Thursday, May 17, 2012

Expo Lineでダウンタウンに行ってみる

4月28日に、ようやく一部がオープンしたダウンタウン・ロサンゼルスから西に延びるExpo Line。ずっと乗ってみたいと思っていたのですが、ちょうど子供の日本の教科書(日本国民だったら海外に住んでいても日本の小中学校用の教科書は無料でもらえる)をダウンタウンの日本国総領事館まで取りに行かねばならなかったので、乗ってみることにしました。

車社会のロサンゼルス、車で移動するのが一番効率良くかつ安い、はずなのですが、ダウンタウンに関してはビミョ-。なぜかというと駐車料金が他の場所に比べて格段に高いから。
私も、総領事館に行く時は、パーキングメーターの空きが見つかればそこに停めるけれど、そうでなければ、30分でも5ドルという法外な料金の駐車場を利用せざるを得ないので、ダウンタウンに行かねばならないことがあるとユーウツな気持ちになるのが常でした。
なので、Expo Lineの開通は私にとって待望の朗報。基本的に車を運転するより、ノンビリ電車に揺られていく方が好きなこともあって、ワクワク気分でExpo Line初体験に臨みました。

電車に乗ると言っても、家から歩いて行ける所に駅があるなんてことは、アメリカではまず無くて、例えばサンフランシスコのBARTという鉄道システムでも、駅には必ず駐車場が付いている。
ここに車を停めて駅へ。
まずは乗車券(1路線全区画均一の$1.50。2路線以上乗り継いで往復する場合は、$5の1日券の方がお得)を買う。

券売機はかなり単純な造り。日本だと、すごく細かく料金体系が分かれているけど、アメリカでは一律が多いのは、そういう細かい料金体系に対応できるだけの券売機が作れないからではないかと常々思っています。(苦笑)
私が乗車した、La Cienega駅。高架になっている。乗車券売り場から、ここまで何のゲートも無し。これだと簡単に無賃乗車できてしまう。もしかしたら、乗っていた客のほとんどが乗車券無しで乗っていたりして??ニューヨークの地下鉄はトークンを買って、それを入れないとゲートを通れないようになっているけれど、LAのはおおらかというか、ずぼらというか…
車内の様子。座席の配置や素材が日本の電車とは全然違う。サンフランシスコのBARTやニューヨークの地下鉄もこんな感じだったので、これがアメリカの電車の個性なのね、と納得していたら…
日本製でしたあ。(笑)しかも、1989年製。1989年にはLAに通勤電車なんて存在しなかったので、もしかしたらBARTで使っていた車両を流用した可能性も?と思ったり。20年以上落ちの車両を使ったりして、経費節減を図っているのかもしれない。

Expo Lineは道路と同じレベルに線路が敷いてある区画もあって、まるで路面電車みたい。
でも、踏み切りなんかは日本のとあまり変わらないかな?
線路の脇にはパームツリー、というところはいかにもLAですね。
我が母校USCにもExpo Lineで行けます。♪
終点に向かうところで線路は地下に潜るので、終点のMetro Center/7th Streetのたたずまいは、何となくニューヨークの地下鉄風。
でも、途中の駅の中には、小田急線の各駅停車が停まる駅にありそうな雰囲気を持ってる駅もあったりして。(違うか-笑)
終点のMetro Centerから、日本国総領事館までは1km弱、歩いて15分~20分ぐらい。
久しぶりに行ったロサンゼルスのダウンタウン。今日は駐車時間=料金を気にする必要も無かったので、領事館からの帰りにロサンゼルス・セントラル・ライブラリーに立ち寄って、日本語の本を2冊ばかり借りて来ました。

走る電車の車窓から観るロサンゼルスは、車を運転する時に観る景色とはまた違った表情があって、別の街に来たみたい。ちょっとした旅行者気分を味わえた「旅」でした。

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