Wednesday, December 7, 2011

TERRA NOVA



スティーヴン・スピルバーグがプロデュースしている、今シーズン注目株の新ドラマ「Terra Nova」をやっと観始めた。

地球の汚染が進み、人類生存のために別の新天地を探していた未来の人々は、恐竜たちの住んでいた太古の昔にタイムトラベルすることによって、「歴史をやり直す」ことにする、というのが、SFドラマ「Terra Nova」の設定。

CGIの進歩で、最近ではTV番組でもかなりリアルなスペシャル・エフェクツが楽しめるようになったおかげで、恐竜出演が出血大サービスされている「Terra Nova」のようなドラマも成り立つことになったわけだけれど、TVドラマにせよ映画にせよ、やはり根っこはストーリーとキャラクターたち。
人類が生き延びるために、宇宙旅行して新天地を探すというこれまでのSF映画のパターンから脱却して、集団規模でタイムトラベルするという発想は面白いけれど、とにかく毎回のエピソードの展開がありきたり。「こうなるだろうな」と思った通りにストーリーが進むし、登場人物の間の台詞まで、「**って言うよ、きっと」と冗談半分に配偶者と話していたら本当にその通りになって、カウチからずり落ちそうになることもしばしば。登場人物の構成も、主人公、その妻、3人の子供(ティーンの息子と娘+小さい娘)に、テラノバ=新世界のリーダー(「アバター」と同じような役を演じている強面俳優、スティーブン・ラング)が中心で、そこに、息子と娘が恋愛対象になる女の子と青年が絡み、さらに妻の昔の同僚/恋人みたいな男が現れて、って、ジュラシックの時代に来てまで、いかにもありがちな恋愛関係、三角関係を持ち込まなくても良いだろうが、と突っ込みたくなるほどのキャラクター構成。

発想は新鮮だし、ビジュアル的にも良く出来ているんだけど、陳腐なストーリーやキャラクター設定をどうにかしてくれないと、そのうち、食傷気味になってしまいそうで、それがちょっと心配なドラマなのでありました。

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