Friday, June 11, 2010
KARATE KID 2010
ウィル・スミスJr.=ジェイデン・スミス主演の「Karate Kid」(邦題:「ベスト・キッド」)を試写で観に行った。
既に話題になっているが、新版「ベスト・キッド」の舞台は北京で、ミスター・ミヤギの代わりがジャッキー・チェンだから、当然のことながら、登場する武術は空手ではなくカンフー。プロデューサーのジェリー・ワイントローブがタイトルを「カンフー・キッド」にしたらどうかと提案するも、「Karate Kid」の“ブランド名”が欲しいソニーが却下したとか。
まあ、それはともかくとして、結論から言うと、新版「ベスト・キッド」はなかなか面白かった。
何より、主役のジェイデン・スミスのカリスマは大したもの。11歳で2時間あまりの大作をグイグイと引っ張っていくスター性はスゴイ。DNAの威力を思い知らされた感じ。
ジャッキー・チェンも、いつものコメディ調のキャラを完全に殺して枯れた師匠役を淡々と演じているのが、かえって存在感を増していて良かった。
ストーリー展開は、オリジナル版と同じ。新天地にやってきた少年が周囲になじめないばかりか、苛められ、強くなるために武術を習って、身体的にも精神的にも大きく成長するという物語。結末も予測できるし、そういう意味では定式通りの作品。中国映画界の全面的協力を得るためなのでしょう、紫禁城だの万里の長城だの、必要無いっしょ、という観光名所めぐりシーンなんかもあるゆえ、上映時間がちょっと長過ぎ。
それでもこの作品が立派な娯楽作品に仕上がっているのは、ひとえに主役2人の魅力と、カンフーのトレーニング・シーンとトーナメントのシーンの迫力のおかげ。もう1つ、付け加えるなら、ジェイデン演じるドレ少年の仇敵になる中国人少年が実に憎たらしいこと。この名悪役ぶりが、最後のトーナメントのシーンに凝縮されると同時に、だからこそ、ラスト近くのちょっとした“ひねり”が効果を発揮したのだと思う。
ラストといえば、エンディング・クレジットに登場する撮影舞台裏の写真がなかなかイイ感じなので、映画が終わってもすぐに立ち上がらないことをおススメします。
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