Sunday, August 28, 2011

2011夏のバレエ・レッスン 総括


<<エドガー・ドガ、「バレエ・リハーサル」>>




きちんとしたバレエ・スタジオでバレエを習い始めて、この9月でちょうど満5年を迎える娘だが、今年の夏は、4カ所、4グループの先生からバレエ・レッスンを受ける機会があったので、ここで総括してみることにする。(レッスンを受けた娘本人の評価も付け加えてみました。)

6月20日〜7月9日:スタジオP(東京)
2007年から、東京に帰省している夏の間だけクラスを取らせていただいているスタジオPのレッスンも、今年で5年目。昨年に引き続き、おさらい会を控えているということで、普通にバー・レッスンした後は、各自、課されているバリエーションを踊るというレッスン内容になっていたので、娘も「眠れる森の美女」から「夾竹桃の精」をポアントにて踊らせてもらう。
バー・レッスンは、これまで同様、姿勢や足の位置など、基礎の基礎をきちんと直してもらえるのでありがたい。
バリエーションのレッスン中は、待ち時間が長い一方で、かなりの種類のバリエーションの振り付けを観られるので、勉強になる。
ただ、欲を言えば、アダージオを1つぐらいセンターでレッスンしてもらえたら、もっと理想的だったかもしれないが、そうするとただでさえ1時間半から2時間に延長されているレッスン時間をさらに延ばすことになるので、無理なのでしょう。
娘の評価:B+

7月11日〜29日:Wバレエ(ロサンゼルス)
普段、通っているホームスクールのサマーコース。今年は、後述するNew York City Balletの付属校、School of American Ballet(SAB)のワークショップに会場を貸す関係上、今年は、1セッションが例年の4週間から3週間へと短縮された。1/4削られただけだと思ったが、最終日に披露されたミニ発表会を観て、削られた1週間というのはけっこう大きかったのではないかと思わされたのは残念。
カリキュラムは、バレエ・テクニックが毎日(月〜金)、ポアントが週2回、ジャズが週3回、フラメンコが週2回、モダンが週1回、ピラティスが週2回、マイムが週1回。その他に、最終日のミニ発表会に向けての、バレエ・リハーサル、ジャズ・リハーサルの時間がある。時間的には平日の11時から4時、または4時半まで。
このサマーコース、去年、初めて受講して、普段は取っていないジャズを取ったりしたのが楽しかったので、今年も是非!取りたい!と言われたから仕方なく、日本の滞在をわずか3週間にしてLAに戻って来たものの、今年は、初めてだった去年のような新鮮さは失せ、さらに、3週間に短縮されたため、ミニ発表会の演目も振り付けが非常にシンプルな「ラ・バヤデール」の「影の王国」を習わされたということで、ちょっと不満が残ったようだった。
去年同様、一番楽しかったのはジャズのクラスで、発表会でも、ジャズの演目が一番楽しそうだった。
ちなみに、サマーコースの御値段は3週間で900ドル(約7万円)、1日5時間スタジオに居て60ドル(約4620円)だから、かなりリーズナブル。
娘の評価:B−

8月1日〜12日:SAB: Los Angeles Workshop for Young Dancers
SABのワークショップについては、先にブログで簡単な感想を書いたが、いつもとは違う先生に習うことで緊張感が生まれ、さらに普段のレッスンより難しめのルーティンをこなさねばならないということで集中力が養えたと共に、他所のスタジオから来た上手い生徒たちと一緒にレッスンしたことも大いに刺激になったようだった。
欲を言えば、クラスのサイズ(23人)が、もう少し小さめで、かつ、先生がもう少しまんべんなく注意したり、直しを入れてくれたなら、理想的なレッスンになっていたと思う。
娘の評価:A−

8月22日〜26日:E先生による少人数のサマーワークショップ
ホームスクールの仲良しクラスメイトに誘われて、14日の日曜日、彼女が母親と一緒にレッスンを受けることがあるというE先生のレッスンを試しに受講。小さいスタジオながら、10人ぐらいの大人(年齢は推定20代〜50代という幅広さ)に交じって11歳児が2人レッスンを受けるという形になったが、足の位置から姿勢、手の挙げ方などかなり細かく指導してくれて、普段、緩めのレッスンを受けて来た娘にとっては非常に良い経験になった。そのE先生は、その次の週から2週間、月〜金で少人数のワークショップを開くということだったので、2週目の1週間、受けさせてもらうことにした。
E先生はロシア出身の30代(多分)の男性バレエダンサー。Tシャツにジーンズにスニーカーという、およそバレエ教師らしからぬ格好で教えるのだが、レッスン内容はけっこうハードコア。「そんな5番じゃ全然だめだ」、「腕は高く、もっと高く!」、「ピルエットの時に猫背になってるぞ!」と注意が飛ぶこと、飛ぶこと。
そんな調子で2時間半(最後の15分間はストレッチ)。生徒は4人だったが、うち2人は50代とおぼしき中年のオバさん。自然、先生の目は娘と、ロサンゼルス・バレエに通う高校生との2人に集中しがちになるのも、或る意味、ラッキー。でも、娘にはかなりキツいレッスンだったようで、「フルに2週間続けてたら死んでたかも〜〜〜」だって。それでも、何度か「11歳にしては悪くないな」と言われたり、「Good!」という言葉もかけてもらったとのことで、それなりに達成感があったようだった。
ちなみに、このE先生のワークショップ、5日間で350ドル(約2万7000円)。1日(2時間半)に直すと70ドルで、最初は、ちょっと高いかも?と思ったけど、SABのワークショップが、23人のクラスで1日(3時間)で100ドルだったことを考えると、4人のクラスで2時間半が70ドルというのは、かなりお得な値段だったと思う。
娘の評価:A+

ということで、日本のスタジオPでは、週4回通うという、普段と同じペースだったが、ホームスクール、SAB、E先生と、月〜金で毎日踊ったのが、合計6週間。11週間の長さの夏休みのうち、半分以上の期間で、週5日、バレエ・レッスンを受けた形になる。
その成果が、来月6日から始まるレッスンでちゃんと反映されていることを願いたいものです。

No comments: