Tuesday, October 28, 2008

CSI&LIFE ON MARS


9月から、これまで観てきたお気に入り番組の新シーズンや新番組がどんどん始まっているので、録画のペースに観るのが追いついていけなくて大変。

で、一昨日、やっと「CSI」の新シーズンを観た。
先シーズンの最終回では、「CSI」始まって以来のレギュラーだった或る人物が撃たれるところで終わるクリフハンガー(ハラハラさせながら、「続きはまた来週」となる終わり方)だったので、新シーズンが楽しみでもあり観るのがユーウツでもあり、という初回エピソード。やはり、その人物は殉職という結果になる展開で、その人に対するCSIのスタッフの想いが良く描かれていて、オタッキーな登場人物を中心に舞台であるラスベガスに相応しいドライな持ち味が特徴的な元祖「CSI」には珍しかったけど、ちょっとホロリとさせられた。考えてみれば、私たちファンだって、殉職したキャストとは2001年以来のお付き合いだったわけだから、ちょっと感無量だった。

昨日は、10月の初めに始まったABC局の新番組「Life on Mars」を観る。題名(“火星での生活”?)からすると宇宙を舞台にしたSFみたいだけれど、実際は、現代に生きるNYの刑事が車にはねられたことがきっかけで1973年にタイムトラベルしてしまう設定の御話。タイトルは、その当時にヒットしていたデヴィッド・ボウイの歌から取られているみたい。もしかしたら、1973年は今とは“火星での生活”のように全く異なる世界、というダブルミーニングなのかもしれないけれど。
このドラマ、主人公が35年前にタイムトラベルすることで、調子が狂いまくりになるというのがミソの話で、中でも繰り返し使われるのが携帯をネタにした会話。主人公が、「携帯電話(cell)が...」というたびに周囲は「何を売る(sell)って?」と困惑するばかりというのが可笑しかった。
あと、けっこう衝撃的な映像だったのは、主人公がタイムトラベルした直後に、周りを見回す際、世界貿易センターがそびえたっている映像。ちょっと違うかもしれないけど、「猿の惑星」のラストシーンを思い出してしまった。

ドラマの中に登場する音楽が、タイトルの「Life on Mars」だけじゃなくて、70年代のヒットソングのオンパレードで、Rolling Stonesをはじめ、あの時代の音楽をこよなく愛する配偶者にとっては、最初のエピソードからハマりまくりみたいでした。

Friday, October 24, 2008

I miss you, Boomtown...


この間、我が家のデジタル・レコーダーの録画済み番組をチェックしていたら、ずーっと前に録画してあったドラマ「Boomtown」が消えていることを発見。今年の夏、私たちが不在の間、配偶者が随分、昔の録画番組を消しやがったけど、その犠牲になったようだった。

「Boomtown」は、2002年の9月から始まって、2003年の12月に終わった、つまり1シーズン半しか続かなかった刑事ものドラマ。ロサンゼルスを舞台に、1つの犯罪を、LAPDの刑事たちと、地方検事、新聞のレポーター、女性救急隊員たちのそれぞれ違った視点で捉えるというのが、ミソのドラマだった。キャストは、マーク・ウォルバーグの兄のドニー・ウォルバーグ、「フォレスト・ガンプ」のバッバ役が有名なミケルティ・ウィリアムソン、「マイノリティ・レポート」や「父親たちの星条旗」での演技が印象的だったニール・マクドーなど、それほど有名じゃないけれど手堅い演技をする俳優たちがしっかり固めているのも良かった。

でも、私にとっては、LAの街を舞台にしているという点が大きかった。
このドラマが始まった時、私たちはバークレイに住んでいて、私はLAが無性に懐かしくなっていた時だったから、見慣れたLAの街を観るのもすごく嬉しかった。このドラマが始まって約半年後に、私たちはLAに舞戻って来たわけだけれど、もしかしたら「Boomtown」を観たことでLAの懐かしさが倍増していたということもあったかもしれない。殺人をはじめとした殺伐とした犯罪を描くこのドラマを観て、LAへの里心が募ったというのも、考えてみればかなり変な話だけれど。(やっぱり、私って変な人間??)

