Saturday, August 10, 2013

バレエ・コンクールを観に行って来ました

ただ今、日本に帰省中。

先日、小学校2年生の時から御世話になっているバレエ教室の御友達が出場するという某バレエ・コンクールを観に行って来た。

アメリカでは、バレエ・コンクールと言えばYAGPぐらい。他にもマイナーなコンクールはあるのかもしれないけれど、娘の通っている教室はコンクールに全く熱心ではないので(聞くところによるとロシア系の教室は熱心らしい)、有名バレエ学校のサマー・インテンシブにスカラシップをもらって参加するようなすごく優秀な生徒でもコンクールには出場したりしない様子。
なので、私たちもコンクールというのを観に行った経験が無いので、興味津々。

私たちが観に行ったのは決戦のみだったのだけれど、それでもジュニアの部、シニアの部合わせて100人以上のヴァリエーションが次々に踊られていくし、同じヴァリエーションが何度も出て来るので、最後にはどんな子がどんな風に踊ったのか、全くわからなくなってしまう始末。それでも、印象に残る踊りを披露していた子は居たし、逆に娘と一緒に顔を見合わせてしまうような踊りも出て来たりして、決戦だというわりにはレベルがかなりマチマチのような気がした。

それともう1点、気になったのは、ヴァリエーションの選択。自分の顔立ちや体型、全体の雰囲気にあまり合っていないヴァリエーションを踊っている子が居たのが、ちょっと気になった。例えば「白鳥の湖」の「ブラック・スワン」ヴァリエーション。ブラック・スワンは、ジークフリート王子を誘惑する役だから、大人の色気があって官能的な雰囲気を醸し出すのが理想、だと思うんだけど、観に行ったコンクールで「ブラック・スワン」を踊ったのはいずれもかなり小柄で、ブラック・スワンというよりは可愛らしいブラック・バードという感じ?そういう体型&雰囲気だったら「スワニルダ」とか「シルヴィア」なんかを踊った方が良いんじゃないのかなあ...と思わせられた。もちろん、自分の得意技が多く含まれている踊りを選ぶというのも大切な戦略だろうから、それで「ブラック・スワン」を選んだのかもしれないけれど、バレエはやはり視覚芸術だから、どんなに技巧的に上手くても観ていて「綺麗だな、素敵だな」と思わせてくれないと、ちょっと、ね...

でも、初めてのバレエ・コンクール観戦、とても面白かったし、いろいろと勉強になりました。アメリカでも、今度はYAGPの予選とかを観に行こうかな。

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