Sunday, October 11, 2015

「オデッセイ」


リドリー・スコット監督、マット・デイモン主演の「オデッセイ」を試写で観た。

「オデッセイ」は、火星探索に出向いた宇宙飛行士チームが突然の嵐に遭遇した際、チームの1人が宇宙飛行船に戻りきれずに置き去りにされたものの、持ち前の知恵と強い意志で生き抜いていくという、シンプルなストーリーだが、“宇宙版ロビンソン・クルーソー”とでも呼べる主人公をマット・デイモンが好演。監督のリドリー・スコットによる熟達なる演出と、完璧なCGI、脇を支えるジェシカ・チャステイン、マイケル・ペーニャ、キウェテル・イジョフォー、ジェフ・ダニエルズの的確な演技で、実に上質なSFサスペンス映画に仕上がっている。

ちなみに、「オデッセイ」の予告編で、宇宙に置き去りにされたマット・デイモンを見た途端、「インターステラー」のことが思い出されて、「あらまー、マット君はまたまた宇宙に置き去りですか」とちょっと気の毒になった。ジェシカ・チェステインまで出ているし、こんなキャスティングして良いのだろうか、と思ったら、案の定LAタイムズ紙のインタビューでデイモンも「僕はリドリーに『惑星に取り残された人間を演じたばかりだから、それに続いて惑星に取り残された人間を演じる映画に出演するべきじゃないと思うんだけど』と言ったんだよ」と語っていて、やっぱり〜〜と思ったのでした。(それに対するスコット監督の返事が、「そんな事、憶えてる人間なんて居ないから大丈夫だってば!」だったというのにも笑ってしまったけれど)

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