Saturday, March 30, 2013

LAダウンタウン、ミニ探訪記

娘は春休み中。
ちょっと暇が出来たので、ロサンゼルスのダウンタウンにある日本領事館に行くついでにダウンタウンをミニ探訪してみようということになった。

娘は、ダウンタウン行きの電車、Expo Lineにまだ乗ったことが無いので、遠足気分で乗ってみることにする。もう電車にウキウキ乗る歳でもないかと思ったけれど、「なんか、日本みたいだね〜」と意外に楽しそうで良かった。

ダウンタウン、最初の訪問先はThe Last Bookstore という古本屋さん。ロサンゼルスタイムズ紙に記事が載って、面白そうだと思ったので、この機会に覗いてみることに。

入り口はこんな感じ。ちゃんとした看板も何も出ていなくて、手書きの段ボールの紙が入り口のドアの所に下がっていてそれとわかるだけ:

元々はCitizens National Bankという銀行だった建物。
天井が高い部屋にギリシア風の円柱が林立するインテリアは、確かに銀行という感じ:

この写真で見える1階は、ちゃんとジャンル別、作家別に本が並べられていて探しやすくなっている。値段は、ハードカバーで5ドル〜10ドル。大型本だと15ドルぐらい。娘は、買い揃えそびれていた「ハリー・ポッター」シリーズの残り3冊を購入。新刊だと定価30ドル近くするハードカバーが、1冊5ドル。多少の汚れはあるけれど、ちゃんとカバーも付いていて、娘は大満足。
私は、今一番ハマっている「シャーロック」にインスパイアされて、コナン・ドイルの「シャーロック・ホームズ」シリーズの単行本を2冊購入。こちらは、ヴィンテージな作品である同シリーズに敬意を表して(?)父親の書庫から引っ張りだして来た、みたいな古めかしい書籍を購入。こちらもそれぞれ5ドルだった。

LAタイムズの記事で、2階はバーゲンコーナーだというのが判っていたので、購入希望の本をキャッシャーに預けて、娘と2階を探索しに行く。入り口に「迷路はこちら」なんて書いてあるので、興味津々で上がって行ったら、確かにこりゃあ迷路だわ、と感心するぐらい、行けども行けども本の山。
でも、店のスタッフがいかに本を愛しているかがわかるような遊び心満載なディスプレイもあって、楽しみながら迷路を探検。


写真がちょっとボケボケで見づらいけれど、手前には窓のように真ん中を開けて積まれた本の山が、奥の方で娘が立っている所には、力学の原理を利用したかのように積んだ本のアーチがあります。

銀行の金庫もそのままに残してあって、中にも書棚に並べられた本が。

作家別、ジャンル別に並べるなんてつまらない。本だってアートしたいんだぜ、と思ったかどうか知らないけれど、背表紙の色で分類されたコーナー。スタッフの人たち、よっぽど暇だったんでしょうか...

2階は1階の吹き抜けをグルリと囲むギャラリーのような造りになっているのだが、その一隅は貸しギャラリーのようになっていることもあり、あちこちにアヴァンギャルドなアートが展示してあった。


本好きだったら何時間でも居られてしまうような店だった。

会計を済ませて出たらちょうどランチ時だったので、近くにあるグランド・セントラル・マーケットで簡単な食事。

Bento-Yaという、日本人ではないアジア人が経営している(笑)スタンドで、テリヤキポーク・ベントーなるものを娘とシェアして食べる。6ドルなり。娘は大好きなボバティーをしっかり見つけて御機嫌。
日本領事館に行く前に、マーケットの向かいにあるブラッドベリー・ビルディングを娘に見せておくことにした。
映画「ブレードランナー」のロケ地としても有名な所だが、それゆえ観光名所になったこともあり、1990年代に改修されてきれいになった。1989年に初めて私が訪ねた時には、改修前だったため、「ブレードランナー」に登場した時のようにちょっと朽ちた雰囲気があって、独特の魅力があったのだけれど、今はその面影は無い。廃墟好きな私としてはちょっと残念な気もするが、手を入れられたことによって建物としての寿命は延びたことだと思うので喜んであげるべきなのだろう。

ブラッドベリーを後にして、ダウンタウン行きの主目的である中学校の教科書の受け取りに日本領事館へ行く。領事館の入った建物では、TVドラマ「キャッスル」のロケ撮影が行われていた。
Expo Lineの駅に行く途中に、中央図書館があるので、前回と同様、日本語書籍のコーナーに立ち寄って、本を2冊貸し出して帰途に着いた。

たくさん歩いてちょっと疲れたけれど、なかなか充実したダウンタウン探訪だったと思う。

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