Tuesday, January 13, 2015

2015年、オーディション・シーズンが始まりました

今年も、バレエ学校のサマーインテンシブ・プログラムのオーディションが各地で始まりました。

娘が今年チャレンジすることにしたのは、去年と同じPNBことパシフィック・ノースウェスト・バレエ(永遠の片想いバレエ学校—笑)、ボストン・バレエ、一昨年に友達の付き合いで受けてみたら合格したけれど参加は見合わせたABTことアメリカン・バレエ・シアター、そして初挑戦のサンフランシスコ・バレエの4校です。

今年の最初のオーディションは、サンフランシスコ・バレエ(SFB)。

写真はサンフランシスコ・バレエ・スクールのサイトから拝借しました

会場は、娘のホームスタジオだったので、同級生も多く、リラックスした雰囲気の中で受けられましたが、100人以上の応募があったため、2グループに分けてオーディション。娘は2番目のグループになってしまったため、3時半にチェックインしたけれど、終わったのは7時半。「待ち疲れたよ〜〜」とブツブツ言っておりました。
SFBのオーディションは、他の学校のオーディションに比べると、若干、難易度が高かったそうですが、すぐに出来ないようなコンビネーションは無かったし、転んだりグラついたりすることも無く、無事に踊れたそうです。SFBはバランシン・スタイルではないので、ピルエットの構えの脚などが違ったそうですが、それも何とか周りに合わせることができたようです。ただ、ポアントは、センターでコンビネーションを2つ踊らされただけで、拍子抜けしたとか。もっとも、他の学校のこれまでのオーディションでも、ポアントを履かせる時間はすごく短かったので、少なくとも15歳ぐらいまでの年齢グループは、ポアント以外の点に重点が置かれているということになるのかと思います。


SFBのオーディションの翌日は、アメリカン・バレエ・シアター(ABT)のオーディションがありました。
写真はアメリカン・バレエ・シアターのサイトから拝借しました

ABTは全米にサマー・インテンシブ会場が5箇所もあるゆえ、オーディション会場も26箇所に上り、毎年、大人数が参加するため、娘が参加したカリフォルニア州ロングビーチの会場では、土、日の2日間、オーディションが行なわれ、最初から2グループに分けられてのオーディションになっています。
ABTのオーディションでのルーティンは、SFBより難易度は低かったそうですが、さすがに2年前に受けた時より年齢グループが1つ上がったことで、憶えている限りでは2年前のオーディションよりもう少し難しいことをやらせたそうです。ただ、ここでもポアントは最小限しか踊らなかったそうで、センターでのコンビネーションを1つやったのみ。娘より1つ下の年齢グループ(11歳〜13歳)では、ポアントはバーにつかまっての動きだけだったとか。

結果が判るのは、いずれも2週間後ぐらい。
サマーインテンシブに初チャレンジした3年前は、結果が出るのをすごーくヤキモキして待ったものですが、今年はオーディションを受けるのも4回目で、「まあ全部落ちちゃったら、去年と同じCPYBに行くという選択は残されているわけだし、あるいは夏休みは日本に帰省して、戻ってからホームスタジオのサマープログラムを受けてもいいしね〜」と、何だか御気楽に考えているところがあります。慣れって恐いですな。

16 comments:

Anonymous said...

はじめまして。実はうちの娘も同じ場所と同じグループでサンフランシスコのオーディションを受けました。結果は2週間後なんですね。去年は一週間で出たので遅いなあと待っていました。まあ100人もいたのなら確実に無理そうなんですけど。
娘さんのご健闘を願っております。

J.B. Ogihara said...

匿名さん、はじめまして。
pre-registration して受けると、そうでない応募者より早く結果が出るんだそうなので、今年もpre-registration なさっているなら1週間ぐらいで結果が来るのかもしれませんよ。
SFBは難関校だと聞いているので、ウチも諦めモードです。まあ、良い経験になったようなので、それで良し、とすることにしています。(^^)

げん said...

ホームスタジオで有名校のオーディションを受けられるなんて、とても羨ましい環境です。やっぱり都会はいいなぁ…。SFB、ABTともに合格をお祈りしています!

