Sunday, January 19, 2014

サマーインテンシブ オーディション その2

先週末に受けたヒューストン・バレエは残念ながら不合格の通知が来ました。
本人の感想が「受かっても受からなくても納得」という煮え切らないものだったので、ダメかもね、と思っていたら、案の定、でした。
普段の教室がバランシン・スクールであるのに対し、ヒューストンはロイヤル・スタイルの学校。そのスタイルの差に戸惑ったことが一番の敗因ではないかと話していました。
ど素人の私には、何がバランシンで何がロイヤルか、というのはハッキリは判らないのですが、ちょっとしたディテールが違うんだそうで、それを合わせようとするのに気を取られてしまったところがあったとか。

クヨクヨするのが嫌いで、済んだ事はあっさり流せる性格の人間である娘は、OK, let's move on!(はい、次、行こう〜!)というノリだったので、報せる私もラクではありました。

さて、今週末に受けたのは本命のPacific Northwest Ballet (PNB)。シアトルに在るバレエ団で、ニューヨーク・シティ・バレエ(NYCB)のようなバランシン・スタイルの踊りで知られている所です。


*参加人数と指導教師
ヒューストンと同じ12歳〜14歳という年齢分けでの受験者は60人。ヒューストンの70人よりはやや少なめといった感じですが、指導教師は、元NYCBのプリンシパルで、PNBのアーティスティック・ディレクター、ピーター・ボール氏(上の写真の真ん中下に写っているお方)1人だけだったので、2グループに分けることなく、60人全員で一度に受験。
バーは全員一緒に行い、センターは30人ずつ、2グループに分かれて踊ったそうです。

*オーディション自体の難易度
上述したようにPNBはバランシン・スタイルのバレエ団。オーディションを指導したボール氏もバランシンが創設したバレエ団であるNYCBの出身ということで、当然、オーディションのコンビネーションなどもバランシン・スタイルだったとのこと。普段、バランシン・スクールでレッスンを受けている娘にとって、これは有り難い事だったようで、1つ1つのパはおそらくPNBのオーディションの方がヒューストンのオーディションよりも高度だったかもしれないけれど、やり易さの点では断然、PNBの方がラクだったとか。
もちろん、今年初めてオーディションを受けてみたヒューストンに対し、PNBのオーディションにチャレンジするのはこれで3度目という慣れもあったのでしょう。

*参加者のレベル
参加者のレベルは、観た限りではヒューストンのオーディションに来ていた子たちとだいたい同じだったのではないかとのこと。実際、「あ、あの子、ヒューストンにも居た」と憶えていた子が数人居たそうな。
その中で、「この子、上手いなあ〜!絶対、受かるだろうな」と確信を持てるほど上手だった子はだいたい5人ぐらい。逆に、悪いけれど、見るからに「無理だろうなあ...」と思った子もだいたい5人ぐらい居たとのこと。

*娘の感想
上にも書いたように、踊り方のスタイルの点、今年で3度目のチャレンジだという事実から、ヒューストンよりもリラックスして受けられたとのこと。ただし、失敗したと思わなかった去年も一昨年も不合格だった事実を考えると、自信があるとは全く言えない様子。まあ、やるだけやって無理だったのなら仕方ないですよね...

*親の一言
PNBは、実は、娘が普段通っている教室でもオーディションを行うので、一昨年も昨年も普段の教室で受けたのですが、問題は、そのスケジュール。2月になってからなので、不合格になった場合、他のインテンシブのオーディションや申し込みがしにくくなるのです。そこで、車で2時間ほどかかるけれど、最寄りの会場よりも3週間早くオーディションが受けられる今回の会場を選びました。
娘のバレエ・クラスメイトたちは皆、自分たちの教室でオーディションを受けるだろうし、教室のコンディションやオーディションのためにピアノを弾いてくれるピアニストにも慣れ親しんでいるから、そういう意味では普段の教室で受けた方が良いのだろうけれど、タイミングの点で、今年は一足早くオーディションする会場で受けさせてみました。

それが吉と出るか、凶と出るか。今年も気持ちの落ち着かない“待ち”の期間がやって来ました ****sigh****

2 comments:

Nishigen said...

はじめまして。サマーインテンシブの情報を検索していてこちらにたどり着きました。

アイダホ在住なのですが、13歳の息子が去年初めてのサマーインテンシブに参加しました(PNB)。去年はPNBだけしか受けなかったのですが、今年はPNBに加えて、力試しにサンフランシスコバレエとSABも受けることにしました。

息子はロイヤルバレエが好きなのですが、J.B.さんのブログを読むまでは、ヒューストンバレエがロイヤルバレエのスタイルだとは知りませんでした。私はバレエに関しては素人なので、先生方にすすめられるままにオーディションを受ける学校を決めていましたが、もっと調べるべきでした…

今年もPNBに行くことに決まりましたが、これから息子と一緒にバレエ団についてリサーチをしていこうと思います。

お嬢さんのPNB合格をお祈りしています。

J.B. Ogihara said...

Nishigenさん、はじめまして。コメント、どうもありがとうございました。
息子さん、PNBのインテンシブにいらっしゃったとのこと。ブログでも書いたようにPNBは娘のドリームスクールなので、とても羨ましいです!
ヒューストン・バレエがロイヤル・スタイルだというのは、実は私もついこの間、知ったんですよ〜。教えてくれたのは、元ヒューストンバレエのソリストで引退後はヒューストン・アカデミーでも教えていたことのある娘のホームスタジオのディレクターなので間違いないと思います。
娘は逆にロイヤル・スタイルがピンとこなかったらしいです。(苦笑)私もバレエは素人なので、スタイルの差なんてあまりわからないのですが、踊る本人にはスタイルの違いって大きいようで...
御時間のある時にでも、またブログに遊びにきてくださいね!