Wednesday, February 2, 2011

「白鳥の湖」ブーム?



今日のロサンゼルス・タイムズ紙に、ニューヨーク・シティ・バレエをはじめとしたバレエ団の「白鳥の湖」の公演チケットが、前例が無いぐらい売れているというニュースが載っていた。この現象、ナタリー・ポートマンが主演女優賞オスカーの有力候補になっている「ブラック・スワン」の影響するところが大きいのでは?と書かれていたけれど、そうだとしたら嬉しいことだ。

バレエは、ニューヨーク市以外のアメリカでは、“瀕死の白鳥”ならぬ“瀕死の芸術”になりつつある。
それが顕著なのは、ここロサンゼルス。映画文化が強過ぎるせいか、バレエはもちろん、舞台文化がなかなか育たない。ニューヨーカーたちのように、気軽にバレエを観に行くという習慣が根付かないのだ。ニューヨークには、「ブラック・スワン」に登場するバレエ団のモデルになったニューヨーク・シティ・バレエ、アメリカン・バレエ・シアター、アルヴィン・エイリー、ダンス・オブ・ハーレムと、ちょっと思いつくだけでも世界に通用する一流どころのバレエ団がこんなにあるのに、ロサンゼルスには、2006年に「くるみ割り人形」でデビューした新米のロサンゼルス・バレエがあるのみ。しかも、このロサンゼルス・バレエ、ダウンタウンにあるディズニー・ホールやミュージック・ホールといったA級のシアターをホームグランドにすることができず、LA郊外のオレンジカウンティや大学内のシアターであるUCLAのロイスホールといった一級下がったシアターで、しかも生のオーケストラではなく録音で踊らざるを得ないという屈辱的な待遇を受けているのである。

「ブラック・スワン」一作で、そんな文化が変わるとは思えないけれど、これがきっかけになって、より多くの人たちがバレエにもっと興味を持ってくれたら、映画とバレエ、両方大好きな私としては、とっても嬉しいです。

余談だけど、娘のバレエ学校の春の公演で、上級クラスの生徒たちが踊る古典バレエが「白鳥の湖」の一場面になるという噂が...
この際、「白鳥の湖」ブームに乗ってしまえ〜〜〜〜!(笑)

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