うちは今日がSABの発表日なので、朝から結果発表ページを何度もリロードしています(笑)。ちなみに息子はな〜んにも気にならないみたいで、普通に過ごしていますが…

そうそう、昨日はホームスタジオでナツメグ・バレエ・コンサーバトリーのオーディションを受けました。アイダホまで来てくれるバレエ学校はほとんどないので、せっかくだから試しに…という感じだったのですが、コンビネーションは複雑だし、スピードが要求されるし、めちゃくちゃハイレベルでびっくりしました(実は私、CDプレーヤーの操作係としてクラスの一部始終を見ることができたのです)。

審査員の先生は生徒全員の動きを手取り足取り直し、「もっと指先まで神経を集中させなさい」「みんな目が死んでますよ。お客さんはそんなダンサーの踊りは見てくれませんよ」などと厳しく指導する一方で、冗談を言って笑わせたりして、終始明るく楽しい雰囲気でした。参加者が10人しかいなかったせいもあると思いますが、オーディション後は一人一人と握手をしてにこやかに話をしてくれました。たぶん参加者全員が審査員の先生に魅了されたのではないかと思います。

プログラムの良さは学校の知名度や難易度でははかれないんだな〜と実感しました。ワガノワ系ですが、お嬢さんも機会があれば一度オーディションを体験されてはいかがでしょうか。 スタジオの設備もとても良さそうですし、少人数制でアットホーム(でもレッスンは厳しい)らしいです。

Anonymous said...

あらら〜偶然ですが、我が娘も同じ日の同じグループにいました。オーディション受けた人数がとても多かったですね。
入学許可をもらいましたが、寮には入れないかも。
だとすると、どうするのがいいのやら。
悩みは尽きませんね。

J.B. Ogihara said...

げんさん:
娘のスタジオは、LAでも老舗(?)の方だからか、確かに有名校のオーディションが多くてラッキーですね。
SFBは残念ながら不合格でした。ABTも希望していたニューヨークはダメで、カリフォルニアだけが合格という結果で、まあ、落ちたわけではないですが、本人、やはりガッカリしています。
ナツメグは有名ですよね。オーディションの日取りを早速調べてみたのですが、残念ながら、一番近いオーディション会場でもサンフランシスコだし、昨日、既に終わっていました。やはり東海岸のバレエ学校だと、東海岸の生徒の参加が多いのでしょうね。

匿名さん:
こんにちは。御嬢さん合格なさったんですね!おめでとうございます!
ウチは残念ながら不合格でした。まあダメもとだったし、すごい人数だったから合格は難しいとは思っていましたが、それでも実際に不合格通知を受けるとガッカリしますね。

Anonymous said...

本当に、不合格はがっかりしますよね。SFバレエ、去年は合格通知をもらいましたが、実際は不合格という苦い体験をしました。だから、今年はメールの隅から隅まで読んでから、娘に報告しましたよ。
今から夏の心配しなきゃいけないなんて早すぎますね。
今はもっぱらサンフランシスコのホテル探しです〜。

げん said...

お嬢さん、残念でしたね…。ABTはカリフォルニアの場合は参加されないのですか?うちはABTを受けさせたことがないので良く分からないのですが、内容がだいぶ違うのでしょうか。残りは本命のPNBですね。お嬢さんが実力を存分に発揮され、良い結果が出るようお祈りしています。

ところで…がっかりされている時に大変申し上げにくいのですが、息子が無事SABに合格しました。しかも今回はありがたいことに、すべての費用が奨学金で賄われることになりました。一度オファーを断るとブラックリストに載る…という噂があるせいで、合格するかどうか自体を心配していたため、親子揃って本当に驚いています。SABはプライドの高い人達が集まっていて妙な雰囲気だという話を聞きますが、そういう人達の中でもまれるのも勉強のうちですので、頑張って来てもらいたいと思います。

お嬢さんも頑張ってください!

J.B. Ogihara said...

