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<<主演のスティーヴ・ブシェミ。「ファーゴ」では「変な顔の人」呼ばわりされていたけど、今やアトランティック・シティのドンだぜ。>>
今シーズンから始まった番組の中で、実は一番期待していたのは、この番組「Boardwalk Empire」。
だって、何たって、名匠マーティン・スコセッシがプロデュースしているんだから、期待が膨らまないわけはない。
しかも、パイロット(第一話)はスコセッシ師匠、自らが監督しているんだから、もうファンにとっては垂涎ものなのでございます。
「ボードウォーク・エンパイア」の舞台は、1920年のニュージャージー州アトランティック・シティ。主役のナッキー・トンプソン(スティーヴ・ブシェミ)は、市の財務部長で地元ではちょっとした顔の男。郡保安官の弟を通じてのコネもあって、法律違反すれすれのことをしている。折しもアメリカは禁酒時代に入り、酒の密売に乗り出そうとするトンプソンだが、第一次大戦の戦線の記憶を拭えない弟子のジミー(マイケル・ピット)の予想外の行動によって、自分でも気づかぬうちにアウトローの世界に惹き込まれて行く...
といったところがパイロット・エピソードの展開だった。
スコセッシの演出だから、シネフィルの彼らしい過去の作品を彷彿とさせる映像や、1920年代の雰囲気を見事に再現しているカメラワークなど、TVドラマのレベルを遥かに超えた上質なドラマになりそうでワクワクさせられる。もちろん、スコセッシのトレードマークと言っても良いバイオレンスやFワード連発の会話もしっかり入ってます。
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<<スコセッシ師匠>>
最近は聞かなくなったけど、HBOのキャッチフレーズは「It's not TV. It's HBO.」。「Boardwalk Empire」は、それをまさに証明するドラマの1つになりそうです。
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