Sunday, February 17, 2013

我が家がハマった「SHERLOCK」


遅ればせながら、イギリスBBCの人気ドラマ・シリーズ、「SHERLOCK(シャーロック)」を観始めた。
アメリカ版の「Elementary」は、開始時の9月から観始めていたけれど、イギリス人の友人が「絶対オリジナルの方が良いはず!」と言い切るので、どれ、それでは観てみるかということで、図書館からDVDをゲット。Presidents' Dayとやらの祝日で4連休になる今週末の土曜日に親子3人で観てみた。

結果、家族全員がハマってしまった。

「SHERLOCK」は、現代のロンドンを舞台に、エキセントリックな探偵、シャーロック・ホームズが、スコットランド・ヤードの「コンサルタント」として難事件を解決していくという設定になっているが、まず、ホームズ役のベネディクト・カンバーバッチが素晴らしい。これまで映像化されたホームズは、ジェレミー・ブレットにしてもロバート・ダウニー・Jr.にしても、それぞれエキセントリックなホームズを創り出すことに成功しているが、人間業とは思えないほどの知力と思考速度を瞳のきらめき一つで体現することが出来ているのはカンバーバッチだけではないかと思う。何とかと天才は紙一重と言うが、そういう一歩間違えたら危ないヒト、というホームズの危うい魅力もたっぷり。
それと、相棒役のジョン・ワトソンを演じるマーティン・フリーマンも良い。これまでのホームズもののワトソン博士は、エキセントリックなホームズの陰に隠れているかのように影の薄いキャラが多かったが、フリーマンのワトソンはホームズ同様、「自分のルームメイトになろうという人間なんて居るわけない」と言わせるような、ちょっと偏屈な人物として描かれており、ホームズとの相性が抜群なのが初回エピソードから判って、ワクワクさせられる。

ドラマの作りも、従来の犯罪ものに比べ、随所に工夫がみられるのが嬉しい。
例えば、ホームズの思考が画面に字幕になって出るところ。フツーの犯罪ドラマだと、捜査する刑事がいちいち自分の考えている事を台詞にしてしゃべる。そうでもしないと視聴者に、何が起きているのか、判らないから仕方が無いのではあろうが、現実ではまずそうはならないだろうから、いかにも視聴者に説明しているようで興ざめになることも多い。「SHERLOCK」のクリエイターもそう考えたのかどうかはわからないが、ホームズが犯罪現場で被害者の衣服などを調べている際に、「ふむ、ネックレスとブレスレットはピカピカだが、指輪はくすんでいる。それと、服が湿っているね...」などとは言わせずに、ホームズがアクセサリーを手に取ると「shiny」とか「dirty」といった言葉が出て、衣服のあちこちに触るたびに「wet」などという単語が画面に出る。マンガのような手法と言えば言えなくないが、文字の出方も洗練されていて洒落ている。

こういう賢いドラマは観ていて本当に楽しい。
難を言えば、カンバーバッチ演じるホームズが頭の回転に合わせるかのような早口で、しかも英国なまりで話すものだから、台詞が聴き取れないことも多く、何度もリワインドしなければならず、最終的には英語の字幕を付けて観なければならないこと。まあ、それもキャラに合わせればそうならざるを得ない演出の一部なので、楽しむしかないのだけれど。

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