Monday, March 17, 2014

春公演、リハーサル中!

娘のバレエ教室は、毎年、12月または11月に「くるみ割り人形」、5月にSpring Show、つまり春公演を上演します。

「くるみ割り」の方は以前は8公演あったのが、一昨年は5公演に減り、去年は4公演しか無かったけれど、それでも2日連続、昼、夜と踊り続けるし、一般の御客様も観に来るから緊張度もそれなりだったりします。それに比べ、昼と夜と2回あっても1日で終わる春公演は、観に来る観客も家族、親戚、友人と、身内ばかりなので気は楽だし、親のボランティアもそれだけ仕事が少なくて済みます。
さらに、毎年毎年、同じ踊りが繰り返される「くるみ割り」と違って、春公演はその年によって出し物が変わるので、「今年は何を踊らせてもらえるのかな?」、「今年は何を観せてもらえるのかな?」というワクワク感もあって、私は個人的には春公演の方が楽しみだったりします。

さて、今年の春公演、去年の暮の時点では、御話のあるストーリーバレエを全幕上演するという話もあって楽しみにしていたのですが、結局、そうすると子供たちが踊る役が偏ったり、若い子たちの出番が少なくなってしまいがちになるということで、例年のように有名バレエの一幕、有名バレエからの抜粋の踊りをいくつか、オリジナル作品を数作、そしてジャズを一作という構成になるようです。
「なるようです」と書いたのは、上演日の5月18日まであと2ヶ月しか無いのに、キャスティングはおろか、踊る演目まで完全には決まっていないから。

大丈夫なんでしょうか...?(汗)

とりあえず、娘たちのレベル(6)が練習しているのは:

「Sleeping Beauty(眠れる森の美女)」のフェアリーたちのヴァリエーション

リハーサルは見学・撮影、共に禁止なのでスタジオのオフィシャル・フォトグラファー、
トッド・レクティック氏撮影による写真を御借りしています

「眠れる...」は、第三幕の「オーロラの結婚式」を上演するけれど、それだと踊れる子が限られてしまうので、そこに第一幕のフェアリーたちのヴァリエーション(リラの精を除く5つ)を入れるようで、今はその練習をしているとのこと。
このヴァリエーションの練習は最上級のレベル7も一緒なので、レベル6の娘たちに役が回って来ることはあまり期待できなさそうですが、「眠れる...」のヴァリエーションの振付を憶えておくのは決して損にはならないので、と前向きに考えて頑張っているようです。


それと、娘はありがたいことに、ジョージ・バランシンが振り付け、女性3人+男性1人で踊る「Valse Fantasie」(1953年版)の出演者候補の6人のうちの1人に選ばれ、それもリハーサル中です。

撮影:トッド・レクティック

「Valse Fantasie」は、ミハイル・グリンカ作曲の同名曲に合わせて踊られるのですが、2008年の春公演で踊られたのをDVDを借りて観てみたら、動きの速いこと、速いこと。いかにもバランシンという振付でした。そういう踊りが大好きな娘は踊っていてとにかく楽しいようです。出演候補者中、最年少なので選ばれる可能性は限りなく少なそうですが、練習させてもらえるだけで嬉しいんだそうで。まあ、そう考えておけば選ばれなくても落ち込むことは少ないかな、と。

「Valse Fantasie」の動画。ライブの映像なので音質が悪いですが、テンポはこのバージョンが一番、娘たちが練習しているバージョンに近いようなので貼っておきます。


娘が唯一、出ることが決定しているのはジャズの演目。去年の公演はボブ・フォッシーの「スイート・チャリティ」が大好評でしたが、ジャズの先生は今年もフォッシーの「キャバレー」を選択。ジャズのクラス、レベルC&Dを取っている生徒の出演になりますが、レベルDの生徒はポアントで踊ることになっているとか。ま、それはそれで良いのですが、黒を基調とした衣装になるので、網タイツに、何と黒く染めたポアントシューズで踊るんだそうで... そんなポアントシューズ、普段の練習では使えないから、本番で履いて終わり、というコンディションのポアントシューズにしないともったいなくて仕方ないけど、上手くそういうコンディションのポアントシューズを用意しなきゃいけないなんて、正直、面倒くさいっす...