その「Boomtown」がLAに戻ってしばらくしてから打ち切りになってしまった。
評判・評価も良かったのに、打ち切りになったのは、やはり視聴率が振るわなかったかららしい。

その「Boomtown」、先日、図書館に行った際にDVDを見つけて思わず借りてしまった。
残念ながら見逃したシーズン2じゃなかったけれど、さっきその1エピソードを観て、やはり巧く出来たドラマだということを痛感。

良質なドラマなのに、視聴率という数字で斬られてしまう現実の厳しさを再認識したのでした。

Wednesday, October 22, 2008

真夜中のスフレ

ここのところ、締め切りが続いて、夜更かししていたのですが、ある晩、無性にスイーツが食べたくなったけど、家には何も買い置きのものが無し。

駄々をこねるつもりで、配偶者に「なんか作って~~~。嗚呼、スフレが食べたいな、スフレ。スフレ作って~~」と勝手に言ってたら気が済んだので、また仕事に戻ったら、配偶者が台所で何かガタガタやっている。
覗きに行ったら、「来るな~!」と追い返されたので、すごすごと再び仕事に戻る。

しばらくして、「おいで~」と御声がかかったので、行ったら...
なんとホントにスフレを作ってくれていた。ちょっと感動...

                   イレーザーヘッドのようですが...

真夜中のスフレ、幸せ...♪な気分でいただきました。さんきゅー、ダーリン...

でも、一番、スフレに夢中だったのはこの方...

                 「アタシのスフレ~~~」。んな抱え込まんでも...

                 スフレの容器に残った食べ残しを食べるZIMA。

Sunday, October 19, 2008

ナァ~イス~

原稿のためのリサーチをしていたら、「HEROES/ヒーローズ」の不死身のチアリーダー、クレアことヘイデンペネッティーアが「ジョン・マケインに投票しましょう!」なるビデオに出演、という記事を見つけて、「環境保護運動に熱心な彼女が??まさか??」と驚いて観てみたら、何のことはない、強烈な皮肉を込めたビデオでした。

Friday, October 17, 2008

Marley and Me


今年の初め、映画ライター仲間の友人が「飛行機の中で読んでたら泣けて困った」という本、「Marley and Me」の邦訳、「マーリー 世界一おバカな犬が教えてくれたこと」を読んでいるのだが、なかなか面白い。
犬を飼っている人、飼ったことのある人じゃないと解らないところも多いけれど、それだけに飼い主経験者は「そうそう!ウチのも同じ~!」と激しく同意する楽しさがいっぱいの本だ。

この「Marley」、例に違わず、ハリウッドで映画化される。主演の夫婦にオーウェン・ウィルソンとジェニファー・アニストン。アニストンの方はイメージにピッタリだったが、ウィルソンはちょっと違う。もうちょっと若ければトム・ハンクスがピッタリなんじゃないかというイメージだった。

予告編はこちらから:

http://vids.eonline.com/services/link/bcpid1396519019/bctid1862052001

Friday, October 10, 2008

限り無くグレイな善悪


「ヒーローズ」のシーズン3を観始めた。

評判がイマイチだったシーズン2に比べると、ストーリーの展開のテンポが良くなっているし、アクションなんかも派手だったりするんだけれど、私が「困ったな...」と思っているのは、シーズン2で新登場したエル、マヤ、ウエスト、モニカといったスーパーたちに加えて、さらに“周辺的な”スーパーたちが新登場して、もう何が何だかわからん状態になりつつあること。まあ、モヒンダー父子の地図には世界中にスーパーが居ることになっているので、しょうがないのかもしれないけど、ストーリーが追う“主要スーパー”はシーズン1ぐらいの人数にしておいてくれた方が、観る方としては展開を追いやすいし、各キャラもしっかり描き込めるのではないかと思う。

