Monday, December 15, 2008

YES MAN


今夕、試写で ジム・キャリーの新作「Yes Man」を観た。

「Yes Man」は、キャリー演じる自己中心的で自分の殻に閉じこもりがちな主人公が、自己啓発セミナーに行って、ほとんど教祖みたいな主宰者(テレンス・スタンプ)に半ば強制的に「Yes」としか言わないと約束させられ、何を聞かれても「Yes」としか言わないことにした途端、何も起きない平凡で退屈な彼の人生に次々と変化が訪れる、という話。

この映画の粗筋を最初に読んだ時、「ライアーライアー」みたいな作品なのかと思っていた。でも、観てみたら、確かにジム・キャリーらしいコメディではあるけれど、そこに「エターナル・サンシャイン」(個人的にキャリーのベスト&恋愛映画のベスト5に入る作品だと思っている)に通じるような切ない恋心なんかも織り交ぜられていて、意外に良かった。
これはキャリーの演技に負うところが大きいように思う。昔は、「マスク」や「エース・ベンチュラ」のようなとにかくハチャメチャなコメディを演じているだけの人だった(まあ、それはそれで面白かったけど)のが、「マン・オン・ザ・ムーン」や前述の「エターナル・サンシャイン」といった非コメディに挑戦して、役者としてより細かいニュアンスを出す演技を会得したのかもしれない。
キャリーって、顔の柔軟さを活かしたコメディだけじゃなくて、キチンとしたドラマもこなせる、なかなか良い役者なんだと思う。アカデミーとかも、早くこの人の良さを理解してあげるべきだ。

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