撮影:トッド・レクティック
いかにもフォッシーというポーズですわね。

ということで、今のところ3つの踊りの練習に参加しているわけですが、リハーサル・デイになっている土曜日は、午前中は9:00~10:30が普通のバレエのレッスン、12:00~1:00がパ・ド・ドゥのレッスンがあって、午後に1時間ずつ3つの踊りのリハーサルがあるので、計5時間半、うち4時間はポアントで踊っているものだから、さすがに疲れるようです。
前にも書いたと思うけれど、バレエは体力勝負なのだということを改めて実感しています。





Sunday, March 2, 2014

ベネさんたら〜〜〜

今日のアカデミー賞授賞式にプレゼンターとして出席したベネ様ことベネディクト・カンバーバッチでしたが、レッドカーペットでこんな事をやらかしてました。


最初は合成写真かと思ったら、そうじゃなくて、ベネさんてば、本当にU2の面々が写真を撮られている後ろで飛び上がってphotobombしたらしい...
それも1度ならず2度までも...


2度目はU2のメンバーの1人とその奥さんに気づかれているようですが...(笑)

授賞式ではめでたく作品賞を受賞した「それでも夜は明ける」のチームと一緒に、ブラピ&アンジェリーナ・ジョリー夫妻の横に座っていたので、けっこうカメラに写っていました。イェイ。
共演のルピタ・ニョンゴのスピーチの際には感動して目がウルウルになっていて可愛かったっす。

もちろん、こういうちゃんとした写真も撮られていますが...


ベネさんのphotobomb写真は、早くもコラが出回っていて、こんなのも...


ベネさん、しばらくはこのネタで語られそうですな。

Saturday, March 1, 2014

「フランセス・ハ」


去年、アメリカで公開された独立プロ作品「Frances Ha」をDVDで観る。
公開された当時、高く評価されていたのでずっと観たいと思っていた作品。

主人公のフランセス(グレタ・ガーウィグ)は、ニューヨークでモダンダンスのカンパニーの正団員を目指す27歳。日常的にほとんど文無しに近い状態だが、大学時代からの親友、ソフィ(ミッキー・サムナー、歌手スティングの娘)とアパートをシェアして楽しく暮らしている。フランセスにとってソフィはボーイフレンドよりも心を許せる近しい存在ゆえ、ボーイフレンドに同棲をもちかけられても断って、それが原因で別れてしまうほど。なのに、或る日、フランセスは、ソフィから「ボーイフレンドと一緒に住むことにしたから」とほぼ一方的にルームメイトを解消されてしまう...

この映画の核はなんといっても、グレタ・ガーウィグのフランセス。何についてもその場限りの解決策しか取れず、先の事を深く考えずに行動してしまう一方、全く自覚の無いまま、人を苛立たせることを言ったり、やったり。最近流行りのman-child=子供みたいな男の女性版と言ったらいいのか、もし実際に周りに居たらイライラさせられること間違い無しの困ったチャンである。それでも、不思議と彼女のことが心配になってしまったり、彼女に同情したり共感してしまったりするのは、監督のノア・バームバックと一緒に脚本を書いたうえでフランセスを演じたガーウィグの功績だと思う。

全編、白黒の画面で、明らかにフランソワ・トリュフォーを意識した映像作りをしているが、開き直って、トリュフォーと名コンビを組んでいた作曲家のジョルジュ・ドルリューによる映画音楽を使っているのが、映画オタクの私にはちょっと嬉しかった。
ちなみに、タイトルのFrances Haの「Ha」とはいったい何?という謎はエンディング・シーンで明らかになるが、いかにもバームバックらしいウィットが利いていて良かった。

⬇の予告編では、劇中でも使われていたデヴィッド・ボウイの「モダン・ラヴ」が使われています。