匿名さん:
合格通知をもらったのに実際は不合格なんてこと、あるんですか??
サンフランシスコはホテル滞在なんですね。3週間だと結構なコストになっちゃうと思うのですが、airbnbって知ってます?民宿、というか、一般人が余っている部屋やアパートを貸し出すシステムなのですが、ホテルより安くつくことが多いですよ。物件によってはキッチン使用可だったり、ランドリー施設があったりするので、御嬢さんがSIの間に滞在するにはホテルより便利かも?

げんさん:
SAB、合格おめでとうございます!!
息子さんほどの実力だったら、当然の結果だったと思いますよ〜〜。SAB、女子の方は、競争率が半端じゃないので確かにあまり良い雰囲気ではないようですが、男子はそうでもないかも。男の子って、もともと女の子ほど陰湿じゃないから、全然問題無いんじゃないかという気もします。息子さんは将来が本当に楽しみですね〜〜!(^^)
PNBは、ホント、99%諦めてます。特に今年は、SFBもABTも、オーディションの手応えは悪くなかったのに良い結果が出なかったゆえ、本人、かなり自信を無くしているようなので。まあ、こういうrejectionというのを若い時から経験しておくのも長い眼で見れば悪くないことかもしれませんが、実際に傍から観ているとちょっと可哀想にはなります。

Anonymous said...

はーい、あります。去年は12歳でSFまで行って受けたんですが、メールでおめでとうメールが来て、喜んだ末に付随のレターの名前違ったの。その後、不合格通知をもらいました。本当にがっかりだった。
今年はサンタモニカで受けれるので、ルンルンでした。
サンフランシスコの宿泊、探してみます。いい情報ありがとうございます。

げん said...

J.B.さん、こんにちは。
確かに男子に比べると女子の方が陰湿ですね(笑)
SABの女子クラスでは、先生に見てもらおうとしてたくさんの女の子たちが我先にと前に出て行くらしいです。ちょっと怖い…

PNB、諦めず頑張ってください!
「オーディションでは毎年が新しい年、過去の結果は関係ない」
と教室のディレクターがよく言っています。お嬢さんが確実に成長されているなら可能性はありますよ!

J.B. Ogihara said...

げんさん:
暖かい御言葉ありがとうございます!
「過去の結果は関係無い」、信じたいコメントです。確かに、娘のスタジオの友人で、ABTのカリフォルニアに合格した一方でボストンは落ちたのに、次の年にはそれが逆転した子が居て、そのお母さん、「まったく何が基準なんだかさっぱりわからないわ」と憤然としていました。(その友人も今はボリショイ本校に留学して頑張っているそうです。)
ただ、PNBに関しては、ここに来てガックリくるような噂を聞きまして... 娘のスタジオの先生でPNBの団員だった人(男性)が居るのですが、ピーター・ボール氏がディレクターになる前のPNBは、背が高くて痩せ型でいかにもバレリーナというタイプが好まれたそうなんです。それが、5~6年前にボール氏がディレクターになった途端、背が低めで筋肉のがっつりついたアスリート・タイプが主流を占めるようになってきたとか。その先生曰く「ピーター・ボールって僕ぐらい(170cmぐらい?)の身長だろう?だから背の低いダンサーが好きなんだよ。僕が居た頃だったら、君なんかまさにPNBタイプだったのに残念だよね〜」だそうで。
まあ、どのバレエ団、バレエ学校でも好みのタイプってありますから、こればかりは仕方無いですよね。そういうタイプなど関係無いぐらい上手いなら別ですが、娘はその限りでもないんで...
まあ、母としてはポジティブ思考のスタンスを取って娘をオーディションに送り出すつもりではありますが、内心では諦めの境地だったりします。(苦笑)

げん said...

PNBのそういう噂、初めて聞きました!
一度ピーター・ボールさんとすれ違ったことがあるのですが、身長165cmの私とほとんど変わらない感じだったのでびっくりしました。すごいダンサーだったんですよね、彼。

でも、PNBのサマーにはやっぱり細くて背の高い子が多いという印象を受けましたよ。もしかしたらカンパニーの方は噂通りの基準なのかもしれませんが…。ちなみに同じ教室から行った女の子たちは、中肉中背、ガリガリ、筋肉ムキムキ…とまったく異なるタイプでした。

J.B. Ogihara said...