それと、シーズン3になって、いきなり主要登場人物の性格付けやら設定が大きく変わってしまったことにも少し戸惑っている。それまでは、清く正しく明るいキャラだった人たちが、シーズン3になって、いきなりダークサイドを見せまくりなのだ。しかも、スーパーたちも、以前は、主要スーパーヒーローたちVSサイラー、それにスーパーたちを作った謎の組織が絡む、という図式だったのが、現在は、誰が誰と結託してどういう思惑なのか、ということがさっぱり解らない。これが、回が進むうち「ああ!そうだったのかっ!」と思えるなら良いけれど、そういう思わせぶりな伏線が活かせなかったら、怒るよ、あたしゃ。


思わせぶりな伏線と言えば、J・J・エイブラムスの新番組「Fringe」は、いきなり頭から思わせぶり。このドラマは、一応、1話完結型で、“今週の超常現象”をヒロインのFBIエージェントが捜査するというパターンになっているのだが、各エピソードを通して、「The Pattern」と呼ばれる組織だかプロジェクトだかの謎に迫るというストーリーラインも並行している。ところが、ヒロインと一緒に捜査に参加するマッド・サイエンティストとその息子、そして彼らの助手は、おそらく「The Pattern」にかんでいないだろうが、その他の人間は、どちらの味方なのか、そして彼らの目的は?というあたりが、全く見えない。まあ、エイブラムスのことだから、その辺りの謎は次第にスッキリと解読させていってくれるのだろうが、観ていると時として、プロットの霧の中に取り残されているような気持ちがすることも確かである。


その点、「Terminator: The Sarah Connor Chronicles」は、善悪が非常にハッキリしている。人間=Good、機械=Baaaaaad、以上、という感じ。でも、それでは面白くないので、人間、つまり善玉の方に、いつ悪い方に寝返ってしまうか全く予測がつかないターミネーターであるキャメロンという爆弾を付けているところがミソ。この間、観た「Allison from Palmdale」というエピソードでは、キャメロンの“前世”(?)が語られて、ターミネーターのようなアンドロイドにとっての記憶という、「ブレードランナー」で語られたテーマが盛り込まれていて、実に面白かった。こういう“仕掛け”をしてくれると、アクション系ドラマというのは俄然面白くなる。

Saturday, October 4, 2008

ポール・ニューマン-本物のスター



名優であり、人間としても映画界を問わず、非常にリスペクトされていたポール・ニューマンが9月26日、亡くなりました。
83歳という高齢ではあったけど、不屈のスピリットを持ち、70代後半になって出演した「ロード・トゥ・パーディション」でも相変わらずハンサムでセクシーでチャーミングだったので、すごくショックでした...

そのニューマンが何年か前にジェイ・レノの「Tonight Show」に出演したことを回想した投書がLos Angeles Timesに載っていたので御紹介を。

ニューマンが、自身が設立した子供のためのチャリティ団体、ホール・イン・ザ・ウォール・ギャングのサマーキャンプに参加した時のこと、子供たちと一緒に朝食を食べていたニューマン、隣に座った小さな男の子に、「君は僕が誰だか知っているかい?」と尋ねてみた。その子が「知らない」と答えたので、ニューマンは、その時、ちょうどテーブルの上に置かれていた自分のブランド、ニューマンズ・オウンのレモネードの箱に書かれた自分の似顔絵を指して見せた。それを見た男の子、いきなり興奮して、「オジサン、誘拐されちゃったの?」と叫んだとか。(*アメリカの牛乳の箱の横には、「Have you seen me?」という言葉と共に、よく誘拐された子供たちの顔写真が載っている。)

投稿者は「その話を語った時のニューマンの顔に浮かんだスマイルと目の輝きといったら!」と話を締めくくっていました。

いかにもニューマンが好みそうな良い話だと思います。