック・スクールのクラスも取ったよ?あ、それとも陪審員の返事を出しそびれたから?えー、検察局が私に何の用??」と焦ったが、封を開けて読んでみたら「被害者の権利について」という書簡。
被害者?私が?と思ったが、すぐにひったくり事件のことだと判った。で、もう一度よく読んでみると、「アーロン何某が起訴されることになった。ついては本犯罪の被害者、および近親者には以下のような権利がある…云々」とのこと。つまり、このアーロン何某が、ひったくり事件の容疑者として起訴されることになったわけで、それってもしかして、もしかして、私の証言が決め手になったってことっ???

なんだか、自分が刑事物ドラマの登場人物のような気分になったひとときでした。(オオゲサだって…苦笑)

Thursday, January 19, 2012

カスタムメイドのポアントシューズ

前々から気になっていたカスタムメイドのポアントシューズ。東京の練馬区にある綜芸という会社が作っています。
最初の2足がブロックで、その後はいろいろなモデルのRクラス(アメリカではRussian Pointeという名前で売られているけれど)を履き続けてきましたが、まだ「これだ!」というポアントに出逢えていない我が娘。
じゃあ、せっかく日本に居るし、年末年始は学校に通っているわけでもなく時間の自由が利きやすいということで、行ってまいりました。ポアントシューズのオーダーに。

綜芸さんは、練馬の住宅街の中に工房があって、その日は、御姉妹2人と御手伝いの方3人が御仕事なさっていました。
そこで、まずは足の型紙を作り、厚さなども測り、いろいろなモデルのいろいろなサイズを試し、あーでもない、こーでもないと話し合って、2時間ぐらいかかって、カスタムメイドしてもらうタイプを決定。結局、タイプの違うポアントを3足注文。(うち2足は同じモデルだけど、ヴァンプのカットがU型とV型に違うということで微妙に履き心地が違ったとか-本人談)

そのポアントが今日、はるばる太平洋を超えて我が家に到着しました。

そのうちの1足、ロイヤル。

綜芸さんのサイトによると、
「一般的にほとんどの方に合う型。とても足になじみ易い」という“足に優しい”ポアントらしい。横から見たところ。

これまで履いてきたRクラスを横に並べてみる。Rクラスがごつく見えます。綜芸のトウシューズはすごく軽くて音もしないそうです。



残り2足は、一昨年開発されたばかりだというエリザベートというモデル。こちらは「多種多様な動きに対応できる機能性を備えて」いて、「安定感があり重心がぶれにくい構造になって」いるとのこと。UカットとVカットの2足を購入。

既にリボンを付けていただいてあったロイヤルの方を早速履いてみると、「うん、イイ感じ。この間からできてるマメも痛くない♪」とのこと。ホッとしました。
ゴムが縫い付けられていないので、ゴムを付けてから、月曜日のポアントクラスでデビューさせるつもりです。
履いただけの時と踊る時ではまた違うだろうから、踊った後の娘の感想が楽しみです。

ちなみに気になる御値段。明細は忘れてしまいましたが、3足+パッド1個で3万円しませんでした。日本で買うとRクラスなどは、7000円台だったように記憶しているので、カスタムメイドにしてはとっても良心的だと思います。(ただし、近いうちに値上げをするそうです。材料費なども値上がりしているゆえ、「さすがにこの値段だと儲けが出ないので」とのことでした。)工房の方いわく「ウチのトウシューズはもちも良いですよ」とのことなので、それにも期待しています。

実際に踊った時の履き心地について、もう1つのエリザベート・タイプについては、また後日のレポートにて。

Grimm



以前も書いたと思うが、我が家ではTVドラマをライブで観ることはほとんど無くて、DVRと呼ばれる受信機に内蔵されたデジタル・レコーダーで録画しておいたものを都合の良い時に観るようにしている。この「都合の良い時に」というのがクセモノで、私が締め切り地獄に突入したり、相方が仕事でくたくたで、TVどころじゃない時には、録画した番組がどんどん溜まっていくことになる。
それでも、たいがいのドラマは数週間~1ヶ月遅れぐらいで観ていくことが多いけれど、去年の9月の新シーズンに始まったドラマの中、ホラーという苦手なジャンルに属するゆえ観ることを躊躇ってきたドラマが2本ある。その1本は「glee」のクリエーターたちによる「American Horror Story」で、もう1本は主人公がグリム一族の末裔で人間に姿を変えている獣たちの姿が見える能力が備わっているという「Grimm」。
昨夜、やっと後者、「Grimm」のパイロット・エピソードを観ることにした。(「American Horror Story」はかなり怖いらしいので、昼間観ようと思っていてなかなか機会が無いままになっている。臆病者はたいへんです-苦笑)

