Wednesday, May 6, 2009

STAR TREK


科学的思考が苦手だし、用語を認識するのも苦手ということで、普段はSF小説とかSFジャンル、特に宇宙が絡んだりする映画は敬遠しがち。

でも、今週の金曜日から全米公開される「スタートレック」は、「エイリアス」や「MI:3」のJ・J・エイブラムスの作品なので、観ておかなきゃ!と気合を入れて試写会に行って来た。

いやあ、行って正解でしたね。
とにかくストーリーに引き込まれて楽しんであっという間の2時間6分でした。

スペクタクル、アクション映画によくありがちなパターンは、まず映画の冒頭に観客の注意を惹きつけるシーンを用意して、一気に観客をストーリーに引きずり込むという作戦なんだけど、J・Jは、息を呑むクライシスを御膳立てしただけでなく、その過程で主要人物たちの生い立ちとか境遇、キャラをしっかり描きこんでいるから、その後に展開するストーリーでも観客が主要人物たちにキチンと共感、感情移入ができる。その辺が、今夏、同様に話題作として認識されている「ウルヴァリン:X-MEN ZERO」と大きく違うところだと思いました。

いや、「ウルヴァリン」もそれほど悪くはないんだけど、満足感が薄かったなあ、というのが正直な印象。
ヒュー・ジャックマンの肉体美は相当なもので、それを観に行くだけでも、特に女性陣は入場料の価値あり!って感じだけど、いかんせん、ダニー・ヒューストン(巨匠ジョン・ヒューストンの御子息)が悪役というのがちょっと物足りない。サイバートゥース役のリーヴ・シュライバーも猫顔でその辺はピッタリだったけど、ちょっとボディが緩い。等々と、いろいろ突っ込みどころがあって、もうちょっと煮詰めて引き締めて作れば、ずっと良い作品になり得たのにちょっと残念でした。

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