Saturday, June 4, 2011

X-MEN First Class



「X-MEN First Class」の試写を観に行く。

「X-MEN First Class」は、ブライアン・シンガーが撮った最初の「X-MEN」のいわゆるプリクゥエルにあたる作品で、ミュータントたちがいかにして、X-MENと呼ばれる集団を形成したか、プロフェッサーXとマグニートーにはどういう因縁があるのか、などなどが解き明かされていく。

とは言っても、これまでの「X-MEN」シリーズには出て来なかったキャラもたくさん出てくるので、コミック版に全くなじみの無い私などには、脇っぽいキャラはちょっとどーでも良い感があったのが残念。
それでも、最後まできちんと楽しめたのは、ひとえに主演の後にプロフェッサーXになるチャールズ役のジェームズ・マカヴォイと後にマグニートーと呼ばれるエリック役のマイケル・ファスベンダーの存在感ゆえではないかと思う。特にファスべンダーは、ちょっと気になる存在。最初に彼を観たのは「イングロリアス・バスターズ」で、非常に軍服が似合う俳優だという印象を受けた。次に観たのは、先月、監督と主演女優をインタビューした「ジェーン・エア」のロード・ロチェスター。これまた、19世紀のイギリスの貴族の格好がピッタリ。ローレンス・オリヴィエを思い出させる憂いをたたえた瞳が、何ともいえず、ジェーンでなくてもこれは惹かれるわ。。。と頭の中でつぶやいてしまった。ファスベンダー本人は、父親がドイツ人で母親がアイルランド人で、ドイツ生まれでイギリス育ちの彼は、英語もドイツ語も流暢に話せ、「イングロリアス・バスターズ」での、ドイツ人のふりをするイギリス人将校の役はピッタリだった。
俳優でもう1人特筆しておきたいのは、ケヴィン・ベーコン。この人がこういう役をねええ、というキャスティング。それにしても、彼、もう52歳なんですね。うまく歳をとっていると感心。

「X-MEN First Class」でイマイチだと思ったところは、コミックの映画化ということなので仕方ないとは承知していても、SFXがあまりもリアリティに乏しすぎて興ざめしてしまうシークエンスがけっこうあったこと。「バットマン」シリーズのクリス・ノーランぐらい徹底して作り込んでくれたら、もうちょっと印象が違ったかもしれないというのが正直なところ。

あと、「X-MEN」を観た人だったら、確実にニヤリとさせられるカメオ出演が2人あるので、お楽しみに。

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