「Grimm」の主人公の刑事、ニック(デヴィッド・ジュントーリ)は、恋人にプロポーズすることを考えているが、そんな或る日、辣腕検事だという女性を見た際、一瞬、彼女が野獣のような顔に変貌するのを観る。さらに、警察署内に留置されている容疑者の1人も似たような野獣の顔になったのを観て、自分に何らかの変化が起きていることに気づく。しかし、その変化について考える暇も無く、近所の公園で起きた女子大生の殺人事件の捜査に駆り出される。女子大生は赤いフード付きスウェットを着てジョギングに出かけた際に殺されたことが判る。ニックが帰宅すると、そこには亡くなった両親の代わりに自分を育ててくれたマリーが訪れていた。ガンにかかって余命が短いマリーは、ニックに一過の継承者としての能力が備わっていることを告げる…

「Grimm」で、ホラー苦手な私にとって一番ストレスになるのは、人間が野獣の顔になる瞬間ですね。ッシュンっ!という効果音と共にグロテスクな顔になるのでドキッ!!!いったん、野獣の顔になっちゃえば、いかにも作り物という感じなので大丈夫なのだけれども。
「スーパーナチュラル」の刑事物版という感じのこのドラマ、意外な人物がニックのパートナーになるというひねりが面白そうだったので、観続けていこうと思っています。

Grimm予告編はこちら(*日本からだと観られない可能性アリかも?)

Wednesday, January 18, 2012

キネマ旬報 海外テレビドラマ ベスト・テン



毎号原稿を書かせていただいているキネマ旬報社から、TVムックが発売されました。題して「海外テレビドラマ ベスト・テン」。私もベスト10投票に参加させてもらっています。

ベスト10の結果は:
1.glee/グリー
2.ウォーキング・デッド
3.グッド・ワイフ 彼女の評決
4.FRINGE/フリンジ
5.シャーロック
6.デクスター
7・LOST
8.トゥルーブラッド
9.ER緊急救命室
10.マッドメン

ついでに、おこがましいながら私個人のベスト10はこんなでした:
1.デクスター
2.刑事ジョン・ルーサー
3.FRINGE/フリンジ
4.ライ・トゥ・ミー
5.glee/グリー
6.CSI:科学捜査班
7.ヒューマン・ターゲット
8.BONES
9.フラッシュフォワード
10.THE EVENT/イベント

いまさらながら犯罪物、サスペンス物に偏っていますなあ…(苦笑)
しかも、4.7.9.10.はキャンセルされちゃった番組だし。
ちなみに、日本では未公開ということで投票できなかったお気に入り番組の中には、デンマーク製同名ドラマのアメリカ版「The Killing」やイギリス製同名ドラマのアメリカ版「Prime Suspect」などがあります。

mid-seasonと呼ばれるこの時期、始まるドラマもあるんだけど、その中で特に注目されているのは「LOST」や「FRINGE」のクリエーター、J.J.エイブラムスの「Alcatraz」でしょう。初回の2時間枠パイロット・エピソード、録画したまままだ観ていないので、近いうちに観なきゃ… っていうか、他のドラマでも11月放映分のエピソードを録画したまま観ていないものがたっくさんあって、消化するのがたいへんな状態です…(汗)

Monday, January 16, 2012

BRIDESMAIDS



2011年の5月に全米公開されて、映画評で絶賛されただけでなく、製作費の5倍以上の興行収入を稼いだ「Bridesmaids」をやっとDVDで観ることができた。

「Bridesmaids」の主人公、アニー(クリステン・ウィグ)は30代半ばの独身女性。小さな町に開いたケーキショップはうまくいかず、仕方なく母親のコネで地元の宝石店の店員をしている。現在は恋人も居なくて、ハンサムでリッチだが都合の良い時だけ呼び出してセックスするだけの男(ジョン・ハム)とズルズルと付き合っている。そんなアニーの救いは幼馴染の親友のリリアン(マヤ・ルドルフ)だが、そのリリアンが恋人にプロポーズされ、アニーは花嫁の介添え役を頼まれる。取り残されたような寂しい思いになりながらも、親友のために一役かおうとするアニーだが、そんな時、リリアンと最近急速に“仲良し”になったというリリアンのフィアンセのボスの妻、ヘレン(ローズ・バーン)を紹介される。美しくて、洗練されていて、おまけに超リッチのヘレンに気圧されながらも、自分の親友を盗られまいと、リリアンの結婚に向けて張り切るアニーだったが…

