12月から1月にかけて、アメリカのTVドラマは新しいエピソードをあまり作ってくれない。なので、録りためていた番組もバラエティが少なくなってしまうので、気まぐれに思いついて前々から興味を持っていた「Dexter」(日本TV放映題「デクスター~警察官は殺人鬼」)のDVDを図書館から借りてきた。
「デクスター」の主役は、デクスター・モーガン。マイアミ市警に務める血液のスペシャリストで、殺人現場に行って血の飛び散り方、残り方から、殺人の状況を推測する。(なので、日本公開タイトルの「警察官」とはちょっと違う。CSI=科学捜査班のメンバーに近い位置づけで、強いて言えば「刑事」ということになるだろう。)
デクスターは、警察官の父親が居る家庭に養子に入った生い立ちを持つが、幼い頃から殺害の衝動が強く、猫などの小動物を殺しては快感を得ていた。それを観た父親が、このままでは息子が連続殺人犯になると看破し、息子の殺害の衝動を正義のために利用するよう彼を誘導・教育していく。
そうやって、デクスターは正義の裁きから逃れることのできた唾棄すべき人間たちを密かに処刑していく。
主演のマイケル・C・ホールは、「シックス・フィート・アンダー」で葬儀屋の次男でゲイのデヴィッド・フィッシャーを演じて大ブレイクした俳優だが、「デクスター」でも、ちょっとマット・デイモン風のルックスだが中身はハンニバル・レクター、みたいなキャラを好演。ハマリ役だけれど、この人、将来、フツーの人の役が出来なくなるんじゃないかと、他人事だけど心配になったりして。
私はシリアル・キラーものが元々大好きなのだけれど、そういうのがあまり得意ではない配偶者は、最初、このドラマを観るのに及び腰だった。でも、実際に観てみたら、単なるグロテスクなシリアル・キラーものではなくて、ブラックなユーモアたっぷりの台詞、個性的な登場人物に加え、血液スペシャリストのデクスターが追う“正規”の事件と、殺人衝動を抑えられないサイコなデクスターが追う“裏の”事件とを並行させて描きつつ、デクスターに知の挑戦をしかけてくるアイス・トラック・キラーなるシリアル・キラーの話が絡まる複層構成になっていて全く飽きさせないドラマであることがわかり、夫婦でハマることに…
そんなわけで、現在、シーズン1のディスク2を図書館にリクエスト中であります。
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