Sunday, January 10, 2016

2016年のバレエ・サマー・インテンシブ、オーディションの戦略はこれだ!(笑)

今年もやってまいりました、恒例のバレエ・サマー・インテンシブ・プログラムのオーディション。
今年の夏は、娘も高校ソフォモア(2年生=日本の高校1年生)からジュニア(3年生=日本の高校2年生)になるタイミングで大学受験も視野に入れていかなければならないから、バレエにうつつを抜かしている場合ではないかも?とも考えたのですが、大学受験も御勉強ばかりではないアメリカ。SATやACTと呼ばれる大学共通学力試験のスコアや学校のグレードの平均値(GPA)だけではなく、どんな課外活動をしてきたのか、ボランティア活動は熱心にしてきたのか、といった事まで評価の対象になるのであれば、「11年間、バレエを一所懸命踊ってきました!」という経験だってウリになるはず!
ということで、今年もとりあえずオーディションを受けてみようとことになりました。

で、今年のオーディションの戦略は:

分相応な学校を受けよう!

って、まあ戦略なんて呼ぶほどのものではないけれど、これまでパシフィック・ノースウェスト・バレエ(PNB)に片思いして落ち続け、去年はサンフランシスコ・バレエはもちろん、ボストン・バレエまでウエイトリストという残念な結果になったことを反省。一方で、スカラシップをもらって参加したカンザスシティ・バレエでは、先生にとても良く見てもらえて勉強になったと同時に自信もついたというポジティブな経験を持てたことで、背伸びしてギリギリで入る有名校でなくても、しっかりした指導陣が居る学校でクラスのトップレベルに居た方が先生の指導がたっぷり受けられて実力がつくという、娘なりの結論を出したようで、今年はPNBとサンフランシスコは敢えてパス。代わりに、ピッツバーグ・バレエ・シアター(PBT)とカンザスシティ、そして雪辱戦めざしてボストンの3校を受けることにしました。

その1校め、PBTのオーディションを今日、受けてきました。


PBTは、去年、娘のクラスメイトが合格したボストンを蹴って参加したということで、ちょっと気になっていたプログラムでした。そのクラスメイトに参加の感想を聞いたら「プログラム自体は良かったけど、滞在先の宿舎に冷房が入っていなかったからちょっとねー。あと、ピッツバーグの街よりボストンの街の方が良かったから、ボストンの方が好きだったかな」という、あまり参考にならない(笑)返事がかえってきました。

そんな感じだったので、全く気負い無しでオーディションを受けてきたのですが、娘に感想を聞いてみたら意外に楽しかったそうです。以下、娘の感想を簡単な箇条書きにしてみました:

*参加人数は女子29人、男子3人。年齢別ではなく12〜18歳、全て一緒にオーディションだったので、有名校のオーディションに比べるとかなり少なめ。特に12〜14歳は7人しか居なかったそうです。

*オーディション時間は2時間あったので、普通のクラスのように先生が注意を出したりしながら進んでいったとのこと。
先生は、PBTスクールの副校長先生的な男性の先生で、バーの間は、歩き回っては1人の生徒のところで足を停めて、じっくり眺めて何事かをクリップボードに書き込んだりしていたとか。娘のところにも来て、フォンデュのコンビネーションを最初から最後まで立ち止まって見られて「超緊張した〜〜〜」そうですが、最後に「Good」と言ってくれたのでホッとしたそうな。

*センターのコンビネーションの1つが終わった後で、先生が娘のところに来て「君、僕のオーディションに参加したことある?」と聞かれたので、「いえ、今日が初めてです」と答えたら、「ああ、そう?なんか見覚えがあるんだけどな」と言われたとか。まあ、良くも悪くも先生の目には留まったようなので良かった、のかな??

*オーディションの先生は、後でPBTのサイトを見たら、ABTのソロイストやサンフランシスコ・バレエのプリンシパルとして活躍した人のようなので、教え方は娘が慣れているバランシン・スタイルではなく、ゆっくりとした動きが多かったそうですが、特に大きな間違いをしでかすこともなく、こなせたので、本人としてはまずまずの出来だったと自己評価していました。

2014年用のようですが、PBTサマーインテンシブのプロモビデオはこちら⬇

7 comments:

げん said...

J.B.さん、今年もよろしくお願いします♪

いよいよオーディションの季節がやってきましたね。
今年はPNBは受けないのですね。今まで挑戦し続けて来られただけに、ちょっぴり残念な気がしますが、お嬢さんがよ〜く考えて出された結論ですし、今まで興味の無かった学校が実は意外と自分のスタイルに合っていた、なんていうケースもあるでしょうし、ターゲットを変えるのも良いと思います!

ところで、今回受けられたオーディションでは、審査員が個人的に話しかけてきたとのこと。オーディションでは指示やアドバイス以外のことは喋らないのかと思っていたので、びっくりしました。気さくな先生だったのですね〜。

うちの方はすでに先週土曜日にSABのオーディションが済み、その場で審査員から直接、合格と全額奨学金の授与を言い渡されました。また、同時に「秋からの通年コースに残る気はあるか?」と打診されたため、通年コースに行ける可能性もあるみたいです。ただ、サマーに参加したものの結局去年と同じように通年コースに行けなかった…なんてことになったら最悪なので、ほかの学校のイヤーラウンドも受けさせるべきかどうか悩んでいるところです。

お嬢さん、残りのオーディションもうまくいくといいですね!

J.B. Ogihara said...

