Tuesday, September 1, 2015

これまたちょっと惜しかったアクション映画2題/「コードネームU.N.C.L.E.」と「Hitman: Agent 47」

8月も終わり、娘の学校も始まり、試写行き放題の夏が終わりました。
その夏の最後の試写で観たアクション映画2題は、ちょっと残念な出来でした。

まずは1960年代のスパイものTVドラマ「0011 ナポレオン・ソロ」を、ガイ・リッチーが映画化した「コードネームU.N.C.L.E.」。


「ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ」や「シャーロック・ホームズ」など、スタイリッシュな映像で小気味良くアクションを見せるのが得意なリッチーなので、60年代のオシャレめレトロな楽しいアクション映画を期待して観に行ったのだけれど、なんか全体が固い印象。悪くはなかったんだけど、「ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション」の時のように爽快感に欠ける気がしたのと、クスッと笑えるユーモアもそれほど無くて、味付けが薄過ぎる料理を食べた時のようになんか物足りない読後感ならぬ「観後感」があったのは残念。
その物足りなさの原因の1つはキャスティングかも。オリジナルのTVドラマ版でロバート・ヴォーンが演じたナポレオン・ソロは新スーパーマンのヘンリー・カヴィル、デヴィッド・マッカラムが演じたイリヤ・クリヤキンはアーミー・ハマーが演じているんだけど、この2人、妙に真面目くさっているというか、硬直している感じでスパイものヒーローに必要なしなやかさが無いような気がした。2人に絡むヒロインを演じているアリシア・ヴィキャンデルもそれほど美人でもないしセクシーでもないし、それを補うような愛嬌も無いし。
まあ、退屈はしなかったけれど、続編も観たい!と思わせる作品でも無かったかな。




それよりさらに惜しかったのは「Hitman: Agent 47」。


予告編を観たらスピーディなアクションが面白そうで、B級作品だというのを承知で観に行ったのだけれど、映画というよりはビデオゲームを映画のフォーマットに直しただけのような作品で、少し時間が経ったらどのようなストーリーだったかをさっぱり忘れてしまうのではないかと思うほど薄っぺらなストーリーだった。
観た後で知ったのだが、この映画、2007年の米仏合作映画「ヒットマン」のリブート作品だったようで。オリジナル版はビデオゲームを映画化したものだと知り、大いに納得。でも、オリジナル版も、映画評を総括したロトゥントマトズによると好意的な評を書いたのはアメリカ&カナダの映画評論家のうち14%。そんな作品をわざわざリブートする必要ってあったのだろうか??



映画本編は予告編を25倍の長さに延ばしただけってな感じの映画でした。

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