Tuesday, October 2, 2012

R.I.P. Yvonne...


先週末の9月29日、娘のバレエ学校Westside BalletのDirector(校長先生)、イヴォンヌ・モンジーが亡くなった。享年93。

イヴォンヌは、1919年9月、南アフリカ生まれ。
7歳でバレエを始め、16歳の時にイギリスに渡って本格的にバレエを学び、最初はバレエ・リュスのレオニード・マシーンに見出され、次いでニューヨーク・シティ・バレエが出来る時に創始者のジョージ・バランシンに乞われてNYCBに入団。バランシン振り付けによる「放蕩息子」のサイレーン(上の写真)や「くるみ割り人形」のスパニッシュなど、長身好みのバランシンにぴったりのグラマラスな役が得意だったという。

現役のバレリーナを引退した後、1967年に、ロイヤル・バレエ出身のローズマリー・ヴァラリと2人でWestside Balletを創立。以降、45年間に渡って、出身バレエ団のニューヨーク・シティ・バレエはもちろん、アメリカン・バレエ・シアター、サンフランシスコ・バレエ、パシフィック・ノースウェスト・バレエ、ボリショイなどなど、国内外の有名バレエ団に卒業生を送り出し続けてきた。
Westside Balletの教師たちも、そのほとんどがイヴォンヌの教え子たちである。

イヴォンヌは、92歳だった今年の6月まで、週2回、最上級クラスを教えて来た。若い時にバレエで鍛えてあると、こんなにも美しく歳を重ねることができるのかと思わせられる優雅な姿には誰でもが感嘆の視線をおくっていたものだった。

80年以上に渡ってバレエ一筋で生きてきたイヴォンヌ。こんなアーティストに出会えて、娘も私も本当に幸せだったと思う。


イヴォンヌの訃報を伝えるニューヨークタイムズ紙の記事:
http://www.nytimes.com/2012/10/03/arts/dance/yvonne-mounsey-city-ballet-dancer-and-a-teacher-dies-at-93.html

10月3日になってようやく出たロサンゼルスタイムズ紙の記事:
http://www.latimes.com/news/obituaries/la-me-yvonne-mounsey-20121003,0,6481265.story

イヴォンヌについてのドキュメンタリー映像


2 comments:

mia said...

先日のリサイタルの時にお見かけした方でしょうか?
凛としたうしろ姿が、とても印象的だったのを憶えています
ご冥福をお祈りします

J.B. Ogihara said...

miaさん、
リンクを貼った動画を御覧いただけると同一人物かどうか、わかるかと。
やっぱりプロのバレリーナをしていた人って、年齢を重ねてもカッコイイ人が多いんですよ。とにかく姿勢が違いますからねえ。
でも、イヴォンヌ指揮下の最後のリサイタルを観ていただくことができて、良かったです。