Monday, July 9, 2012

ソーキンも筆の誤り?:THE NEWSROOM


「ソーシャル・ネットワーク」でアカデミー賞を受賞したアーロン・ソーキンがHBOと組んでサマーシーズンに放映開始した「The Newsroom」を観ている。

「The Newsroom」のストーリーの舞台となるのは、ニューヨークにある架空のケーブル局ACN(Atlantic Cable News)。CNNをライバル視しているニュース専門ケーブルステーションである。
主役は、「ニュース・ナイト」という報道番組のアンカー兼編集主幹を務めるウィル・マカヴォイ(ジェフ・ダニエルズ)。中道保守派のウィルは「誰に対しても嫌な事は言わない」アンカーとして定評があったが、大学で行われたパネルディスカッションにゲストとして参加中、突然キレてアメリカという国に対する不満をぶちまけ、神経衰弱になったとして休暇を取らされる。
数週間後、職場に復帰してみると、自分の番組を担当していたプロデューサーは新番組の担当になり、新しいプロデューサーにはかつての恋人マッケンジー(エミリー・モーティマー)が務めることになって現場は気まずい雰囲気に...

こんな調子で始まる初回エピソードは、BPのメキシコ湾原油流出事故の報道をめぐって一気にエキサイティングな展開を見せ、「これは期待できるドラマになりそう♪」と思って楽しみにしていたのだが、第2話は、登場人物たちがどうでも良い内容の会話を延々と交わす、無理やりコミカルな展開にする、頭の良いはずの登場人物がどう見ても単細胞的な行為だとしか思えない行動を取る、TVドラマだということを差し引いても観ているこっちが気恥ずかしくなるようなクサイ言葉を並び立てる、と、頭の悪い脚本家が書いたような出来のドラマになっていてビックリ。
アーロン・ソーキン、どうしちゃったんでしょう?

まあ、TVサイトの視聴者のレビューでは、第1話が10点満点の8.2点、第2話が7.0点、昨日放映された第3話が7.6点(ちょうど他の2エピソードの中間の出来?)となっていて、少しはクオリティが持ち直しているようなので、もう少し観続けていこうと思っている。

「ザ・ワイヤー」や「ザ・ソプラノズ」といったハイ・クオリティなドラマを製作することで有名なHBOも、最近は「マッドメン」や「ブレーキング・バッド」、「ウォーキング・デッド」などの秀作ドラマを次々と製作しているAMCに追いつかれている感があるので、「The Newsroom」にも頑張ってもらいたいものです。

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