Sunday, March 6, 2016

モダンのクラス

先週は、娘のバレエ教室ではクラスが見学できる週だったのだけれど、金曜日は、特別講師を招いてのモダンのクラスでした。
バレエ教室のディレクターは、最近、大学の舞踊科のオーディションやサマープログラムのクラスに際してはバレエだけではなく、モダンやジャズの実力も必要だからという考えで、時々、モダンのクラスをオファーしてくれるようになりました。教室の創設者のイヴォンヌ先生は、いわゆるold school=昔風のバレエの先生だったので、そういう事は一切無かったのですが、今のディレクターはいろいろと新しい試みを積極的に採り入れてくれるのがとてもありがたいことだと思っています。

今回のモダンの講師は、ロシア出身のセルゲイ・ケイリックというダンサー/コリオグラファー。

Sergey Kheylik

ボリショイやウィーンの国立オペラの付属スクールで正統派クラシック・バレエ教育を受けた後、ドイツのジョン・クランコでモダンの教育を受けた人で、クラシック・バレエの文脈の中で自由な表現を取り入れた振付に定評があるダンサー/コリオグラファーみたいです。



音楽もいつものライブ・ピアニストではなくて、自分のiPhoneに録音したデヴィッド・ゲッタ/シーアの「タイタニアム」とかオアシスの「ワンダーウォール」、アデルの「Set Fire to the Rain」などの今どきのポップミュージックを使用。クラシック・バレエのボキャブラリーを使いながらも、手の使い方、頭の付け方といったディテールが違っていたり、音楽のリズムの取り方が違っていたりして、戸惑う子も居る一方、バレエよりも活き活きと踊っている子も居て、観ていてとても面白かったです。
クラスは撮影禁止なので、残念ながらビデオは撮れなかったのだけれど、セルゲイが他所で教えたクラスの映像が見つかりました(この2つのクリップに出てくるステップは娘たちのクラスで教えたものと全く一緒です):





バレエ教室の先生たちもクラスを見学し、終わった後でディレクターは「皆、楽しそうだったから、是非またセルゲイのマスター・クラスをしましょうね」と言っていたとのこと。娘も楽しんだようなので、次の機会が楽しみです。

2 comments:

げん said...

J.B.さん、こんにちは。

モダンのクラス、いいですね〜! うちの教室でもモダン系の作品をやりますが、ちゃんとしたクラスはないので、こうして良い先生を呼んでくれるなんて羨ましい話です。

J.B. Ogihara said...

げんさん、コメントありがとうございます。
うちの教室でもちゃんとしたクラスは無いので、こうやって特別講師という形で少しでもモダンに触れさせる機会を作ってサマープログラムや大学の舞踊科受験に備えさせようということなんでしょうね。