Monday, February 11, 2013

気分を新たに

今年もPNBのオーディションは不合格。オーディション会場は全米24箇所、おそらく2500人前後が受けて、そのうち多分200人ぐらいしか合格させないという狭き門だということは判っていたので、本人も「残念だけど仕方ないね」という気持ちだったようで、それほど落ち込んでいないのが救いです。
5月18日に予定されている春の公演のリハーサルが不合格通知をもらった直後に始まったので、新たな頑張る目標が出来たのもラッキーでした。

今年の春公演は、去年の9月に亡くなったイヴォンヌ校長先生へのオマージュということで、イヴォンヌ先生の師匠であるジョージ・バランシン作品や、イヴォンヌ先生が振り付けた作品を多く上演することになった様子。
上演する演目は全部決まってはいないのだけれど、とりあえず娘が踊ることになったのは、イヴォンヌ先生がセルゲイ・プロコフィエフの「古典交響曲第1番」を使って、バランシン・スタイルで振り付けた「Classical Symphony」。そしてジャズダンスのクラスの演目としては、ボブ・フォッシーの「スイート・チャリティ」の中の「リッチマンズ・フラグ」を踊ることに。(プロコフィエフの方は当然、ポアントシューズの踊りで、フォッシーの方はキャラクターシューズというヒールが太めのハイヒールのような靴を履いて踊ります。)

プロコフィエフの「古典交響曲第1番」(英語の通称はそのまんま、Classical Symphony)は、4つのセグメントから成っており、イヴォンヌ先生もそれぞれ趣の違うバレエを振り付けている。最初の踊りは、中ぐらいのテンポで堂々とした曲風に合わせて、左右に4人ずつ8人と真ん中のソロのダンサーが1人、計9人で踊られる。2番目の踊りは、ゆったりとしたテンポに合わせ、6人のダンサーが登場。途中から男女のダンサーが登場してパドドゥを踊る。3番目は、9人のダンサーが登場するが、そのうちの1人が“はみだしっ子”的で、何を踊っても周りと合わない。最後はふてくされて座り込むといったユーモラスな振付でとってもキュート。フィナーレを飾る4番目の踊りは、いかにもバランシンといった速いテンポで踊られ、真ん中でソロを踊るダンサーは12回(確か12回ぐらいだと思ったけど16回だったかも?)のフェッテをこなさなければならない。
娘の属するレベル6と最上級生のレベル7の出演者は、25人。このうち、誰がどのセグメントを踊ることになるかはまだ決まっていないそうで、とりあえず全員で1番目の振付を途中まで習ったとのこと。

「スイート・チャリティ」は、ジャズダンスのレベルCとD(Dが最上級クラス)の生徒が踊ることになっている。踊る人数は、多分20人〜30人ぐらい?これまた、役やポジションは決まっておらず、とりあえず全員が頻繁に登場するステップなどを習ったとのこと。
「リッチマンズ・フラグ」は、男女のダンサーによって踊られる踊りなので、全員女子の生徒たちのうち、何人かは男性役になりそう。娘は、その中で一番背が高いので、去年のジャズ「Sing, Sing, Sing」に続く男役になりそうで、ちょっとぼやいています。
「リッチマンズ・フラグ」はいかにも、60年代っぽいポップな衣装がとってもカッコ良くて、観るのをとっても楽しみにしている演目。
⬇は、シャーリー・マクレーンがチャリティ役を演じた1968年製作の映画版の「リッチマンズ・フラグ」。たまたま我が家にDVDがあったので、娘はさっそく研究しておりました。



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