Friday, May 8, 2009

TVドラマ雑感



9月から新シーズン開始のアメリカTV界では、そろそろシリーズ物のシーズン・フィナーレの時期になってきた。
現在、観ているドラマは、週8本。中には気まぐれ程度にしか新エピソードを放映してくれないドラマもあるが、我が家は私や配偶者の仕事の都合でTVが観られない日も珍しくないから、結局、衛星チューナー内のデジタル・レコーダーにどんどん未見のドラマが溜まっていく…いかんなあ…
というわけで、最新エピソードというわけにはいかないのが苦しいところだけれど、今シーズン追ってきたドラマをちょっとまとめると…

「HEROES」
シーズン3にあたる今シーズンも、登場人物が相変わらず多過ぎるし、シーズン2以上に何だかまとまりの無いストーリー展開になっているのが残念。ストーリーのフォーカスがあっちゃこっちゃに移るし、誰が誰の味方で、誰が“ヒーロー”で誰が悪者なのかが相変わらずグレイ。しかも、週単位でそれがコロコロ変わった時期があって、フラストレーションたまりまくりでした。シーズン1はあんなにエキサイティングだったのに…

「REEPER」
親が息子である自分の魂を悪魔に売ったために、悪魔の手下として働かねばならなくなった青年サムが主人公のドラマだけど、毎回、地獄から抜け出した悪魔を追って退治して、というパターンで御話が展開するので、ちょっとマンネリ気味。それから脱却するためにか、追加キャラをいろいろ登場させているけれど、どれもキャラとしてのインパクトがイマイチ。特にガックリきたのは、サムの親友の1人であるソックが母親の結婚した日本人男性の娘、つまりステップシスターにムラムラとするというサイドストーリーで、その継妹に田村英里子がキャスティングされていたこと。ソックの年齢設定がおそらく20代後半で、継妹は学生でおそらく20代前半という設定なんだろうけど、35歳の田村英里子が露出度の高いタックトップやらショーツやらで登場し、キャピキャピのぶりっこ演技をしているのが、いかにも苦しかった。

Fringe
「スター・トレック」でまたまた注目を集めているJ・J・エイブラムス製作総指揮の超常サスペンスもので、毎回「げ~~、何これっ?!」という現象をテーマにしたエピソードでドキドキハラハラ度も高いのだけれど、難点は新エピソード放映がすごく疎らなこと。TVシリーズは基本的に毎週放映だからこそ、「次回をお楽しみに」という気分になるし、キャラにも親近感が出るのに、お預けをくらったようで寂しくなる。

Lie to Me
エキセントリックなキャラを演じるティム・ロスが芸達者なので、彼が嘘を見破る過程を観るのは楽しい。ただ、最近、彼の過去が明らかになったり、同僚の結婚の危機なんかが浮かび上がってきたりして、キャラの私生活がドラマに入って来たのがちょっと気になる。そういうサイド・ストーリーが主になってしまうと、ドラマのアイデンティティが揺らいでしまうことが往々にしてあるので。

Life on Mars
2008年に生きていた刑事が事故をきっかけに1973年にタイムスリップしてしまい、時代の違いに戸惑ったり(「携帯を無くしてしまったんだ」などと言うと「携帯って??」というポカーンとした反応が返ってきたりする)、若き日の自分の両親に出会ったりというドラマが面白かったのだが、最終回は本当に衝撃的で、思わず口があんぐり。このドラマ、イギリスで放映されたドラマのリメイクなので、興味がある人はイギリス版のDVDが出ているので是非、チェックを!

「CSI」
グリッソムことウィリアム・ピーターセンが降板してから、番組に対する熱意がちょっと下がってしまったけれど、謎解きのドラマの展開は相変わらず面白いので観ている。ピーターセンの後釜のローレンス・フィッシュバーンはまあまあといったところ。

Terminator: Sarah Connor Chronicles
未来から送られてくる殺人ロボットたちとサラ&ジョン・コナー親子の闘いから、リキッド状(要はロバート・パトリック・タイプの)ターミネーターが率いる謎めいたハイテク会社や、未来から何の目的でやって来たのかが明らかにされないミステリアスな女戦士などを巻き込んだストーリー展開になってから、ペースがちょっとスローダウン気味。まあ、映画「ターミネーター」3部作のような殺人マシーンとの闘いに終始するわけにはいかないのも解るけれど。ちなみに、このシリーズも今シーズンで終りだとか。近く「Terminator Salvation」も公開されることだし、終りにする潮時なのかもしれない。

「Dollhouse」
イライザ・ダシュク演じるヒロイン、コードネーム:エコーをはじめとしたいわくつきの過去を持つ若い男女の記憶を操作し、クライアントの望むままの人間(つまり或る種の“人形”)にするというハイテク高級エスコート・エージェンシーを舞台にしたドラマ。最初は、エコーのキャラが虚ろで感情移入しにくかったのだが、次第に複雑な背景や、アルファと呼ばれる謎の人物の存在がチラチラ見え始めて面白くなってきた。

あと、HBOのオリジナル・シリーズでアフリカを舞台にした「The No.1 Ladies' Detactive Agency」というのがメチャクチャ評判が良いので、録画してあるんだけど、パイロット・エピソードが2時間枠なので、なかなか観るチャンスに恵まれず…早く観なくっちゃ!!

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