Saturday, October 17, 2015

「ザ・ウォーク」


ロバート・ゼメキスの新作「ザ・ウォーク」を試写で観た。

フランスの大道芸人、フィリップ・プティが1974年8月にワールド・トレード・センターのツインタワーの屋上に渡したワイヤーを命綱無しで渡るという世紀の綱渡りは、アカデミー賞長編ドキュメンタリー賞を受賞したドキュメンタリー「マン・オン・ワイヤー」に記録されているが、その世紀の綱渡りをロバート・ゼメキスが劇映画に仕上げたのが「ザ・ウォーク」である。

「ザ・ウォーク」では、ジョセフ・ゴードン・レヴィットが演じるプティがいかにしてツインタワーで綱渡りをするかという大胆不敵なプロジェクトを実現させるかという戦略を練るところが丁寧に描かれているが、そのクライマックスは何といっても、ゼメキスが得意とするCG技術によって再現された綱渡りのシーンだろう。特に試写はIMAX 3Dのシアターで上映されたので、そのリアルさ、迫力はハンパではなかった。
ストーリーと台詞はやや型通りのところがあるのが残念だけれど、ゼメキスが地上400m以上の高さでの綱渡りを再現した映像を観るだけでも価値のある映画かもしれない。

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