ブログの更新がなかなか出来なかった理由の1つは、映画の取材ジャンケットが続いたこと。
映画に出演している俳優や監督、プロデューサーをインタビューするジャンケットは、ハリウッド映画より日本映画の方が人気が高い最近の日本の傾向を反映して、ここ数年、ずいぶん減っていたから、先月の4月、5月の2ヶ月で4本もあったのは異例のこと。しかも、そのうち3本が通訳として参加。通訳として参加すると、当日の仕事だけじゃなくて、インタビュー時に録音した素材を英語→日本語の文章に書き起こす作業もあるから、なかなか多忙になる。
4月と5月にジャンケット参加した作品は、「カンフー・パンダ2」と、「マイティ・ソー」、「カウボーイ&エイリアン」、そして「ジェーン・エア」の4作品。
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「カンフー・パンダ2」は、全世界で6億ドル以上稼いだ「カンフー・パンダ」(2008)の続編。ジャンケットでは主役のポー役の声を担当したジャック・ブラック、アンジェリーナ・ジョリー(記者会見のみ)、それに、今回の悪役の鶴(そう、全然、強そうではない鶴が悪役なのがミソ)の声を担当したゲイリー・オールドマンが参加。ジャンケットの時点では映画は完成されていなくて半分ぐらいまでしか観られなかったのだけれど、ちょうど今日、試写会があって最後まで観てきた。大人も子供も楽しめる娯楽作に仕上がっていると同時に、映像的にも非常に細やかなところまで気が配られている丁寧な作り方にも大いに好感が持てた。
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「マイティ・ソー」は以前、作品が完成するのを待たないで行なわれるロングリードという取材形式で主役のクリス・ヘムズワースをインタビューしているのだけれど、今回は、キャストたちと監督の記者会見に通訳として参加。ロングリードの時には観られなかった完成作をやっと観ることができた。記者会見では、敵役のロキを演じたトム・ヒドルストンが撮影秘話などのエピソードを面白可笑しく語って笑わせてくれて楽しかった。あと、超個人的な趣味の問題になるけど、「THE WIRE/ザ・ワイヤー」のストリンガー・ベルことイドリス・エルバを生で観ることができたのも嬉しかった。
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3本目、「カウボーイ&エイリアン」は、映画未完成なこともあって、あまり口外してくれるな、と口止めされているので、記者会見にはお目当てのダニエル・クレイグ氏が参加していないのが、すんごく残念だったということだけ書いておこう。(また、超個人的趣味にはしってるし...)
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ジャンケット・ラッシュの最後は「ジェーン・エア」。もう何度となく映画化されているシャーロット・ブロンテの名作を、日本人とスウェーデン人のハーフでアメリカ生まれのケイリー・フクナガが映画化した作品で、フクナガ監督とミア・ワシコウスカ(ティム・バートン版「不思議の国のアリス」のアリス役)の2人をインタビューした仕事だったが、ハリウッドの派手さとは正反対な静かさが美しい作品だったことと、監督と主演女優を一緒に独占してインタビューできたことで、自分の聞きたかった事を思う存分聞けたのが嬉しい取材だった。
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