Friday, March 15, 2013

THE AMERICANS


フォックス系のケーブル局F/Xで「The Americans」というドラマが始まった。

「The Americans」の舞台は1980年代のアメリカ。主人公たちは、アメリカ人であるどころか、ソ連の情報情報機関/秘密警察KGBのスパイである。エリザベス&フィリップのジェニング夫妻は、旅行代理店に勤務し、2人の子供が居て、ワシントンDCの郊外住宅地に住む典型的な中流家庭のように見える。が、実のところは、KGBによって送り込まれた辣腕スパイであり、アメリカに寝返ったソ連のスパイを捕まえたり、アメリカ防衛庁の重鎮の家に盗聴器を仕掛けて情報を盗み取るといった工作をこなしていく。
彼らがどのような経緯を経て、アメリカに送り込まれることになったかといった過去は、少しずつ小出しにされているので、まだキャラの全貌がわかっていないのだが、それがいっそうサスペンスを盛り上げている。
2時間枠のパイロット・エピソードでは、隣にFBIのエージェント一家が超して来るという、さらなるサスペンス要素を盛り込んで視聴者の興味を俄然盛り上げてくれる。

このスパイ夫婦を演じているのは「フェリシティの青春」のケリ・ラッセルと「ブラザーズ&シスターズ」のマシュー・リス。スパイと言えば、映画の中では007をはじめとして超人的な活躍を見せることが多いが、エリザベスとフィリップは、ごく普通の家庭人を装っているだけに、その行動も非常にリアル。
個人的にはスパイものドラマって犯罪ものドラマほどは惹かれないのが常なのだけれど、この「The Americans」、作り方がかなり上手くて、あっという間に2時間枠のパイロットも観られてしまったので、これからがとても楽しみなドラマである。

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