げんさん:
ピーター・ボール氏については、ジャーナリストがPNBに取材したノンフィクション書で読みましたが、少年の頃から評論家も注目したような天才ダンサーだったようですね。そういう人が指南するクラスを受けるというだけでも、オーディションの意味があると思うようにしています。
PNBのサマーの方にはいろいろな体型の子が居たという御話、少し安心しました。でも、そうすると、落ちた時に「背が高過ぎたから」という言い訳ができなくなっちゃいますね〜。(笑)

June said...

こんにちは。はじめまして。
ABTサマーインテンシブでググっていて、こちらにたどり着きました。東海岸に住んでいるのですが、今年はABTのカリフォルニアサイトでの合格をいただき、さて、一体どんなところなのかと情報を探しているところです。
お嬢さん、カリフォルニアに合格されたそうですが、行かれないとのこと。もしよろしければ、どういったプログラムなのか、お友達の感想など、その内情を教えていただければ、嬉しく思います。バレエのフォーラムにも行ってみたのですが、年齢が上の方のレビューのみであまり参考にならず、(娘は現在12歳、夏に13歳になります) 大陸横断をしてまで行かせるべきかどうか、迷っています。他のSIの結果をまだ待っている状態ではあるのですが。。。 

J.B. Ogihara said...

Juneさん、はじめまして。
娘のクラスメイトでABTのカリフォルニアに参加した子は2人居ます。

1人は12歳半の時に参加。本人はとても楽しかったそうです。最後の発表会は3週間という限られた期間の中で仕上げたことを考えると感心した、というのが彼女の母親の感想でした。

もう1人は15歳半の時に参加。この子は、一昨年はカリフォルニア希望だったのですが、テキサスに割り振られてテキサスに参加。去年は希望していたカリフォルニアに参加許可が出て喜んで参加したのですが、テキサスで教えていた先生の方が好きだったということと、やはり15歳という年齢で3週間というのは短過ぎるということで、あまり満足できる経験ではなかったそうです。

娘が今年、辞退した最大の理由も3週間という期間の短さです。去年、参加したCPYBのプログラムが5週間だったのですが、14歳、15歳という年齢では、やはりそれぐらいの長さが無いと物足りないというのが私の印象だったので。
でも、Juneさんの御嬢さんは夏に13歳になるとのことなので、親元を離れて参加するにはちょうど良い長さだという気もします。
ただ、東海岸には優れたサマーインテンシブ・プログラムがすごく豊富に揃っていると思うので、他に選択肢があるのであれば、おっしゃる通り、大陸横断してまでABTカリフォルニアに参加することに疑問を持つというのも、とても良くわかります。

あとは、SIに何を求めているか、ということでしょうか。ABTというブランドネーム(?)が大事なのか、有名ではないけれど確実に進歩するようなプログラムに行きたいと考えているのか、等々。娘のクラスメイトの中には、「**なんて街には行きたくない」とロケーションで選ぶような、半分バケーションのノリみたいな子も居るようですが。(笑)

June said...

返信ありがとうございます。
お友達の感想からすると、ABTカリフォルニア、プログラム自体は良さそうですね。とくに12歳半で行かれたお嬢さんが良い経験をされたようであるのには、力づけられます。
娘のスタジオからは、NYC、NC、アラバマは経験者いるのですが、カリフォルニアという選択はこれまでなかったので、参考になりました。
娘は今夏で3回目のSIになるのですが、寮暮らしはまだ
一週間の体験しかなく、また、足に爆弾も抱えていますので、そういう意味でも長期よりは魅力的です。
また娘のスタジオはABTメソッドですので、入っていきやすいのかなとも思います。プログラム自体が素晴らしければ、こちらの結果待ち次第では行かせるという選択もあるかなと思い始めています。
いろいろ迷う時期ですね。夏はまだまだ先なのに。。
お嬢さんも実りある夏が過ごせますように。
ありがとうございました。