Thursday, September 11, 2008

TRUE BLOOD



今年の9月の新シーズンで楽しみにしていたドラマの1本、「シックス・フィート・アンダー」のクリエイター、アラン・ボールによるヴァンパイア・ミステリー、「TRUE BLOOD」を観た。
「TRUE BLOOD」は、シャーレイン・ハリスのスーキー・スタックハウスをヒロインとするヴァンパイア小説のTVドラマ化で、「ピアノ・レッスン」のアンナ・パキンがスーキーに扮している。

舞台は、ルイジアナ州の片田舎。バーに勤めるスーキーは、他人の考えていることが読めてしまうという特殊能力を持っている。或る夜、スーキーが働いているバーに明らかにヴァンパイアだと思われる男がふらりと訪れる。このドラマの舞台になる時代では、日本人(!)が“True Blood”という合成血液を発明し、ヴァンパイアたちは人間の血を吸って生きていかなくても済むため、人間たちと共存するに至っていた。(それでも、ヴァンパイアたちは人間社会では疎まれる存在で、このあたりは、人間が持つマイノリティ-ある時は黒人であり、ある時はユダヤ人、ある時は東洋人だったりする-を排斥する傾向が象徴的に描かれていて興味深い。)

“ビル”と名乗るヴァンパイア(スーキー曰く「ヴァンパイアがビルなんて名前なわけ?!アントワーヌとかそういう名前じゃなくてビルなの?!」)には不思議な魅力があって、何より彼の心を読めないという事実にショックを受けたスーキーは、急速にこの173歳のヴァンパイアに惹かれていくのだが...

といったところがパイロット・エピソードの粗筋だが、今後は、スーキーとビルの話が中心となり、スーキーの弟で、夜な夜な違う女性とベッドインして日々をおくる弟のジェイソンが一夜を過ごしたばかりの女性が翌朝、死体で発見されるといった殺人事件が絡んで展開していきそう。
パイロット・エピソードは、まあ、そこそこ楽しめたし、気にくわないところも無かったので(強いて言えば、ヴァンパイアのビル役を演じるイギリス人俳優スティーヴン・モイヤーが、アングルと照明の具合によって、時々、大病して痩せてやつれたような若き日のアーノルド・シュワルツェネッガーのように見えないこともないのが気になる...)、これからも、しばらくは観続けていこうと思っている。

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