げんさん、こちらこそ今年もよろしく御願いいたします。

PNB、実はカンザスシティと日時が重なってしまっているんです。最初は、だったらカンザスをあきらめてPNBを受けるでしょ、という話だったのですが、その後、「PNBに万が一受かったとしても参加しない」と言い出したんですよ。「受かっても優秀な子たちばかり集まるから自分なんかにアテンションが来るわけない」と言って。だったら、参加して良かったと思ったカンザスにすれば?ということになった次第です。PNBがカンザスと重なっていなかったら、ダメもとで受けたと思うんですけどね。

オーディションで審査員が個人的に話しかけるというのは確かにほとんど無いですが、一昨年のボストン・バレエのオーディションでは先生が全体にコレクションを入れた後で、生徒たちが練習していた時に、練習していた娘を指差して「good!」という事はあったみたいですよ。(その年のボストンは合格だったのですが、翌年はウエイトリストだったので、何が良いんだか悪いんだかわかったものではないと思いますけどね〜笑)

息子さん、SABのオーディションで、その場で審査員から直接、合格と全額奨学金オファーなんて、それこそ滅多に無いことですよ!!やっぱり息子さん、超有望なんでしょうねえ。それだけ有望視されていたら通年のオファーも今年は絶対ありますよ。他の学校の通年は、万が一、SABの通年がダメだった場合からで大丈夫かと。息子さんはまだ若いんだし(確か14歳でしたっけ?)、他の学校に比べて就職率がダントツのSABを狙った方が得策だと思います。

げん said...

なるほど、そういう理由でカンザスを受けることになったのですか…
サマーコースは地元の教室では得られないレッスン体験によって、技術的にも精神的にも向上することが目的だと思うので、十分なアテンションが得られる学校に行く方が確かに良さそうですね。

去年ボストンもサンフランシスコもウェイトリストだったということは、お嬢さんはかなりの実力をお持ちなのですね。今年はボストンに合格されるかもしれませんよ! そうそう、うちのユースカンパニーの看板ダンサーは、去年サンフランシスコは不合格でしたが、ボストンから奨学金をもらって参加しました。オーディションの結果って、なんだか予測不可能な時がありますよね。

息子(4月に16歳になります)はシャイで遠慮がちな性格なので、私たちが去年SABのクラス見学をした時は、どのクラスでも一番後ろや端っこにいましたが、我の強い子たちはどんどん前に出て、教師のアテンションを得ようと必死でした(PNBではそこまで必死な感じの子は見たことがなかったので、ちょっと怖かったです)。教室のディレクターには「通年コースに残りたいなら、今年はもう少し自己アピールをするように」と言われているのですが、どうなることやら…。バレエの世界で成功するには、我が強くないとダメなんでしょうかねぇ?

ところで、オーディションに地元テレビ局の取材が来ていて、同じ教室の女子2人と共に息子の様子やインタビューがニュースに出たんですよ〜。短いレポートでしたが、保護者が見ることのできないオーディションの様子が見られて嬉しかったです♪

J.B. Ogihara said...

げんさん:
あー、書き方が悪かったですね。去年のサンフランシスコは不合格でした。ウエイトリストはボストンのみです。
そのボストン、今週末なのですが、娘はなんと風邪っぴきで昨日から寝込んでしまいました。学校の方も期末試験なのに。(泣)ボストン、最寄りの会場は明日がオーディションで多分、受けるのは無理そうですが、車で1時間半ぐらいの所の会場は明後日で、もしかしたらそれまでにはなんとか回復しているかもしれないので、そちらの方を受けることになりそうです。

息子さん、娘と同学年でしたか。失礼しました。だったら9月からジュニアだから、バレエ団付属の学校に入学するにはちょうど良い年齢ですね。
ウチの娘は全然シャイではないのですが、自己アピールするのはみっともない、という変に見栄っ張りのところがあるので、やはり後ろのとか端っこで踊ることが多いです。ウチの場合は、プロにはならないので、それで本人が伸び伸び踊れるなら、それもいいかと思いますが、息子さんはプロになるわけだから、確かに自己アピールも能力のうち、というのも一理あるでしょうね。まあ、それもきっと、年齢や経験と共に自然に培われていくものだと思うから、大丈夫ですよ!

J.B. Ogihara said...

げんさん:
息子さんがインタビューされたニュースレポート、探したら見つかったので拝見しました。♫
息子さん、ジャンプの時に上半身が全然ぶれなくてとても綺麗!!これなら、その場でフルスカラシップがオファーされるのも無理ないなあと感心しました。将来がすごく楽しみですね〜〜(^^)

げん said...

お嬢さんが寝込んでいるとのこと、心配ですね。オーディションの季節=風邪やインフルエンザの季節なので本当に困りますよね。早く快復されるようお祈りしています。

でも、車で1時間半の会場が「最寄り」ではないということに驚きました!やっぱり都会は違いますね。うちは最寄りの会場まで、高速道路をノンストップで爆走した場合でも5時間かかります(笑)。あとはどこも飛行機で行かないと無理な距離なので、いろいろな学校を受けられなくて残念です。

お嬢さんとは学年も同じだったんですね!お会いしたことはありませんが、大人っぽいしっかりしたお子さんだなという印象です。確かに、プロになりたい場合は自己アピールも大事ですよね。息子によく言い聞かせておかなくちゃ。

今日はSABの合否発表があり、同じ教室の女子たちも合格しました。1人は2度目の合格、もう1人は人生初のオーディションでした(残念ながら2人とも奨学金はなし)。

去年参加した子たちの中には、今年は不合格や補欠合格だった子がたくさんいるらしいです。オーディションは受けてみるまで結果が分かりませんね…

げん said...

J.B.さん、よくニュース動画を見つけることができましたね!
息子のインタビュー、小学生みたいだったでしょう(笑)。2人合計で45分もインタビューされて、いろんなことを話したのですが、なぜか結果的にはあのコメント部分が採用されてしまって…。今日、先生たちにもそのことでからかわれていました(笑)

ジャンプを褒めてくださってありがとうございます!息子に伝えますね♪