Wednesday, May 18, 2016

2016年 春公演

去る5月8日の母の日に、バレエの春公演がありました。

今年は、最上級クラスのレベル7とその下のレベル6は、群舞無しで、ソロとかデュエット、クアルテットなどの役を踊るという構成になっていて、娘はブルノンヴィルの「ナポリ」のデュエットと「白鳥の湖」から「二羽の白鳥」を踊りました。
その他には、2013年に踊ったジャズの「スウィート・チャリティ」を再び踊りました。

「ナポリ」より、フィナーレの部分

「ナポリ」では、いろいろなヴァリエーションがあって、レベル7と6の生徒は全員、振り付けを習って、その中でも好きなヴァリエーションがいくつかあったらしいのですが、残念ながら、お目当てのヴァリエーションは全て、今年卒業するシニアの生徒がキャストされ、娘は背が同じぐらいのクラスメイトとデュエットを踊れたのみでしたが、クラスメイトの中には、最後のフィナーレの部分を踊るのみ、という子も居たので、贅沢は言えないですね。

「白鳥の湖」より「二羽の白鳥」
撮影:トッド・レクティック

「二羽の白鳥」では、一緒に踊ったクラスメイト(今年卒業のシニア)が、最後の部分でアラベスクを1回余計に入れてしまって、観てる方は「アレレ??」と思ったのですが、間違えた本人は「今年が最後の舞台だと思ったらエキサイトしちゃって1回余計にアラベスクしちゃった〜。アハハ〜」とケロっとしたものだったそうです。(笑)

「スウィート・チャリティ」の一場面。何度観ても楽しそうです。♬

「スウィート・チャリティ」は、キャストの半数ぐらいが2回目だったので、リハーサルも楽だったようですが、公演の際には大きな拍手を浴び、観客ウケの良さは相変わらず。前回は、確か、第1幕の最後だったのですが、今年は公演のトリでした。プログラムの構成も、いつもながらツボを得ていて上手いと思いました。

6 comments:

げん said...

春公演、写真を見るだけでワクワクします。近くだったらぜひぜひ観に行きたかった!
デュエットを任されたというのは素晴らしいですね。

うちは教室のリサイタルが明後日に迫っています。これが息子にとってアイダホでの最後のリサイタルかと思うと悲しいですが…

そうそう、秋からのイヤーラウンドですが、本命のSABがダメだった場合、CPYBに行くことになりそうです。CPYBがダメだったら…どうなるのかな(笑)

J.B.さんもお嬢さんも、素敵な夏をお過ごしくださいね!

J.B. Ogihara said...

げんさん:

温かいコメントありがとうございます。娘のデュエットは、全然、「素晴らしいこと」なんかじゃなかったみたいですよ。本人は、自分よりレベルが下の2人がソロを踊らせてもらったことに「納得できない!」と、キャスティング決定時にはプンプン怒っておりました。ま、キャスティングって、実力だけじゃなくて周りとのバランスとかもあるから、仕方ないですよね。

さて、息子さん、SABだけじゃなくてCPYBの通年制も視野に入っていらっしゃるとのこと、素晴らしいじゃないですか〜。
SABは確かに好みの子だけに指導を集中させる傾向はあるかもしれません。そのせいか、うちの教室でも、SABを気に入った子はとことん気に入って毎年のようにSABのサマーに参加しますが、1度行っただけで2度と行かない子も居ます。でも、ネームバリューは相変わらずダントツだと思いますよ。一流バレエ団だったら、SAB出身のダンサーが必ず居ますから。それと、ニューヨークは、ダンサーには最高の環境でしょう。
CPYBは、指導がすごく丁寧です。ダンサー1人1人をしっかり見てくれる感じ。だから、例えばCPYBで1年とか2年とかじっくり修行した後、バレエ団のトレイニー・プログラムを狙うというテもあるかもしれませんね。ただ、カーライルは本当に小さな町なので、若い人は退屈しちゃうかも?(笑)

げん said...

J.B.さん、こんにちは。レスをありがとうございます。
キャスティングのことですが、うちの教室でも、実力があるのに身長が低すぎて(たぶん153cmくらい)、くるみ割りでは雪の精や花のワルツに選ばれない子がいます。確かに群舞で1人だけちっちゃいと見栄えがしないんだと思いますが、自分より下のレベルの子たちが雪や花に選ばれているのがちょっと可哀想で…。その子は今年の秋から一番上のシニアランクに昇格したので、きっとソロを任されるのではないかと思います。キャスティングは振付師や先生方が決めることなので、なかなか文句は言えませんよね。

いよいよ今週末には息子がNYCに行きます。CPYBの通年コースに関する返事は月末近くまで待ってもらえることになったので、SABの結果が出てからどちらにするかを決めることになりました。SABから全額奨学金が出なければ、自動的にCPYBになります。やっぱり2年間無料でトレーニングが受けられるというのは、サラリーマン家庭にとっては助かりますので。

