オープニングのジョージ・バランシン振付による「セレナーデ」より「エレジー」
昨日の5月18日(土)、娘のバレエスタジオの春公演がありました。
今年はジョージ・バランシン没後30周年ということで、オープニングは「セレナーデ」の最終章「エレジー」。
残念ながら出演は最上級クラスとそのすぐ下のレベルだったので、娘は踊れなかったけれど、初めて観る「セレナーデ」の聞きしに勝る美しさにはうっとり。欲を言えば、プロのバレエ団というわけではないから、背がかなりバラバラで、せっかくの配列の美しさの統一感が損なわれてしまった、という点でしょうか。
娘の最初の出番はジャズ。ボブ・フォッシーの振付をベースにした「スイート・チャリティ」からの「リッチマンズ・フルーグ」は、リハーサルの時からそのユニークなダンスに魅了されていたのですが、舞台になったら60年代のナイトクラブを再現するようなセットでさらに感心。ダンサーたちの、いかにも楽しんでいるというエネルギーが観ている者たちにもビリビリ伝わってくる実にエキサイティングなパフォーマンスでした。観客の拍手喝采も一番大きかったんじゃないかな。
「スイート・チャリティ」より「リッチマンズ・フルーグ」
色とりどりの髪は羽毛製のカツラ。ドレスは1つ1つ違うデザインのヴィンテージもの。
皆、ノリノリで踊っていました。
次に踊ったのは、「ジゼル」第一幕からの「ペザント・ダンス」。いかにもクラシック・バレエの古典という振付だったから、胸躍るという踊りではないけれど、こういう踊りをキチンと踊れてこそ、バレリーナなのだろうな、と思わせる作品でした。衣装もなかなか可愛かったしね。
「ジゼル」の第一幕より「ペザント・ダンス」。娘は群舞の1人。
本来はこの列の前でジゼルとアルブレヒトのパドドゥがあるみたいなんだけど、男の子不足なんで(笑)上級クラスの女の子2人がデュエットしていました。
公演の「トリ」は、去年の9月に亡くなったイヴォンヌ校長先生の振付による「クラシカル・シンフォニー」。恩師バランシンの特徴ある振付のエッセンスを散りばめた作品で、ネオクラシカルなプロコフィエフのスコアにぴったりな振付に仕上がっています。
「クラシカル・シンフォニー」のSecond Movement。毎回、背の高い子が選ばれる踊りみたい。
衣装はシンプルな七分袖のレオタードに短いスカート。体型のごまかしが利きません。(汗)
上記の作品以外では、スタジオのスター・ダンサー的存在の15歳の子の「ドンキホーテ」のパドドゥとヴァリエーションが良かったですねえ。彼女は、お母さんがコロンビア人でラテンの血が流れているせいか、スパニッシュ風の踊りや衣装が実に良くお似合い。もちろん、技術的にもダントツに上手いので、安心して観ていられます。
娘の話だと、私たちが観に行った夕方の回より午後の回の方が俄然出来が良かったそうです。夕方の回も決して悪くはなかったんだけど、やっぱりちょっと疲れが出たのか、グラつく子や、ジャンプにいつもの高さが出ていない子が何人か居ました。
なので、DVDは午後の回の方を買うことに決定~。
ともあれ、2月からずっと練習を重ねてきた公演も無事、終了。
アメリカは、あと1ヶ月ちょっとで夏休みに突入します。
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