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「Awake(日本放映題名:アウェイク~引き裂かれた現実)」は、midseasonと呼ばれる9月~5月のシーズン途中で始まったドラマ。ドラマ版「インセプション」だという前評判だったので、興味津々で観始めた。
「アウェイク」の主人公は刑事のマイケル・ブリテン。冒頭、彼が自動車事故に遭い、自分と妻は助かったものの一人息子を失ったことがわかるが、マイケルが一晩寝て目を覚ましてみると、死んだのは息子ではなく妻の方だったことを知る。ところが、翌朝起きてみると、死んだのはやはり息子で妻は生きている。マイケルは、次第に自分が2つの「現実」の中を順に行き来していることがわかってくる。妻が生きている世界でも、息子が生きている世界でも、事故がトラウマになっているということで精神分析医にかかっているが、どちらのドクターも自分と話しているこの世界が現実であり、もう1つの「現実」は彼の願望を反映した夢に過ぎないと主張するが…
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マイケルと妻のハンナは息子レックスを失うが…
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マイケルは、もう1つの「現実」でレックスと共にハンナの葬儀に参列する。
「アウェイク」は、2つの「現実」に混乱させられながらも、妻も息子もそれぞれの「現実」で生きているような生活に次第に慣れ、もしどちらかが夢だとしたら、その夢から醒めたくないと思う主人公の心境を描くと同時に、主人公が刑事という設定ゆえ、毎回、解決しなければならない事件に遭遇するという、最近流行っている続き物とエピソード物のハイブリッドのような構成に仕上がっている。
観ている方も最初は主人公同様、いったいどちらの「現実」の話が展開しているのか、戸惑うことも多かったが、すぐに妻が生きている方の「現実」は赤っぽい色を基調とした温かみのある映像になっているのに対し、息子が生きている方の「現実」は青ざめた色を基調とした冷たいトーンの映像になっているので、どちらの「現実」の話なのかすぐに判るようになるという工夫が成されている。
マイケルを演じるジェイソン・アイザックスは、「ハリー・ポッター」シリーズのルシウス・マルフォイをはじめとして、悪役を演じることが多いイギリス人俳優だが、ここでは2つの「現実」に戸惑いながらも刑事としての職をまっとうするよう努める硬派の男を演じていて好感が持てる。(だいたい、こういう爬虫類顔が好きなので~笑)
マイケルが2つの「現実」を行き来することによって事件を解決したりすることもあったりして、なかなか面白いドラマシリーズになりつつあるが、既に第2話で、そもそもの自動車事故に何かの謎が隠されていることが示唆されており、今後の展開が楽しみ。
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