Thursday, July 2, 2015
「ターミネーター:新起動/ジェニシス」
「ターミネーター」シリーズ最新作、「ターミネーター:新起動/ジェニシス」の試写を観に行く。
「ターミネーター」シリーズは、ジェームズ・キャメロンが監督した第1作、第2作があって、一応、それに続く形でジョナサン・モストウの「3」が製作された後、リブートのような形でマックGの「4」が製作されてきた。(リブート版の「4」の原題は「Terminator Salvation」で、1〜3とは差別化されている。)
さらに、「4」が公開される直前に、「ターミネーター サラ・コナー・クロニクル」などというTVドラマまで放映された。
そういう経緯があるので、「ジェニシス」は、オリジナル版の系列には入らないし、かといってリブートの続編でもないし、一体全体何物??という位置づけになっている。(メディアによっては、re-imagingなどという意味が解るようで解らない呼称を使っているものもあったけれど。)
という正体不明(?)の「ターミネーター」が「ジェネシス」なわけなんだけれど、その中身もかなり怪しい(笑)。
「ジェネシス」は、元祖「ターミネーター」と同じ、2029年の地球から始まる。マシーンが人類を滅亡寸前まで追い込んでいる近未来。少年カイル・リースは、マシーンが地球を征服する前の世界を知らずに育ってきた。カイルは両親を失い、ターミネーターに殺される寸前に人類の救世主、ジョン・コナーに救われる。天性のリーダーであるジョンは遂にマシーンに勝利するかと思われたが、マシーンが最後の戦略としてジョンの母親サラを殺してジョンが生まれないようにすべく殺人マシーン、ターミネーターをタイムマシーンで過去に送り込んだことを知り、自分の右腕に成長したカイルを過去に送ってサラを守らせようとするが...
スカイネットが過去に送り込む殺人マシーンのターミネーターは、84年版の「ターミネーター」のシュワちゃんをCGIで作り上げたものなんだけど、それが到着するシーンは84年版とまるで同じに再現。ゴミ処理場でクレーンを操作するオッサンが太った黒人で、「What the hell?」と言う台詞まで一緒なのは笑っちゃったんだけど、「こんなディテールまで一緒にするってことは、ガス・ヴァン・サントの『サイコ』みたいな映画になっちゃうわけ??」と思って観ていたら、アレ?アレレレ?という事になりまして〜〜〜
後は観てのお楽しみ。
個人的には、そこそこ楽しめる映画だったし、「ターミネーター」のフランチャイズ作品の中では、「1」や「2」にはかなわないけど、「3」や「4」とは同程度の出来だと思った。
が、アメリカの評論家たちは相当辛口。ロトゥントマトズでは、フランチャイズ5作品の中で最低スコアが付けられていて、ちょっと気の毒になりました。まあ、時間軸の点とかが「は?え?え?」となっちゃう所も多かったので、評論家たちの言い分も確かに当たってはいるんだけどね。
まあ、「ターミネーター」なんてこれまで観たこと無い、という人はスルーしても全然問題無い作品だと思うけれど、これまでの「ターミネーター」は全部観たという人は、とりあえず一見しておいても損はないかなあ、と思いました。
*いつもは、最後に予告編動画のリンクを貼っておくのですが、この映画に限ってはかなりネタばれしているので、予告編は観ないで本編を観ることをオススメします。
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