Tuesday, February 18, 2014

「ロボコップ」(2014)


1987年製作の「ロボコップ」の同名リメイク作品を先週、試写で観た。

新版は、登場人物など、多少のディテールの差はあれ、設定はほぼ一緒。そのままにしたら死に至る重傷を負った刑事の身体を機械でサポートすることで誕生したロボコップが、犯罪撲滅に立ち上がるが、次第に製造会社や警察内部に隠れている腐敗に気づく...といったプロットもほとんど同じ。

ロボコップことアレックス・マーフィを演じるのはスウェーデン出身のジョエル・キナマン。アメリカでは、デンマークの犯罪ドラマのリメイク「THE KILLING〜闇に眠る美少女」で注目された。身長189cmでスレンダーの体躯はロボスーツ(?)を着るのにピッタリ。マーフィの手術を担当し、その後のメンテナンスでも尽力するドクター・ノートンにはゲイリー・オールドマン。アグレッシブに利潤を追求することしか考えていないロボット製造会社オムニ社の社長にマイケル・キートン。そして、ロボットで治安を維持する政策を支持するジャーナリストにサミュエル・L・ジャクソンと、クセ者オヤジ役者を揃えてあるのは嬉しい。
ただ、前述したように、内容に新味はほとんど無し。レアな感触の暴力描写もウリの1つだったオリジナル版に対し、新版はRからPG−13のレーティングに変わったこともあってか、暴力描写のほとんどはビデオゲームのような感じでインパクトに欠けるような気がした。

ストーリー的な破綻は無いし、オリジナル版を観ていない人にはそこそこ楽しめるB級映画のノリの作品に仕上がっていたが、私たちのような、27年前にオリジナル版を観ている映画ファンにとっては、存在理由が今ひとつわからないような作品に留まっているのは残念。

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