Tuesday, June 2, 2015

試写の連チャン:「Spy」と「トゥモローランド」

もう先々週のことになるが、月曜日、火曜日と連チャンで試写。締め切りの合間で比較的暇だったので、こういう時に試写状が来ると嬉しい。

月曜日に観に行ったのは、コメディアンヌとしては今、アメリカでNo.1なんじゃないかと思うメリッサ・マッカーシー主演の「Spy」。


メリッサ演じるスーザンは、CIAのアナリスト。現場にこそ出ないが、CIAの本部オフィスで花形エージェントのブラッドリー・ファイン(ジュード・ロウ)に対する遠隔支援で素晴らしい実績を挙げていた。ところが、いつものように任務をこなしていたファインが敵の罠にはまって殉職してしまう。ファインのやり残した任務を引き継ぐには敵側に顔の割れていないエージェントでないと危険だが、該当するエージェントは居ないと、途方に暮れるチーフ(アリソン・ジャネイ)を見たスーザンは、ファインの仇を取りたい一心でファインの後任に立候補するが...

「Spy」の見どころは何といってもマッカーシーのパフォーマンス。「ブライズメイズ」でも一見、単に変わり者のデブ女だと思われたのが実は有能で思いやりもあったりするイイ女だったというキャラを演じて、アカデミー賞助演女優賞にノミネートされたマッカーシーだが、どう転んでもスパイには見えないルックスながら本当は頭脳明晰でアクションだってバリバリだったという「意外性の面白さ」を備えたスーザンを好演している。





翌火曜日に観に行ったのは、「Mr.インクレディブル」や「レミーのおいしいレストラン」、「ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル」を監督したブラッド・バードの新作「トゥモローランド」。


題名はディズニーランドのトゥモローランドにちなんでいるし、実際、ニューヨーク万博に出品されたトゥモローランドの代表的アトラクション、「イッツ・ア・スモールワールド」も登場するが、映画全体とディズニーランドとの関係はほとんど無し。

映画は、1964年、フランクという名の少年が「ロケッティア」に出てくるような噴射パワーで飛行する装置を発明・製作してニューヨーク万博の「発明コーナー」のような所に持ち込むところから始まる。フランクは、発明コーナーに居合わせたアテナという謎めいた少女に誘われて「イッツ・ア・スモールワールド」のアトラクションに乗り込むが、アテナに渡されたバッジがスキャンされるやいなや、未来社会にトリップしてしまう...
月日は現在へと流れ、ストーリーのフォーカスは、父親が勤務するNASAの宇宙ステーションの閉鎖を何とか食い止めようとするティーンエージャー、ケイシーに当てられる。科学オタクで父親がNASAに勤めていることが嬉しいケイシーは、ステーションが閉鎖されることが受け容れられず、毎晩、ステーションに忍び込んでは作業機器を故障させていたが、そんなケイシーを遠くから見つめている少女が居た。いつものようにステーションに忍び込んだケイシーだが、運悪く待ち構えていた警察に不法侵入のかどで逮捕されてしまう。ケイシーは、父親に迎えに来てもらって留置場を出る際、いったん没収されて返却された持ち物の中に見たことも無いバッジを発見。何気なく手に取った瞬間、自分が麦畑のど真ん中にトリップし仰天するが、何度か試しているうちにバッジのパワーが切れたのか、ただのバッジに戻ってしまう。バッジの威力で経験した事が忘れられないケイシーは、同じバッジを売買している店をインターネットで見つけて訪ねてみるが...

映画の出だしは、大昔、「不思議の国のアリス」を初めて読んだ時を思い起こさせるような、「何なの、これ?え?え?それでどうなっちゃうの〜〜?」みたいなワクワク感に満ちていたが、クライマックスから最後にかけては思ったよりも陳腐な展開に落ち着いてしまったのがちょっと残念。
演技陣の中では、謎の少女アテナを演じていた12歳のイギリス人女優ラフィ・キャシディが、独特の雰囲気を漂わせていてなかなか良かった。

1 comment:

げん said...

何ヶ月も経ってからのコメントですみません…が!

J.B.さんが紹介されていてず〜っと気になっていた『SPY』を、昨日やっとAmazon Instant Videoでレンタルして観ました!

主演のメリッサ・マッカーシーって、ものすごく太っているのにキュートですね♡ かわいくてすっかりファンになってしまいましたよ〜。
R指定ですが子供達も一緒に観てしまい(言葉が汚いのと、ちょっとエロいシーンがあったのでゲゲッ!と思いましたが)…で、ウケまくりで大爆笑。ジュード・ロウは相変わらずかっこいいし、アクションもかなり良いし、レンタル料を払った価値がありました♪

これからもJ.B.さんのレビューを参考にさせていただきます!