Thursday, February 19, 2015

捨てる神あれば拾う神あり

先週末、カンザス・シティ・バレエのオーディションを受けてきました。

カンザス・シティ・バレエ(KCB)、実は1月中旬に娘のホーム・スタジオでもオーディションがあったのですが、その日はちょうど、フィジカル・セラピーの先生を招いてケガの防ぎ方、みたいな必修セミナーがあったのでスタジオには居たものの、オーディションには参加できませんでした。

ま、「オーディション受けたいので」と言えば、セミナーの方は欠席可だったと思いますが、失礼ながら、KCBなんてその時まで存在すら知らなくて、全然視野に入っていなかったのです。KCBのことを知ったのは、元PNB団員のS先生が熱心に薦めたのがきっかけでした。前述のフィジカル・セラピー・セミナーに出席していた娘たちを待っている時に、S先生が通りかかったので「S先生、PNBのオーディションに合格する秘訣って何なんですかねえ?」と何げに話しかけたら、「僕が今年強く薦めたいのはKCBなんだよ。ゲストの指導陣がすごく良さそうだから。結局、サマーインテンシブって、誰が教えるのかということに尽きると思うんだよね」という返事がかえって来たのでした。

幸い、KCBはLAの他に南カリフォルニアではオレンジ郡のアーバインで2月の中旬にもう1度オーディションを受けるチャンスがあることが判り、それにチャレンジすることにしたのですが、当日、オーディション会場に行ってみたら、なんと受験者は娘ともう1人の2人だけ。こりゃあ、ボロ出せないわ...と娘はビビったとか。
オーディションの間は、ダンナと2人でカフェで待機。私は仕事の締め切りがあったのでオーディション終了後、ダンナ1人を迎えに行かせたのですが...
戻って来た2人が話すことには、オーディション後、先生(KCBスクールのディレクター=校長先生)が傍にやって来て「あなた、とても良かったわ。非公式だけど合格にします。向こうに戻ってから予算を確認しないといけないけれど、受講料も一部スカラシップを出せるかもしれません」と告げたとか。これまでスカラシップなんてまるで無縁だったウチの娘もダディも、一瞬ポッカーン状態だったそうで。(笑)
正式な通知は10日後ぐらいにメールで、とのことだったけれど、オーディションの翌々日にメールで、合格の旨と500ドルのスカラシップを出しますとの通知がありました。
500ドルなんて大した金額ではないけれど、「私たちの学校に是非、来てください」という招待を受けたことになるのだと考えるとありがたい限りです。

ウエイト・リストになっているボストン・バレエは3月1日までに合否の返事をくれることになっているけれど、娘の気持ちは早くもKCBに傾いているようです。
それまでのオーディションが全て思い通りにいかなくて、それなりにガッカリしていただけに、オーディション終了後、その場で合格をもらい、おまけに少額ながらスカラシップも出たことにだいぶ気を良くしているみたいで。(笑)

KCBスクールのサマーインテンシブのプロモビデオ。0:15ぐらいに登場するのがオーディションをしたディレクター先生。



6 comments:

アンゴラ said...

500ドル、大した金額ですよー。
少しでもスカラシップがあれば親は助かるし、子供は子供で、自分が認められたという自信につながりますよね。
おめでとうございます。
有意義なサマーとなりますよう。

J.B. Ogihara said...

アンゴラさん、温かい御言葉、どうもありがとうございます。
スカラシップをもらった生徒は、実際のインテンシブ期間中も、他の生徒たちより良く見てもらえるというのをどこかで読んだので、それも魅力かな、と思っています。

げん said...

おめでとうございます!!
その場で合格を言い渡された上に奨学金が出たなんて、すばらしいではないですか!
J.B.さんの先日の投稿を読むまではカンザスシティバレエのことはまったく知りませんでしたが、とても良さそうなコースですね。元PNBの先生がおっしゃっているように、どういう先生が教えてくれるかということが重要なのでしょう。

ちなみに、ボストンバレエに受かった場合はどうされるのですか?ボストンも良いコースだそうですし、悩んでしまいそうですね。

それと、息子が教室で一番仲良くしている女の子が数日前にPNBから不合格の通知を受け取りました。今年は4回目の参加になるはずだったので、本人も周りも唖然…。そして同じオーディションを受けた、技術的には劣るけれど長身で細〜い子がレベル6に合格しました。息子の親友はバレエダンサーとしてはちょっぴり肉付きがいいので、「きっと体型で選んだんだと思う…」とちょっと悔しそうでした。彼女はこれからマイアミシティバレエを受けてみるそうです。

ところでJ.B.さんはFacebookをお使いですか?もしお使いならお友達になっていただけないかと思ったのですが。

J.B. Ogihara said...

げんさん、ありがとうございます。
ホント、カンザス・シティ・バレエなんて娘のスタジオでも知っている人はほとんど居ないと思います。(苦笑)逆に、薦めてくれた先生は、どうしてそんなところのSIなんてチェックしたんだろう??と思っちゃいました。

ボストンは、ウエイトリストだという通知を受けてからもう3週間以上になるので多分不合格なんだと思います。ボストンは有名バレエ団の付属学校なわけですが、SIは大所帯みたいで1人1人に目が行き届かないところがあるという評価も聞いたことがあります。ボストンには義父が住んでいるので、そこに居候させてもらえるからRoom & Board代が浮くし、私もボストンだったら5週間滞在しても楽しそうなので、そういう魅力は大いにあるんですけどね。

PNBは、本当に狭き門だと思います。難易度からしたらSABより高いのではないかと思うぐらい。特に、西海岸では人気が高いような気がします。名門バレエ団付属の学校や質の高い教育で評価が高いバレエ学校は東海岸に集中していて、西海岸だと同等の学校はSFBとPNBぐらいしか無いというのが、本当に悩みの種です。

Facebook、使っていないんですよ。友達からは、始めれば〜なんて言われているのですが... 始めることになったら御知らせしますね〜。

Anonymous said...

おめでとうございます。
本当に良かったですね。サマーは子供がどこに行っても、エンジョイしてくれるのが一番ですよね。我が娘もSFB楽しんでくれればって願っています。
来週デンバーに行ってきます。
某コンクールのためですが、参加者が多くてLA以上に大変そうです。娘の経験のために親も頑張ります。

J.B. Ogihara said...

匿名さん、コメントありがとうございます。
デンバーでもバレエ・コンクールがあるんですね。娘の教室はコンクール参加には積極的ではないようなので、全く知りませんでした。頑張ってくださいね〜。