この「Bridesmaids」、最初に宣伝を見た時は「ハングオーヴァー」の女性版というイメージのおバカコメディかと思ったら、どうして、どうして、大笑いさせられながらも、ホロリとさせられたり、アニーのイタイ行動にハラハラさせられたり、同情、共感したり、とてもドラマティックでビタースウィートな良作だった。
あえて類作を挙げるとしたら、「ラブ・アゲイン」かな。でも、一見おバカコメディと見せて、主人公に大いに共感する点では「40歳の童貞男」にも近いものがあるかも。

出演女優たちも、みーんな良い。特にクリステン・ウィグは、これまでサタデー・ナイト・ライブの超過激なコメディ演技しか観たことが無かったのだけれど、実に微妙なニュアンスの芝居ができる女優であることが判って大いに感心した。それと、脇役ではあるけれど、メリッサ・マッカーシーの存在感の大きさも特筆もの。彼女は、「Mike & Molly」というおデブ・カップルが主役のシットコムで大ブレイクした人だけれど、モリーとはまったく雰囲気の違う役で大熱演している。

予告編はこちら:

SABオーディション 2012



今年もニューヨークシティ・バレエの付属校、School of American BalletのWorkshop for Young Dancersのオーディションに参加した。

今年は、去年の会場に、サンフランシスコとシアトル、ユタの3箇所が新たに加わったので、応募者数の合計は増えること間違い無し=競争率アップということで、期待度を去年よりさらに低くして挑戦。
会場数が増えたことで、1会場あたりの応募者は減ったのか、娘が参加した11歳グループは21人のみ。ただし、ニューヨーク本校への志望者も参加する12歳以上のグループはその倍以上の参加者数だったらしい。
オーディションの最中には、地元のABC局の取材班が来てビデオを撮影していったということで、夕方6時のニュースを見たら、ちょこっとだけど映っていました。去年はロサンゼルスタイムズ紙に取り上げられたし、さすがSABの威光といったところでしょうか。

オーディションの感触は本人曰く「まあまあだったと思う」とのことだが、去年に引き続き、ポアントで踊らせてもらえなかったのが御不満だった様子。別にポアントが得意でも何でもないのだけれど、去年の12月の「くるみ割り人形」の公演でポアントで初舞台を踏んだのが自信になっているのかな。まあ、せいぜい精進してください。

オーディションの結果は2月10日ぐらいに判るらしい。この結果待ちの期間というのが嫌なものなんですよねえ…

2011年から2012年へ

2011年は、仕事的に充実した年だったけれど、最後の最後になって、4週間に渡ってインターネット/電話/ケーブルTVがつながらなくなり(勘弁してよ…AT&T U-Verse…)、それが遠因になって、愛用のマックブックをスターバックスで強奪される事件が起きてしまった。マックブックは、2011年6月に空き巣に入られた際、盗まれたものを、保険で買い直したばかりだったから、もう最悪の事態。バックアップも取らなきゃと思いつつ、取らないうちにこの災難。おかげで、それまで書き溜めた原稿も写真もぜーーんぶパア。
あまりのトラウマで、以来、事件現場になったスタバはもちろん、他のスタバにも行っていないし、もうずっと行きたくない気分。

まあ、そんなケチがついて終わった2011年との縁はきっぱり洗い流してしまいましょう、と、日本に帰省している間に温泉へ1泊旅行。新潟のスキー場に程近い大沢山温泉という山の中の温泉。無人駅まで旅館の人が迎えに来てくれるようなところ。
典型的なニッポンの旅館なので、もちろん晩御飯と朝御飯付き。晩御飯は、すごい数のおかずが出てくる豪勢な郷土料理で、新潟のお酒と共にいただいて、もう大満足。その後は、露天風呂に行こうと思ったんだけど、なにせ零下の雪の中に在る露天風呂。吹きさらしの渡り廊下に出たところで断念しました。代わりに内湯にゆったりと浸かって、お風呂上りは旅館さんサービスのアイスキャンディで火照った身体をクールダウン。この旅館、アイスキャンディだけじゃなくて、甘酒とか甘味噌をつけて食べるこんにゃくとか、きな粉を付けて食べるちまきとか、美味しいリンゴとかが食べ放題。美味しい食事と共に、滞在中に確実に2~3kg肥えたんじゃないだろうか…(汗)

そして夜は部屋のTVで紅白歌合戦を見ながらも、時差ぼけと日本酒の酔いとで最後まで見届けずに就寝。
こんなふうに年を越したのって、生まれて初めてだったので、なかなか良い経験でした。


泊まった旅館、大沢館の玄関前にて。