Thursday, February 16, 2012

綜芸のポアント:まとめ

カスタムメイドのポアントで知られる綜芸のポアントについて先月レポートしましたが、その後、別のモデルも履いてみたりしたので、ここでちょっとまとめてみることにします。

最初に履いたモデル、ロイヤルは、1時間履き続けるとマメが出来てクラスの最後では痛くてつらくなってきたということで、テープを巻いたりしていろいろ試してみたけれど、ほとんど改善できなくてちょっと困りました。原因は、引き上げ不足でつま先に頼って立っているため、支えようとする指が曲がってそこが擦れてマメになるということのようでした。
最終的には引き上げがキチンと出来て踊れるようにならねばならないのですが、それが達成できるまでポアントで踊らないわけにはいかず、このマメ対策が課題になりました。

次に試してみたエリザベートというモデルのUカット(一番下の写真の左)は、ロイヤルより立ち位置が高くその分、つま先に重量がかからないとのことで(私は履いていないので感覚がわからないのですが、本人の言葉そのままを書くとそういうことだそうです)、ロイヤルよりはマメが出来ず、痛くないけれど、100%快適というわけではないという感想。

このマメ対策として、コットンを詰めてみたりしたのですが、それでも痛さは変わらず。そこでちょっと思いついたのが、これまでRクラスを履いていた時に使っていたジェルパッドを入れて履いてみるということでした。
綜芸のポアントは、注文しに行った際に店員さんから「ジェルパッドではなくて、カペジオのウレタンのパッドを使うこと」と指示されていたので、その通りにしていたのですが、そのパッドの調子がどうもイマイチの様子。そこで、綜芸さんには申し訳ないと思いつつ、ジェルパッドでロイヤルを履いてみたところ、「うん、キツキツだけど、つま先は痛くない」とのこと。でも、かさばるジェルパッドを入れて履くことを想定していない分、サイズが小さ過ぎるという問題が… そこで、さらに考えたのは薄手のジェルパッドのこと。これまで使っていたジェルパッドのメーカーからは薄手のジェルパッドも出ていて、それならカペジオのパッドよりクッションがあるけれど、それほどかさばらないのでサイズ的にも大丈夫なのではないかと。
それで、ロイヤルを履いてみたら、「うん、バッチリ!痛くなかったよ♪」。あ~~、良かった。
パッドのいろいろ↓

左がカペジオのパッド。真ん中が薄手のジェルパッド。右がRクラスなどで使ってきたジェルパッド。厚さが違うのがわかるでしょうか…?

これでマメ問題は解決し、めでたく痛さを感じずに履けるようになったわけですが、ロイヤルとエリザベートの違いは?と聞いたら、「ロイヤルは立ち位置が低いから、引き上げをサボっていると沈む感じがして、『あ、引き上げが出来てない、ヤバイ!』ということに気づきやすい。エリザベートも引き上げをちゃんとしないと駄目なのは同じだけど、ちゃんと履いていると甲がキレイに出て嬉しい」という感想。
なるほど、なるほど…
ということで、ロイヤルはポアント・クラスで履き、エリザベートはRクラスと交代させながら春の公演のリハーサルで履くというように、用途別(?)に履き分けすることにしました。
ポアントシューズ3足そろい踏み:左からRクラス、ロイヤル、エリザベート

断面を比較:左がロイヤル、右がRクラス(汚い底面をお見せしてスミマセン…)

ロイヤルの方がRクラスに比べ、底面の幅が狭いけれど厚みがある筒型をしている。娘曰く「だからサポート感があるんだと思う」
左はエリザベート、右はRクラス。エリザベートはさらに底面の幅が狭い。


薄手のジェルパッドを使うことでマメの問題も解決したので、めでたく2足目のエリザベート、Vカットにゴムとリボンを付けようと、娘に履かせてみたら「キツイっ!入らないよ~」
え????
だって、Uカットとサイズも木型も一緒だよ??なんで入らないの??
娘に依るとVカットはUカットよりワイズが狭いとのこと。確かに、こうやって並べてみると右のVカットの方が、ちょっと狭い。だから、足が先端まで入らないんだそう。

入らないポアントは履かせることはできないわけだけど、せっかくカスタムオーダーで作ったのに1回も履かないなんて悲しすぎる!と、諦めきれない母は、綜芸さんにメールで相談してみたら、すぐ翌日に返事をくれて「シューストレッチャーで広げるといいですよ」とのアドバイス。(綜芸さんに送り返せば送料はかかるけど広げてくれるそうですが、アメリカ-日本を往復する送料と時間を考えると自分でやった方がベターとのこと。納得)
ということで、今度はシューストレッチャーを探して、ネットで注文。たぶん来週中には届くから、足幅に合わせてシューズを広げて再挑戦することに。上手く広がって、履けるようになると良いんだけど…

理想的ポアントの追求は1日して成らず、なのであります。

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