CPYBの通年コースに関して、最近生徒の保護者たちからいろいろな情報を聞き、心配になってきています。サマーコースとはまったくの別物だそうで、特に男子の奨学金プログラムはまるでブートキャンプみたいなのだとか。疲労骨折など、生徒の怪我の率もとても高いらしいです。それと、就職率がとても低いんですって…。世界トップ10に入る学校だとも言われているそうですが、評価が高いのは女子の部だけなのかもしれません。人事でごたごたがあったらしく、現在の指導陣はあまり良くないという噂もあるみたいです。教室のディレクター達は「SABはネームバリューがあるだけでトレーニングの質は落ちているから、今は断然CPYBだ!」と言うし、誰の意見を信じたらいいのか分からなくなってきました(涙)

カーライルのことを調べたら、人口19000人と書いてあって驚きました。田舎から都会のバレエ学校に行く予定だったのが、さらに田舎っぽい場所に移るなんて…う〜ん。寮がないというのもマイナスポイントなので、私はSABの方がいいかなと思っています。とりあえず息子には、サマーコース中だけは苦手な「自己アピール」を頑張ってもらうしかありませんね…

J.B. Ogihara said...

げんさん、こんにちは。
SAB、スカラシップがもらえると良いですね。スカラシップがもらえるということは、金銭的な面でもちろん助かることですが、スカラシップの生徒はそれだけ高く評価されているということで、先生たちからも熱心に指導してもらえるそうですから。
CPYBの通年コースについて、私は全く不案内なのでお役には立てませんが、長年、高い評価を得てきた学校がそんなに急に質が落ちるということもないのでは?カーライルの町は、私はそれなりに好きでしたよ。大学町なので、上品な雰囲気があったし。息子さんが車の運転ができるなら、フィラデルフィアまでは車で2時間ですから、それなりに都会の環境を楽しむこともできるかと。
SABのスカラシップがもらえたら断然SABを選ぶべきですが、CPYBになっても大丈夫だと思います。娘のバレエ学校のディレクターの言葉ですが、伸びる生徒はどこに行っても、どんな先生の指導を受けても、必ず学ぶところを見出していくし、上達するものだそうです。実際、上手な生徒はコンスタントに上手ですし、逆に、名門バレエ学校のサマープログラムに参加して帰ってきたら見違えるように上手くなった、なんて事はあまり聞きません。息子さんはSABのサマープログラムにフルスカラシップで合格したほどの資質・才能の持ち主なのだから、どこへ行ってもきっと成功しますよ!

げん said...

J.B.さん、お返事ありがとうございます。
カーライルは上品な雰囲気なのですか! 息子はまだ免許を取っていないのですが、車がないと不便な場所ですか? CPYBから徒歩圏内にホームステイ先が見つかると良いのですが…。冬は雪が多くて大変みたいなので、できるだけ近くが良いと思っています。

そのディレクターの方がおっしゃっているようなことを、うちの教室のディレクターも言っていました。「うちには私が10年以上教えている生徒も多いけれど、上達する子がいる一方で、全然伸びない子もいる。結局は本人の才能なのよ」と…。さらに、経済的に苦しい思いをしながら子供を高額なサマーコースに参加させることにも反対だそうで、「全額奨学金をくれる学校に行きなさい」と言われました。「奨学金をもらえないなら、バレエは趣味としてやればいい。ダンサーなんて給料も良くないんだし、大学に行って普通に就職するほうがよっぽどいいわ」と。ものすごくストレートで厳しい考え方ですが、実際バレエの世界で食べていくのは大変なことだと思いますし、なるほどと思います。

確かに、名門バレエ学校のサマーコースに参加して見違えるように上達した人は…知りませんねぇ(笑)。それでもみんな、毎年お金をかけてどこかのサマーコースに参加させるんですよね…ははは。息子を見ていると、サマーコースは技術面よりも精神面での成長に役立っているように感じます。

J.B. Ogihara said...

原稿の締め切りが重なってお返事遅れて失礼しました。
東海岸の他の町はよく知らないのですが、カーライルの目抜き通り(と言っても2〜3ブロックだけー笑)のレストランとかカフェ、お店は可愛くてお洒落な店が結構ありましたよ!娘と私は、特にアジアン・フュージョンのヌードル屋さん(シェフの旦那さんがベトナム人でおくさんは日本人)と本屋さんがとても気に入りました。CPYBがあるせいか、あんなに小さな町なのにバレエショップもありました。あと、図書館が綺麗で良かったですよ。
CPYBはカーライルのコミュニティにとって大きな存在みたいで、通年でホームステイを提供する家も結構あるみたいです。娘のバレエ教室に在籍していた子も、それで半年、通年制プログラムに通ったようでした。ということで車無しでも暮らせることは暮らせますが、車があると行動範囲が広がります。なので、できれば車の免許を取っていった方が後々、便利かも。
サマーコース、確かに、うちの娘も精神面でのメリットが大きいですね。彼女は、プロのダンサーにはならないで大学進学することになると思うのですが、サマーコースでの寮生活は、2年後の大学進学の心の準備におおいに役立っていると思います。